「働き方改革」の記事

まずは無駄な会議を減らすことから始めませんか?

企業戦士に贈る「こむぎのことば」 第2回

まずは無駄な会議を減らすことから始めませんか?

2019.05.08

「こむぎこをこねたもの」が企業戦士にエールを送る連載

無駄な会議ばかりで自分の仕事が進みません……!

思いつきのように始まる会議。時間や着地点が決まっていなかったり、自分の仕事と関係ないのに参加しなければならなかったり、上司が延々と話しているだけであったり……。「無駄な会議が多い」という問題は、いつでも会社員の頭を悩ませます。

特に最近では労働環境の改善や労働の生産性を高める「働き方改革」が話題ですが、「自社の働き方改革を促進するための会議」が夜遅くに始まり、大した成果も得られずに終わるなんてこともあるそうです。

目的が労働環境の改善であるならば、まずは無駄な会議を減らすところからスタートしたいものですね。会議をするのであれば、話し合うべきことを決めて、時間や進行の管理をきっちりと行い、有意義なものにする努力が必要でしょう。

やたらと会議をしたがる裏には、「会議をした」ことだけで、仕事をした気分になり、安心感を覚える人がいるのかもしれません。

そんなことに付き合うのであれば、少しでも自分の仕事を進めたいところではありますが、あなたが会議に付き合うことで誰かの精神を救っていると考えれば、ひとまず少しはこちらの気持ちも軽くなるかもしれません。ならなかったら、すみません。

本日もお疲れ様です。美味しいものを食べて帰りましょう。

早く帰るからといって、仕事が少ないわけじゃありません

企業戦士に贈る「こむぎのことば」 第1回

早く帰るからといって、仕事が少ないわけじゃありません

2019.04.24

「こむぎこをこねたもの」が企業戦士にエールを送る新連載!

急いで作業したのに「仕事量が少ない」と言われたことはないですか?

「理不尽な要求をしてくるクライアント」「年功序列で得た地位を守ることに必死な上司」「愛想だけで評価を上げようとする新人」「仕事はできないが口だけは一人前の先輩」……。どんな会社に勤めていても、1人や2人「なんだこいつ」と思うような人と出会うものです。

存在するだけならまだしも、直接仕事で関わりがあると、理不尽なことを言われたり、ムチャな要求をされたりと、自分がダメージを受けることもあるでしょう。直接文句を言えれば楽だけど、世の中そんなに強い人ばかりじゃありません。

本連載は、そんなやり場のない怒りや不満を抱える企業戦士たちに、「こむぎこをこねたもの」が、優しくことばをかけてくれるというもの。何か事態が好転するわけではないのですが、ちょっとだけ気持ちが軽くなるかもしれません。ココロに染みる「こむぎのことば」を、おひとついかがでしょうか?

時間内に終わるよう工夫したのに……

努力して効率よく仕事を進めた結果、「仕事量が少ない」と判断されたり、短時間でできるならばとさらに仕事を増やされてしまったり(給料は増えない)、はたまた、「手を抜いている」と言われてしまったり、なんて話をよく聞きます。

せっかく時間内に仕事を終わらせたのに、そのことが原因で仕事を増やされて残業をしなければならなくなるのは、なかなかに理不尽です。

もちろん忙しい時期には残業するときもあるでしょうが、業務時間が決まっているにもかかわらず、その時間内で終わらないような仕事量を、常に強いるのも変ですよね。

言われる前に宿題を終わらせた子供に「もっと勉強しなさい」と叱ってもその子のやる気を出せないのと同じで、大人だってせっかく早く仕事を終わらせたのに、そのことを評価されず、ただ「もっとやれ」と言われても納得いくはずありません。

また、こうした出来事を通して「自分がどうしたいか」が、見えてくることもありそうです。

仕事が増えても頼られたいか、対価が増えれば仕事が増えてもいいか、そんなことよりとにかく早く帰りたいか、もはや職場を変えたいか……、自分と今の仕事との距離感は、常に把握しておきたいところですね。

Slackの働き方は、意外にも「日本的」だった? 【経営者対談】

働き方革命!人生を豊かにする「選び方」 第2回

Slackの働き方は、意外にも「日本的」だった? 【経営者対談】

2019.04.12

Slack Japanカントリー・マネージャーに「働き方」について聞いた

Slackが社員に求める「ハードワーク」の考え方って?

