今から始めたい事業承継対策 深刻化する企業の後継者問題

今から始めたい事業承継対策 深刻化する企業の後継者問題

2017.02.16

今から始めたい事業承継対策 深刻化する企業の後継者問題

中堅・中小企業の経営者の高齢化が進み、後継者問題がいっそう深刻になっている。手立てを講じないまま大黒柱の社長が病に倒れ、社員も家族も途方に暮れる・・・こうした例もあるのが現状だ。
経営者は後継者問題にどうやって向き合っていけばよいのだろうか。

進む経営者の高齢化

中堅・中小企業の経営者層の高齢化に歯止めがかからない。東京商工リサーチ調べによると、経営者(代表者)の平均年齢は1990年以降、一貫して上昇傾向にあり、2016年の全国社長の平均年齢は、前年より0.3歳上昇して、61.19歳となっている。さらには、社長の年齢上昇に伴い業績が悪化する傾向も強まっている。

社長の平均年齢推移

出典:東京商工リサーチ「2016年 全国社長の年齢調査」

同族経営(オーナー)企業の約5割が後継者問題に直面

オーナー経営の場合、良くも悪くも経営者の判断に依存しがちな構造になるため、経営者が高齢化し、以前のように積極的な経営ができなくなると企業の活力も低下する。その結果、企業価値が毀損し、廃業という形で経営活動を停止せざるを得なくなってしまうケースも多い。譲渡する場合は創業者利潤の減少につながる。

知的活動能力(知能)の研究においても、新しいことを学習したり、新しい環境に適応するために必要な問題解決能力は、60歳以降に急速に低下すると言われている。

経営者の急病で業績が悪化

実際に、後継者問題の解決を先延ばしにしているうちに、オーナー経営者の体調が急に悪化して、対策が講じられなくなってしまうというケースがある。さらには経営者が急逝してしまい、親族間、あるいは親族と従業員の間で争いが生じるケースもみられる。親族が株式を相続し、経営は従業員が担うことにしたが、数年後に親族が株式を譲渡しようとしたところ、かつての従業員であった現経営陣から猛反対に遭い、株式を売却できないまま塩漬けになっているという例も珍しくない。

後継者問題解決の切り札となる事業承継型M&A

多くの中堅・中小企業にとって、会社を継ぐ意思と能力を兼ね備えた後継者を見つけるのは容易ではない。そんなとき問題解決の切り札となるのが「M&A」、つまり会社を譲渡(売却)するという方法だ。

図 会社を譲渡する理由

出典:株式会社ストライク調べ

良い相手(買い手)が見つかれば、企業の存続・発展が望め、オーナー経営者は創業者利潤を得ることが出来る。事業承継型のM&Aでは、従業員の雇用条件も維持されることがほとんどだ。会社の将来は安泰となり、肩の荷が下りたと語る譲渡した元経営者は多い。

「まだ早い」と感じている心身ともに健康なうちに、事業承継計画を立てておくことがとても重要だ。事業承継型M&Aを活用するには、専門家に頼るのが賢明だといえるだろう。

文:M&A Online編集部

NewsInsight 更新終了のお知らせ

NewsInsight 更新終了のお知らせ

2019.06.17

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○カレー沢薫の時流漂流
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最後になりますが、改めて皆様に感謝いたしますとともに、引き続き、マイナビニュースにてご愛顧いただけましたら幸いです。

放置されていた不寛容? 国会まで届いた「パンプス強要」騒動

カレー沢薫の時流漂流 第47回

放置されていた不寛容? 国会まで届いた「パンプス強要」騒動

2019.06.17

最近女性の間で「#MeToo」ならぬ「#KuToo」運動がにわかに盛り上がっている。

「#KuToo」とは「靴」と「苦痛」をかけており、職場や就職活動で、足を痛めるパンプスやヒール靴の強要をやめようという運動である。

そもそもそんなの誰も強要してねえよ、と思われるかもしれない。確かに規定として靴の形状やかかとの高さまで定めている会社はレアだろう。しかし、私の元いた会社でも、規則があるわけでも、誰に言われたでもなく、みな一様に黒のパンプスを履いていた。それが「暗黙のルール」であり、それ以外は「非常識」と見られる風潮は確かにあるのである。

