アクティブ・ラーニングで存在感を示せるか!? レゴエデュケーションがみせる強い自信

アクティブ・ラーニングで存在感を示せるか!? レゴエデュケーションがみせる強い自信

2016.03.18

「アクティブ・ラーニング」という言葉がよく聞かれるようになった。ここでいう“アクティブ”とは、運動する・体を動かすということではなく、“能動的”に学習するということだ。たとえば、大学授業における「グループディスカッション」「協働研究」「グループ発表」といった流れがこれに当たる。「クイズ形式の授業」などもアクティブ・ラーニングに加えてよいだろう。このアクティブ・ラーニング分野において、強い自信をみせているのがレゴエデュケーションだ。

280ピースのブロックとプログラム用ソフトのセット

レゴエデュケーションはブロック玩具のトップ企業、レゴ社の教育事業部門のこと。ブロック玩具とプログラミング機器を組み合わせた教材「レゴ WeDo 2.0」を4月から発売する。

レゴエデュケーション 日本代表 須藤みゆき氏

この教材は280ピースのブロック、2つのセンサー、モーター、プログラミング用ソフトウェアなどで構成され、課題にそったモデルを組み立て、パソコンやタブレットを使ってそのモデルに特定の動作を設定する。

レゴエデュケーション 日本代表 須藤みゆき氏は、「日本には20,000校におよぶ小学校があるが、3年間で2,000の教育機関にレゴ WeDo 2.0を30,000台導入したい。強気な目標と思われるかもしれないが、アクティブ・ラーニングの教材として確固たる自信がある」と話す。それを裏付けるように「“主体的”“協働的”に学習でき、高いモチベーションで効果的な学び体験を与えられる」と教材への自信を示した。

レゴ WeDo 2.0を使った授業を実践する筑波大学附属小学校 鷲見辰美教諭

実際にこの教材を使った小学校5年生の授業を見学させていただいた。驚いたのは、授業を担当する先生が課題の番号を示し「それでは始めてください」と合図しただけで、生徒たちがすぐさま作業に取りかかったこと。通常こうした授業では、最初に先生が工作の目的や手順、注意点を解説し、その後生徒たちが実作業に取りかかるというイメージを持っていたので、正直、目を見張った。

これほどスムーズに実作業に取りかかれる理由はおもに2点ある。ひとつは生徒たちがすでにこの教材を使った授業を数回経験していること。そしてもうひとつが課題の内容をプログラミングソフトウェアで確認できる点だ。生徒たちは、指定された番号の課題ページを調べ、どういうモデルをブロックで組み立て、どういうプログラミングをすればよいのかを考える。そして組み立てたモデルに問題があれば“トライ&エラー”を繰り返し、完成に近づけていく。

拝見させていただいた授業では、4輪の“クルマモデル”が課題となった。車体前面にセンサーを取り付け、進行方向に障害物があれば自動で止まるようにプログラミングしなくてはならない。ブロックの組み立てとプログラミングが終わった生徒から教室後方に用意されている“障害物”に向かってクルマモデルを走らせ、テストする。障害物手前で自動停止するクルマモデルを一発で成功させる生徒もあれば、失敗しトライ&エラーを繰り返す生徒もいた。課題を早期に達成したあと、障害物手前で自動停止、その場所で後退・前進を数回繰り返し、スタート位置までバックして戻る複雑なプログラミングを試す生徒もいた。

ブロックやモーターを組み合わせてモデルを作り上げていく
見学した授業で課題となったクルマモデル。うまくプログラミングされていれば障害物手前で自動停止するのだが……

作業への関わり方も学べる

基本的に2人1組で1セットの教材を利用するのだが、各組で作業の仕方にちがいが出ることもユニークに感じた。2人でブロックを組み立て、2人でプログラミングを考える組、1人はほぼ組み立てに専任し、もう1人はプログラミングにじっくり腰を据える組、といった具合だ。協働作業の大切さや役割分担の効率性なども学べるのだなと、感心した。

セットになったパソコンでプログラミングする。鷲見教諭によると、ソフトの使い方をじっくり教えたわけではないという。実践をとおして理解を深めていくのだ
協働で作り上げていく組があったほか、ある程度の役割分担をする組もみられた

アクティブ・ラーニングについては、米マイクロソフトが「マインクラフト」を活用した教育サービスを今夏より開始するなど、注目度が増している。日本においても、今後その重要性が高まるのは間違いない。というのも、2020年度から大学入試改革が開始される予定だからだ。現在の大学入試センター試験は廃止され、詰め込んだ知識よりも“思考力”“判断力”“表現力”がより試されるようになるという。こうした“知識の応用力”ともいえる学力を身につけるために、アクティブ・ラーニングが欠かせないというワケだ。今回、見学させていただいた小学5年生たちも、改革後に大学受験にのぞむ世代だ。

いずれにせよ、レゴ WeDo 2.0を使った授業は、生徒たちの歓声と笑い声が絶えない時間だった。きっと彼らにとって短く感じた授業だったにちがいない。

日本のEC市場を変える? アマゾン「YouTuber」起用でライブコマース参入

日本のEC市場を変える? アマゾン「YouTuber」起用でライブコマース参入

2018.11.22

アマゾンが年末セール「サイバーマンデー」を実施すると発表

今年の目玉は特大おせちと“急がない便”?

