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総務省施策が追い風に? 携帯分離の「歴史的チャンス」狙うファーウェイ

総務省施策が追い風に? 携帯分離の「歴史的チャンス」狙うファーウェイ

2019.03.20

モバイル業界を変える「携帯値下げ議論」が過熱

ファーウェイは日本を取り巻く環境を「歴史的チャンス」と発言

コスパ高いミッドレンジ端末でシェア拡大を目指す

20日、NTTドコモが特定の端末の購入を条件に通信料金を割り引く「docomo with」、購入する端末に応じて通信料金を割り引く「月々サポート」を終了する方針を固めたという報道が話題となっている。

国内のモバイル業界では携帯電話料金見直しが進んでおり、3月5日には総務省が中心に進めてきた端末代金と通信料金の分離が閣議決定された。NTTドコモは分離プランを軸とした新料金プランを4月に発表する見込みだ。

日本のモバイル市場を大きく変えるこの動きを「歴史的チャンス」と見ているのがファーウェイだ。2018年末から米中対立が加速する中、ファーウェイが打ち出すメッセージも語気を強めている。果たして日本市場でシェアを拡大できるのだろうか。

逆風吹けども、依然として業績は好調

今年に入り、ファーウェイの周辺が騒がしい。3月7日には、ファーウェイは米国政府を相手取って訴訟を起こした

さらにその内容をFacebookでライブ配信するなど、米国以外の世界市場に向けたメッセージにもしており、そのメッセージをまとめたウェブサイト「Huawei Facts」は、わざわざ日本語版も用意している。

2018年末から続く米中対立を巡る報道は、ファーウェイの業績にどのような影響を与えたのか。MWC19でインタビューに応じたファーウェイ・ジャパンの呉波氏は、「一部の消費者は影響を受けたが、2019年に入ってから売上は大幅に伸びている」と語った。

ファーウェイ デバイス 日本・韓国リージョン プレジデントの呉波(ゴ・ハ)氏

話題の「折りたたみスマホ」でもファーウェイは先行する。

ファーウェイに先立って折り畳みスマホを発表したサムスンだが、こちらはMWCではガラスケース内での「展示」のみにとどまったのに対し、ファーウェイは「Mate X」の実機を用いて報道関係者に折り曲げを試させるなど、製品化で一歩先を行っていることをアピールした。

ファーウェイの折りたたみスマホ「Mate X」。報道陣には手に取って折り曲げてみる機会も用意された

Mate Xは次世代移動通信の「5G」にも対応しており、日本では5Gサービスの開始を待って投入時期を見極める方針だという。

ちなみに3月26日に発表予定のフラグシップ機「HUAWEI P30」シリーズは、例年通りのタイミングで日本市場に投入するようだ。SIMフリーでの発売だけでなく、ドコモが採用した「HUAWEI P20 Pro」のように大手キャリアによる採用があるかどうかも注目したい。

分離プランを「歴史的チャンス」と捉えるワケ

一方、2019年の国内モバイル市場で話題となっているのが携帯料金における「分離プラン」の導入だ。KDDIとソフトバンクはすでに導入済みだが、NTTドコモは4月に発表する新料金プランから本格導入するとみられている。

分離プランの特徴は、NTTドコモの「月々サポート」のように回線契約と紐付けた端末の割引が禁止される点だ。端末の割引自体が禁止されるわけではないというものの、大幅な割引は難しくなる。その結果、10万円を超えるようなハイエンド機ではなく、3〜4万円で一括購入しやすいミッドレンジ機の需要が高まるとの見方が有力だ。

この動きをファーウェイはどう見ているのか。

呉氏は「非常に重要視している。スマホが登場したときや、SIMフリー市場が始まったときのインパクトに引けを取らない、歴史的な瞬間になる」と興奮気味に語る。

日本のSIMフリー市場でベストセラーとなった「HUAWEI P20 lite」を始め、ファーウェイのミッドレンジ機のラインアップは厚い。モデルによってはフラグシップと同じCPUでミッドハイの価格を実現するなど、コスパの高さも特徴だ。大手キャリア向けにさまざまな提案ができる体制といえる。

フラグシップと同じ「Kirin 980」搭載でミッドハイ価格の「HONOR View 20」

また、5G対応も順調だ。

モバイルWi-Fiルーターに強みを持つファーウェイは、MWC19でも5G対応ルーターを多く出展していた。日本ではまだ周波数の割り当てが終わっていないものの、国内大手キャリアは2019年内にもプレサービスを始める動きがある。5Gスマホが普及するまでの間、5Gルーターの需要は高まる可能性がある。

