藤間桜を演じる22/7「天城サリー」は、バーチャルに何を思う?

藤間桜を演じる22/7「天城サリー」は、バーチャルに何を思う?

2019.04.09

秋元康氏が総合プロデュースするデジタル声優アイドルグループ22/7

メンバーの藤間桜さんはいち早くYouTubeチャンネルを開設

デジタル声優アイドルとは何か、藤間桜役の天城サリーさんに話を聞いた

バーチャル上のキャラクターとして動画配信を行う「バーチャルYouTuber(VTuber)」。2018年には「ネット流行語大賞」の金賞と、三省堂の「今年の新語」第5位に選ばれるほど話題になった。いまでは6000以上のキャラクターが活動中だと言われている。

しかし、ブームの起きた2018年よりも前からバーチャル上で活動しているグループがあった。2016年に結成したデジタル声優アイドルの「22/7(ナナブンノニジュウニ)」だ。22/7をプロデュースするのは、「AKB48」や「乃木坂46」「欅坂46」などを手がけた秋元康氏。常にアイドルの時代を築き続けてきたと言っても過言ではない彼が次に着目したものの1つが、バーチャルの世界だったのだ。

22/7は、11人のメンバーと、彼女たちが演じるキャラクターで構成されるグループ。各キャラクターの声はもちろん、モーションキャプチャによるキャラクターの動きも、ミュージックビデオのダンスも、担当の「デジタル声優アイドル」本人が演じている。

22/7の3rdシングル『理解者』music video

一般的なVTuberと大きく異なる点は、声優本人がリアルでの公演も実施することだろう。もちろんその際は、バーチャルではなく、生身の人間として歌とダンスを披露する。

バーチャルでもリアルでも活動する22/7。声優でもありアイドルでもあるメンバーは、どのように仕事に向き合っているのだろうか。今回、メンバーのなかでいち早くYouTubeチャンネルを開設し、VTuberとして活動を始めた「藤間桜」役の天城サリーさんに、お話を伺った。

天城さん演じる藤間桜。キャラクターデザインを手がけたのは、『変態王子と笑わない猫。』『ガラスの花と壊す世界』『メルヘン・メドヘン』などでキャラクター原案を手がけたカントクさん。画像はメインキャラクターデザインを担当した堀口悠紀子さんによる藤間桜 © 22/7 PROJECT

バーチャルとリアルの境目をつなぐデジタル声優アイドル

アニメ声優の場合、決められたセリフを限られた話数のみ担当するのが一般的だ。しかし、22/7というグループでは、各メンバーがそれぞれ1人のキャラクターを演じながら、動画や番組に出演する。

つまり、自分ではないキャラクターとしても、アイドル活動をしなければならないのだ。そのあたりについて、難しさはないのだろうか。

「難しいと感じる部分はありますね。『桜ちゃんはこういう子』というメモを頭のなかに用意しているんですが、動画配信などで長い時間演じていると素の部分が出ちゃうこともあります」

藤間桜を演じる22/7の天城サリーさん

ついつい演技ではない自分の素が出てしまうという点は、声優でもありアイドルでもあるというユニークなコンセプトを持つ22/7ならではの悩みと言えるだろう。

「声のトーンを少し高めにしたり、『まみむめも』を丸めに発声したり、素の部分が出ないようにかなり気を遣っていますね。でも、ファンの人たちって、私が完璧に藤間桜を演じているときより、たまに私の素が出たときのほうが『天城が出たぞー!』って盛り上がってくれることもあるんです(笑)」

その点におけるファンの心情としては、アニメファンというよりもアイドルファンの側面が強いのかもしれない。アイドルは通常、「生身の人間」でありつつ「アイドル」を演じている。そんななか、たまに覗かせる「1人の女の子」の部分に強い関心を抱くのだ。天城さんら22/7の活動は、そうした「キャラクター」と「生身」の境目が、これまでのアイドル以上に複雑になっているからこそ、素が出たときのファン反応がより大きいのではないだろうか。

また、22/7ではバーチャルの活動だけではなく、リアルライブでファンと触れ合う機会もある。リアルのイベントでは藤間桜と天城サリー、どちらのキャラクターで臨むのだろう。

「バーチャルライブでは桜ちゃんとして、リアルライブでは天城サリーとして臨みます。ただリアルでも、ダンスに“桜ちゃんらしい動き”が入っているところは入れるようにしていますね。例えば2ndシングル『シャンプーの匂いがした』のDメロでは、みんな一列に並ぶところがあって。桜ちゃんはそこで大きくジャンプするんですが、ライブのパフォーマンスでもそこは再現するようにしています。モーションキャプチャも自分たちがやっているんだよ、ということを伝えるためにも、ちょこちょこ意識して入れてるんですよ」

