「新型車」の記事

テスラで“最も手頃”な電気自動車! 最新の「モデル3」が日本上陸

テスラで“最も手頃”な電気自動車! 最新の「モデル3」が日本上陸

2018.11.09

テスラが新型車「モデル3」を日本初公開

液晶パネルだけのシンプルなインパネに驚き

米国では4.6万ドルから、日本での価格はそれ以上に?

テスラモーターズは新型電気自動車(EV)「モデル3」を日本で初公開した。日本仕様のスペックは現時点で不明だが、米国での価格は4万6,000ドル(約523万円)と同社で“最も手頃”なクルマだ。

テスラは「テスラ ラゾーナ川崎プラザ」(神奈川県)で「モデル3」の米国仕様を公開した

日本での納車開始は2019年後半以降

スーパースポーツカー「ロードスター」で自動車業界に参入したテスラは、フラッグシップセダンの「モデルS」、最大7人まで乗れるSUVの「モデルX」とEVのラインアップを増やしてきた。既存のクルマよりも小さくて価格の低いモデル3は、同社のエントリーモデルといったような立ち位置となる。

米国仕様のラインアップを見てみると、モデル3には「ミッドレンジ」「ロングレンジ」「パフォーマンス」という3つのグレードがある。サイズは全長4,694mm、全幅1,849mm、全高1,443mm。最も価格の低いミッドレンジの航続距離は、フル充電で約418kmだ。

最上級グレード「パフォーマンス」の最高時速は約249km。停止状態から時速100キロまでの加速に要する時間はわずか3.3秒とのことだ

テスラは2017年7月に米国でモデル3の納車を開始した。日本でも予約を受け付けているが、納車開始は2019年後半以降となるそうだ。日本での予約件数は非公表としている。

Tesla Motors Japanの吉田篤司カントリーセールスディレクター(画像)は、「このクルマが世界を変えていくと信じ抜いている」と語る。手に持っているカード状のものは、いわゆる「クルマのキー」だ

車内は驚きのシンプルさ

実際にモデル3を見て驚いたのは、車内のシンプルさだ。インパネには、ボタンやダイヤルといった物理的な装置が全く付いていない。あるのはタブレットのような液晶パネルだけだ。このパネルでエアコンを操作したり、ナビを見たりする。

寿司屋にある白木のカウンターすら連想させるシンプルなインパネ

液晶パネルだけの車内は近未来的で、ミニマリズムという言葉が思い浮かぶような独特の魅力を備えるが、いろいろな機能が集約しているタブレットのような装置が走行中にフリーズした場合のことを考えると、少し心配になった。その点についてテスラに聞いてみると、フリーズする可能性がないとはいえないが、そういった場合にはハンドルに付いているボタンで簡単に再起動をかけられるとのことだった。

このパネルでさまざまな操作を行う

テスラは現在、1週間あたり8,000台のEVを生産している。これまでに納車した累計台数は35万台超だ。EVを見かける機会が増えてきた日本でも、例えばトヨタ自動車の「クラウン」やメルセデス・ベンツの「Cクラス」などと同じような価格帯でテスラ車を買えるようになれば、EVの普及が加速するかもしれない。ただし、日本仕様には輸送費などが上乗せになるので、米国仕様よりも価格が高くなることは覚悟する必要がある。

いよいよ登場するマツダの新型「アクセラ」、“究極のエンジン”で問われる真価

いよいよ登場するマツダの新型「アクセラ」、“究極のエンジン”で問われる真価

2018.11.08

ロサンゼルスショーにマツダの新型「アクセラ」が登場

新開発のエンジン「スカイアクティブX」を初採用

新世代商品群のトップバッターで問われるマツダの真価

マツダは、11月30日から12月9日まで米国で開催される「ロザンゼルスモーターショー」で新型「Mazda3」を世界初公開する。この新型Mazda3は、日本では新型「アクセラ」として2018年度末に市場投入する予定だ。新型車の登場を前に、同社の丸本明社長に話を聞くことができた。

