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安川幸利

安川幸利(やすかわゆきとし)

NewsInsight 編集・記者

Twitterアカウント:やすかマギカ(@yasuka_magica)
日清×輝夜月×マキシマム ザ ホルモンによる、常識破りの「バーチャルCM発表会」

日清×輝夜月×マキシマム ザ ホルモンによる、常識破りの「バーチャルCM発表会」

2019.03.14

日清が「日清焼そばU.F.O.」の新CM発表会を開催した

CMキャラクターはバーチャルYouTuberの輝夜月さん

発表会場ではVRゴーグルを装着したおじさんがズラリ

日清食品は3月14日、「日清焼そばU.F.O.」の「バーチャルCM発表会」を開催した。今回CMキャラクターに起用されたのは、バーチャルYouTuber(VTuber)の輝夜月(かぐやるな)さんだ。

「日清焼そばU.F.O.」のCMキャラクターに起用されたVTuberの輝夜月さん

ソフトバンクの新製品発売イベントにキズナアイさんが出演したり、グリーの決算発表にいそら真実さんが登壇したりと、企業とのコラボを目にする機会が増えたVTuber。輝夜月さん自身も、すでに「日清どん兵衛」のタイアップ動画や、タペストリー、クリアファイルといったコラボグッズを展開していた。

だが、今回は業界初の「バーチャルCM発表会」である。いったいどのような発表会になるだろうか。

来場者は全員VRゴーグル着用

受付を済ませて会場に入ると、各席に置かれたVRゴーグルの「ハコスコ」が目に飛び込んでくる。どうやらこのゴーグルを用いて会見を視聴するのが今回の趣旨らしい。

会場に置かれていたU.F.O.シール付きVRゴーグル

「まもなく開始です」

係の人の声とともに、来場者はハコスコを持ち上げる。きれいに並んだ椅子に、ハコスコを装着したおじさんたちが座っているという光景は、誰が見ても奇妙なものだっただろう。

そんななかスタートしたバーチャルCM発表会。ハコスコを装着しているので自分の目では確認できないのだが、映像に映された会場の様子を見ることができた。そこから何となく周囲の雰囲気が伝わってくるのだが、やはり、なんとも言えないシュールさがある。輝夜月さんからも「みんな仲良く見てくれてるね。仕事してないみたい」と言われた。

右下には会場の様子が映し出される

あとは、基本的にハコスコでスマートフォンの画面を見ているだけである。何度か「はたして会場に来た意味はあったのか?」という疑問が頭をよぎったが、「完成したCM映像を来場者のみが先行して見ることができる」というメリットがあった。

CMの内容については詳細を書くことができないのだが、輝夜月さんらしいハイテンションかつカオスな仕上がりという印象だ。

輝夜月さんいわく「ソースが濃いU.F.O.の、濃さを表現しました。月の化粧も濃くて、コラボのオリジナルコスチュームもカッコいいから、マジで楽しみにしといてください!」とのことである。

とはいえ、CMの初回放送は、バーチャルCM発表会が行われた本日3月14日の23時30分ごろ。記者と一般視聴者でそこまでの時差はない。『アメトーーク!』の間に放送される予定なので、興味がある人はぜひ。

CMが会場内で放送されているときの発表会映像。CMを見ている来場者の様子がただただ映し出されていた

輝夜月とマキシマム ザ ホルモンの“濃い者同士”がコラボ

そして、今回のCMのもう1つのポイントは、マキシマム ザ ホルモンの曲を輝夜月さんが歌っているというコラボだ。発表会にはシークレットゲストとしてマキシマム ザ ホルモンが登場。両者ともに濃いキャラクターであることは、濃いソースを売りにしているU.F.O.にぴったりなのかもしれない。

シークレットゲストとして登場したマキシマムザホルモン

ちなみに、今回は特に生放送ということもあり、日清側もコンプライアンスを意識。問題発言が起きたらすぐに「しばらくお待ちください」という映像に切り替えることができるようになっていた。