人生を豊かにするための「働き方」のコツとは

ブランド価値プロデューサーの杉浦莉起さんが、「選択」と「働く」をテーマに、ビジネスの一線で働く方と対談する本連載。第2回目のお相手は、Slack Japanカントリー・マネージャーの佐々木聖治さんです。

グローバル化にダイバーシティ(働き方の多様性)、女性活躍、働き方改革――。働き方や生き方が自由に選択できる昨今、ワークライフバランスという言葉では足りない、「ワークとライフのカスタマイズ」が必要とされています。 

起業家と、外資企業の日本代表。それぞれの道を歩む2人は、現代の「働く」をどう捉えているのでしょうか。

キーワードは「選択」。2人の考え方を紐解いていくと、我々の人生を豊かにする働き方のヒントが見えてきました。

「Slackは世の中を変えると思った」

杉浦莉起さん(以下、杉浦)
はじめまして。Slack、いつも使わせてもらってます(笑)。Slackは、多くの人の「働き方」を変えるツールだと思っており、今回は是非佐々木さんの「働く」に対する考え方を聞きたくて伺いました。よろしくお願いします。

デリィス 代表取締役社長の杉浦莉起さん。上智大学卒後後、LVMH(モエヘネシー・ルイヴィトン)グループにて宣伝広報に従事。その後P&Gジャパンに転じ、SK-Ⅱ、パンパース、ブラウンジレットなどのブランドコミュニケーション戦略/PRに携わる。その後ブランド価値プロデューサーとして独立し、現職。著書に『いつでも「最良」を選べる人になる』など

佐々木聖治さん(以下、佐々木)
ありがとうございます。なんでも聞いてください。

Slack Japanカントリー・マネジャーの佐々木聖治さん。2018年2月よりSlack Japanのカントリー・マネジャーに就任し、日本の事業責任者としてSlack Technology Inc.の地域事業統括及び日本での拡大展開を指揮する。Slack入社以前は、米SuccessFactors Inc.の日本法人社長を経て、SAP Japanにて、人事人財ソリューション事業統括本部長としてSAP SuccessFactorsビジネスの日本市場における急成長を牽引した。また、米セールスフォース・ドット・コムの日本法人にて、エンタープライズビジネス部門の戦略アカウントマネジャーとして営業の経験も有する。米ワシントン大学にて国際経営学の学士号を取得

杉浦
Slackの日本代表になられたのは、昨年(2018年)の2月でしたよね。

佐々木
はい。それまではSAPでクラウド関連の事業をしていました。現在は、Slackの4つのビジネス領域(北米、ヨーロッパ、日本、アジア・パシフィック)の1つである、日本でのオペレーションの責任者をしています。

杉浦
ちなみに、Slackに移ったキッカケはなんだったんですか?

佐々木
「縁があったから」というのが一番でしょうか。ある日、前職のチームメンバーからSlackというツールを教えてもらったんですが、初めて使ったときに「これは世の中を変える! 」と、右脳的に感じて。ちょうどその頃Slackから声を掛けてもらったので、「これも巡り合わせかな」と思い、参画することにしたんです。

Slackが求める、社員の生き方・働き方って?

杉浦
この連載企画の第1回目で、フェイスブック ジャパンの方にも同じことを聞いたんですが、Slackでは社員にどういう「働き方」、もしくは「生き方」をして欲しいと考えているのでしょうか?

佐々木
それは、当社の「Playfulness(遊び心)」や「Solidarity(チームワーク)」などからなる「6つのコアバリュー」が示しています。それらの価値観をもとに、プロダクトを生み出し、提供する――。まずはそんな「働き方」をして欲しいと考えていますね。

もちろん、日本で事業を拡大するためには、これらをローカライズしていく必要があると思いますが、こういった価値観を会社全体で共有していくことで、社員の「自己実現」にもつなげていきたいと思っています。

Slackの6つのコアバリュー。「Empathy、Craftsmanship、Courtesy、Playfulness、Thriving、Solidarity(共感、匠の精神、思いやり、遊び⼼、向上⼼、チームワーク)」

杉浦
プロダクトの成長はもちろん、社員の自己実現も重要視しているんですね。

佐々木
はい。それに加えて、社員の評価指標として「4つのアトリビュート」というものも用意しております。それが、「Smart、Hardworking、Humble、Collaborative(賢く、勤勉で、控え目で、協力的)」というもの。

これら合計10の指標をもとにした「働き方」「生き方」をしてもらいたい、というのが当社の考えです。まだ5歳ほどの駆け出しの会社ではありますが、これらの価値観は、徐々に会社全体に浸透してきています。

Slackは意外にも「ハードワーク」推奨!?

