ソニックシティで埼玉ゲームシティ! 自治体×eスポーツで市民に浸透なるか

ソニックシティで埼玉ゲームシティ! 自治体×eスポーツで市民に浸透なるか

2019.03.11

ソニックシティ30周年を記念して開催された「埼玉ゲームシティ」

子連れのファミリー層を中心に2万5000人が訪れる

自治体が開催するeスポーツイベントの可能性が見えてきた

埼玉県にある「ソニックシティ」オープン30周年を記念して、埼玉県産業文化センターとデジタルSKIPステーションは共同で、体験型ゲームイベント「埼玉ゲームシティ」を3月2日と3日に開催した。

絶妙なクオリティの巨大マリオがお出迎え

イベントは基本的に入場無料で誰でも参加できたが、「あそぶ!ゲーム展」やプログラム体験ができる「ゲームワークショップ」など、一部のコーナーは有料。新作ゲームの体験コーナーやゲーム実況の生配信、ARゲームの『HADO MONSTER BATTLE』体験に加え、ステージイベントではeスポーツプレイヤーによるエキシビションマッチやゲーム音楽のコンサートも行われた。総来場者数は2万5800人に上ったという。

「あそぶ!ゲーム展」コーナーで『平安京エイリアン』に興じる人々
ARマシンを使用し、ドラゴンなどと対決する『HADO MONSTER BATTLE』

企画者の狙いは市民へのeスポーツ浸透

最近は、最近は、プロ選手トーナメントなどの派手な取り組みが目立ったeスポーツイベントだが、埼玉ゲームシティはeスポーツを身近に感じる内容のイベントだ。リアルスポーツで言えば、「ファン感謝デー」のような内容に近いものだったのではないだろうか。

今回のイベントを企画したソニックシティ 総務企画部 事業企画課の田中康士郎氏は「いばらき国体でも採用されたように、eスポーツは多くの自治体が感心を持っています。行政からも注目を集めるようになってきました。私たちもeスポーツの広がりを感じていますが、多くの県民や市民にはまだまだ認知されていないとも感じています。そういった方々、特にファミリー層に向けて、eスポーツとは何かという情報を発信できればと思っています」と話す。

ソニックシティ 総務企画部 事業企画課の田中康士郎氏

ゲームやeスポーツのイベントを開催するうえで、県民や市民への認知度の拡大を狙うのは、自治体や県などの外郭団体ならではと言ったところだ。

「eスポーツの認知度を高めるために情報を発信したい」という田中氏の言葉通り、今回のステージイベントでは『ぷよぷよeスポーツ』『ストリートファイターV アーケードエディション』『シャドウバース』の3タイトルでデモンストレーションなどが行われたが、どれもいわゆる“eスポーツ大会"としての趣はなく、プロ選手の存在やeスポーツタイトルとしてのゲームを知ってもらおうという意図が見られた。

ステージは満員御礼。立ち見まで出るほどの大盛況だった
『ぷよぷよeスポーツ』のプロ選手の3名。左からあめみやたいよう選手、kuroro選手、ぴぽにあ選手
シャドウバースステージ。昨年の世界大会で優勝し賞金100万ドルを手にしたよしもとLibalentのふぇぐ選手と握手をするファンの小学生
『ストリートファイターV アーケードエディション』では、FAVゲーミングのsako選手とりゅうせい選手が登場

来場者の多くは子連れのファミリー層で、ほとんどがeスポーツにはじめて触れる人たち。扱われているタイトルも「名前だけ聞いたことがある」という人が多かった。

しかし、そんな状況でも、プロ選手のデモンストレーションで高い技術が必要な「スーパープレイ」が出たときには、自然と拍手や歓声が起きたのが印象的だった。

プロ選手のアドバイスを聞きながら『ぷよぷよ』を操作する声優の飯田里穂さん。みごと5連鎖を達成した

自治体だからこそできる地域密着のeスポーツイベント

やはりeスポーツは、「実際に見てみないとわからない」というのが正直なところ。それを気軽に体験できる「埼玉ゲームシティ」は、自治体が行うイベントとして正しい立ち位置だったのではないだろうか。

