キットカットの受験生応援キャンペーン、ネスレよりLINEにメリットが多いと思うわけ

キットカットの受験生応援キャンペーン、ネスレよりLINEにメリットが多いと思うわけ

2016.12.14

受験生の応援商品として定着したネスレ日本の「キットカット」。毎年行われるキャンペーンでネスレ日本がタッグを組んだのはメッセージアプリを運営するLINEだ。受験生を応援するという目標のもと、両社が打ち出したキャンペーン内容は、受験生、ネスレ、LINEにとって大きなメリットがあるものになりそうだ。

LINEと組んだネスレ日本

自然発生的に合格祈願の験担ぎとして認知されたチョコレート菓子のキットカット。今では受験生の2人に1人がキットカットを贈るまでになっているという。そのキットカットの発売元、ネスレ日本が展開する受験生応援キャンペーンは今年で15年目を迎える。

90年代後半に九州から1月、2月になるとキットカットの問合せが増加。"きっとかっとぉ"という九州の方言が"キットカット"の音にマッチし合格祈願の験担ぎになったのではないかという

同社はこれまで受験生を応援したいという思いを業界・業種を越えたキャンペーンを実施。JRやタクシー会社、郵便局など、数多くの企業・団体とキャンペーンを展開してきた。

そのネスレ日本が今年、タッグを組んだのはメッセージアプリを運営するLINEだ。ネスレ日本がLINEに声をかけ実現したキャンペーンで12日からスタート。今年は期間限定のキットカットの商品パッケージ上に記載されたシリアルコードを特設サイトを通じて入力することで、3つのコンテンツが楽しめるようになっている。

LINEとのコラボで提供される3つのコンテンツ

1つ目がLINEスタンプ。人気クリエイターのmy(まい)さんがデザインした「ゆるくま」を受験生応援オリジナルバージョンとして提供する。

2つ目がLINE LIVE。元国会議員の杉村太蔵氏がメインナビゲーターとして受験生の不安や悩みに対して答える。放送は4回に分けて行われ、受験生応援キャラクターの松風理咲さんほか、有名予備校教師がゲストとして登場するという。

3つ目がLINE MUSICの活用だ。受験生応援の人気ソング12曲が視聴できるプレイリストが提供される。プレイリストには、今年度の受験生応援アーティストに就任したイトヲカシの書き下ろし曲ほか、東京女子流の未発売曲などが含まれ、スペシャル感が大きいのが特徴だ。

キャンペーンのメリットは?

今回のキャンペーン、ネスレ日本にとっては述べるまでもなく、キットカットの販売につなげたいという狙いがある。しかし、現在の受験シーンは推薦・AO入試の拡大により、受験をしない生徒も増えており、キャンペーンの意味合いは年々薄れているように見えてしまう。その点についてネスレ日本 コンフェクショナリー事業本部マーケティング部長 槇亮次氏は、受験シーズンのみならず「つらいときのそばに、いつもいるキットカットというブランドイメージをつけたい」とする。

写真左:LINE 広告ビジネス開発部 事業部長 古賀美奈子氏、写真右:ネスレ日本 コンフェクショナリー事業本部マーケティング部長 槇亮次氏

確かに辛いときの記憶は強く残る。そうした場面で心を支えてくれたものは、後々、同じチョコレートでも、キットカットを選ぶ理由付けになるだろう。懐かしんで口に含んでみたくなることもあるはずだ。

興味深いのは、LINEにも大きなメリットがあることだ。高校生のLINE利用率は9割を超えているとされ、キャンペーンに協力しても新たな高校生ユーザーの獲得にはつながりにくそうだが、LINEのアクティブ利用率の向上は期待できそうだ。そして何より、LINE MUSICのプロモーション活用も可能にしたことが一番大きいのではないだろうか。

今回のキャンペーンのうち、LINEスタンプ、LINE LIVEはこれまでにも企業コラボに活用されてきた。しかし、LINE MUSICは今回が初であるという。プロモーション活用としてLINE MUSICが使えるわけだ。今後については、広告云々よりも「LINE MUSICは世界観を大事にしている」(LINE 広告ビジネス開発部 事業部長 古賀美奈子氏)とし、すぐにマネタイズのツールにする考えはないようだが、新たなプロモーションの選択肢として、その可能性を世間に示せたのは大きなメリットといえるだろう。

こうして見ると、キャンペーン主体のネスレ日本より、LINEに大きなメリットがあるように感じてしまう。そう思うのは私だけだろうか。

バズりを狙いスベって炎上、「リアルガチでやばい」年金ツイート問題

カレー沢薫の時流漂流 第33回

バズりを狙いスベって炎上、「リアルガチでやばい」年金ツイート問題

2019.03.25

漫画家・コラムニスト カレー沢薫さんの社会派連載!