『シャンプーの匂いがした』music video。4分過ぎの藤間桜の大ジャンプに注目

海外育ちのアニメファンだからこそできた動画スタイル

また、英語のYouTube動画を配信しているのも、藤間桜の特徴の1つだ。実は天城さん、両親は日本人だが生まれも育ちもアメリカ。動画では「heyguys!」という挨拶からはじまり、日本のニュースを英語で紹介したり、漢字の難しさを体を張って伝えたりと、帰国子女らしいキャラクターを押し出している。

しかし、遠く離れた異国の地で育ちながら、なぜ日本でデジタル声優アイドルを目指そうと思ったのだろう。

「日本のアニメ、特に『銀魂』を大好きになったのがきっかけです。『銀魂』で主人公の銀さんを演じる声優の杉田智和さんに憧れて、『日本で声優をやろう!』って思い立ったんです」

声優を目指したきっかけは日本のアニメだった。しかし、それ以外にもアニメは自分に大きな変化を与えてくれたのだという。

「昔はアメリカに染まろうと思っていて、日本人の部分を少し隠そうとしていました。そうした心境を変えてくれたのも、アニメだったんです。アニメを好きになってから、アメリカで開催されている『アニメ・エキスポ』に行ったんですが、そこで出会う人々に『日本人なの? 日本って、いいよね!』と、言ってもらえて。それ以降、周囲に隠そうとしていた自分の日本人の部分が、誇らしく感じられるようになりました」

天城さんが育った地域は日本人が少なかったこともあり、小さい頃は「日本語を話せること」や「日本のお弁当」を隠したい気持ちがあったという。しかし、日本のアニメに触れたことで、その考えは大きく変わった。

「それと、実は学校にあまり登校していなかった時期があったんですが、それもアニメに触れているうちに変わっていきましたね。アニメファンって、アメリカではインドアでネガティブなイメージがあったんです。だから、学校には自分の居場所がないように感じていました。でも、日本人であることを受け入れると同時に『ありのままの自分でいいんだ』と思えるようになって。それから、学校にもしっかり通うようになりましたね」

日本のアニメがきっかけで、夢ができ、日本人としての自分に自信を持てるようになり、学校にも行くようになった。まさに人生が大きく変わった天城さん。しかも、その生い立ちが、VTuberとしての活動にも大きな影響を与えているという。

「英語ができるのは自分の大きな強みだと思うんですが、それだけではなく、海外でアニメファンをしていたことが大きかったと実感しています。例えば、アメリカで日本のアニメを見ているとき、ずっとキャラクターが英語で話していることに対して、ものすごく違和感がありました。アニメ特有の柔らかいニュアンスが、英語のセリフからは感じられないんです。それは私だけでなく、海外のアニメファンが普段から感じていることだと思います」

そのため、天城さんは自分が配信する英語の動画に、1つの工夫を取り入れた。

「私はあえて英語に日本語のニュアンスをおりまぜて配信をしてるんですよ。英語に日本語のニュアンスを混ぜる言葉を、向こうでは『ジャングリッシュ』(JapanとEnglishを合わせた造語)と呼ぶんですが、英語の最後に“です”を入れたり、途中で“これです”という日本語を入れたりしています」

日本のニュースをジャングリッシュで紹介。時折出てくる「but、しかし」などの日本語が表現を柔らかくしている

世界中とつながれることがバーチャルならではの魅力

海外での生活とアニメ好きの経験を22/7の活動に生かしている天城さん。自分の演じる藤間桜のことはどのように思っているのだろうか。

「桜ちゃんは、とにかくまっすぐで明るい子ですね。演じている私のインドアで暗い性格とは正反対(笑)! でも、だからこそ桜ちゃんを演じたいと思いました。桜ちゃんが大好きで、どのキャラクターよりも幸せになってほしいと願っています」

性格が違うからこそ演じたい。そう話す天城さんだが、自分と性格のギャップが大きいキャラクターを演じるのは、難しそうなイメージがある。

「たしかに、グループに入って間もない頃は、自分と正反対の存在である桜ちゃんみたいにコミュニケーションできるか不安でした。でも、実際に番組の企画などで、積極的にいろいろな人に話にいくと、“意外とみんな優しく接してくれる”ことに気づけたんです。桜ちゃんから勇気をもらえた感じですね」