「今後は地域と協力し、eスポーツイベントの開催なども前向きに考えています。また、埼玉にはリアルスポーツのプロチームがあるので、大宮アルディージャや浦和レッズ、埼玉西武ライオンズとの連携も考えています。すでに大宮アルディージャとはストレッチ教室を開いており、市民とサッカーをつなげる取り組みをしています。eスポーツも同様に、地域と市民と結び付けたていきたいですね。また、大宮駅に隣接している商業施設大宮アルシェに設置されている大型ビジョン『アルシェビジョン』で、埼玉ゲームシティのCMを2週間流していただきました。今度はこのビジョンを使ってeスポーツイベントを開催してみたいなんて話も出てきていますし、ほかの商業施設の方もeスポーツに関心を持ち始めております」(田中氏)

急遽来場が決まった埼玉西武ライオンズのBOW川選手。昨年行われたプロ野球ゲーム『実況パワフルプロ野球』のプロリーグ「eBASEBALL」で日本一を獲得したチームの選手だ

自治体がeスポーツやゲームのイベントを開催する利点は地域と連携しやすいこと。そう話す田中氏の考え通り、地域での旗振り役がいれば、さまざまなオフラインイベントの開催などを通じて、eスポーツが多くの人々の生活に溶け込むきっかけになるかもしれない。

埼玉ゲームシティは、ソニックシティオープン30周年のイベントとして開催されたため、次回があるかは未定の状態。しかし、ソニックシティを使ったイベントとして、毎年秋に開催しているアニメやマンガ関連のイベント「アニ玉祭」は、すでに6回を数えており、もはや「埼玉の定番イベント」となりつつある。そのため、埼玉ゲームシティも定番化する可能性はあるだろう。

埼玉ゲームシティが定番化して「地方自治体のeスポーツによる地域振興の好例」となり、ほかの自治体へもこの流れが波及することで、さらなるeスポーツの広がりに期待したいところだ。

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コスパ高いミッドレンジ端末でシェア拡大を目指す

20日、NTTドコモが特定の端末の購入を条件に通信料金を割り引く「docomo with」、購入する端末に応じて通信料金を割り引く「月々サポート」を終了する方針を固めたという報道が話題となっている。

国内のモバイル業界では携帯電話料金見直しが進んでおり、3月5日には総務省が中心に進めてきた端末代金と通信料金の分離が閣議決定された。NTTドコモは分離プランを軸とした新料金プランを4月に発表する見込みだ。

日本のモバイル市場を大きく変えるこの動きを「歴史的チャンス」と見ているのがファーウェイだ。2018年末から米中対立が加速する中、ファーウェイが打ち出すメッセージも語気を強めている。果たして日本市場でシェアを拡大できるのだろうか。

逆風吹けども、依然として業績は好調

今年に入り、ファーウェイの周辺が騒がしい。3月7日には、ファーウェイは米国政府を相手取って訴訟を起こした

さらにその内容をFacebookでライブ配信するなど、米国以外の世界市場に向けたメッセージにもしており、そのメッセージをまとめたウェブサイト「Huawei Facts」は、わざわざ日本語版も用意している。

2018年末から続く米中対立を巡る報道は、ファーウェイの業績にどのような影響を与えたのか。MWC19でインタビューに応じたファーウェイ・ジャパンの呉波氏は、「一部の消費者は影響を受けたが、2019年に入ってから売上は大幅に伸びている」と語った。

ファーウェイ デバイス 日本・韓国リージョン プレジデントの呉波(ゴ・ハ)氏

話題の「折りたたみスマホ」でもファーウェイは先行する。

ファーウェイに先立って折り畳みスマホを発表したサムスンだが、こちらはMWCではガラスケース内での「展示」のみにとどまったのに対し、ファーウェイは「Mate X」の実機を用いて報道関係者に折り曲げを試させるなど、製品化で一歩先を行っていることをアピールした。

ファーウェイの折りたたみスマホ「Mate X」。報道陣には手に取って折り曲げてみる機会も用意された

Mate Xは次世代移動通信の「5G」にも対応しており、日本では5Gサービスの開始を待って投入時期を見極める方針だという。

ちなみに3月26日に発表予定のフラグシップ機「HUAWEI P30」シリーズは、例年通りのタイミングで日本市場に投入するようだ。SIMフリーでの発売だけでなく、ドコモが採用した「HUAWEI P20 Pro」のように大手キャリアによる採用があるかどうかも注目したい。

分離プランを「歴史的チャンス」と捉えるワケ

一方、2019年の国内モバイル市場で話題となっているのが携帯料金における「分離プラン」の導入だ。KDDIとソフトバンクはすでに導入済みだが、NTTドコモは4月に発表する新料金プランから本格導入するとみられている。