第33回は、リアルガチでやばい「日本年金機構のツイート炎上」について

日本年金機構のツイッター広告が炎上し、即ツイ消しおよび謝罪する事態になったという。その炎上したツイートというのがこちらの文言だ。

「ガチヤバイ!? リアルガチでやばいかも!? 新社会人のみなさまへ 受け取る年金少なくなってない!? ねんきんネットで確認だ!」

これは非常によくある「ウケると思ってスベッた上に大炎上」パターンであり、「炎上ガチャ」でこれが出て来たら確実に低レアなので「即売却」といった感じだ。

問題のツイートでは何かを差別、あるいは蔑視しているワケでもなく、火力としてはチャッカマン程度であり、そんなに怒らなくてもとさえ思えるが、やはり怒る方にも理由はある。

日本年金機構はこれまでに大きな不祥事を起こしてきている。2007年にはオンライン化した年金データに不備や誤りが多いことが発覚した「消えた年金問題」というのがあった。

ちゃんと年金を納めていてもそれが記録されていないため、将来の年金額が減ってしまうかもしれない、という非常に重大な事件である。国民から取るだけ取っておいて、その管理がずさん、という、メロスでなくても激怒して走り出す案件であった。また、2015年には215万人の個人情報を流出させるという情報漏えい事件も起こしている。

こんな信用残機ゼロの状態では「ちょっとしたおふざけ」でも「ガチでやばいのはお前らのせいだろ」「何故こっちを煽る? まずそっちがちゃんとしろ」「こんなことに俺たちの年金を使いやがって」という鬼のマジレスが来てしまうのは当然である。

広告にユーモアは大事だが、「年金」クラスの笑いごとじゃないテーマになると「真面目かよ!」と言われるぐらい真面目にしておいたほうが良い、という好例だ。

炎上広告が出ると必ず「おかしいと思う奴はいなかったのか」「誰か止めろよ」という声が出るが、「SNSでバズること」を目的にすると、人間の視野は2度ぐらいになってしまう。そのため、過度な悪ふざけになっているとか、弩級の差別表現が入っているということにマジで気づかなかったりするのだ。

また、社内に「これはおかしい」と思う人間が5億人いたとしても、トップが「これはウケる」と思ってしまっていたら、下っ端にそれを止めることはできない。個人がやるとどうしても考えが偏るので、企業はさまざまな性別年代の人間に意見を聞いた上で、広告を打った方が良いと思う。

だが意見を幅広く聞いた上で、一番上がそれを「考えすぎだって」と一蹴して断行したりするので、組織の炎上というのは根深い問題である。

今回の炎上を「明日は我が身」と思う理由

だが今回の年金機構の炎上は、個人的感情として「一概に責められぬ」感がある。

今回の広告はその表現を「他人事かよ」と大いに責められたわけだが、年金機構的にはそんなつもりはなく、どうやったら若者に年金に関心を持ってもらえるか、真面目に考えた結果「ああなってしまった」のではないだろうか。

二十代前半ばかりの職場でただ1人アラフォーの自分が、無理して若者言葉を使い盛大にスベッた挙句、給湯室でメチャクチャ悪口言われてた、みたいな図を想像すると、「身に覚えがある」もしくは「明日は我が身」なので、あまり責められないのだ。

実際、年金機構は年金に対し捨て鉢になっているわけではなく、何とか国民に年金に関心を持ってもらい、適切に払ってもらいたいと思っていることだけは確かなのである。

ところで、私は去年無職になったことにより、厚生年金から国民年金になってしまった。当然国民年金だと厚生年金より将来もらえる額は少ない。将来の不安を感じた私は、「国民年金基金」の資料を取り寄せた。

国民年金基金とは、自営業や私のような無職が国民年金とは別途で年金料を収め、将来もらえる年金額を増やせるという制度である。支払った金額は確定申告の控除対象にもなるので節税にもなるのだ。

