「働き方改革」の記事

経営判断だとしても早すぎるのでは?

企業戦士に贈る「こむぎのことば」 第4回

経営判断だとしても早すぎるのでは?

2019.06.05

「こむぎこをこねたもの」が企業戦士にエールを送る連載

新しく始めたプロジェクトがわずか半年で中止に

新しく進めていた仕事がいきなり中止に――。

プロジェクトがスタートしてからわずか半年。売上が伸び始めたと手応えを感じていた矢先に、経営側の判断でいきなり中止を言い渡されてしまう。現場で働いている側としてはひどく混乱する出来事です。

着実に数字が伸びていたとしても、経営側が詳細な状況を把握していなかったり、現場と経営が別のルールや評価基準で仕事をしていて、意見が食い違ったりすることもあるでしょう。その結果のプロジェクトの中止は納得できないかもしれません。

特に自分が注力していた仕事であれば、その分の思い入れがあるだけに、辛いものがありますよね。

「あの時こうしておけばよかったのではないか」「次に新しいことを始めてもすぐに中止になるのではないか」といった考えが生じることもありますが、自分自身を責めないことが重要です。

終わってしまったことに対しては、執着を捨てれば楽になる……のですが、そうは言ってもなかなか難しいもの。突然の出来事に心を乱されたときは、無理して元気に、前向きになろうと試みると逆効果なこともあります。

悲しいと思ったのなら悲しみ、怒りが湧いてきたのなら怒り、悔しいと思ったのなら悔しがる……。そのように、自分のなかに生じた感情を受け入れ、存分に向き合ったほうが後々引きずらなくて済むかもしれません。身近な人や仕事仲間に愚痴を聞いてもらってもいいでしょう。

その仕事で得たものを持って再び歩き出せるよう、少し立ち止まることも必要です。

働く人の「気持ち」を見える化する、パナソニックの働き方改革<br />

働く人の「気持ち」を見える化する、パナソニックの働き方改革

2019.05.31

パナソニックが働き方改革を支援する新サービスを発表

ノートPCのフロントカメラで働く人の「気持ち」を見える化

「働き方改革関連法」の施行や来たる東京五輪が成長を後押し

パナソニックが働き方改革を支援する新サービスを発表した。ノートPCのフロントカメラを用いて、働く人の「気持ち」を見える化できるという。

働き方改革支援サービスに「気持ちの見える化」を追加

日本企業の働き方改革が本格化する中、単に労働時間を減らすだけでなく「会社の成長」との両立を訴えるのがパナソニックだ。その中で、独自の技術で「気持ち」を見える化する狙いはどこにあるのだろうか。

働き方改革では「会社の成長」との両立が重要

2019年4月、時間外労働の上限規制などを含む「働き方改革関連法」が大企業向けに施行され、中小企業でも2020年4月から始まるなど、働き方改革がビジネスの現場に本格導入されつつある。

さらに2020年の東京五輪では、首都圏で交通機関の混雑が予想される。そこに向けて、在宅勤務やテレワークなど、働く場所を拘束しないワークスタイルに向けた動きが加速するというのがパナソニックの見立てだ。

そこで同社は2018年、パソコンの使用状況を見える化するサービスを発表した。「1日の半分以上をメールの送受信に使っていた」など仕事時間の内訳を可視化することで、時間配分の最適化や余った時間での価値創造を狙いとする。すでに1万3000台のパソコンで稼働しているという。

働いた時間を見える化する「しごとコンパス」。「申告と実績」の差も明らかになる

4月に追加した新機能では、PCの実使用時間を各企業の勤怠管理システムと比べることで、申告と実績の差異が分かるようになった。これまで勤務時間とは認められにくかったグレーな作業時間をカウントするのが狙いだ。

パナソニック社内での導入事例

こうしたツールを投入する狙いとして、単に労働時間や残業時間を短縮して従業員の健康を守るだけでなく、働き方改革を成功させるには「会社の成長」を両立させることが重要であるとパナソニックは主張している。

