この先どうなる? カルビーのポテチが原料不足で一部休売・終売に

この先どうなる? カルビーのポテチが原料不足で一部休売・終売に

2017.04.11

カルビーは10日、原料となるジャガイモの不足により、ポテトチップスの一部商品について今月より休売・終売すると発表した。この先、安定的な販売に向けて策はあるのか、メドはたっているのか。

休売は「ポテトチップスBIGBAG うすしお味」など15商品。終売は、「ポテトチップス フレンチサラダ」「ポテトチップス しょうゆマヨ」など18商品(注:写真はイメージ。休売・終売対象外です)

ジャガイモの不足、それは北海道での収穫量が大きく減少したことが大きな原因だ。農林水産省によると、北海道は昨年6月、日照不足によりジャガイモの肥大が進まず、8月の台風に伴う大雨等の影響を受け、北海道のジャガイモ収穫量は171万5000トン、出荷量は152万6000トンでいずれも前年比10%減少した。

カルビーのポテトチップスの7割は北海道産のジャガイモを使用しており、同エリアの収穫量はポテトチップスの安定供給を左右するのだ。

しかしながら、大元の原因は、昨夏の天災である。それから半年、今に至るまでにジャガイモの輸入で対処できたのではないかとも思える。そのあたりはどうなのだろうか。

実は、ジャガイモの輸入は病害虫対策の観点から規制されており、輸入可能なものでも、利用エリア・輸入期間も限られている。カルビーでは米国産ジャガイモを使っているが、2月から8月までの期間限定であり、広島工場西棟と鹿児島工場の2工場でしか使えていないのが現状だ。

海外には頼れず、手当てするといっても、国内で探すしかない。もちろん、ジャガイモであれば何でもいいわけではなく、ポテトチップスに最適な糖分のジャガイモが必要になり、品種でいえば、トヨシロ、スノーデンといったものが主流になるようだ。そうした制限が積み重なればハードルはあがっていく。

だからこそ、安定供給にむけては、今後の国内での収穫に期待するしかないようだ。その収穫だが、桜前線が北上するように、5月以降、九州地方から始まっていく。しかし、先に述べたとおり、ジャガイモの生産の8割は北海道となるため、すぐに十分な量を確保することは難しいという。

ちなみに、一袋当たりの減量、値上げについては「今のところは検討していない」という。今回の発表は、一部商品を対象にしたもので、販売店からポテトチップスが姿を消すことにはならないだろうが、今年の北海道の収穫状況によっては、どうなるかわからない。ポテチファンとしては、今夏、北海道の天気が恵まれることを祈るばかりだ。

NewsInsight 更新終了のお知らせ

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2019.06.17

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最後になりますが、改めて皆様に感謝いたしますとともに、引き続き、マイナビニュースにてご愛顧いただけましたら幸いです。

放置されていた不寛容? 国会まで届いた「パンプス強要」騒動

カレー沢薫の時流漂流 第47回

放置されていた不寛容? 国会まで届いた「パンプス強要」騒動

2019.06.17

最近女性の間で「#MeToo」ならぬ「#KuToo」運動がにわかに盛り上がっている。

「#KuToo」とは「靴」と「苦痛」をかけており、職場や就職活動で、足を痛めるパンプスやヒール靴の強要をやめようという運動である。

そもそもそんなの誰も強要してねえよ、と思われるかもしれない。確かに規定として靴の形状やかかとの高さまで定めている会社はレアだろう。しかし、私の元いた会社でも、規則があるわけでも、誰に言われたでもなく、みな一様に黒のパンプスを履いていた。それが「暗黙のルール」であり、それ以外は「非常識」と見られる風潮は確かにあるのである。

これが就職活動になると、パンプスを履いていないだけで「こいつは常識がない」と見なされ不採用になってしまうかもしれない、ということだ。そうなると女子学生は足を負傷してでもパンプスを履かざるを得なくなってしまう。