杉浦
アトリビュートの1つに「Hardworking」があるのが意外です。ハードワークと聞くと、残業して遅くまで働くのが良し、という今の「働き方改革」の流れに逆行するような、マイナスなイメージが浮かぶ人も多いのでは? と思うのですが。

きっと、先進的IT企業でのハードワークの意味合いはそれとは違いますよね。ぜひ、その言葉の意図するところをもう少し詳しく教えてください。

佐々木
当社の考えるハードワークは、「残業をしろ」という意味ではありません。むしろその逆で、「Work Hard and Go Home(良い仕事をして、終わったらきちんと家に帰ろう)」という考え方なんです。

杉浦
なるほど。つまり「就業時間内にぎゅっと集中して生産性高く仕事して、定時になったら帰りなさい! 」ってことなんですね。

佐々木
その通りです。例えば、アメリカにあるSlack本社には社員が集まるカフェテリアがあるのですが、そこでは「食事に時間をかけるよりも、集中して短い時間で、成果を出そう、生産性にこだわろう」という考え方の基、あえて食事を出さない日もあるんですよ。

カリフォルニア州サンフランシスコ市にあるSlack本社

杉浦
え、それは意外です! アメリカのIT企業って、自由にいつでも好きなように飲食が楽しめる、リフレッシュ環境が充実しているイメージです。前回お話を伺ったFacebook社でも「軽食コーナーがあったり、夕方からはビールが飲めたり」といった感じでした。

佐々木
そうなんですよ。ほかにも、当社には社員全員にそれぞれ「固定のデスク」があることも特徴かと思います。

もちろんオープンスペースもありますが、フリーアドレスではなく、あえて固定席を用意しているんです。私も皆の隣に机を並べています。これは日本だけではなく、グローバルのSlackオフィスにも共通することで、本社の役員も全員、そういった環境で働いています。

杉浦
それも意外です……! さっきから「意外」しか言ってない気もしますが(笑)。

佐々木
よく当社のCEO兼共同創業者であるスチュワート・バターフィールドが言うんですが、Slackは、「高度経済成長期の日本」の働き方をヒントにしているんです。

日本の高度経済成長期、まるで”うなぎの寝床“のように、人が集まって狭い空間で仕事をして、そこでさまざまな情報が行き来していた――。インテル創業者の1人であるアンディ・グローブ氏は、自身の著書で「それが日本の強み」と分析していました。

つまり、固定の机があって、皆が横並びになって「なるべく顔を合わせて仕事する」ことが、良いチームビルディング、ひいては企業の成長につながると考えているんです。

Slack Technologies.Inc CEO 兼 共同創業者 スチュワート・バターフィールド氏

働き方は「受動的」から「能動的」に

杉浦
今、Slackを個人的に使っていて、プロジェクトマネジメントがしやすい! と感じています。外部の人とも1チームでコミュニケーションをとりやすく、スピードも上がり、プロジェクトが皆で回せる感覚があるのですが、その良さを使っていない人に伝えるのが難しくて。

導入を検討される企業も、まずは「メールやほかのコミュニケーションツールと何が違うの? 」と疑問を持つと思うんです。それに対して、どのようにお応えされているのでしょう?