年金は当てにならないから他で老後資金を作ろうという声も大きいが、それでも年金ほど確実でリスクが少ないものは今のところない、という意見も多く見られる。

だが、資料を申し込んだ時は熱かった気持ちが、届いた時冷めているというのはよくあることで、取り寄せるだけ取り寄せてしばらく放置していた。

すると国民年金基金から電話がかかってきたのである。私は電話が苦手で、取ると青紫色の粉瘤が出来るので取らなかったのだが、こんなテーマで書くことになるなら粉瘤の一つや二つ覚悟で取れば良かった。おそらくだが「国民年金基金どうでしょう?」という内容だったのではないだろうか。端的に言えば「営業電話」である。

その後、電話は数回かかってきて、驚くべきことに、日曜日でもかかってきた。国の機関が日曜に動くとは思っていなかったので驚愕である。

「必死かよ」と思ったが、事実必死なのだろう。それぐらい年金はひっ迫しているのだ。もしかしたらノルマ的なものすらあるのかもしれない。

年金をもらうのは我々である。企業の炎上なら「不買運動」ができるが、年金の場合「不払運動」になり、後々受取額が減って困るのは国民の方である。

今回の炎上で国民が年金に対しますます拒否感を持ってしまったのは、年金機構というより我々にとっての悲劇なのだ。広告自体には反感を持ったかもしれないが、年金に関心を持ち、自身の年金状態を確認するのは大事なことである。

私も次に電話がかかってきたら、粉瘤上等で取ってみようと思う。

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LINEをやめるには? アカウント削除の方法

LINEをやめるには? アカウント削除の方法

2019.03.25

LINEの利用をやめる時はアカウントの削除が必要

機種変更などで使う「引き継ぎ」とは違うので注意

LINEアカウントの削除には、注意が必要だ。機種変更やスマートフォンの故障、アプリの不調といった理由で削除を考えているとしたら、それは間違っている。その場合に必要なのは「引き継ぎ」という処理だ。

アカウント削除はLINE利用そのものをやめる時に行う作業だ。新しく別のアカウントを作り直してもいいが、これまで繋がりのあった人々との縁は切れてしまう。もし連絡を取り続けたいのならば、あらためて友だち登録をしてもらわなければならない。

最近はLINEの連絡先しか知らないという関係も珍しくないから、中には交流が途切れてしまう相手もいるだろう。そういったことを理解した上で、削除作業を進めてほしい。

LINEアカウントを削除する

メイン画面で右上にある歯車マークをタップし、設定画面を開いたら「アカウント」を選択しよう。次に一番下にある「アカウント削除」をタップすると、警告画面が表示されるはずだ。アカウントにログインできなくなるというのは、もう同じアカウントが利用できないことを意味する。問題なければ「次へ」をタップしよう。

設定で「アカウント」を選択
一番下にある「アカウント削除」をタップ
警告画面の中身を読んだ上で「次へ」をタップ

次の画面では、アカウントを本当に削除するのかが確認される。これまで獲得したポイントやアイテム、購入したコイン等も全てなくなるということが「保有アイテム」のところで示されているはずだ。

今回説明に利用しているアカウントは、LINEをほとんど利用していない状態なので、多くの項目が「0」になっているが、ある程度利用していればスタンプをたくさん購入してきていたり、購入のためにコインを保有していたりといったこともあるだろう。それらは新しく作ったアカウントに引き渡すようなことはできない。全て失って問題ないということであれば、下にある「すべてのアイテムが削除されることを理解しました。」という欄にチェックを入れよう。

コイン、ポイント、スタンプ、着せかえの全てが削除されることを理解したらチェックを入れる

下へスクロールすると、連携アプリについても確認される。LINEアカウントを利用してログインしていたアプリや、LINEコインで何かが購入できていた連携アプリがあれば、その連携も解除される。問題がなければ、確認項目にチェックを入れてさらに下へ進もう。

連携アプリがある場合はそちらの利用についても確認したい

最後に友だちリストやトーク履歴を含む全てが利用できなくなることが再確認される。ここにもチェックを入れると「アカウント削除」ボタンが有効になるはずだ。本当に問題がなければ「アカウント削除」ボタンを押して完了させよう。

全ての確認用チェックボタンにチェックを入れれば削除処理が有効になる。「アカウント削除」ボタンが有効になったらタップして完了だ

「LINE(ライン)基本の使い方ガイド」バックナンバーはこちら
https://biz.news.mynavi.jp/category/line

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