こっそり買収するのが好きなアップル。Appleの過去3年間買収まとめ

こっそり買収するのが好きなアップル。Appleの過去3年間買収まとめ

2016.11.19

こっそり買収するのが好きなアップル。Appleの過去3年間買収まとめ

Appleの過去3年間(2014-2016.11月現在)の買収まとめ

秘密裏に開発を進めるApple。当然のことながらAppleはM&Aに関する情報を公開していない。それでも公表ベースで年10件程度の買収を行っている。

Appleは比較的サイズの小さいスタートアップ企業を買収する傾向にあるようだ。地域別にみると、過去3年間の買収でアメリカ国内が7割、欧米2割、残り1割(2件)がその他の地域となっている。

異質なのは、今年の5月、中国版Uberというべき配車アプリサービスのDidi Chuxing(滴滴出行)に10億ドル(1090億円)出資した点だ。Appleは完全な買収を好むが、どうしても欲しいと思える相手なら出資という手段を取ることもある。過去にはアカマイやイマジネーションテクノロジーズへ出資している。

アカマイは全世界のウェブ配信のうち15%-30%ともいわれるトラフィックを占める隠れた巨人であり、イマジネーションテクノロジーズはイギリスの半導体設計会社で、先日ソフトバンクが買収したARM社の強力なライバルだ。

一方、Appleの株主にウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイがいるのは興味深い。2016年3月末時点で980万株を保有(平均109ドルで取得)している。

2014年のApple買収まとめ

年月 サービス名/企業名 事業内容 統合先 買収額(USD)
2014年1月 SnappyCam/SnappyLabs カメラアプリ Camera アメリカ
2014年2月 TestFlight/Burstly アプリ解析 App Testing and Distribution アメリカ
2014年5月 LuxVue Technology マイクロLEDディスプレイ アメリカ
2014年6月 Spotsetter 地図検索 Maps アメリカ
2014年6月 Swell/Concept.io インターネットラジオ iTunes アメリカ 3000万ドル
2014年6月 BookLamp 書籍レコメンド iBooks アメリカ
2014年8月 Beats Electronics 高級ヘッドフォン iPhone, iTunes アメリカ 30億ドル
2014年9月 Prss オンライン編集アプリ Newsstand オランダ
2014年12月 Dryft キーボードアプリ アメリカ

2015年のApple買収まとめ

年月 サービス名/企業名 事業内容 統合先 買収額(USD)
2015年1月 Musicmetric/Semetric 音楽データ解析ツール iTunes Radio, Beats Music イギリス 5000万ドル
2015年3月 FoundationDB 高速データベース(NoSQL) iCloud アメリカ
2015年4月 LinX カメラモジュール iPod, iPhone, iPad イスラエル 2000万ドル
2015年4月 Coherent Navigation GPS Maps アメリカ
2015年5月 Metaio VR/AR技術 ドイツ
2015年9月 Mapsense データマッピング Maps アメリカ 2500-3000万ドル
2015年9月 VocalIQ 音声インタフェース Siri イギリス
2015年9月 Perceptio 人工知能(機会学習) アメリカ
2015年11月 Faceshift CGアニメ制作ツール スイス

2016年のApple買収まとめ

年月 サービス名/企業名 事業内容 統合先 買収額(USD)
2016年1月 Emotient 人工知能(感情識別) IPhone, iPad, iPod, Mac computers アメリカ
2016年1月 LearnSprout 成績データ管理 アメリカ
2016年1月 Flyby Media VR/AR技術 IPhone, iPod, iPad アメリカ
2016年2月 LegbaCore セキュリティ UEFI (Core OS) アメリカ
2016年7月 Carpool Karaoke TV番組(相乗りカラオケ) Apple Music アメリカ
2016年8月 Turi 人工知能(機械学習) Xcode アメリカ 2億ドル
2016年5月 Didi Chuxing(滴滴出行) 配車アプリ 中国 10億ドル※出資
2016年9月 Tuplejump 人工知能(機械学習) インド・アメリカ

まとめ:M&A Online編集部

関連リンク
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iPhone発売以来Appleが買収した21社を眺めて買収技術の製品化スピードに驚いた件

NewsInsight 更新終了のお知らせ

NewsInsight 更新終了のお知らせ

2019.06.17

NewsInsightは、諸般の事情により記事更新を終了いたします。

ご愛顧いただいた読者の皆様、また関係者の皆様に、編集部一同、誠に感謝いたします。

なお、NewsInsightに掲載中の記事につきましては、引き続きマイナビニュース(https://news.mynavi.jp)へと掲載場所を移管いたします。

掲載中の連載記事につきましても同様に、マイナビニュースへ移管いたします。各連載記事の新しい掲載URLにつきましては、以下となります。

○安東弘樹のクルマ向上委員会!
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○森口将之のカーデザイン解体新書
https://news.mynavi.jp/series/cardesign

○清水和夫の自動運転ソシオロジー
https://news.mynavi.jp/series/autonomous_car

○ゲームとともに振り返る“平成”という時代
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○岡安学の「eスポーツ観戦記」
https://news.mynavi.jp/series/e-Sports_review

○企業戦士に贈る「こむぎのことば」
https://news.mynavi.jp/series/komuginokotoba

○藤田朋宏の必殺仕分け人
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○阿久津良和のITビジネス超前線
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○山下洋一のfilm@11
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○モノのデザイン
https://news.mynavi.jp/series/designofthings