バーチャルのキャラクターを演じることで、リアルの自分が成長する。両極端に位置する2人だからこそ、得られたものなのかもしれない。

「むしろ、もともと引っ込み思案な性格なので『天城サリー』としてだったら、動画やテレビ番組で饒舌に話ができないと思います。バーチャルのキャラクターだからこそ、普段言えないようなことも言えるんです」

2018年7月には22/7が出演するレギュラー番組『22/7 計算中』がTOKYO MXでスタートした。そこでも「自分が話している」という意識より「藤間桜」が話しているというイメージなのだという。

「学校では無口ですが、沈黙が嫌いなので仕事ではよくしゃべるんです。ただ、どちらが本当の自分とかではなくて、どちらも自分なんだなと思います。よくしゃべるという自分の側面は、22/7に入ってから発見することができました」

22/7に入って、そして藤間桜を演じたおかげで、大きな成長を実感している天城さん。デジタル声優アイドルとして、どのような存在を目指すのだろうか。

「私がよく言うのは『友達になりたいアイドル』です。それを目指して、今後も活動し続けていきたいと思います。手の届かない『遠い存在のアイドル』は、自分には合わないかなと思っていて」

アイドルはかつて、なかなか手の届かない存在だった。しかし、おニャン子クラブから徐々に親しみやすい存在になり、「会いに行けるアイドル」を標榜したAKB48から決定的に親しい存在になった。

現在は、会いに行かなくても「ネット配信」で、日本はおろか、世界の人々とリアルタイムでコミュニケーションができるほど、近しい距離になっている。そんな時代で彼女が「友達になりたいアイドル」を目指すのは自然なことかもしれない。そうした距離感の存在が、今後さらに増えていくのだろう。

「以前、桜ちゃんとしてバーチャルハイタッチ会をやったんですが、そんなバーチャルライブのような取り組みが広がれば、海外にいる人も日本に来ることなく桜ちゃんに会えますし、私たちの活動を世界中の人に知ってもらえます。そうやって世界から応援してもらえるようなグループになるといいな」

世界中どこにいても会えること。それはアメリカで育ち、多くの海外ファンがいる天城さんだからこそ、出てくる視点だろう。そんな彼女にグループとしての今後の目標について聞いてみた。

「22/7には、声優として活動したいと考えているメンバーもいるので、それぞれ目標とするところでも活動してほしいですね。そこで得たものを22/7に持って帰ってきてもらい、マルチなグループに成長できたらいいなと思います」

そう話す天城さん自身も、TVアニメ『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』のベルトワーズ・ベツィー役や、アニメ映画『パンドラとアクビ』のアクビ役として、アニメの声優にも挑戦している。

彼女はそこで何を得て、何を22/7に持ち帰ってくるのだろう。デジタル声優アイドルという他に類を見ない活動をする天城さんと22/7が、どのように成長していくのか、そしてアイドル業界やVTuber業界にどのような影響を与えるのか、興味は尽きない。

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ミラノのデザイン展示会で注目を集めた日本企業の新提案

ミラノのデザイン展示会で注目を集めた日本企業の新提案

空気の可視化に挑戦したダイキン

素材の新たな可能性を見せた住友林業とINAX

話題のパナソニック 透過ディスプレイの展示も

4月9日よりイタリア・ミラノで開催された「ミラノサローネ国際家具見本市」と「ミラノデザインウィーク2019」。そこには、数多くの日本企業が出展していた。

ミラノで開かれたこのデザイン系のイベントは、CESやIFA、CEATECなどテック系の展示会のように、最新技術にフォーカスしたものではない。各社の展示では、コンセプチュアルな提案や、企業としての哲学をインストラクションとして発表するものが多く見られた。

今回は、日本企業による代表的な展示をいくつか紹介したい。

多くの日本の企業が出展していたデザインウィークの「SuperDesign Show 2019」

ダイキンは空気を可視化すると言う試みに挑戦

昨年に続き、4年目の「ミラノデザインウィーク」への出展を行ったダイキン。エアコンをはじめとする空調メーカーとして世界的にも知られ、実は年商2兆円のうち、約8割を海外で売り上げている。

欧州や中国など世界各国で事業を展開しているが、その中でも強いのが開催地であるイタリアだ。「ミラノデザインウィーク 2019」では、現地法人のダイキンイタリアが中心となり、同社の哲学を伝えるためにインスタレーションの展示を行っていた。

