シャープ液晶TV国内生産について「大型を亀山工場で」 - 撤退報道を否定

シャープ液晶TV国内生産について「大型を亀山工場で」 - 撤退報道を否定

2017.03.15

15日に日付が回ったころ「シャープ、液晶TV国内生産撤退へ『世界の亀山』に幕」との記事が朝日新聞から出た。しかし、シャープは報道を否定。亀山工場では、大型液晶テレビの生産を、栃木工場では、最先端の8K テレビの開発を行うと説明した。

一連の報道では、シャープの戴社長が、「国内の大量生産では採算が合わない。海外に移管せざるを得ない」などと述べ、テレビの生産をホンハイに委託する考えであると紹介。亀山工場では、スマホなどに使われる中小型の液晶パネルの生産に集中するとの内容が書かれていた。

この件に関してシャープの広報は報道を否定し、「当社の国内液晶テレビ生産に関する一部報道について」と書かれたペーパーをもとに、同社の方針を説明した。内容は以下の通り。

3 月 13 日(月)の社長懇談会にて、「新生シャープの方向性」における「生産」について、戴社長から競争力を高めていくための方針説明があった。方針は2つ。

「日本国内の工場はスマートファクトリー化(全自動化、高度な自動化を含む)」、「複雑な手作業が多いアッセンブリーについては、鴻海や海外協力工場などへ移管」との方針だ。

さらにこの2方針を前提として国内液晶テレビについては、以下の方針で検討しているという。

・海外生産に移管した場合、運送費用の上昇や輸送期間の長期化などにより競争力の低下が見込まれる大型液晶テレビ(例えば80型、90型など)については、亀山工場にて生産。同工場では、2017 年度に 45 インチ液晶パネルの開発、及びパネルからテレビまでの全自動生産ラインの設置を検討。その他サイズのテレビ用液晶パネルも生産を継続する。

・最先端の8Kテレビは栃木工場にて開発。生産については、スマートファクトリー化を前提に、栃木または亀山工場にて行う。

・先に述べた全自動生産ラインにより十分な競争力が得られれば、45 インチ以外のテレビ生産の可能性も検討する。

・栃木工場は、液晶テレビの開発、試作、アフターサービスを行う拠点とする。

2018年度にはテレビの販売目標1000万台を掲げるシャープ。5月中旬には「中期経営計画」を発表し、今秋には一部復帰を目指すという。どのような施策で、復活を目指すのか、注目していきたい。

NewsInsight 更新終了のお知らせ

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2019.06.17

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最後になりますが、改めて皆様に感謝いたしますとともに、引き続き、マイナビニュースにてご愛顧いただけましたら幸いです。

放置されていた不寛容? 国会まで届いた「パンプス強要」騒動

カレー沢薫の時流漂流 第47回

放置されていた不寛容? 国会まで届いた「パンプス強要」騒動

2019.06.17

最近女性の間で「#MeToo」ならぬ「#KuToo」運動がにわかに盛り上がっている。

「#KuToo」とは「靴」と「苦痛」をかけており、職場や就職活動で、足を痛めるパンプスやヒール靴の強要をやめようという運動である。

そもそもそんなの誰も強要してねえよ、と思われるかもしれない。確かに規定として靴の形状やかかとの高さまで定めている会社はレアだろう。しかし、私の元いた会社でも、規則があるわけでも、誰に言われたでもなく、みな一様に黒のパンプスを履いていた。それが「暗黙のルール」であり、それ以外は「非常識」と見られる風潮は確かにあるのである。

これが就職活動になると、パンプスを履いていないだけで「こいつは常識がない」と見なされ不採用になってしまうかもしれない、ということだ。そうなると女子学生は足を負傷してでもパンプスを履かざるを得なくなってしまう。