おそらくだが、前回のどん兵衛コラボ動画のように、輝夜月さんが他社製品をバットでボコボコにするようなことが起きないよう注意していたのだろう。

しかし、実際は下ネタなどを投下してきたマキシマム ザ ホルモンに対して多くの「しばらくお待ちください」映像が使われることになった。

日清がコンプライアンス的にまずいと判断したときに切り替わる映像

また、発表会ということもあり、質疑応答の時間も用意されていた。

「今年の目標は?」という記者からの質問に対しては「U.F.O.の魅力をたくさんの人に伝えるのと、次のCMが決まることです。待ってまーす!」と、答えたかと思えば、好きなU.F.O.の味について聞かれると「たらこがめっちゃおいしい! 子ども! シャケの子ども! え……、待って、ふぐたたらお…え?」と、輝夜月さんらしい一面も見せた。

質問するときもハコスコは装着したまま

以上のような感じで、不思議なバーチャルCM発表会は幕を閉じた。「VTuberを起用する」というだけでなく、「発表会自体をバーチャルにする」という点は斬新なアイデアである。多くの人に話題性を提供できたのではないだろうか。

また、インパクト抜群の輝夜月さんがマキシマム ザ ホルモンの曲とともに地上波のCMに流れることで、きっと多くの人の脳裏にその存在が焼き付けられるはずだ。ノリと勢いが溢れる彼女の活躍には、これからも注目していきたい。

なお、発表会自体の内容については、実際の映像が輝夜月さんのYouTube公式チャンネルにアーカイブとして残っているので、そちらもチェックしてみてほしい。

CM発表会のアーカイブ映像
11歳女性プレイヤーの球団入りが決定! NPB『スプラトゥーン2』ドラフト会議

11歳女性プレイヤーの球団入りが決定! NPB『スプラトゥーン2』ドラフト会議

2019.03.04

NPBが2019年5月に『スプラトゥーン2』のeスポーツ大会を開催

参加チームはプロ野球12球団を代表して戦う

3月3日に所属球団を決めるドラフト会議が行われた

ドラフトの結果、11歳女性プレイヤーの球団所属が決定

「こんちゃーっ! ハイカラニュースの時間だよ!」
「今日もハイカラスクエアのかたスミからおとどけします」
「まずは、臨時ニュースよろしく!」
「エッ?! 急に? なんでしたっけ?」
「NPBが動き出してるってことは、例のアレっしょ!」
「eスポーツですか!」
「それそれ! 近いうちに、『NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2』が始まるよ!」
「テンション上がっちゃいますネ! 機材のメンテしなくちゃ……」
「参加チームの発表、まだー?」
「ちょっと待ってくださいね! 参加チーム……、ドラフト会議で決まったみたいです」
「……来たっ! 参加チームは……うお?!」
「センパイだけ見てないで、早く教えてくださいよ!」
「それじゃあ、はっぴょーーーするよ!」
「ゴクリ……」
「今回の参加チームは……」

“絶対王者”GGBOYZの指名に注目が集まる

日本野球機構(NPB)は3月3日、「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」の参加チームを決めるドラフト会議を開催した。「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」とは、2019年5月18~19日に東京ビッグサイトで開催されるNPB主催の『スプラトゥーン2』の大会で、プロ野球の各球団を代表する12チームが参戦する。

今回のドラフト会議で指名対象となったのは、同タイトルの全国大会「第4回スプラトゥーン2甲子園」に出場した1000を超えるチームの中から、書類選考とオフライン選考会を通過した18チーム。ドラフト会議で各球団がそれぞれチームを指名し、重複指名があった場合、抽選を実施する。そして、獲得権を手に入れた球団に所属することが決まるのだ。

ドラフト会議の様子。いくつかの球団からはマスコットキャラクターも参加した

指名対象に選ばれたのは、四神乱舞、ばぼにゃんず†、5年☆組~あしんとらず学級~(以下、5年☆組)、愛と勇気のH3、GGBOYZ、ボールド半端ないって、私を闘会議に連れてってネオ、えふわんけーき、花鳥風月 月組、Anti Pop、-閃華裂光-、やのっち監修【メロンの海苔塩風味 Mild 仕立て】、ぽぽじろう学園高等部3年A組、SpRush!!、ウルトラリベンジャーズ、ハイパービーム、Libalent Calamari、Cool&Cool。18チームのなかには、甲子園優勝チームはもちろん、地区大会で敗退したチームも指名対象に含まれていた。実績だけではなく、さまざまな面から球団の顔となるに値するチームが選ばれたのではないだろうか。