○知って納得、ケータイ業界の"なぜ"
https://news.mynavi.jp/series/mobile_business

○文具ソムリエール・菅未里の「新しいコンパス」
https://news.mynavi.jp/series/bungu

○活字・写植・フォントのデザインの歴史 - 書体設計士・橋本和夫に聞く
https://news.mynavi.jp/series/font-history

○カレー沢薫の時流漂流
https://news.mynavi.jp/series/jiryu_hyoryu

最後になりますが、改めて皆様に感謝いたしますとともに、引き続き、マイナビニュースにてご愛顧いただけましたら幸いです。

放置されていた不寛容? 国会まで届いた「パンプス強要」騒動

カレー沢薫の時流漂流 第47回

放置されていた不寛容? 国会まで届いた「パンプス強要」騒動

2019.06.17

最近女性の間で「#MeToo」ならぬ「#KuToo」運動がにわかに盛り上がっている。

「#KuToo」とは「靴」と「苦痛」をかけており、職場や就職活動で、足を痛めるパンプスやヒール靴の強要をやめようという運動である。

そもそもそんなの誰も強要してねえよ、と思われるかもしれない。確かに規定として靴の形状やかかとの高さまで定めている会社はレアだろう。しかし、私の元いた会社でも、規則があるわけでも、誰に言われたでもなく、みな一様に黒のパンプスを履いていた。それが「暗黙のルール」であり、それ以外は「非常識」と見られる風潮は確かにあるのである。

これが就職活動になると、パンプスを履いていないだけで「こいつは常識がない」と見なされ不採用になってしまうかもしれない、ということだ。そうなると女子学生は足を負傷してでもパンプスを履かざるを得なくなってしまう。

正直、パンプスは苦痛

パンプスがそんなに苦痛か、というと、靴の中では殺傷能力が高い方である。これは他人への、という意味ではなく自分へのだ。他人を殺傷したいならカウボーイが履いている、かかとにピザカッターがついている奴を履いた方が良い。

狭いつま先に足の指が密集されるため、私もよく爪で隣の指を切って足を血だらけにしていたし、伸縮性にかける素材のため、あわないパンプスだと試着の時点で靴擦れが出来るレベルなのだ。

世の中には素肌に荒縄で亀甲縛りを施し、その上に上等なスーツを羽織って出社している人も多いと思う。とても痛いだろうが、それは強制されたわけではなく、その人が好きで楽しいからやっているのだ。

つまり、好きでもない上にとても痛いパンプスを強制で履かなければいけないというのは、上等なスーツの下が亀甲縛りなことよりも「異常」なことというわけだ。

この運動はすぐに広まり、いきなり国会でも議論されたという。これにより「厚労相がハイヒール強要を容認」という見出しのニュースまで踊り出ることになった。

完全に自由と言われても困るのでは?

「厚生省に、女がハイヒールを履かないと死ぬ病の人が!?」と驚いたが、記事をよく見ると見出しほどのことはなく、厚労相の発言は「これは社会通念に照らして業務上、必要かつ相等な範囲かと、この辺なんだろうと思います」というかなりボンヤリしたものであり、どっちでも良い事を聞かれた私のリアクションに似ている。

しかし「ハイヒールが履けない女は何やってもダメ」などと強い事を言っているわけではないが、「業務上必要ならパンプス履くべきだろ」という「容認」に聞こえなくもない。すぐさま「業務上ハイヒールが必要な仕事って何だよ」という疑問が挙がり、「SMの女王様」「(ハイヒールでキレッキレに踊る)perfume以外ありえない」などの声が相次いだ。

この社会問題がすぐ大喜利になってしまうのは良くも悪くも「ザ・ツイッター」という感じだ。

確かに「業務上必要」となると、まだかかとにピザカッターがついている靴の方が「ピザを食う時」必要な気がする。

ただ、靴や服装を完全に自由化し、何でもOKにすれば良いかというと、それはそれで問題が起きると思う。ファッションに疎くコーディネートが苦手な人間からすれば、職場に何を着ていいのか全く「指針」がないというのは迷子になるし、接する側としても、車を買いにいってディーラーが、イモ―タンジョ―の完コスで出てきたら「キャデラックしか買うことを許されないのか」と委縮してしまう。就活マナー本に「俺の考えた最強の就活ファッションで挑みましょう」とだけ書かれていても逆に困るだろう

着る側としても、それに接する側としても、社会において服装にある程度規定や模範があるというのはメリットでもあるのだ。

そもそも規定や常識というのは、秩序を作ることにより問題を減らすためにあるものなのだ。しかしそれが元で「足を負傷する」という「問題」が起こっているなら本末転倒なので、やはり解消はすべきなのだろう。

極論に流れない寛容さが足りない

おそらく「#KuToo」を提唱している人も「ドラゴン柄のコンバースで就活したい」と言っているわけではないのだ。最近は「パンプスに見えるスニーカー」なども存在するし、パンプスでなくても地味な靴はいくらでもある。そのような靴を履いていても「パンプスじゃないから非常識」と見るのをやめてほしいという話だろう。

ちなみに私が会社員時代履いていたパンプスだが、黒の革靴ではあったが、つま先は限りなく丸く、ヒールはなきに等しい、今思えばあれはパンプスだったのか、70過ぎのババアが旅行に行くときに履くヤツなんじゃないか、という代物であったが、特に何も言われなかった。

「#KuToo」が求めるのも、そのぐらいの「寛容さ」なのではないだろうか。

【お知らせ】
連載「カレー沢薫の時流漂流」の掲載場所を変更します。
→ 新しい掲載場所はこちら https://news.mynavi.jp/series/jiryu_hyoryu