牛丼屋でロカボ? すき屋の低糖質メニューは受け入れられるか

牛丼屋でロカボ? すき屋の低糖質メニューは受け入れられるか

2017.04.05

牛丼と聞けば、“ダイエット”や“健康”とは縁遠い食べ物と思う人が多いだろう。その牛丼チェーンの「すき家」が、なんとロカボ(低糖質)商品に乗り出した。全国に展開する外食チェーンとして初めて「ロカボ認証」なるものも取得したという。なぜ牛丼チェーンが“ロカボ”に取り組み始めたのか。また今後、低糖質、健康といった分野に力を入れていくのだろうか。

低糖質の麺商品を発売

牛丼チェーンとしては最多の1,964店舗を全国に展開するすき家が、4月5日からロカボ商品の販売を始めた。発売されたのは「ロカボ牛麺」(490円)と「ロカボ牛ビビン麺」(590円)の2種類だ。

ロカボ牛麺(画像左)とロカボ牛ビビン麺

“ロカボ”とは、もともとローカーボ(低炭水化物、低糖質)の意味で、糖尿病の予防や改善のための食事制限を指す。“ロカボ”と縮めた呼称はこれまでも一般的に使われて来たが、一般社団法人の食・楽・健康協会は、ロカボを「緩やかな糖質制限」と定義している。健康を気にする人がおいしく食べて、より健康になるための食事法なのだという。

食・楽・健康協会は、「高血糖に対する社会的注意の喚起」などを目的として2013年に発足した。北里研究所病院で糖尿病センター長を務める山田悟医師を理事長とし、会員には飲食のメーカーやスーパーマーケットチェーンなど44企業が名を連ねる。

同協会の考えるロカボでは、糖質を1食あたり20~40グラム、間食10グラム、1日の合計で70~130グラムに抑え、肥満や生活習慣病、食後血糖値の急上昇を防ぐ。単に糖質量を低くするだけでなく、エネルギー源や身体の構成成分となるたんぱく質や脂質をしっかり摂取するというのがポイントだ。なお、糖質40グラムというと、おにぎり1個分に相当する。

では、今回すき家が発売した商品の場合はどうだろうか。

味とボリュームにはこだわり

ロカボ牛麺は、米粉入りのこんにゃく麺を合わせだしのきいたつゆで食すメニュー。牛肉、油揚げ、揚げ玉などがトッピングされている。1食あたりの糖質量は22グラムだ。ロカボ牛ビビン麺は同様に米粉入りのこんにゃく麺に、ねぎキムチ、野菜、牛肉をトッピングし、コチュジャンダレをかけて食べる。糖質量は28.5グラムと、こちらも低く抑えられている。並サイズの牛丼の糖質量は106グラムというから、新商品の糖質量はおよそ5分の1程度ということになる。

新商品のロカボ認証の取得にあたっては、前述の食・楽・健康協会に入会、申請し、協会の定める糖質量(1食あたり20~40グラム)に合致しているかの検証が必要となった。また糖質を抑えても、おいしくないのでは商品として成り立たない。すき屋では味の良さとボリューム感をしっかり出せるよう注力したという。

実際に試食したところ、いずれの商品もしっかりとした味付けで、牛肉や揚げ、野菜などを一緒に食べるため、満足感は十分にある。こんにゃく麺も米粉を加えることで、モチモチとした食感を出すよう工夫されている。ただし、やはり基本はこんにゃくなので、うどんやご飯などをしっかりと噛みしめ、飲み下す食感を好む人には、物足りなく感じられるかもしれない。

女性、ファミリーに続き「健康志向の客」を取り込む

すき屋の興津社長

今回の商品は、客にとっての「選ぶ楽しさ」の追求をモットーとするすき家が、選択肢の1つとして提案するメニューだという。すき家では、牛丼のサイズに関してはミニからメガまでの6種類、トッピングは7種類を用意している。こうした方策をとっているためか、客層の幅も広がってきたようだ。「以前は客層のメインは男性でしたが、最近では女性やご家族連れなども増えています」というのが同社広報担当の認識だ。

「商品化の背景として、健康志向の人に十分アピールできていないのではという分析結果がありました。健康志向メニューとして、カロリー制限などではなく、ロカボを選んだ理由は、私自身がロカボは健康的であると確信したからです」と語るのは、すき屋の興津龍太郎代表取締役社長。なお、興津社長の「確信」は、前述の食・楽・健康協会の研究調査に基づいているようだ。

新商品の健康への効果は?