「YouTuber」「試着サービス」で新規ユーザー獲得狙う

アマゾンジャパンは12月7日18時~11日午前1時59分まで、年末セール「サイバーマンデー」を開催すると発表した。これは毎年の恒例行事となっており、7月の「プライムデー」に匹敵する大規模なセールだ。

今年は新たに「試着サービスやライブコマース」に取り組むとのこと。さらなるEC事業の拡大に向け、特に新規ユーザーの掘り起こしを強化したいという狙いがあるようだ。

アマゾンが毎年恒例の年末セール「サイバーマンデー」を開催

今年の目玉は特大おせちと「急がない」便?

米国におけるサイバーマンデーとは、感謝祭(11月の第4木曜日)の次の月曜日から始まるオンラインのセールを意味する。日本ではあまり馴染みがないものの、感謝祭翌日の金曜日「ブラックフライデー」とともに、現地では1年で最大の商戦期として定着している。アマゾンジャパンは12月のセールにこの名称を使ってきた。

2018年のサイバーマンデーも数十万点の商品を用意しており、カスタマーレビューが4つ星以上の商品が豊富に用意される「特選タイムセール」を始め、「数量限定タイムセール」や、限定商品も複数用意する。

限定商品の例としては、「ル・クルーゼの鍋と料理教室」「レゴのロボットとプログラミング体験」のように、今年の時流もあってか商品と体験をセットにしたものが目立つ。また、お正月に向けた目玉商品として、約30人前で税込39万円の「林裕人監修 スーパー超特大おせち」をはじめ、大小さまざまなサイズのおせち販売にも力を入れる。

30人前で39万円の超特大おせち

大幅な値引きや限定商品でセールを盛り上げる一方、懸念されるのが配送だ。人手不足が社会問題化する中で、アマゾンのセールは年末年始の混雑に拍車をかける形になる。

これに対してアマゾンは今年、無料でお急ぎ便を利用できるプライム会員が、あえて「通常配送」を選んだ際、引き換えにAmazonポイントを還元するポイントバック施策の導入を決めた。「急がない」メリットを選択肢として加えることで、出荷を平準化する狙いだ。

プライム会員が「通常配送」を選ぶことで30ポイントをバックする

「YouTuber」「試着サービス」で新規ユーザー獲得へ

日本でも年々、セールの規模を拡大させているアマゾンだが、国内のEC市場は約16.5兆円規模で、物販分野のEC化率は約5.8%にとどまっている(経済産業省調べ、2017年)。中国では今年11月11日の「独身の日」に、アリババがたった1日で約3兆4000億円を売り上げたと話題となったが、日本市場はEC化率が低い分、まだまだ成長余地はあるとみられる。

そもそもネットで買い物をする習慣がないなど、アマゾンを使ったことがない人は意外と多い。新規ユーザーの取り込みが成長の鍵となってくるのだ。

そこで同社は、サイバーマンデーをきっかけに、アマゾンでの買い物に慣れ親しんでもらうことを狙う。コンビニやATM払いにも対応する決済の便利さや、不慣れな人向けに買い物の方法を説明するコンテンツを用意して強くアピールする方針だ。

また、ファッションに特化した新サービスとして、10月からは「プライム・ワードローブ」も始まっている。これは、好みの服やシューズを取り寄せて自宅で試着できるサービスで、一定の条件下で7日以内なら返品できることが特徴だ。返品せず、手元に残すことを決めた時点で初めて代金が請求される仕組みで、気軽に試着できる。

服やシューズを試着できる「プライム・ワードローブ」

ネット通販でありがちなのが、実際に試着しないと色合いや質感、サイズが分からないという問題だ。プライム・ワードローブなら、欲しいシューズがあれば3つのサイズを一度に取り寄せ、合わなかった2つを返送するといった使い方ができる。

海外を中心に盛り上がりを見せる「ライブコマース」にもアマゾンジャパンとして初めて取り組む。動画のライブ配信とECを組み合わせた販売手法で、動画クリエイターと組んでアマゾンの商品を紹介する。発表会場には「MasuoTV」(チャンネル登録者数約109万人)で知られるYouTuberのマスオさんが登壇し、動画撮影を実演した。