5G対応のモバイルWi-Fiルーターも出展していた

ミッドレンジ市場の拡大を狙って、今年はシャープやサムスン以外にも、ソニーモバイルの参入も予想されている。

この価格帯が激戦区になることは間違いないが、ファーウェイはその中で高コスパの製品ラインアップや、国内での地道な販促活動やブランドメッセージの打ち出しによって対抗していく構えだ。

ヨドバシカメラ梅田店での販促イベントの様子
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Googleがゲーム本格参入の衝撃、2019年中にゲーム基盤「STADIA」を投入

Googleがゲーム本格参入の衝撃、2019年中にゲーム基盤「STADIA」を投入

2019.03.20

Googleが新しいゲームプラットフォームを発表

配信方式でゲーム機不要、「ゲーム機」の時代の終焉?

2019年内にローンチ、性能はプレステやXbox以上か

3月19日、米国で開催中のゲーム開発者会議「GDC 2019」の会場で、Googleがクラウドベースのゲーミングプラットフォーム「STADIA」を発表した。特定のゲーム機に縛られず、ネットに接続したスマホやパソコン、テレビを通してストリーミング(配信)形式でゲームをプレイできる。

この事業を担当するバイスプレジデントとして、STADIAを発表するフィル・ハリソン(Phil Harrison)氏。そもそも彼からして、元はソニーのプレイステーション立ち上げの主要メンバーで、その後Microsoftに移りXboxを担当したという経歴の持ち主

かねてより、MicrosoftのXbox事業のトップマネージャーを引き抜いた、ソニーでPlayStationのハード開発にかかわったエンジニアが転職したといった噂が頻繁に流れており、「Googleがゲーム市場に本格参入する」という憶測は強まっていた。実際に2018年には、Googleは「Project Stream」と呼ばれるストリーミング形式のゲーム基盤の計画を発表し、米国内でベータテスターを募って技術テストを行っていた。

STADIAは、Project Streamの延長線上にあるサービスと見られる。ユーザーは特定のゲーム機を持っている必要がなく、従来のゲーム機の役割をするのはGoogleの設置するデータセンターだ。簡単に言えばクラウドサービスのように、実際にゲームタイトルが動作しているのはデータセンター側で、ユーザーはインターネットを介してゲームを遠隔でプレイする。

STADIAのデータセンターから配信されたゲームをパソコンでプレイしている様子
パソコンで遊んでいたのと同じゲームを、タブレットやテレビでも同じように遊ぶことができる

このプラットフォームの特徴によって、例えばYouTubeで新作ゲームのトレーラー動画を見ていて気に入ったときには、そのページ内の「プレイする」ボタンを押すだけで、インストールすら不要で、動画を再生するかのようにそのゲームをプレイできるようになる。

そして、STADIAのデータセンターが持つゲーム機としてスペックは、サービス開始時のものとして、GPUの演算性能は10.7テラFlopsに達するといい、これはPlayStation 4 Proの4.2テラFlopsや、Xbox One Xの6.0テラFlopsを大きく上回る。映像品質も4K/60fpsのストリーミングに対応し、将来は8K/120fps対応も予定しているという。

STADIA用の「STADIAコントローラー」も販売する。SNSアップ用のボタンや、Googleアシスタントボタンが備わっている

Googleは2019年中にSTADIAをローンチする予定で、まずは米国、カナダ、欧州でサービスを開始すると説明している。発表を受けた翌20日の東京株式市場では、任天堂とソニーの株価が揃って大きく下落した。投資家たちが、GoogleのSTADIAによって、Nintendo SwitchやPlayStationのビジネスが脅かされると考えたからだ。

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地域とeスポーツチームの関係に可能性を感じた「シャドバ」チャンピオンシップ

地域とeスポーツチームの関係に可能性を感じた「シャドバ」チャンピオンシップ

2019.03.20

スマホアプリ『シャドウバース』の年間王者を決める大会が開催された

みごと王者に輝いたのは北海道のレバンガ☆SAPPORO

eスポーツに力を入れ始めた北海道、地域活性化にもつながるか?