食・楽・健康協会によれば、低糖質食と低カロリー食を比較すると、低糖質食が最も体重減量や脂質の代謝、血糖値の改善などに効果的なのだという。また、筋肉量や骨密度の減少を防ぎ、ロコモティブ症候群(運動器の障害)や寝たきりの予防にもなるとされる。加えて、カロリーや動物性の脂質は肥満や生活習慣病の原因になるものではない、との研究結果も述べられている。これらは、世界的に権威があるとされる専門誌で発表されているもので、栄養学の“常識”となりつつあるそうだ。

糖質制限食では糖質量を1日あたり60グラム程度に抑える厳しい食事法もあるが、「一般の方にとっては、食事の満足感が少ないため、続きにくい。身体への負担に比して効果も低い。QOL(クオリティ・オブ・ライフ)の面でも問題がある」(山田悟医師)という。協会が「緩やかな糖質制限」を推奨しているのもそのためだ。

山田悟医師(左側)と興津社長

では、すき家の新商品の、健康面での効果はどの程度なのだろうか。同社社員15名の食前・食後の血糖値測定結果では、おにぎり2個を食べた人は食前で90ミリグラム・パー・デシリットル(mg/dl)、食後で148mg/dlと、食後血糖値が大きく上昇したという。これに比べ、新商品を食べた人は、ロカボ牛麺で107mg/dlが124mg/dl、ロカボ牛ビビン麺で94mg/dlが108mg/dlなどと、もともとの血糖値が高めであるものの、食後の数値は基準値を下回っていた。基準値は空腹時で70~109mg/dl、食後で140mg/dl未満だ。

食・楽・健康協会によれば、とくに食後の高血糖が肥満や生活習慣病の原因となり、がんとの関係も指摘されているという。食の楽しみは保ったまま、食後の血糖値を低く抑える「ロカボ食」は、体型や健康を気にする人、つまり現代人の多くにとって歓迎すべき食事法だということになる。

メインは牛丼、ただし…

興津社長によると、ロカボ商品のテスト販売では好感触を得たとのことで、すき家としては初の「健康志向メニュー」に期待をかけている。そのことの表れが、価格設定だろう。

新商品は、牛丼(350円)の価格よりは高いものの、同時発売の牛ビビンバ丼(わかめスープ付き580円)と同程度。新しい麺の開発費や認証の取得にかかったコストなどで、価格が多少は上乗せされていてもおかしくないところだが、ロカボ商品が特に高いという感じはしない。まずは既存客が納得できる価格に抑えて認知を高め、さらに客層を広げていく狙いなのかもしれない。興津社長によると、今後もロカボ商品には積極的に取り組んでいく予定だそうだ。

ただし、すき屋のメインストリームはあくまで牛丼であるという。牛丼の主役ともいうべき米は、もともと高炭水化物の食品。糖質を低く抑えるためには、ご飯の量を減らすしかない。牛丼のつゆにも多少は砂糖などが含まれているから、1食40グラムのご飯の量は茶碗に半分ぐらいのイメージだろうか。牛丼の魅力には、そもそもボリューム感が含まれていそう。健康のためとはいえ、量を控えるのは「味気ない」と思う人がほとんどだろう。

ともあれ、食にまつわる業界ではロカボ、あるいは「グルテンフリー」といった言葉がキーワードになりつつある。宅配ピザチェーンがダイエットジムと提携して低糖質メニューを出すなど、この分野における飲食メーカー、中・外食チェーンなどの競走は、すでに始まっているのだ。すき家の参入も当然と言うべきだろう。

バズりを狙いスベって炎上、「リアルガチでやばい」年金ツイート問題

カレー沢薫の時流漂流 第33回

バズりを狙いスベって炎上、「リアルガチでやばい」年金ツイート問題

2019.03.25

漫画家・コラムニスト カレー沢薫さんの社会派連載!

