プロeスポーツチーム「野良連合」と交流できる「ゲーミングハウス」の入居者募集

プロeスポーツチーム「野良連合」と交流できる「ゲーミングハウス」の入居者募集

2019.02.07

ゲームに没頭できるシェアハウス「ゲーミングハウス」に入居者募集

ゲーミングPCからチェアまでゲーム環境を完備

駆け出しゲーマーが個人で住むにはちょっとお高い?

オフライン練習での相乗効果を考えるとチームでの入居がよさそう

eスポーツ関連業務を手がけるe’sPROは2月7日に、シェアハウス「ゲーミングハウス」の入居者の募集を開始した。物件は、東京都町田市玉川学園に位置するマンション。ゲームの練習環境と共同生活に必要な設備を整えて、選手やチームに提供する予定だという。

そのゲーミングハウスの目玉の1つが、e’sPROがスポンサーをしているプロゲーミングチーム「野良連合」との交流。今回入居の募集を開始したゲーミングハウスの近所には「野良連合」がチームで入居しているシェアハウスがあり、各種eスポーツイベントを定期的に開催する予定だ。

プロゲーミングチーム「野良連合」

住居にはゲーミングPC、モニター、ゲーミングチェア、デスクが完備されているだけでなく、「NURO光」の回線でオンラインゲームができるようになっている。そのほか、1棟の物件(入居者4~7人)に対して、キッチン、レンジ、炊飯器、キッチン用品、ダイニングスペース、シャワールーム、洗面台、トイレ、洗濯機、乾燥機、掃除機なども準備されており、身の回りの品だけあれば、ほかには何も持っていく必要がなさそうなほどである。

キレイなキッチン
部屋にはベッドも

気になるお家賃は、月々10万円。入居時に必要な費用は、敷金1ヶ月+仲介手数料(賃料1ヶ月分)+前家賃1ヶ月分だ。

これだけ手厚い環境がすでに完備されているのだから、10万円という家賃はむしろ安いくらいだが、これからプロを目指したい「イチ駆け出しゲーマー」には正直ちょっと厳しい金額である。

また、プロゲーマーを志す人たちで共同生活を送ったとしても、同居人とまったく異なるタイトルのプレイヤーだと、メリットは少なそうだ。野良連合は、レインボーシックス シージ、フォートナイト、オーバーウォッチ、コール オブ デューティという部門を擁するゲーミングチームである。交流戦を行うとなれば、それらのタイトルをプレイすることになるだろう。

そのため、入居するならチーム単位で検討するのがいいのではないだろうか。もしくは、これを機に特定のタイトルで仲間を集めて、eスポーツチームを新たに作るという選択肢もアリかもしれない。チームで入居する場合には、チームをスポンサードする企業とのマッチングにも協力してくれるという。

もちろん、個人でも入居は可能なので、「とにかくゲームに没頭できる環境がほしい」と考えている人にはこれ以上ない環境といえよう。

なお、e’sPROは、2019年4月までに東京都内に14棟70室のゲーミングシェハウスをオープンすべく、準備しているとのことだ。

オンラインで世界中のプレイヤーとゲームができる時代になったが、やはり試合の反省や戦略の相談など、オフラインで顔を見ながら話さなければ伝わりづらいこともある。本気で世界のトップレベルを目指すのであれば、仲間と議論を交わしながら、ゲームだけに打ち込める環境に身を置くのが近道ということだろう。

次世代スターの誕生を予感させた「モンストジュニアグランプリ2019」

次世代スターの誕生を予感させた「モンストジュニアグランプリ2019」

2019.02.05

闘会議2019で開催された「モンストジュニアグランプリ」

次代を担う若き選手たちが大舞台に立つ

プロさながらの戦いぶりから将来のeスポーツの盛り上がりを予感した

XFLAGは、1月26・27日に幕張メッセで開催された「闘会議2019」内において「モンストジュニアグランプリ2019」を開催した。

モンストジュニアグランプリは、モンスターストライクのeスポーツイベント初となる「18歳未満、および18歳の高校生」を対象とした大会。プロ大会を含めたほかのモンストグランプリと同様に、『モンスターストライク スタジアム』を使用したチーム戦が繰り広げられる。闘会議に先立って、1月初旬に関西予選と関東予選が行われており、予選を勝ち抜いた各4チーム、計8チームが、幕張メッセの舞台に立った。