3月10日、品川グランドホールにてスマホアプリ『シャドウバース』のプロリーグ「RAGE Shadowverse Pro League 2018 League Championsip」(以下、チャンピオンシップ)が開催された。

チャンピオンシップは、年間を通じて開催されたプロリーグの「ファーストシーズンチャンピオン」と「セカンドシーズンチャンピオン」が争い、2018年の年間チャンピオンを決定する大会だ。ファーストシーズンは「レバンガ☆SAPPORO」が勝利し、セカンドシーズンは「au デトネーション」が優勝した。

会場は品川グランドホール。常設の席もあり、観覧しやすい施設だ

勢いに乗るレバンガが年間チャンピオンに

ファーストシーズンを勝ち抜いたレバンガ☆SAPPOROは、北海道を拠点とするプロバスケットボールチーム「レバンガ北海道」が母体のeスポーツチームだ。ファーストシーズンでは、5連敗というどん底から、怒濤の7連勝で奇跡の逆転優勝を成し遂げた。

セカンドシーズンで優勝したauデトネーションは、エースのミル選手を中心に安定した強さを見せる老舗eスポーツチーム。圧倒的な強さでセカンドシーズンを優勝した。

しかし、今回のチャンピオンシップでは、4対1の大差でレバンガ☆SAPPOROが勝利。2連勝で先行したレバンガ☆SAPPOROに対して、auデトネーションはミル選手が3戦目を取り返すも、4戦目を落としてしまう。そして、レバンガ王手で迎えた5戦目、レバンガ☆SAPPOROのリーダーきょうま選手が、これまで勝てていなかったミル選手に圧勝し、レバンガ☆SAPPOROの優勝に花を添えた。

auデトネーションのミル選手が一矢を報いるが、結果は4-1の大差でレバンガ☆SAPPOROが年間チャンピオンに輝いた

北の大地でeスポーツを根付かせる動きが活発化

今回の大会では、単にシャドウバースのリーグチャンピオンが決定しただけではなく、地方に根付いたeスポーツチームが結果を出したという点が大きかった。

実は、北海道はeスポーツに力を入れ始めている地方の1つ。2月28日には、任意団体だった北海道eスポーツ協会が、「一般社団法人 北海道eスポーツ協会」として組織変更しており、北海道新聞社、レバンガ北海道、産業技術学園北海道ハイテクノロジー専門学校、凸版印刷北海道事業部、電通北海道、クラウドキュレーションという6つの企業、教育機関で構成されるようになった。北海道を拠点とする企業と教育機関が、eスポーツを北海道に根付かせようと活動を始めているのである。

その矢先で、今回のレバンガ☆SAPPOROの年間チャンピオン獲得は、北海道のeスポーツ普及に大きく後押しすることとともに、日本各地の地方都市にも大きな影響を与えたようにも感じた。

レバンガ☆SAPPOROのオフィシャルパートナーは、北海道の企業であるサッポロビールであり、メンバーのさわさき選手は北海道出身だ。eスポーツはオンラインでの対戦なども多く、場所に依存しない反面、まだまだ地域との関わりが強いとは言いがたい。それだけに、北海道をアピールするこのチームの優勝は、地方でeスポーツ事業の展開を考えている企業やコミュニティにとって追い風となったのではないだろうか。

試合前から用意していた年間チャンピオンを記念したTシャツを着込み、優勝の盾を掲げるレバンガ☆SAPPORO

試合後の会見では、各選手も北海道への想いを語ってくれた。

「チームのある北海道とは、いろいろと協力をしていきたいです。また、地元が石川県なので、石川にもeスポーツ文化を持って帰りたいですね」(真春選手)

「北海道のeスポーツ専門学校とも提携しているので、そこと協力ができたらと思います」(Tatuno選手)

「各地方からeスポーツのことを発信できれば良いですね。もちろん、北海道からも発信していきたいです」(きょうま選手)

「北海道もまだまだやるというところを見せられたのではないでしょうか。北海道の人たちにも東京のイベントに行きたくなるように、eスポーツやシャドウバースをアピールしていきたいです」(さわさき選手)

会見で喜びを伝えるきょうま選手
イベント終了後はロビーにレバンガ☆SAPPOROのメンバーがお見送り。来場者は一緒に写真を撮影し、勝利を分かち合った

eスポーツには、地元出身の選手や地元企業、自治体との連携など、地方活性化の一翼を担うことができる。今回の大会は、その可能性を示してくれたのではないだろうか。

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