第33回は、リアルガチでやばい「日本年金機構のツイート炎上」について

日本年金機構のツイッター広告が炎上し、即ツイ消しおよび謝罪する事態になったという。その炎上したツイートというのがこちらの文言だ。

「ガチヤバイ!? リアルガチでやばいかも!? 新社会人のみなさまへ 受け取る年金少なくなってない!? ねんきんネットで確認だ!」

これは非常によくある「ウケると思ってスベッた上に大炎上」パターンであり、「炎上ガチャ」でこれが出て来たら確実に低レアなので「即売却」といった感じだ。

問題のツイートでは何かを差別、あるいは蔑視しているワケでもなく、火力としてはチャッカマン程度であり、そんなに怒らなくてもとさえ思えるが、やはり怒る方にも理由はある。

日本年金機構はこれまでに大きな不祥事を起こしてきている。2007年にはオンライン化した年金データに不備や誤りが多いことが発覚した「消えた年金問題」というのがあった。

ちゃんと年金を納めていてもそれが記録されていないため、将来の年金額が減ってしまうかもしれない、という非常に重大な事件である。国民から取るだけ取っておいて、その管理がずさん、という、メロスでなくても激怒して走り出す案件であった。また、2015年には215万人の個人情報を流出させるという情報漏えい事件も起こしている。

こんな信用残機ゼロの状態では「ちょっとしたおふざけ」でも「ガチでやばいのはお前らのせいだろ」「何故こっちを煽る? まずそっちがちゃんとしろ」「こんなことに俺たちの年金を使いやがって」という鬼のマジレスが来てしまうのは当然である。

広告にユーモアは大事だが、「年金」クラスの笑いごとじゃないテーマになると「真面目かよ!」と言われるぐらい真面目にしておいたほうが良い、という好例だ。

炎上広告が出ると必ず「おかしいと思う奴はいなかったのか」「誰か止めろよ」という声が出るが、「SNSでバズること」を目的にすると、人間の視野は2度ぐらいになってしまう。そのため、過度な悪ふざけになっているとか、弩級の差別表現が入っているということにマジで気づかなかったりするのだ。

また、社内に「これはおかしい」と思う人間が5億人いたとしても、トップが「これはウケる」と思ってしまっていたら、下っ端にそれを止めることはできない。個人がやるとどうしても考えが偏るので、企業はさまざまな性別年代の人間に意見を聞いた上で、広告を打った方が良いと思う。

だが意見を幅広く聞いた上で、一番上がそれを「考えすぎだって」と一蹴して断行したりするので、組織の炎上というのは根深い問題である。

今回の炎上を「明日は我が身」と思う理由

だが今回の年金機構の炎上は、個人的感情として「一概に責められぬ」感がある。

今回の広告はその表現を「他人事かよ」と大いに責められたわけだが、年金機構的にはそんなつもりはなく、どうやったら若者に年金に関心を持ってもらえるか、真面目に考えた結果「ああなってしまった」のではないだろうか。

二十代前半ばかりの職場でただ1人アラフォーの自分が、無理して若者言葉を使い盛大にスベッた挙句、給湯室でメチャクチャ悪口言われてた、みたいな図を想像すると、「身に覚えがある」もしくは「明日は我が身」なので、あまり責められないのだ。

実際、年金機構は年金に対し捨て鉢になっているわけではなく、何とか国民に年金に関心を持ってもらい、適切に払ってもらいたいと思っていることだけは確かなのである。

ところで、私は去年無職になったことにより、厚生年金から国民年金になってしまった。当然国民年金だと厚生年金より将来もらえる額は少ない。将来の不安を感じた私は、「国民年金基金」の資料を取り寄せた。

国民年金基金とは、自営業や私のような無職が国民年金とは別途で年金料を収め、将来もらえる年金額を増やせるという制度である。支払った金額は確定申告の控除対象にもなるので節税にもなるのだ。