分離プランの特徴は、NTTドコモの「月々サポート」のように回線契約と紐付けた端末の割引が禁止される点だ。端末の割引自体が禁止されるわけではないというものの、大幅な割引は難しくなる。その結果、10万円を超えるようなハイエンド機ではなく、3〜4万円で一括購入しやすいミッドレンジ機の需要が高まるとの見方が有力だ。

この動きをファーウェイはどう見ているのか。

呉氏は「非常に重要視している。スマホが登場したときや、SIMフリー市場が始まったときのインパクトに引けを取らない、歴史的な瞬間になる」と興奮気味に語る。

日本のSIMフリー市場でベストセラーとなった「HUAWEI P20 lite」を始め、ファーウェイのミッドレンジ機のラインアップは厚い。モデルによってはフラグシップと同じCPUでミッドハイの価格を実現するなど、コスパの高さも特徴だ。大手キャリア向けにさまざまな提案ができる体制といえる。

フラグシップと同じ「Kirin 980」搭載でミッドハイ価格の「HONOR View 20」

また、5G対応も順調だ。

モバイルWi-Fiルーターに強みを持つファーウェイは、MWC19でも5G対応ルーターを多く出展していた。日本ではまだ周波数の割り当てが終わっていないものの、国内大手キャリアは2019年内にもプレサービスを始める動きがある。5Gスマホが普及するまでの間、5Gルーターの需要は高まる可能性がある。

5G対応のモバイルWi-Fiルーターも出展していた

ミッドレンジ市場の拡大を狙って、今年はシャープやサムスン以外にも、ソニーモバイルの参入も予想されている。

この価格帯が激戦区になることは間違いないが、ファーウェイはその中で高コスパの製品ラインアップや、国内での地道な販促活動やブランドメッセージの打ち出しによって対抗していく構えだ。

ヨドバシカメラ梅田店での販促イベントの様子
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3月19日、米国で開催中のゲーム開発者会議「GDC 2019」の会場で、Googleがクラウドベースのゲーミングプラットフォーム「STADIA」を発表した。特定のゲーム機に縛られず、ネットに接続したスマホやパソコン、テレビを通してストリーミング(配信)形式でゲームをプレイできる。

この事業を担当するバイスプレジデントとして、STADIAを発表するフィル・ハリソン(Phil Harrison)氏。そもそも彼からして、元はソニーのプレイステーション立ち上げの主要メンバーで、その後Microsoftに移りXboxを担当したという経歴の持ち主

かねてより、MicrosoftのXbox事業のトップマネージャーを引き抜いた、ソニーでPlayStationのハード開発にかかわったエンジニアが転職したといった噂が頻繁に流れており、「Googleがゲーム市場に本格参入する」という憶測は強まっていた。実際に2018年には、Googleは「Project Stream」と呼ばれるストリーミング形式のゲーム基盤の計画を発表し、米国内でベータテスターを募って技術テストを行っていた。

STADIAは、Project Streamの延長線上にあるサービスと見られる。ユーザーは特定のゲーム機を持っている必要がなく、従来のゲーム機の役割をするのはGoogleの設置するデータセンターだ。簡単に言えばクラウドサービスのように、実際にゲームタイトルが動作しているのはデータセンター側で、ユーザーはインターネットを介してゲームを遠隔でプレイする。

STADIAのデータセンターから配信されたゲームをパソコンでプレイしている様子
パソコンで遊んでいたのと同じゲームを、タブレットやテレビでも同じように遊ぶことができる

このプラットフォームの特徴によって、例えばYouTubeで新作ゲームのトレーラー動画を見ていて気に入ったときには、そのページ内の「プレイする」ボタンを押すだけで、インストールすら不要で、動画を再生するかのようにそのゲームをプレイできるようになる。

そして、STADIAのデータセンターが持つゲーム機としてスペックは、サービス開始時のものとして、GPUの演算性能は10.7テラFlopsに達するといい、これはPlayStation 4 Proの4.2テラFlopsや、Xbox One Xの6.0テラFlopsを大きく上回る。映像品質も4K/60fpsのストリーミングに対応し、将来は8K/120fps対応も予定しているという。

STADIA用の「STADIAコントローラー」も販売する。SNSアップ用のボタンや、Googleアシスタントボタンが備わっている

Googleは2019年中にSTADIAをローンチする予定で、まずは米国、カナダ、欧州でサービスを開始すると説明している。発表を受けた翌20日の東京株式市場では、任天堂とソニーの株価が揃って大きく下落した。投資家たちが、GoogleのSTADIAによって、Nintendo SwitchやPlayStationのビジネスが脅かされると考えたからだ。

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