正直、パンプスは苦痛

パンプスがそんなに苦痛か、というと、靴の中では殺傷能力が高い方である。これは他人への、という意味ではなく自分へのだ。他人を殺傷したいならカウボーイが履いている、かかとにピザカッターがついている奴を履いた方が良い。

狭いつま先に足の指が密集されるため、私もよく爪で隣の指を切って足を血だらけにしていたし、伸縮性にかける素材のため、あわないパンプスだと試着の時点で靴擦れが出来るレベルなのだ。

世の中には素肌に荒縄で亀甲縛りを施し、その上に上等なスーツを羽織って出社している人も多いと思う。とても痛いだろうが、それは強制されたわけではなく、その人が好きで楽しいからやっているのだ。

つまり、好きでもない上にとても痛いパンプスを強制で履かなければいけないというのは、上等なスーツの下が亀甲縛りなことよりも「異常」なことというわけだ。

この運動はすぐに広まり、いきなり国会でも議論されたという。これにより「厚労相がハイヒール強要を容認」という見出しのニュースまで踊り出ることになった。

完全に自由と言われても困るのでは?

「厚生省に、女がハイヒールを履かないと死ぬ病の人が!?」と驚いたが、記事をよく見ると見出しほどのことはなく、厚労相の発言は「これは社会通念に照らして業務上、必要かつ相等な範囲かと、この辺なんだろうと思います」というかなりボンヤリしたものであり、どっちでも良い事を聞かれた私のリアクションに似ている。

しかし「ハイヒールが履けない女は何やってもダメ」などと強い事を言っているわけではないが、「業務上必要ならパンプス履くべきだろ」という「容認」に聞こえなくもない。すぐさま「業務上ハイヒールが必要な仕事って何だよ」という疑問が挙がり、「SMの女王様」「(ハイヒールでキレッキレに踊る)perfume以外ありえない」などの声が相次いだ。

この社会問題がすぐ大喜利になってしまうのは良くも悪くも「ザ・ツイッター」という感じだ。

確かに「業務上必要」となると、まだかかとにピザカッターがついている靴の方が「ピザを食う時」必要な気がする。

ただ、靴や服装を完全に自由化し、何でもOKにすれば良いかというと、それはそれで問題が起きると思う。ファッションに疎くコーディネートが苦手な人間からすれば、職場に何を着ていいのか全く「指針」がないというのは迷子になるし、接する側としても、車を買いにいってディーラーが、イモ―タンジョ―の完コスで出てきたら「キャデラックしか買うことを許されないのか」と委縮してしまう。就活マナー本に「俺の考えた最強の就活ファッションで挑みましょう」とだけ書かれていても逆に困るだろう

着る側としても、それに接する側としても、社会において服装にある程度規定や模範があるというのはメリットでもあるのだ。

そもそも規定や常識というのは、秩序を作ることにより問題を減らすためにあるものなのだ。しかしそれが元で「足を負傷する」という「問題」が起こっているなら本末転倒なので、やはり解消はすべきなのだろう。

極論に流れない寛容さが足りない

おそらく「#KuToo」を提唱している人も「ドラゴン柄のコンバースで就活したい」と言っているわけではないのだ。最近は「パンプスに見えるスニーカー」なども存在するし、パンプスでなくても地味な靴はいくらでもある。そのような靴を履いていても「パンプスじゃないから非常識」と見るのをやめてほしいという話だろう。

ちなみに私が会社員時代履いていたパンプスだが、黒の革靴ではあったが、つま先は限りなく丸く、ヒールはなきに等しい、今思えばあれはパンプスだったのか、70過ぎのババアが旅行に行くときに履くヤツなんじゃないか、という代物であったが、特に何も言われなかった。

「#KuToo」が求めるのも、そのぐらいの「寛容さ」なのではないだろうか。

【お知らせ】
連載「カレー沢薫の時流漂流」の掲載場所を変更します。
→ 新しい掲載場所はこちら https://news.mynavi.jp/series/jiryu_hyoryu