正直、パンプスは苦痛

パンプスがそんなに苦痛か、というと、靴の中では殺傷能力が高い方である。これは他人への、という意味ではなく自分へのだ。他人を殺傷したいならカウボーイが履いている、かかとにピザカッターがついている奴を履いた方が良い。

狭いつま先に足の指が密集されるため、私もよく爪で隣の指を切って足を血だらけにしていたし、伸縮性にかける素材のため、あわないパンプスだと試着の時点で靴擦れが出来るレベルなのだ。

世の中には素肌に荒縄で亀甲縛りを施し、その上に上等なスーツを羽織って出社している人も多いと思う。とても痛いだろうが、それは強制されたわけではなく、その人が好きで楽しいからやっているのだ。

つまり、好きでもない上にとても痛いパンプスを強制で履かなければいけないというのは、上等なスーツの下が亀甲縛りなことよりも「異常」なことというわけだ。

この運動はすぐに広まり、いきなり国会でも議論されたという。これにより「厚労相がハイヒール強要を容認」という見出しのニュースまで踊り出ることになった。

完全に自由と言われても困るのでは?

「厚生省に、女がハイヒールを履かないと死ぬ病の人が!?」と驚いたが、記事をよく見ると見出しほどのことはなく、厚労相の発言は「これは社会通念に照らして業務上、必要かつ相等な範囲かと、この辺なんだろうと思います」というかなりボンヤリしたものであり、どっちでも良い事を聞かれた私のリアクションに似ている。

しかし「ハイヒールが履けない女は何やってもダメ」などと強い事を言っているわけではないが、「業務上必要ならパンプス履くべきだろ」という「容認」に聞こえなくもない。すぐさま「業務上ハイヒールが必要な仕事って何だよ」という疑問が挙がり、「SMの女王様」「(ハイヒールでキレッキレに踊る)perfume以外ありえない」などの声が相次いだ。

この社会問題がすぐ大喜利になってしまうのは良くも悪くも「ザ・ツイッター」という感じだ。

確かに「業務上必要」となると、まだかかとにピザカッターがついている靴の方が「ピザを食う時」必要な気がする。

ただ、靴や服装を完全に自由化し、何でもOKにすれば良いかというと、それはそれで問題が起きると思う。ファッションに疎くコーディネートが苦手な人間からすれば、職場に何を着ていいのか全く「指針」がないというのは迷子になるし、接する側としても、車を買いにいってディーラーが、イモ―タンジョ―の完コスで出てきたら「キャデラックしか買うことを許されないのか」と委縮してしまう。就活マナー本に「俺の考えた最強の就活ファッションで挑みましょう」とだけ書かれていても逆に困るだろう

着る側としても、それに接する側としても、社会において服装にある程度規定や模範があるというのはメリットでもあるのだ。

そもそも規定や常識というのは、秩序を作ることにより問題を減らすためにあるものなのだ。しかしそれが元で「足を負傷する」という「問題」が起こっているなら本末転倒なので、やはり解消はすべきなのだろう。

極論に流れない寛容さが足りない

おそらく「#KuToo」を提唱している人も「ドラゴン柄のコンバースで就活したい」と言っているわけではないのだ。最近は「パンプスに見えるスニーカー」なども存在するし、パンプスでなくても地味な靴はいくらでもある。そのような靴を履いていても「パンプスじゃないから非常識」と見るのをやめてほしいという話だろう。

ちなみに私が会社員時代履いていたパンプスだが、黒の革靴ではあったが、つま先は限りなく丸く、ヒールはなきに等しい、今思えばあれはパンプスだったのか、70過ぎのババアが旅行に行くときに履くヤツなんじゃないか、という代物であったが、特に何も言われなかった。

「#KuToo」が求めるのも、そのぐらいの「寛容さ」なのではないだろうか。

【お知らせ】
連載「カレー沢薫の時流漂流」の掲載場所を変更します。
→ 新しい掲載場所はこちら https://news.mynavi.jp/series/jiryu_hyoryu