ネットからリアルへ。Googleの過去3年間買収まとめ

ネットからリアルへ。Googleの過去3年間買収まとめ

2016.11.12

ネットからリアルへ。Googleの過去3年間買収まとめ

Googleの過去3年間(2014-2016.11月現在)の買収まとめ

過去にはシリコンバレーで最も多くの企業買収を行っているといわれたGoogleですが、最近は年20件ペースとそこまでではないようです。現在のサービスに即活かせるものと、将来を見据えた事業と上手に買い分けているという印象を持ちます。

検索サービスから始まったGoogleですが、2006年にYouTubeを買収(16.5億ドル)、翌2007年にはオンライン広告のDoubleClickを買収(31億ドル)するなどインターネット市場における巨大プラットフォームを瞬く間に築きました。一方で2005年のAndroid買収によりモバイル分野に進出、最近はネットワークインフラやIoT事業などを買収しており、ネットからリアルへ範囲を広げています。

以下、過去3年間の買収先をまとめてみました。北米(アメリカ・カナダ)企業が82%と圧倒的なシェアを占めており、続いて欧州が15%となっています。ちなみに日本企業がGoogleに買収されたのは、東大発ベンチャーのヒト型ロボット開発企業、SHAFT(シャフト)ぐらいです。アジアでは今年2月にシンガポールの企業向けチャットアプリPieが買収されました。新興国への買収がこれから進むのか注目したいところです。

2014年のGoogle買収まとめ

年-月 サービス名/社名 事業内容 統合先 買収額
2014年1月 Bitspin モバイル Android スイス
2014年1月 Nest Labs スマートホーム Nest Labs 米国 32億ドル
2014年1月 Impermium セキュリティ Project Zero 米国
2014年1月 DeepMind Technologies 人工知能 Google DeepMind 英国 6.25億ドル
2014年2月 SlickLogin セキュリティ Project Zero イスラエル
2014年2月 spider.io 広告 DoubleClick, AdSense 英国
2014年3月 Green Throttle Games モバイル Android 米国
2014年4月 Titan Aerospace 無人航空機 Project Loon 米国
2014年5月 Rangespan EC Google Shopping 英国
2014年5月 Adometry 広告 Google Analytics AdSense 米国
2014年5月 Appetas EC Google Places, Google Maps, Zagat 米国
2014年5月 Stackdriver クラウド Google Cloud Platform 米国
2014年5月 MyEnergy スマートホーム Nest Labs 米国
2014年5月 Quest Visual モバイル Google Translate 米国
2014年5月 Divide モバイル Android 米国
2014年6月 Skybox Imaging グーグルマップ・自動車 Google Maps, Project Loon 米国 5億ドル
2014年6月 mDialog 広告 DoubleClick カナダ
2014年6月 Alpental Technologies ワイヤレス Google 米国
2014年6月 Dropcam スマートホーム Nest Labs 米国 5.55億ドル
2014年6月 Appurify モバイル Android 米国
2014年7月 Songza ミュージック Google Play, Android TV 米国
2014年7月 drawElements モバイル Android フィンランド
2014年8月 Emu/Tinker Square アプリ Google Hangouts, Google Now 米国
2014年8月 Director モバイル YouTube, Android 米国
2014年8月 Jetpac SNS Picasa 米国
2014年8月 Gecko Design デザイン Google X 米国
2014年8月 Zync Render クラウド Google Cloud Platform 米国
2014年9月 Lift Labs ヘルスケア Verily 米国
2014年9月 Polar SNS Google+ 米国
2014年10月 Agawi モバイル Android 米国
2014年10月 Firebase クラウド Google Cloud Platform 米国
2014年10月 Dark Blue Labs 人工知能 Google DeepMind 英国 10億ドル
2014年10月 Vision Factory 人工知能 Google DeepMind 英国
2014年10月 Revolv スマートホーム Nest Labs 米国
2014年11月 Lumedyne Technologies 自動車 Google Automobiles 米国
2014年11月 RelativeWave モバイル Android 米国
2014年12月 Vidmaker ビデオ編集 YouTube 米国