年金は当てにならないから他で老後資金を作ろうという声も大きいが、それでも年金ほど確実でリスクが少ないものは今のところない、という意見も多く見られる。

だが、資料を申し込んだ時は熱かった気持ちが、届いた時冷めているというのはよくあることで、取り寄せるだけ取り寄せてしばらく放置していた。

すると国民年金基金から電話がかかってきたのである。私は電話が苦手で、取ると青紫色の粉瘤が出来るので取らなかったのだが、こんなテーマで書くことになるなら粉瘤の一つや二つ覚悟で取れば良かった。おそらくだが「国民年金基金どうでしょう?」という内容だったのではないだろうか。端的に言えば「営業電話」である。

その後、電話は数回かかってきて、驚くべきことに、日曜日でもかかってきた。国の機関が日曜に動くとは思っていなかったので驚愕である。

「必死かよ」と思ったが、事実必死なのだろう。それぐらい年金はひっ迫しているのだ。もしかしたらノルマ的なものすらあるのかもしれない。

年金をもらうのは我々である。企業の炎上なら「不買運動」ができるが、年金の場合「不払運動」になり、後々受取額が減って困るのは国民の方である。

今回の炎上で国民が年金に対しますます拒否感を持ってしまったのは、年金機構というより我々にとっての悲劇なのだ。広告自体には反感を持ったかもしれないが、年金に関心を持ち、自身の年金状態を確認するのは大事なことである。

私も次に電話がかかってきたら、粉瘤上等で取ってみようと思う。

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LINEをやめるには? アカウント削除の方法

LINEをやめるには? アカウント削除の方法

2019.03.25

LINEの利用をやめる時はアカウントの削除が必要

機種変更などで使う「引き継ぎ」とは違うので注意

LINEアカウントの削除には、注意が必要だ。機種変更やスマートフォンの故障、アプリの不調といった理由で削除を考えているとしたら、それは間違っている。その場合に必要なのは「引き継ぎ」という処理だ。

アカウント削除はLINE利用そのものをやめる時に行う作業だ。新しく別のアカウントを作り直してもいいが、これまで繋がりのあった人々との縁は切れてしまう。もし連絡を取り続けたいのならば、あらためて友だち登録をしてもらわなければならない。

最近はLINEの連絡先しか知らないという関係も珍しくないから、中には交流が途切れてしまう相手もいるだろう。そういったことを理解した上で、削除作業を進めてほしい。

LINEアカウントを削除する

メイン画面で右上にある歯車マークをタップし、設定画面を開いたら「アカウント」を選択しよう。次に一番下にある「アカウント削除」をタップすると、警告画面が表示されるはずだ。アカウントにログインできなくなるというのは、もう同じアカウントが利用できないことを意味する。問題なければ「次へ」をタップしよう。

設定で「アカウント」を選択
一番下にある「アカウント削除」をタップ
警告画面の中身を読んだ上で「次へ」をタップ

次の画面では、アカウントを本当に削除するのかが確認される。これまで獲得したポイントやアイテム、購入したコイン等も全てなくなるということが「保有アイテム」のところで示されているはずだ。

今回説明に利用しているアカウントは、LINEをほとんど利用していない状態なので、多くの項目が「0」になっているが、ある程度利用していればスタンプをたくさん購入してきていたり、購入のためにコインを保有していたりといったこともあるだろう。それらは新しく作ったアカウントに引き渡すようなことはできない。全て失って問題ないということであれば、下にある「すべてのアイテムが削除されることを理解しました。」という欄にチェックを入れよう。

コイン、ポイント、スタンプ、着せかえの全てが削除されることを理解したらチェックを入れる

下へスクロールすると、連携アプリについても確認される。LINEアカウントを利用してログインしていたアプリや、LINEコインで何かが購入できていた連携アプリがあれば、その連携も解除される。問題がなければ、確認項目にチェックを入れてさらに下へ進もう。

連携アプリがある場合はそちらの利用についても確認したい

最後に友だちリストやトーク履歴を含む全てが利用できなくなることが再確認される。ここにもチェックを入れると「アカウント削除」ボタンが有効になるはずだ。本当に問題がなければ「アカウント削除」ボタンを押して完了させよう。

全ての確認用チェックボタンにチェックを入れれば削除処理が有効になる。「アカウント削除」ボタンが有効になったらタップして完了だ

「LINE(ライン)基本の使い方ガイド」バックナンバーはこちら
https://biz.news.mynavi.jp/category/line

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