安くないフィリップス「Hue」の低価格な新商品がもたらすもの

安くないフィリップス「Hue」の低価格な新商品がもたらすもの

2017.01.05

フィリップス ライティング ジャパンが、「IoT照明」として知られている「Philips Hueシリーズ」(以下、Hue) の最新モデルを発売。ホワイトの色合いが変えられる同商品がもたらすものとは?

フィリップス ライティング ジャパンが発売したLED照明「Philips Hue ホワイトグラデーション」

Philips Hueシリーズとは

Hueシリーズは2013年9月に発売された「Hue スターターセット」(現在販売されているモデルの実勢価格は2万6800円)を皮切りに日本で展開している照明のシリーズ。最も一般的な「Hue シングルランプ」(同7400円)は住宅の一般的な電球ソケット(E26口金)に差し込むだけでスマホから色や明るさを自在に変えられるというのが大きな特徴となっている。その他に、現在ではリボンタイプの「Hue ライトリボン プラス」(同1万1800円)や、ポータブルLED照明の「Hue Go」(同9800円)などをラインアップしている。

Hue ホワイトグラデーションと一緒に展示されていた「Hue Go」

Hueシリーズの大きな特徴は、「Hueブリッジ」と呼ばれる機器を家庭や会社内のLAN(インターネット回線)に接続すると、そのネットワークを通じてスマホやクラウドサービスに接続し、約1600万色もの中から好きな色に変えたり、明るさを自在に変えたりできることにある。

このHueブリッジはLAN回線に有線接続しかできないため、スマホから利用する場合はHueブリッジを自宅のWi-Fiルーターなどに接続する必要がある。

要するに、デジタル機器や新しもの好きで機器の操作などに慣れている人にはいいものの、機器の操作が苦手な人にはハードルが高いものだった。

そんななかで今回発表されたのは「ホワイトグラデーション シングルランプ」と「Dimmerスイッチ」の2つ。さらに、ランプ2つとHueブリッジ、Dimmerスイッチがセットになった「ホワイトグラデーション スターターセット」も発売された。実勢価格はホワイトグラデーション シングルランプが3400円、Dimmerスイッチが2800円、スターターセットが1万4800円となっている。

同時に発売されるDimmerスイッチ(スターターセットに同梱)

では、Hueホワイトグラデーション シングルランプは、従来のHue シングルランプとどう違うのだろうか。

4つの色合いを簡単に変えられる

その名にもあるようにランプの色は「ホワイト」のみ。とはいえ、いわゆる「電球色」から「昼白色」まで、4つの色合いが選べるようになっているのが大きな特徴だ。通常のHueシングルランプが1600万もの色の中から自在に選べるのに比べて少ないが、一般的な家庭で使いやすい「調色」(色合いを変えられる機能のこと)、「調光」(明るさを変えらえる機能のこと)対応のLED電球というわけだ。

Dimmerスイッチを使って色合いを変えたところ。分かりにくいかもしれないが、4つの色合いに変えられるようになっている

もう1つの大きな特徴が、従来のHueシリーズと違って面倒な設定なしに使えるということ。従来のHueシリーズはスマホから色や明るさを変えられたが、その初期設定はある程度機器やインターネット接続などの知識が必要だった。しかしHue ホワイトグラデーション シングルランプの場合、初期設定がほとんど必要ないという。

まずは、ランプを電球ソケットにはめ込む。続いてリモコン(Dimmerスイッチ)で操作できるように、ランプとリモコンとのペアリング(通信可能にすること)を行う。といってもスマホとワイヤレスイヤホンなどとの接続に比べると簡単だ。点灯しているランプの近くまでリモコンを持っていって、リモコンの「ON」ボタンを長押しするだけで、10~15秒程度でペアリングが完了する。1個のリモコンに対して10個までランプをペアリングできるとのことだ。

ランプとDimmerスイッチをペアリングしているところ

DimmerスイッチのONボタンを押すと、電球色から昼白色まで4種類の色合いに次々と変わっていく。+ボタンと-ボタンを押すと、明るさを変えられるという仕組みだ。使い方はこれだけ。従来のHueと違って色合いは白色のみではあるものの、はるかに使いやすくなった。

24時間周期の体内時計をコントロール?