プロさながらの実力を示したジュニアプレイヤーたち

決勝大会のトーナメントは、当日行われたタイムアタックRoundの結果をもとに、組み合わせを決定。通過順位1位と8位、2位と7位、3位と6位、4位と5位が初戦で争うことで、タイムアタックのRound上位チームがいきなり対戦しないようになっている。

タイムアタックRoundでは、いずれのチームもプロさながらのクリアタイムを叩きだし、ジュニア大会といえど、レベルの高さを示す結果になった。そして、そのハイレベルな戦いを経て、「次世代BOX」と「寝るのは甘え。(以下、寝るのは甘え)」の2チームが決勝まで勝ち進んだ。

ジュニアグランプリとはいえ、本グランプリ出場者に劣らない実力の持ち主が集まった
観客席は超満員で、見事なショットが決まるたびに、バルーンを叩いたり、歓声をあげたりと、大きな盛り上がりを見せていた

多くの観客が見守るなかで、いよいよ決勝戦がスタート。大舞台でもノーミスでステージクリアしていく「次世代BOX」に対して、「寝るのは甘え」はちょっとしたミスが積み重なり、徐々に差を広げられてしまう。後半「次世代BOX」もミスが目立ち始めるものの、「寝るのは甘え」がそのチャンスを生かせず、結局「寝るのは甘え」がボスステージに到達する前に、「次世代BOX」がフィニッシュして優勝に王手をかける。

2戦目は「寝るのは甘え」が、2ステージ連続で雑魚敵の処理に手間取り、序盤で1ステージ分の差が開いてしまう。「次世代BOX」もボスステージで雑魚敵の処理に苦しむものの、差が埋まることはなく、「次世代BOX」が連勝で優勝を決めた。

優勝した「次世代BOX」。試合後の優勝者インタビューでは、「勝てて良かった。応援してくれて嬉しかった」(ぷんつか選手)、「巻き返して、優勝できて良かった」(じじのけ選手)、「このメンバーで勝てて良かった」(やまにぃ選手)、「思った以上にレベルが高かったが、全勝できて良かった」(Yoh選手)と、それぞれが喜びを表した
準優勝の「寝るのは甘え。」

若き選手たちの躍動がeスポーツの裾野を広げる

優勝チームには、ゴールドメダルと『モンスターストライク』のゲーム内で使える優勝者オリジナルの称号、国内外からセレクトされた旅行パック、8つのプロチームから1チームを指名して対戦する挑戦権の4つが贈られる。

挑戦権では、モンストグランプリ2018、モンストプロツアー2018の優勝チーム「今池壁ドンズα」を指名。同郷ということもあるかもしれないが、最強チームに挑戦するところは、もはやジュニア大会の優勝チームというよりは、グランプリのライバルチームとしてとらえているようにも感じた。

優勝賞品は国内外の旅行。パスポートを取るのが面倒なので、リーダー権限で国内旅行にすると宣言したじじのけ選手(写真左から2番目)
指名された「今池壁ドンズα」のそふぁ。選手。台湾で開催中のゲームショウに参加している、なんとかキララEL選手からの手紙を読み上げる。内容は「挑戦を受けて立つ」というものだった

人前でのプレイは想像以上に緊張するものであり、プロですら思わぬミスが出てしまうものだ。ましてや高校生が初の大舞台に立ったとなれば、そのプレッシャーは計り知れない。そのような環境のなかで、高いパフォーマンスを見せてくれた選手には、称賛以外の何物でもないだろう。