Slackは個人とのやり取りをする「ダイレクトメッセージ」と、グループでやり取りをする「チャンネル」で分けられている (画像はSlackホームページより)

佐々木
コミュニケーションをスムーズに行えるようになるだけでなく、仕事を「能動的に」進められるようになることが、Slackを選んでいただいている理由の1つだと思います。

メールから始まる仕事って、基本「受け身」なんですよね。届いたメールに書かれている内容は、それを開かないと確認できません。そして、開くとタスクが生じ、さばかなければいけない。

でもSlackは、「複数のチャンネル」ごとにメッセージがやり取りされているため、優先度の高い仕事を選択して「仕事をしに行く」感覚で作業することができるんです。例えば、プロジェクト単位でチャンネルを作っていたら、そこではその仕事についてのやり取りしかなされていないわけです。

メールと同様にメッセージもたまっていくのですが、別に「埋もれている」という感覚がないのはSlackの特徴だと思います。私自身、かなりの量のメッセージが届くんですが、複数のプロジェクトがチャネル分けされているので、流れをつかみやすく、優先度の高いものから順に仕事をこなすことができます。

杉浦
なるほど。メールの文章を作るための"不要な時間”を減らすだけではなく、ユーザーが積極的に仕事に関わっていく姿勢によって「スピード感」が生まれるわけですね。

佐々木
そうですね、仕事に埋もれていく感覚で仕事をするよりも、オーナーシップをとって、能動的にチャレンジする環境を作れる。それによって生産性が向上する。これが、Slackが選ばれる理由だと思っています。

杉浦
まさに、「働き方改革」が実現できるツールですね。

Slackはコミュニケーションと「組織」を変える?

杉浦
最近、Slackを導入している日本企業も多くあるようです。具体的に「働き方が変わった」事例があれば、教えていただけますか?

佐々木
好例の1つが武蔵精密工業さんです。創業から80年の歴史の長い企業なんですが、経営陣は、組織の構造上「情報が途中で分断してしまう」「停滞してしまう」といったことに課題を感じていました。

そこで、それまで会議やメールで情報をトップダウン式に伝達・共有していたところを、「より情報共有スピードをあげ、もっと意見を言いやすい環境を作ろう」と、組織変革に乗り出したんです。その施策の1つとして、Slackを導入していただきました。

杉浦
Slackがただのコミュニケーションツールではなく、「組織変革」や「職場の風通しを良くする」という目的にも使われているんですね。

佐々木
そうですね。よく、「IT系の先進企業が多く利用している」と思われがちなSlackですが、歴史の長い製造業でも使われていますし、活用の場が幅広いことは多くの人に知ってもらいたいと思っています。

選択上手のコツは、「ブレないこと」

杉浦
Slackを使うようになって、そしてSlackで働くようになって、佐々木さん自身の働き方は変わりましたか?

佐々木
感覚的な話ですし、数値的な話はできませんが、仕事のスピード感は上がりましたね。仕事の総量は増えたはずですが、週末にやり残した作業をすることは減りました。

これは、Slackを用いることで効率よく働けるようになっただけでなく、意図的に「体力を温存するため」に行動するようになったこともあります。

夜は自分の時間を作れるようにしたり、朝早く起きてジムに行くようにしたり。そのために、仕事を効率よく終わらせることを意識しています。

杉浦
自分の時間を作るために、効率よく仕事をする。それが佐々木さんが働く上での「マイルール」なんですね。

最後に、この連載のテーマでもある「選択」についてお聞きします。自分の経験や、同僚の働き方を見て、なにかほかの人が真似できるような「人生を豊かにするための『選択上手』になるコツ」はありますか?

佐々木
そうですね、ザクっと言うと「ブレないこと」でしょうか。

もし、仕事をするうえで大きな選択をすべき時がきたら、その考え方が大事だと思っています。例えば僕の場合、Slack Japanからの誘いが来たときには、そのキャリア選択が、これまで自分が辿ってきた道から大きく外れていないか、ということを考えました。

また、日常の場面でも、何かを選択するにあたって、「自分がやってきたこと、考えていることとブレてないか? 」ということは意識するようにしています。僕は自分がこれまでやってきたこと、これからやろうとしていることを筋道立てて説明できるようにしていますし、Slackの社員にもそうなってほしいと思っていますね。

何か迷ったときには、歩んできた道を振り返りながら「自分の強み」を理解する。ブレずに、その方向で進んでいくことで、少しずつ、経験や強みを「積み上げていく」という姿勢を持っていくことが重要だと思っています。

杉浦
選択上手のコツは「ブレないこと」。未来のことは、これまで自分がやってきたことの延長上にある――、ということですね。非常に参考になりました。ありがとうございました!

選択上手のコツは、「ブレない」こと

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