そのなかで注目が集まったのは、GGBOYZの行方だ。GGBOYZは、第3回、第4回とスプラトゥーン甲子園を連覇しているだけでなく、アメリカのゲーム関連の見本市「E3 2018」で開催された『スプラトゥーン2』世界大会でも優勝している、いわば“絶対王者”のような存在。読売ジャイアンツが、ドラフト会議前日に公式TwitterでGGBOYZを指名することを発表するなど、開始前からGGBOYZ獲得に向けた駆け引きが行われていた。

重複指名を受けた2つのチーム

実際にドラフトが始まると、GGBOYZは3球団からの指名を受ける。指名したのは東北楽天ゴールデンイーグルス、読売ジャイアンツ、福岡ソフトバンクホークスだ。ただ正直なところ、5球団くらいから指名を受けるのではないかと予想していので、思いのほか指名チームはバラけた印象を受けた。

また、重複指名を受けたチームがもう1つあった。5年☆組だ。11歳の女性プレイヤー、ほのか選手とハル選手が在籍する、非常に若いチームである。しかし、若いとはいえ、ほのか選手は小学生ながらにして、忍ismの女性ゲーミングチーム「花鳥風月 星組」に所属するプロゲーマーだ。今回5年☆組は、千葉ロッテマリーンズと横浜DeNAベイスターズの2球団から指名を受けた。

GGBOYZと5年☆組の指名球団が重複したことで、それぞれのチームの獲得権を手に入れるための抽選が行われた。その結果、GGBOYZは福岡ソフトバンクホークス、5年☆組は千葉ロッテマリーンズの所属に決定。その後、抽選を外した球団によって2巡目の指名が行われたが、重複はなく、各球団の所属チームが決まり、ドラフト会議は終了した。

GGBOYZ指名球団による抽選の様子。ジャイアンツでくじを引いたのは、マスコットのジャビット
5年☆組の抽選結果を見て、ガッツポーズするマリーンズ選手OBの里崎智也氏(左)と、崩れ落ちるベイスターズのバート(右)

なお、ドラフトで決定したチームの所属球団は以下の通り。 

<セ・リーグ>各球団の指名確定チーム
広島東洋カープ:やのっち監修【メロンの海苔塩風味Mild仕立て】
東京ヤクルトスワローズ:ウルトラリベンジャーズ
読売ジャイアンツ:SpRush!!
横浜DeNAベイスターズ:ハイパービーム
中日ドラゴンズ:私を闘会議に連れてってネオ
阪神タイガース:ぽぽじろう学園高等部3年A組

<パ・リーグ>各球団の指名確定チーム
埼玉西武ライオンズ:Cool&Cool
福岡ソフトバンクホークス:GGBOYZ
北海道日本ハムファイターズ:ばぼにゃんず†
オリックス・バファローズ:Libalent Calamari
千葉ロッテマリーンズ:5年☆組~あしんとらず学級~
東北楽天ゴールデンイーグルス:-閃華裂光-

GBOYZのメンバー。右からダイナモン選手、えとな選手、やまみっちー選手、たいじ選手
5年☆組のメンバー。右からあしん選手、ほのか選手、ハル選手、raz選手

昨年NPBとKONAMIが共催した野球ゲーム『実況パワフルプロ野球(パワプロ)』のeスポーツプロリーグ「eBASEBALL」とは異なり、若い世代や女性の入団が目立った今回のドラフト会議。「11歳の女性がプロ野球球団と契約する」ことは業界的にも前例のない出来事なのではないだろうか。つまり、それほどまでに、eスポーツは老若男女問わず活躍できる可能性のある競技なのだ。

特にスプラトゥーンは、年齢や性別を問わず同じ土俵で真剣勝負を楽しめるeスポーツの魅力を凝縮したタイトルの1つなのかもしれない。

また、「eBASEBALL」では、試合の解説などで、プロ野球選手OBや球団マスコットが出演することも多く、「ゲームのファン」だけでなく、「野球のファン」や「球団のファン」、さらには「球団マスコットのファン」と、さまざまな層の人が会場に足を運んでいたが、『パワプロ』以上にユーザー層の広い『スプラトゥーン2』では、いったいどんなファンが訪れるのか。本選開始までに行われる「キャンプ」や「オープン戦」などにも注目したいところだ。