今回のHue ホワイトグラデーション シングルランプのコンセプトは「サーカディアンリズムのサポート」だという。サーカディアンリズムは、24時間周期の体内リズムのこと。

「日中は十分な光を浴びる一方で、夜はできるだけ明かりを浴びない方がいいと言われています。そこでフィリップスライティングは、照明が人体に与える生物学的影響を考えて作ったオリジナルのライトレシピを採用しました」(フィリップス ライティング ジャパン合同会社 マーケティング部 チャネルマーケティング マネジャー 追越隆則氏)

起きたばかりの朝は、寒色系で明るい、まぶしい光で脳内を覚醒させる。一方で夕方になると明かりの色を暖色系にして明るさも落とし、脳への刺激を和らげて睡眠へと誘う。

Hue ホワイトグラデーションでは、生活のシーンに合わせて4つの色合いが選べるようになっている

手軽・低価格から楽しめる照明の可能性

今回のHue ホワイトグラデーション シングルランプは、いわゆるHueシリーズのエントリーモデルという位置付けだ。できることはいわゆるLEDランプの調光・調色程度だが、その代わり価格が抑えめになっている。

ただし実は、この先がユニークで面白いポイントとなる。HueシリーズはHueブリッジ(今回発表されたスターターセットにも同梱)を利用すれば、スマホからコントロールしたり、セットした時刻に明かりを付けて目覚ましとして使うことも可能。アップルの「HomeKit」にも対応したため、iPhoneやiPadシリーズから音声コントロール機能「Siri」を使って音声で電気を付けたり消したり、色を変えたりすることもできる。

さらにIFTTT(IfThisThenThat)というWebサービスを利用すると、「ある地域の天気予報が雨だったらランプの色を変える」とか、「特定の人からメールが来たらランプの色でお知らせする」といった複雑な使い方もできるようになる。今回のモデルは白色のみなので色を自在に変えることはできないが、例えば朝は寒色系で明るく、夕方になったら自動的に色を暖色系にして明るさを落とすといった設定も可能になる。

LEDシーリングライトなら調光・調色対応のモデルが多数あるが、電球で使いたいというのであればこちらのモデルは選択肢として悪くないかもしれない。また、スターターセットから始めれば、1600万色もの色を選べる「Hue シングルランプ」へアップグレードして、さらにHueの世界をディープに楽しむこともできる。徹底的に使いこなすためにはいろいろなアイデアが必要になるかもしれないし、価格も決して安くはない。しかし、生活を彩るという意味ではなかなか興味深い家電の一つではないだろうか。

LINE WORKSを削除(解約)するには?

LINE WORKSを削除(解約)するには?

2019.03.21

LINE WORKSを解約したいと思ったら

解約の前にまずは「所属メンバーの削除」を行う

ユーザーは自分のアカウントを削除できるの?

LINE WORKSを試験的に導入したけれど合わなかったという場合や、利用していたプロジェクトが終了したから削除したいという場合に備えて、LINE WORKSを削除(解約)処理する手順をまとめておく。

LINE WORKSの削除はメンバー削除から

「管理者画面」を開いた上で「基本設定」を開くと、左メニューの一番下に「LINE WORKSの解約」という項目がある。ただし、使っている最中にいきなり解約しようとしても「解約できません」と表示されるはずだ。解約のためには、先に所属メンバー全員を削除しなければならない。

「基本設定」で「LINE WOKRSの解約」を選択
メンバーが残っていると解約できない

メンバー削除は、上メニューで「メンバー」を選んだ画面から行える。最高管理者は削除できないため、解約準備ならば上部のチェックボックスを使って全員を一括選択してから、最高管理者のチェックだけを外すのが簡単だ。上にある「削除」をクリックすると確認画面が表示されるので、「メンバー削除」で完了させよう。

なお「副管理者」など役職者については先に権限を削除してからでなければメンバー削除ができないので注意して欲しい。

「メンバー」で最高管理者以外を選んで「削除」をクリック
確認画面で「メンバー削除」をクリックしよう

解約理由を添えて処理完了

再度「基本設定」で「LINE WORKSの解約」を選ぶと、メンバーの削除が完了していれば解約へ進む画面が表示されるはずだ。最高管理者のパスワードと、解約理由のアンケートを入力すれば解約が完了する。

最高管理者のパスワードを入力
解約理由のアンケートも必須項目だ

個人アカウントの削除方法は?

LINE WORKSを管理者ではなくユーザーとして利用している場合、自分のアカウントを削除することはできない。

LINE WORKSのユーザーアカウントは、会社のメールアドレスのようなイメージだ。アカウントに利用する文字列などはユーザーが決められるが、アカウントの存在自体は管理者がそれぞれに発行している。そのためユーザー側はログインしないことで「使わない」状態にはできても、削除はできない。もし退職する、プロジェクトから外れるなど事情がある場合には、管理者にメンバー削除の依頼を出そう。

同じく、最高管理者の権限を持っている人が異動等でアカウントを削除したい場合には、まずは権限の委任をして、一般ユーザーになってからメンバー削除をしてもらう必要がある。

「LINE WORKS 完全指南 設定&使い方」バックナンバーはこちら
https://biz.news.mynavi.jp/category/lineworks