2015年のGoogle買収まとめ

年-月 サービス名/社名 事業内容 統合先 買収額
2015年1月 Granata Decision Systems データベース Firebase カナダ
2015年2月 Launchpad Toys アプリ YouTube 米国
2015年2月 Odysee SNS Google+ 米国
2015年2月 Softcard / JVL Ventures モバイル決済 Android, Google Pay 米国
2015年2月 Toro/Red Hot Labs 広告 Google Play 米国
2015年4月 Thrive Audio VR/AR Google Cardboard アイルランド
2015年4月 Tilt Brush / Skillman & Hacket VR/AR Google Cardboard 米国
2015年5月 Timeful アプリ Google Inbox, Google Calendar 米国
2015年5月 Pulse.io モバイル Android 米国
2015年7月 Pixate モバイル Android 米国
2015年9月 Oyster エンタメ Google Play Books 米国
2015年9月 Jibe Mobile モバイル Android 米国
2015年10月 Divshot ホスティング Firebase 米国
2015年10月 Digisfera 画像サービス Street View ポルトガル
2015年11月 Fly Labs ビデオ編集 Google Photos 米国
2015年11月 bebop クラウド Google Cloud Platform 米国 3.8億ドル

2016年のGoogle買収まとめ

年-月 サービス名/社名 事業内容 統合先 買収額
2016年2月 BandPage ミュージック YouTube 米国
2016年2月 Pie SNS Spaces (app) シンガポール
2016年5月 Synergyse トレーニング Google Docs カナダ
2016年6月 Webpass 通信 Google Fiber 米国
2016年7月 Moodstocks モバイル Google Photos フランス
2016年7月 Anvato エンタメ Google Cloud Platform 米国
2016年7月 Kifi SNS Spaces (app) 米国
2016年7月 LaunchKit モバイル Android 米国
2016年8月 Orbitera クラウド Google Cloud Platform 米国 1億ドル
2016年9月 Apigee アプリ Google Cloud Platform 米国 6.25億ドル
2016年9月 Urban Engines 交通システム Google Maps 米国
2016年9月 API.AI 人工知能 Google 米国
2016年10月 FameBit 広告 YouTube 米国
2016年10月 Eyefluence VR/AR Google Glass 米国

文・まとめ:M&A Online編集部

関連リンク
ベンチャーM&A速報レポート(1)自動運転のCruiseをGMが買収
ベンチャーM&A速報レポート(9) Google(グーグル)がMoodstocks、Anvato、Kifiを買収

NewsInsight 更新終了のお知らせ

NewsInsight 更新終了のお知らせ

2019.06.17

NewsInsightは、諸般の事情により記事更新を終了いたします。

ご愛顧いただいた読者の皆様、また関係者の皆様に、編集部一同、誠に感謝いたします。

なお、NewsInsightに掲載中の記事につきましては、引き続きマイナビニュース(https://news.mynavi.jp)へと掲載場所を移管いたします。

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○ゲームとともに振り返る“平成”という時代
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○カレー沢薫の時流漂流
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最後になりますが、改めて皆様に感謝いたしますとともに、引き続き、マイナビニュースにてご愛顧いただけましたら幸いです。

放置されていた不寛容? 国会まで届いた「パンプス強要」騒動

カレー沢薫の時流漂流 第47回

放置されていた不寛容? 国会まで届いた「パンプス強要」騒動

2019.06.17

最近女性の間で「#MeToo」ならぬ「#KuToo」運動がにわかに盛り上がっている。

「#KuToo」とは「靴」と「苦痛」をかけており、職場や就職活動で、足を痛めるパンプスやヒール靴の強要をやめようという運動である。

そもそもそんなの誰も強要してねえよ、と思われるかもしれない。確かに規定として靴の形状やかかとの高さまで定めている会社はレアだろう。しかし、私の元いた会社でも、規則があるわけでも、誰に言われたでもなく、みな一様に黒のパンプスを履いていた。それが「暗黙のルール」であり、それ以外は「非常識」と見られる風潮は確かにあるのである。