これが就職活動になると、パンプスを履いていないだけで「こいつは常識がない」と見なされ不採用になってしまうかもしれない、ということだ。そうなると女子学生は足を負傷してでもパンプスを履かざるを得なくなってしまう。

正直、パンプスは苦痛

パンプスがそんなに苦痛か、というと、靴の中では殺傷能力が高い方である。これは他人への、という意味ではなく自分へのだ。他人を殺傷したいならカウボーイが履いている、かかとにピザカッターがついている奴を履いた方が良い。

狭いつま先に足の指が密集されるため、私もよく爪で隣の指を切って足を血だらけにしていたし、伸縮性にかける素材のため、あわないパンプスだと試着の時点で靴擦れが出来るレベルなのだ。

世の中には素肌に荒縄で亀甲縛りを施し、その上に上等なスーツを羽織って出社している人も多いと思う。とても痛いだろうが、それは強制されたわけではなく、その人が好きで楽しいからやっているのだ。

つまり、好きでもない上にとても痛いパンプスを強制で履かなければいけないというのは、上等なスーツの下が亀甲縛りなことよりも「異常」なことというわけだ。

この運動はすぐに広まり、いきなり国会でも議論されたという。これにより「厚労相がハイヒール強要を容認」という見出しのニュースまで踊り出ることになった。

完全に自由と言われても困るのでは?

「厚生省に、女がハイヒールを履かないと死ぬ病の人が!?」と驚いたが、記事をよく見ると見出しほどのことはなく、厚労相の発言は「これは社会通念に照らして業務上、必要かつ相等な範囲かと、この辺なんだろうと思います」というかなりボンヤリしたものであり、どっちでも良い事を聞かれた私のリアクションに似ている。

しかし「ハイヒールが履けない女は何やってもダメ」などと強い事を言っているわけではないが、「業務上必要ならパンプス履くべきだろ」という「容認」に聞こえなくもない。すぐさま「業務上ハイヒールが必要な仕事って何だよ」という疑問が挙がり、「SMの女王様」「(ハイヒールでキレッキレに踊る)perfume以外ありえない」などの声が相次いだ。

この社会問題がすぐ大喜利になってしまうのは良くも悪くも「ザ・ツイッター」という感じだ。

確かに「業務上必要」となると、まだかかとにピザカッターがついている靴の方が「ピザを食う時」必要な気がする。

ただ、靴や服装を完全に自由化し、何でもOKにすれば良いかというと、それはそれで問題が起きると思う。ファッションに疎くコーディネートが苦手な人間からすれば、職場に何を着ていいのか全く「指針」がないというのは迷子になるし、接する側としても、車を買いにいってディーラーが、イモ―タンジョ―の完コスで出てきたら「キャデラックしか買うことを許されないのか」と委縮してしまう。就活マナー本に「俺の考えた最強の就活ファッションで挑みましょう」とだけ書かれていても逆に困るだろう

着る側としても、それに接する側としても、社会において服装にある程度規定や模範があるというのはメリットでもあるのだ。

そもそも規定や常識というのは、秩序を作ることにより問題を減らすためにあるものなのだ。しかしそれが元で「足を負傷する」という「問題」が起こっているなら本末転倒なので、やはり解消はすべきなのだろう。

極論に流れない寛容さが足りない

おそらく「#KuToo」を提唱している人も「ドラゴン柄のコンバースで就活したい」と言っているわけではないのだ。最近は「パンプスに見えるスニーカー」なども存在するし、パンプスでなくても地味な靴はいくらでもある。そのような靴を履いていても「パンプスじゃないから非常識」と見るのをやめてほしいという話だろう。

ちなみに私が会社員時代履いていたパンプスだが、黒の革靴ではあったが、つま先は限りなく丸く、ヒールはなきに等しい、今思えばあれはパンプスだったのか、70過ぎのババアが旅行に行くときに履くヤツなんじゃないか、という代物であったが、特に何も言われなかった。

「#KuToo」が求めるのも、そのぐらいの「寛容さ」なのではないだろうか。

【お知らせ】
連載「カレー沢薫の時流漂流」の掲載場所を変更します。
→ 新しい掲載場所はこちら https://news.mynavi.jp/series/jiryu_hyoryu