関連記事
総務省施策が追い風に? 携帯分離の「歴史的チャンス」狙うファーウェイ

総務省施策が追い風に? 携帯分離の「歴史的チャンス」狙うファーウェイ

2019.03.20

モバイル業界を変える「携帯値下げ議論」が過熱

ファーウェイは日本を取り巻く環境を「歴史的チャンス」と発言

コスパ高いミッドレンジ端末でシェア拡大を目指す

20日、NTTドコモが特定の端末の購入を条件に通信料金を割り引く「docomo with」、購入する端末に応じて通信料金を割り引く「月々サポート」を終了する方針を固めたという報道が話題となっている。

国内のモバイル業界では携帯電話料金見直しが進んでおり、3月5日には総務省が中心に進めてきた端末代金と通信料金の分離が閣議決定された。NTTドコモは分離プランを軸とした新料金プランを4月に発表する見込みだ。

日本のモバイル市場を大きく変えるこの動きを「歴史的チャンス」と見ているのがファーウェイだ。2018年末から米中対立が加速する中、ファーウェイが打ち出すメッセージも語気を強めている。果たして日本市場でシェアを拡大できるのだろうか。

逆風吹けども、依然として業績は好調

今年に入り、ファーウェイの周辺が騒がしい。3月7日には、ファーウェイは米国政府を相手取って訴訟を起こした

さらにその内容をFacebookでライブ配信するなど、米国以外の世界市場に向けたメッセージにもしており、そのメッセージをまとめたウェブサイト「Huawei Facts」は、わざわざ日本語版も用意している。

2018年末から続く米中対立を巡る報道は、ファーウェイの業績にどのような影響を与えたのか。MWC19でインタビューに応じたファーウェイ・ジャパンの呉波氏は、「一部の消費者は影響を受けたが、2019年に入ってから売上は大幅に伸びている」と語った。

ファーウェイ デバイス 日本・韓国リージョン プレジデントの呉波(ゴ・ハ)氏

話題の「折りたたみスマホ」でもファーウェイは先行する。

ファーウェイに先立って折り畳みスマホを発表したサムスンだが、こちらはMWCではガラスケース内での「展示」のみにとどまったのに対し、ファーウェイは「Mate X」の実機を用いて報道関係者に折り曲げを試させるなど、製品化で一歩先を行っていることをアピールした。

ファーウェイの折りたたみスマホ「Mate X」。報道陣には手に取って折り曲げてみる機会も用意された

Mate Xは次世代移動通信の「5G」にも対応しており、日本では5Gサービスの開始を待って投入時期を見極める方針だという。

ちなみに3月26日に発表予定のフラグシップ機「HUAWEI P30」シリーズは、例年通りのタイミングで日本市場に投入するようだ。SIMフリーでの発売だけでなく、ドコモが採用した「HUAWEI P20 Pro」のように大手キャリアによる採用があるかどうかも注目したい。

分離プランを「歴史的チャンス」と捉えるワケ

一方、2019年の国内モバイル市場で話題となっているのが携帯料金における「分離プラン」の導入だ。KDDIとソフトバンクはすでに導入済みだが、NTTドコモは4月に発表する新料金プランから本格導入するとみられている。

分離プランの特徴は、NTTドコモの「月々サポート」のように回線契約と紐付けた端末の割引が禁止される点だ。端末の割引自体が禁止されるわけではないというものの、大幅な割引は難しくなる。その結果、10万円を超えるようなハイエンド機ではなく、3〜4万円で一括購入しやすいミッドレンジ機の需要が高まるとの見方が有力だ。

この動きをファーウェイはどう見ているのか。

呉氏は「非常に重要視している。スマホが登場したときや、SIMフリー市場が始まったときのインパクトに引けを取らない、歴史的な瞬間になる」と興奮気味に語る。

日本のSIMフリー市場でベストセラーとなった「HUAWEI P20 lite」を始め、ファーウェイのミッドレンジ機のラインアップは厚い。モデルによってはフラグシップと同じCPUでミッドハイの価格を実現するなど、コスパの高さも特徴だ。大手キャリア向けにさまざまな提案ができる体制といえる。

フラグシップと同じ「Kirin 980」搭載でミッドハイ価格の「HONOR View 20」

また、5G対応も順調だ。

モバイルWi-Fiルーターに強みを持つファーウェイは、MWC19でも5G対応ルーターを多く出展していた。日本ではまだ周波数の割り当てが終わっていないものの、国内大手キャリアは2019年内にもプレサービスを始める動きがある。5Gスマホが普及するまでの間、5Gルーターの需要は高まる可能性がある。

5G対応のモバイルWi-Fiルーターも出展していた

ミッドレンジ市場の拡大を狙って、今年はシャープやサムスン以外にも、ソニーモバイルの参入も予想されている。

この価格帯が激戦区になることは間違いないが、ファーウェイはその中で高コスパの製品ラインアップや、国内での地道な販促活動やブランドメッセージの打ち出しによって対抗していく構えだ。

ヨドバシカメラ梅田店での販促イベントの様子
関連記事