特に、「次世代BOX」のメンバーは高校3年生。この春、高校を卒業すれば、モンストグランプリの出場資格を得ることができる。実際に「ジュニアグランプリに優勝し、18歳以上が参加できるモンストグランプリにも出場して、優勝したい」と語っており、モンスターストライク界に新風が起こりそうな予感がした。

今回、初となるジュニアグランプリだったが、多くの高校生、中学生が参加し、優勝目指して熱い戦いを繰り広げた。eスポーツというと、高額賞金やプロなどの話が中心となりがちだが、アマチュアや学生を中心とした大会が盛り上がってこそ、裾野が広がっていくというものだ。

今後、ジュニアグランプリが第2回、第3回と続いて定着していけば、プロチームに憧れて参加した「次世代BOX」と同様に、彼らの後輩が「次世代BOX」と同じ舞台に立つことを目指して参加するようにもなるだろう。まさに“次世代”選手の活躍を目の当たりにして、この先もモンストグランプリやeスポーツの盛り上がりを予感した大会だったといえよう。

日本が3連勝を飾った鉄拳の国別対抗戦、次の相手は“修羅の国”

日本が3連勝を飾った鉄拳の国別対抗戦、次の相手は“修羅の国”

2019.02.04

JeSUは4つのタイトルでeスポーツの国際チャレンジカップを開催

鉄拳では選抜予選を勝ち抜いた3名が日本代表としてアジア選抜と勝負

休む間もなく3月には「鉄拳修羅の国」との対抗戦

日本eスポーツ連合(JeSU)は1月26日と27日に、「eSPORTS 国際チャレンジカップ」を開催した。競技タイトルに採用されたのは『ストリートファイターVアーケードエディション』『鉄拳7』『ウイニングイレブン 2019』『オーバーウォッチ』の4つ。本稿ではそのうち、26日に行われた『鉄拳7』の試合についてフォーカスする。

実力は拮抗しながらも、3連勝を飾った日本代表

『鉄拳7』の日本選抜は、プロライセンス保持者11名による試合を勝ち抜いたタケ。選手(以下、タケ選手)、チクリン選手、ペコス選手の3名。アジア選抜には、サウジアラビアからSora選手、タイからBook選手、フィリピンからAK選手が選ばれた。

『鉄拳7』は、3Dタイプの対戦格闘ゲーム。2Dの対戦格闘ゲームとは違って、奥行きの概念があり、ガードやバックダッシュに加えて、キャラクターから見て左右への移動でも攻撃を避けられるのが特徴だ。また、体力が残りわずかになると「RAGE」という状態が発動。攻撃力が格段に上がるので、一発逆転のハラハラ感も味わうことができるだろう。

今回の大会は、3on3の星取戦。先鋒戦、中堅戦はBO5(5本3先取)、大将戦のみBO9(9本5先取)だ。また、先鋒戦、中堅戦は勝利チームに1ポイント加算され、大将戦のみ2ポイント付与される。ポイントが同数になった場合は、BO1(1本1先手)の代表戦で決着がつけられる。

選手の出場順はくじ引きによって行われ、先鋒戦はペコス選手(日本選抜)対Sora選手(アジア選抜)、中堅戦はチクリン選手(日本選抜)対Book選手(アジア選抜)、大将戦はタケ。選手対AK選手(アジア選抜)という組み合わせとなった。

先鋒戦は、ペコス選手の「ギース」対Sora選手の「ジン」の対戦だ。1試合目はお互いに様子見の様相だったが、慎重にコンボを決めてきたペコス選手が勝利。トドメにレイジングストームを繰り出す余裕もみせた。

しかし、徐々にエンジンのかかってきたSora選手が、「ジン」得意の受け流しを決めはじめ、第2試合、第3試合を連取。追い詰められたペコス選手は、当て身(相手の攻撃を受け流しつつ投げる技)から壁コンボにつなげる大ダメージコンボを成功させ、2対2のイーブンに持ちこむと、最終試合は大技「デッドリーデイブ」を決めて、勝利を収めた。