超特大おせちの紹介動画を撮影するYouTuberのマスオさん

動画はアマゾンの公式YouTubeやTwitterアカウントだけでなく、動画クリエイターのアカウントでも閲覧できるようにする。影響力のあるインフルエンサーに独自の視点や語り口で紹介してもらうことで、視聴者をアマゾンに呼び込むのが狙いだ。まずはサイバーマンデーのセール商品に対象を絞って展開するが、反響次第ではECのあり方を大きく変える可能性も秘めている。

実は20代に選ばれるクルマだった! 「シボレー カマロ」に新型登場

実は20代に選ばれるクルマだった! 「シボレー カマロ」に新型登場

2018.11.22

GMジャパンが第6世代「カマロ」の新型を発売

購入者を年代別に見ると驚きの事実が

「競合車」の概念が変わる? クルマ選びの実態とは

ゼネラルモーターズ・ジャパン(GMジャパン)が開催した新型「シボレー カマロ」の発表会で、驚きのデータが判明した。アメリカを象徴するマッスルカー「カマロ」を買っているのは、多くが20代の若者だというのだ。なぜ若者に「カマロ」が受けているのだろうか。

伝統のV8エンジンを積む「シボレー カマロ SS」。総排気量は6,153cc、最高出力は453馬力だ

6世代目「シボレー カマロ」がマイナーチェンジ

「シボレー カマロ」は1967年に発売となったアメリカンクーペで、現行モデルは6世代目だ。GMジャパンは2016年末に6代目カマロの予約受付を開始し、2017年に発売した。今回の新型モデルは、6世代目カマロがマイナーチェンジを受けたものだ。

オープンカーになる「シボレー カマロ コンバーチブル」。2リッターターボエンジンを積む。パワートレインは「LT RS」というグレードと一緒だ

6代目カマロには伝統のV8エンジンを積む「シボレー カマロ SS」のほか、直列4気筒ターボエンジンを搭載する軽量モデル「シボレー カマロ LT RS」とオープンカーになる「シボレー カマロ コンバーチブル」がある。今回のマイナーチェンジでは、全てのクルマがフロントとリアのデザインを刷新。「SS」は新開発のパドルシフト付き10速オートマチックトランスミッションを搭載した。価格は税込みで「SS」が680万4,000円、「コンバーチブル」が615万6,000円、「LT RS」が529万2,000円だ。

画像は新型の誕生を記念した限定モデル「シボレー カマロ LAUNCH EDITION」。「LT RS」は限定20台で税込み561万6,000円、「SS」は30台限定で同712万8,000円だ

購入者の7割超が新規、そのうち3割近くが20代!?

発表会でGMジャパンの若松格(わかまつ・ただし)社長は、6代目カマロの販売状況に関する興味深いデータを示した。このクルマを購入した人のうち、74%が新規顧客(GMのクルマを買うのは初めてという人)であり、その新規顧客の内訳を年齢別で見ると、割合としては20代が28%で最多だったというのだ。

6代目「シボレー カマロ」の顧客分布。74%が新規顧客で、そのうち28%が20代だったという

もちろん、カマロは年間数万台を販売するクルマではないし、この6代目も数百台というボリュームだとは思うのだが、「若者のクルマ離れ」といわれて久しい中で、こういう内訳となっているのは意外だった。アメリカ車を買う人といえば、「若い頃に映画などでアメリカ文化にしびれた」世代、年齢でいえば40~60代あたりが中心だろうと思っていたからだ。

6代目「カマロ」の購入者は初代「カマロ」(画像)に憧れた世代が多いのかと思ったら、そうでもないらしい

なぜ、6代目カマロは若者に受けたのか。若松社長によれば、このクルマの販売ではSNSなどを用いたデジタルマーケティングに注力したので、それが響いたのかもとのことだったが、この結果については、社長も喜びつつ驚いていた。

GMジャパンの広報からは、現代のクルマ選びに関する示唆に富む話も聞けた。カマロを実際に購入した人の多くは、必ずしもアメリカのクルマを対抗馬(競合車)として検討していなかったというのだ。日本車とカマロで悩む人もいれば、アメリカの文化が好きだということで、バイクのハーレーとカマロを比べる人すらいたという。フォードが日本から撤退したので事情が変わったのかもしれないが、「カマロ」と比べるなら「マスタング」(フォード)とか、何かマッスルなクルマだろうと思っていたのだが、その想像は間違っていた。

若者が何をきっかけに「カマロ」の購入を検討し始めたのかは気になるところ。6代目の発売時期から考えると、ロックスター・ゲームスの「グランド・セフト・オートV」をプレイして、マッスルカーが欲しくなったという人がいてもおかしくない

新しいクルマが登場すると、「このクルマの競合車は何だろう?」という視点で考えがちな自分にとって、カマロ購入者のクルマ選びに関する話は目からウロコだった。ひょっとすると、クルマについて既成概念や先入観を持たない若者がクルマを買う場合には、同クラスの似たような車種を比べて決めるのではなく、「これが欲しい!」という“指名買い”が多くなるのかもしれない。そんな風に感じた新型カマロの発表会だった。