ダイキンとnendoがコラボしたインスタレーションには、常に行列ができていた

2019年のダイキンは昨年に引き続き、佐藤オオキ氏を中心とするデザインオフィス「nendo」とコラボレーションした展示を行っていた。今年の展示タイトルは「breeze of light」。テーマは「空気」だ。実際に会場となった「TENOHA MILANO」を訪れ、体験してみた。

真っ暗な廊下を抜けた後、目の前に広がったのは約32m×18mの大空間。そこには偏光板で作った約1万7,000本の花が並んでいる。来場者がその中にある小道を進んで行くと、天井にセットされた115灯の照明の光がゆっくりと動く。すると、それを受けた偏光板の花が作り出す光と影も動き出す。

空間内に入ると静寂の中にふわっとした空気を感じた。それは空気を視覚的に感じていたためだと後でわかった

まるで風が吹いているかのような感覚にとらわれるが実際には吹いていない。偏光板という存在を通して光が空気を感じさせてくれているのだ。会場の奥の方には"もや"をかけており、空間の広がりも感じられるようになっていた。

偏光板で作った1万7,000本の花。花が薄くなったり濃くなったり、影ができたりを繰り返す

ダイキンのインスタレーションで試みられていたのは「空気の可視化」だ。実際に空間の中で風は吹いていない。しかし、光と影がそれを感じさせてくれる。今そこに空気があると自然に認知できるのだ。

ダイキンはエアコンや加湿器、空気清浄機などを取り扱い、温度や湿度を調整して、快適な空気を作り出そうとしている会社だ。今回の展示は、空気を可視化し、デザインしていくというダイキンの哲学を表したものだった。

木材を活かす住友林業、水と人の文化をみせたINAX

住宅メーカーの住友林業と、住宅設備を取り扱うLIXILグループのINAXの展示を紹介したい。両者に共通するのは、それぞれ「木材」と「水」という、事業の根幹となる素材をテーマにした展示を行っていたことだ。

今回がミラノデザインウィークへの初出展だったという住友林業は、(以下で挙げる)木材が持つ7つの効能を紹介していた。

(1) 思考力を持続させる
(2) 緊張を和らげ、集中力を持続
(3) 脳を活性化する水平の木目
(4) ストレスを溜まりにくくする
(5) 時の流れを短く感じさせる
(6) 目に優しい反射光
(7) 記憶の想起

会場には、これらの効果・効能を実際に形にした木製プロダクトとして、卓上パーテーションと天蓋を出展していた。住友林業によると、例えば病院の待合室などにこの天蓋を配置することで、待ち時間を短く感じられるようになり、ストレスを下げる効果が期待できるという。

ウォルナット、オーク、チーク、チェリー、スギ材で制作された天蓋。確かにこれが頭上にあると不思議な優しさを感じる

また、パーテーションは木目の方向にも意味があり、縦向きの場合は集中力が増し、横向きの場合はリラックス効果が得られるといい、設置する空間によって使い分けられるとしていた。ともに、木材が持つ可能性を感じさせてくれる展示だった。

様々なサイズ、形状のパーテーションを用意。仕事場でも使えそうだ

一方、バスルームなどを手掛けるINAXのブースは、「The Rituals of Water」(水の文化)をテーマに、同社の歴史的な記録や製品の数々を紹介するとともに、ショートムービーなど様々なアプローチでINAXの考える水の世界観を提案していた。

明治時代に作られた染め付けの便器。トイレへの美意識の歴史がわかる

さらに会場ではアジア各国に販売を予定しているトイレ、浴槽、洗面器、そして金具やタイルなどで構成された新コレクション「S600LINE」と「S400 LINE」のお披露目も行っていた。「日本の美意識を現代のスタイルで取り入れた」というプロダクトになっており、新しさと懐かしさの両方が感じられるものに仕上がっていた。

新作の「S600LINE」のバスタブ。日本的な美しさを感じられた

このほかにも日本の多彩な水の文化を表す展示として、日本の水景をモチーフに様々な仕上げが施された薄型洗面器などのプロダクトも紹介していた。

日本各地をイメージしたカラフルなセラミック製の薄型洗面器「CERAFINE」

パナソニックは透過OLEDをひっそりと公開

今年のミラノサローネにパナソニックは参加していなかったが、スイスの家具メーカー Vitraのブースで、パナソニックが同社と連携して開発した透明ディスプレイを見ることができた。