これが就職活動になると、パンプスを履いていないだけで「こいつは常識がない」と見なされ不採用になってしまうかもしれない、ということだ。そうなると女子学生は足を負傷してでもパンプスを履かざるを得なくなってしまう。

正直、パンプスは苦痛

パンプスがそんなに苦痛か、というと、靴の中では殺傷能力が高い方である。これは他人への、という意味ではなく自分へのだ。他人を殺傷したいならカウボーイが履いている、かかとにピザカッターがついている奴を履いた方が良い。

狭いつま先に足の指が密集されるため、私もよく爪で隣の指を切って足を血だらけにしていたし、伸縮性にかける素材のため、あわないパンプスだと試着の時点で靴擦れが出来るレベルなのだ。

世の中には素肌に荒縄で亀甲縛りを施し、その上に上等なスーツを羽織って出社している人も多いと思う。とても痛いだろうが、それは強制されたわけではなく、その人が好きで楽しいからやっているのだ。

つまり、好きでもない上にとても痛いパンプスを強制で履かなければいけないというのは、上等なスーツの下が亀甲縛りなことよりも「異常」なことというわけだ。

この運動はすぐに広まり、いきなり国会でも議論されたという。これにより「厚労相がハイヒール強要を容認」という見出しのニュースまで踊り出ることになった。

完全に自由と言われても困るのでは?

「厚生省に、女がハイヒールを履かないと死ぬ病の人が!?」と驚いたが、記事をよく見ると見出しほどのことはなく、厚労相の発言は「これは社会通念に照らして業務上、必要かつ相等な範囲かと、この辺なんだろうと思います」というかなりボンヤリしたものであり、どっちでも良い事を聞かれた私のリアクションに似ている。

しかし「ハイヒールが履けない女は何やってもダメ」などと強い事を言っているわけではないが、「業務上必要ならパンプス履くべきだろ」という「容認」に聞こえなくもない。すぐさま「業務上ハイヒールが必要な仕事って何だよ」という疑問が挙がり、「SMの女王様」「(ハイヒールでキレッキレに踊る)perfume以外ありえない」などの声が相次いだ。

この社会問題がすぐ大喜利になってしまうのは良くも悪くも「ザ・ツイッター」という感じだ。

確かに「業務上必要」となると、まだかかとにピザカッターがついている靴の方が「ピザを食う時」必要な気がする。

ただ、靴や服装を完全に自由化し、何でもOKにすれば良いかというと、それはそれで問題が起きると思う。ファッションに疎くコーディネートが苦手な人間からすれば、職場に何を着ていいのか全く「指針」がないというのは迷子になるし、接する側としても、車を買いにいってディーラーが、イモ―タンジョ―の完コスで出てきたら「キャデラックしか買うことを許されないのか」と委縮してしまう。就活マナー本に「俺の考えた最強の就活ファッションで挑みましょう」とだけ書かれていても逆に困るだろう

着る側としても、それに接する側としても、社会において服装にある程度規定や模範があるというのはメリットでもあるのだ。

そもそも規定や常識というのは、秩序を作ることにより問題を減らすためにあるものなのだ。しかしそれが元で「足を負傷する」という「問題」が起こっているなら本末転倒なので、やはり解消はすべきなのだろう。

極論に流れない寛容さが足りない

おそらく「#KuToo」を提唱している人も「ドラゴン柄のコンバースで就活したい」と言っているわけではないのだ。最近は「パンプスに見えるスニーカー」なども存在するし、パンプスでなくても地味な靴はいくらでもある。そのような靴を履いていても「パンプスじゃないから非常識」と見るのをやめてほしいという話だろう。

ちなみに私が会社員時代履いていたパンプスだが、黒の革靴ではあったが、つま先は限りなく丸く、ヒールはなきに等しい、今思えばあれはパンプスだったのか、70過ぎのババアが旅行に行くときに履くヤツなんじゃないか、という代物であったが、特に何も言われなかった。

「#KuToo」が求めるのも、そのぐらいの「寛容さ」なのではないだろうか。

【お知らせ】
連載「カレー沢薫の時流漂流」の掲載場所を変更します。
→ 新しい掲載場所はこちら https://news.mynavi.jp/series/jiryu_hyoryu