アケコンが滑りにくい!? プロゲーマーの声から生まれた「eスポーツウェア」

アケコンが滑りにくい!? プロゲーマーの声から生まれた「eスポーツウェア」

2019.02.20

スポーツアパレルブランドのチャンピオンがeスポーツに参入

プロチーム「Team GRAPHT」所属選手の声を聴いてウェアを開発

アケコン滑り止めやチャック付きポケットなど、ゲーマーニーズを満たす

アメリカンスポーツアパレルブランドのチャンピオンは2月20日、国内のeスポーツ市場に参入することを発表した。練習から試合、移動中にも着用できるeスポーツウェアを2月28日から発売開始するという。

ウェア開発にあたってチャンピオンは、オフィシャルチームウェアパートナー契約を締結したプロチーム「Team GRAPHT」に所属するプレイヤーの声を聴いて、海外ツアーやプレイシーンなどゲーマーニーズを研究。それに、スポーツブランドとして培ったノウハウをあわせることで、eスポーツ用のアイテムを生み出した。

新たに発売されるのは、「GAMING JERSEY」「GAMING SHORTS」「GAMING HOODIE」「GAMING HALFZIP PANTS」の選手着用モデルと一般モデル、加えて「5P CAP」「LAYER LONG T-SHIRTS」「LONG TIGHTS」だ。

今回販売開始されるウェアのラインアップ

ウェアの特徴として同社は「最大限集中するための吸汗・速乾や抗菌・防臭機能」「静電気軽減効果のある縫製糸を採用」「シリコンプリントでコントローラーの滑り止め効果を発揮」「パスポートや携帯電話を収納するファスナー付きポケット」「長時間の移動やプレイのストレスを軽減するストレッチ機能」「UVカット機能も搭載した冷房対策のための上下レイヤー」「集中力や没入感を高めるゲーミングフードのカッティング」を挙げた。海外遠征やツアー、長時間の試合など、過酷な環境でプレイするeスポーツ選手が、いかに快適にプレイできるか考えて設計されたとのことだ。

なかでも目玉は、シリコンプリントによるアーケードコントローラーの滑り止め効果だろう。格闘ゲームの選手は、アーケードコントローラーを膝の上に置いてプレイすることが多い。そのため、激しい操作をした際にも、しっかりとコントローラーが安定していることが大事なのだ。

ウェアを着用した2名のプロゲーマーが着心地を語る

今回、発表に先立って、「Team GRAPHT」に所属するプロゲーマー、GLLTY選手、MOV選手、Dora選手に、ウェアを着用してもらい、2月15日から3日間、福岡で行われた「EVO Japan 2019」の試合に臨んでもらったという。発表会にはGLLTY選手とMOV選手が登壇し、ウェアについての感想を述べた。

MOV選手「滑り止めがついているので、そのおかげで安心してプレイできました。また、今年のEVO Japanは福岡だったのでそこまで暑くはなかったのですが、東南アジアなどの地域で、しかも半屋外のようなジメジメした場所で大会が開催されることもあるので、吸汗・速乾機能は助かります。『将来プロゲーマーになりたいんです』という子どもたちと接するときに、汗臭かったら幻滅されそうですが、このウェアを着ていたら安心してファン対応できるでしょう」

GLLTY選手「スポーツウェアとして非常に洗練されたデザインだと思います。プロゲーマーとして活動していくうえでは、スポンサーのロゴ表記が欠かせません。このウェアであれば、どこにロゴを付けても絵になるのではないでしょうか」

発表会では実際にウェアを着用してデモプレイを行ったMOV選手(左)とGLLTY選手(右)。「GAMING SHORTS」のシリコンプリントが、アケコン滑り止めの役割を果たす
シリコンプリントは車椅子バスケットボール日本代表向けウェアの技術を応用したものだという

また、ウェアのポケットはすべてチャックが付いており、海外遠征時でもパスポートや現金、スマホなどを常に入れておけるようになっている。

MOV選手は「相手のデータを確認したり、急な呼び出しに対応したりといった事態も想定されるので、スマホを試合直前までポケットに入れておけるのはありがたいですね」と満足している様子だった。

まだまだプロプレイヤー以外の選手が「ウェアを身にまとって大会に参加する」というシーンは想定しにくい状況だ。しかし、アケコン滑り止めなどの機能に注目した選手が徐々に着用していけば、将来的にはバスケやサッカー、野球のように、eスポーツをする際の一般的な練習着として専用ウェアを着用するようになっていくのかもしれない。