電源オフでは背景が透けて見え、電源を入れると映像が映るパナソニックの透明テレビ

パナソニックの透明ディスプレイは、今年の3月に中国・上海で開催された「AWE 2019」でお披露目されていたが、ミラノで展示されていたものはデザインが少し異なり、周囲を木の枠に囲まれた姿で登場。注目度は高く、多くの来場者が足をとめて透明ディスプレイに見入っていた。

日本でよく知られた企業の展示を紹介してきたが、いずれも国内の展示会で見せる顔とは一風変わったものばかり。各社のデザイン理念が体験できるものとなっていた。ここで披露された展示や製品が、国内で「逆輸入」的に注目を浴びることもあるため、今後の展開にも期待したい。

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Gmailで削除したメールをゴミ箱から復元させる方法

Gmailで削除したメールをゴミ箱から復元させる方法

2019.04.19

Gmailでは「送信済み」「ゴミ箱」に絞ってメールを検索できる

誤って削除したメールをゴミ箱から復元するには?

Gmailで保存しているメールは、指定ワードで検索することができる。受信トレイだけではなく、「送信済み」といったディレクトリ単位でも探せるので、検索結果を絞り込みたいときに便利だ。

メールを検索する

まずは一般的なメールの検索方法を紹介する。方法は簡単。検索窓にテキストを入力するだけだ。検索ボタンを押すと、そのテキストを含むメールが一覧で表示される。検索対象はゴミ箱や迷惑メールを除くすべてのメールだ。

また、ディレクトリ単位での検索も可能。たとえば「送信済み」を選択した状態だと、検索窓に「in:sent」というワードが最初から入力されている。この状態で検索テキストを入力すると、送信済みメールのなかから検索テキストを含むメールが検索される。仮に「送信済み」のメールリストを開いている状態でも、「in:sent」の文字を削除してから検索すれば、すべてのメールが検索対象になる。

Gmailの検索窓にテキストを入力すると、該当するメールが表示される
「送信済み」を選択して同様に検索すると、ボックス内のみを対象にすることができる

メールを削除する

メールを削除する場合は、表示エリアの左端にあるチェックボックスを使う。チェックされた状態でゴミ箱アイコンをクリックすれば削除は完了する。表示されているメールを一度に削除したい場合は、上部にあるチェックボックスをクリックすると、表示されているすべてのメールが選択されるので、その状態で、ゴミ箱アイコンをクリックすればよい。

個別のメールを削除するには、一覧表示中で右側に表示されるゴミ箱もしくは、メールを開いた状態で件名上に表示されているゴミ箱をクリックする方法もある。

メールの左端にあるボックスにチェックを入れる
上段のボックスをクリックすると表示中のメールすべてにチェックが入る
選択した状態でゴミ箱アイコンをクリックすれば削除が完了。メールは「ゴミ箱」に移行される

削除したメールを元に戻す

ゴミ箱に移動したメールは、完全に削除される前であれば元に戻すことができる。うっかり削除してしまった場合は、次の操作でゴミ箱から受信トレイなどへメールを移行させよう。

削除したメールを受信トレイに戻すには、削除したときと同じ要領でメールを選択し、フォルダアイコンのリストから「受信トレイ」を選べばよい。もしくは、右クリックメニューから「受信トレイに移動」を選択するか、メールを開いた状態で件名のうしろにある「ゴミ箱ラベル」の「×ボタン」をクリックする。

ただし、ゴミ箱にあるメールを「完全に削除」すると、復元が難しくなるので注意が必要だ。また、ゴミ箱に移動したメールは30日後に自動的に完全削除される。

左メニューから「ゴミ箱」を選び、復元させたいメールをチェックボックスで指定する。そのあと「フォルダアイコン(移動)」から「受信トレイ」を選択する
右クリックでも同様の操作が可能

迷惑メールが届いたら

Gmailが迷惑メールだと判断したメールは、「迷惑メール」ディレクトリに自動的に振り分けられるようになっている。しかし、ときには受信トレイに迷惑メールが届くこともある。

手動削除や迷惑メールフォルダへの手動移動でもいいが、その他メニューから「迷惑メールを報告」を選択すると、類似メールを迷惑メールフォルダに自動で移行してくれるようになる。

反対に、迷惑メールに誤って通常のメールが振り分けられることもあるので、ときどき迷惑メールフォルダに大事なメールが入っていないか確認するといいだろう。

迷惑メールが届いたらメールの右上にある「…(縦3点)」をクリックしてメニューから「迷惑メールを報告」を選択しよう

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