ペコス選手
Sora選手

中堅戦はチクリン選手とBook選手で、どちらも「ジン」を選択する同キャラ対戦。お互いジンを知り尽くした選手だけに、序盤から一進一退の攻防戦が続いた。しかし、相手の攻撃を読み勝つようになってきたチクリン選手は試合を重ねるごとに調子を上げ、気が付けば3戦連勝。これでポイント数は2-0となり、大将戦で敗れても代表戦まで行ける圧倒的な有利を得た。

チクリン選手
Book選手

大将戦はタケ選手の「ポール」対AK選手の「シャヒーン」の対戦。大将戦は先述した通り、BO9の長丁場で、勝ったほうが2ポイント獲得できる重要な一戦だ。

1試合目は、タケ選手の巧みなレバー操作で相手の攻撃をかわして、反撃するパターンが見事に決まり、勝利をもぎ取る。さらに、2試合目も2ラウンド先取するタケ選手だったが、AK選手が「しゃがみからのスライディング」と中段攻撃の2択で攻め始めると、大ダメージにつながる中段攻撃(アルタイル)を警戒するあまり、タケ選手は中段ガードに重きを置き、下段攻撃のスライディングをくらうシーンが増えてきた。AK選手は、中段攻撃が通らず下段攻撃が通るとみるやスライディング多用し、それが面白いようにヒットする。少ないダメージながら積み重ねにより、3ラウンドを連取し、2試合目を取り返した。

続く3試合目はタケ選手、4試合目はAK選手が勝利し、2-2のイーブンと互角の戦いを進める両者だったが、5試合目から均衡が崩れ、5試合目、6試合目をタケ選手が連取。これによって余裕が出たタケ選手は、中段攻撃をくらうリスクを承知でスライディングに対応する下段ガードをしはじめる。ガードで生まれる隙をついて反撃し、一方的な試合展開となり7試合目も制した。

結果は日本選抜の3連勝。日本勢の強さが目立つようにも見える数字だが、試合内容は拮抗しており、“圧勝”とは言えないレベルの高い試合展開だったといえよう。

タケ。選手
AK選手
優勝国の国歌斉唱が行われた
敗者賞金75万円を獲得するアジア選抜のAK選手

休む間もなく次回の国際対抗戦! 相手は「鉄拳修羅の国」

見事勝利した日本選抜チームだが、今回のアジア選抜に韓国勢がいなかったのが気になるところ。韓国は「鉄拳修羅の国」とも呼ばれる、鉄拳の強豪選手が集まる国だ。昨年行われた世界ツアーの「Tekken World Tour 2018」では、世界ポイント上位6位までを韓国選手が独占し、最終決戦であるTour Finalでも4位まで全員韓国選手だったほどである。

Sora選手やBook選手、AK選手も実力のある選手であることは間違いないが、やはり現在の「鉄拳eスポーツ事情」を考えると、韓国勢抜きでアジア選抜と呼ぶには物足りなさを感じてしまう。

そんなフラストレーションを払拭するかのように、大会後に発表された「鉄拳プロチャンピオンシップ」の第4弾。内容は、なんと12on12の日韓対抗戦だ。開催日は3月2日、開催地にはLFS池袋esports Arenaが選ばれた。

日韓対抗戦の韓国選抜チームのメンバー。「Tekken World Tour 2018」の優勝から5位までのメンバーをはじめ、上位入賞者がズラリと揃う
今回の国際チャレンジカップに出場したメンバー以外に、ノビ選手やノロマ選手、破壊王選手、ダブル選手など、日本の鉄拳トッププレイヤーが勢揃い。最後の1枠は当日予選を経て選出されるそうだ

もしかすると今回の韓国勢不在は、この日韓対抗戦が後に控えていることが理由だったのかもしれない。

ともあれ、次回は12人という総力戦だ。今回の国際戦で3連勝した勢いこのままに、修羅の国出身の猛者どもとの好勝負を繰り広げてほしい。