マツダの丸本明社長

内燃機関にこだわるマツダが新エンジンを投入

新型アクセラは、マツダが新たに開発したエンジン「SKYACTIV-X」(スカイアクティブX)を搭載する。クルマの電動化が進む中、内燃機関を磨くことにこだわるマツダは、独自の燃焼方式「SPCCI」(火花点火制御圧縮着火)を実用化し、燃費とトルクを最大30%向上させた“究極のエンジン”を開発。このエンジンをマツダ車として初めて搭載する新型アクセラは、同社の真価を世に問うことになる。

丸本社長は新型アクセラについて、「内燃機関の進化にこだわるマツダの強み、独自性を主張する『新世代商品』のトップバッターだ」と自信を示す。

新型「Mazda3」(日本名:アクセラ)の一部が確認できる画像も公開となった

新型アクセラは、マツダが「新世代商品」と位置づける商品群の第1弾でもある。2018年6月の社長交代で就任した丸本社長にとってみれば、新体制となって初めての新型車だ。同社の社運がかかることにもなるであろう「新世代商品」について丸本社長は、「マツダらしく、あくなき挑戦で作り出した。評価していただけるものと信じている」と語る。

新型アクセラのアピールポイントは「まず新世代商品としてのデザイン、そして、人間中心のストレスのない走り」とのこと。このクルマは世界戦略車としてグローバル展開を図る方針で、米国を手始めに市場投入を進めていく。

2017年の東京モーターショーで初登場したコンセプトカー「魁 CONCEPT」。これが新型「アクセラ」につながっている(画像は2018年8月の「AUTOMOBILE COUNCIL」で編集部撮影)

ちなみに筆者は昨年、マツダの自動車試験場テストコース(山口県美祢市)でスカアクティブX搭載車のプロトタイプに試乗し、“究極のエンジン”と新開発プラットフォームの組み合わせによるマツダの「人馬一体構想」を体感している。スカイアクティブXの走りの素晴らしさからは、内燃機関の進化に賭けるマツダのすごみすら感じたほどだ。

丸本新体制のカギを握る次世代商品群

マツダが先日発表した2018年度の中間決算によると、上期のグローバル販売台数は前年比2%増の79万6,000台と過去最高を達成した。これにより、上期の連結売上高は1兆7,291億円(前年同期比4%増)となったが、7月の西日本豪雨で操業を一時的に停止し、再開後の生産量を抑制した影響などもあり、営業利益は前年同期比40%減の309億円にとどまった。通期業績見通しは、売上高3兆5,300億円(前期比2%増)、営業利益700億円(同48%減)、当期純利益500億円(同45%減)を予想する。

6月に就任した丸本社長は、「社長就任直後に西日本豪雨で洗礼を受けた。しかし、この新世代商品をお披露目できることになり、これからが本格始動と考えている」とし、マツダ全体の巻き返しを誓った。減産による下期の出荷影響はリカバリーでオフセットし、豪雨影響の最小化を図る方針だ。

丸本社長はエンジニアとして開発部門から出発し、品質担当を経て欧州駐在時代には欧州開発・生産担当を務めた。その後は商品企画担当の常務役員となり、井巻久一元社長時代には経営企画担当を命じられる。小飼雅道前社長時代は経営企画・商品戦略から米州事業を統括し、そのキャリアから社長候補の本命とされてきた

丸本社長はマツダの新世代商品戦略を描いてきた人でもあるだけに、新型アクセラをはじめとする新たな商品群には相当、力が入っている様子だ。「マツダの世界シェアは2%程度だが、その中でも独自性と強みを持っているブランドでありたい」と今後の方向性についてもぶれずに語る。

ディーゼルを含めた内燃機関の進化を追求しつつ、ハイブリッドから電動化への流れにも対応していく必要のあるマツダ。新たな内燃機関「スカイアクティブX」と同エンジンを積むアクセラは、同社の今後を占う上でカギとなる商品だ。