「会社の成長」との両立を主張する

しかし、労働時間を短くすればその分だけ業績が落ちるのではないか、との懸念を持つ企業はまだまだ多い。そこで技術による裏付けに基づき、「働き方改革を導入すれば、会社は成長できる」という道筋を示すことが、普及に向けた近道というわけだ。

カメラを用いた非接触センシング技術を活用

今回、パナソニックが新サービスとして発表した「きもちスキャン」は、従来の働き方改革支援サービスに追加できる月額制のオプションサービスだ。

具体的には、パナソニックのノートPC「Let's note」のフロントカメラで撮影した顔の映像を、独自のバイタルセンシング技術で解析することで、従業員の「元気度」を見える化するサービスになる。

フロントカメラで顔をスキャン。測定は2分程度で終わる

常にカメラに顔を監視されるわけではなく、測定は2分程度で終わる。外光など環境に左右される恐れはあり、マスクなどは外しておく必要がある。Let's noteの対象機種は限られるが、今後拡大していくという。

仕組みはこうだ。血管の容量変化から脈拍レベルを推定する技術を応用し、カメラの映像を独自技術でノイズ処理し、脈拍レベルを取り出す。毎日、同じくらいの時間に測定した記録を蓄積していくことで、気持ちの変化が分かるようになるという。

顔の映像をノイズ処理し、活動量を推定する

発表会には日本疲労学会の小泉淳一氏が登壇。電極を用いて従業員の自律神経活動レベルを測定し、疲労を推計した事例を示し、「これを非接触で測定できるのは大きな進歩だ」と評価した。

企業内での活用として、部門内で10人以上が導入している場合、管理職は個人を特定しない形で従業員のデータを閲覧できる。部門内での活動量の変化を見ていくことで、有給の取得を促すなどの対策ができるという。

技術的な背景には、パナソニック独自の「非接触バイタルセンシング技術」がある。同社はこれまで国内外の展示会などで積極的にアピールしており、専用のセンサーではなく一般的なカメラで人間の感情を把握できれば、オフィスだけでなくスポーツや医療分野など応用範囲は広い。

非接触バイタルセンシング技術。CES 2019のパナソニックブースにも出展した

働き方改革の本格化に伴い、労働時間の短縮や生産性の向上をうたうさまざまな製品やサービスが登場している。その中でパナソニックの強みは、独自のセンシング技術によりテクノロジーの力で働き方改革を後押しできることにありそうだ。

あなたが頼んだからやったんですよ!

企業戦士に贈る「こむぎのことば」 第3回

あなたが頼んだからやったんですよ!

2019.05.22

「こむぎこをこねたもの」が企業戦士にエールを送る連載

頼まれた仕事をやったのに怒られるという理不尽に遭遇したら……

上司から頼まれた仕事をやって、翌日持って行ったら「何でそんなことをやっているんだ」と怒られた……。まさに「これぞ理不尽」という出来事です。

自分の言ったことを忘れてしまっている人、いますよね。

仕事をやらなくて怒られるのは仕方がないですが、頼まれたことをしっかりやったのに怒られるなんて、たまったものではありません。

口頭での指示ではなく、メールやチャットなどの履歴に残るやり取りであれば、このようなストレスも軽減できるかもしれませんが、徹底するのはなかなか難しいものです。

「今日のあの人」は「昨日のあの人」と同じ人ではないかもしれない。今日頼まれたことを、明日の相手が覚えているとは限らない。諸行無常の世の中です。

どうにかして理不尽な仕打ちをしないよう変わってほしいものですが、他人をコントロールしたり、変えることができないのもまた事実。自分の言ったことを忘れて信頼関係を崩すのも、自分の発言に責任を持とうと心がけるのも、その人自身の問題です。

あなたがまずできるのは、その上司と同じことをしないように、自身の行動を正すことでしょう。

また、相手もたくさんの仕事を抱えていて、たまたま頼んだことを忘れてしまっていただけかもしれません(だからといって怒るのはやりすぎですが……)。人間、何もかも完璧にこなすことはできませんから、あなたに頼まれた仕事ですよと伝えたうえで、たまたまのミスには寛容でありたいものです。

しかし、そうは言っても「仏の顔も三度まで」。あまりに同じことが重なるようなら強く指摘したほうがいいかもしれません。