2035年、NYの五番街は… ソフトバンク孫社長が語った「ファンド20年戦略」

2035年、NYの五番街は… ソフトバンク孫社長が語った「ファンド20年戦略」

2019.02.08

ソフトバンクGが決算会見、孫社長が90分熱弁した

6000億円の自社株買いで株価はストップ高に

急落したNVIDIA株は全売却「差し引きでほとんど影響なし」

ソフトバンクグループ(SBG)が2019年3月期第3四半期の決算説明会を開いた。通信子会社の「ソフトバンク」(同社内ではソフトバンクKKと呼称)を切り離し、純粋な投資会社になったSBGとしては初の会見だ。

ソフトバンクグループの決算会見に登壇した代表取締役会長兼社長の孫正義氏

この会見では孫正義社長がビジョンファンドを中心とした投資戦略について熱弁を振るい、大規模な自社株買いも発表した。会見の翌日、2月7日の東京株式市場ではSBGの株価はストップ高となった。果たして孫社長は次の20年をどのように描いて見せたのだろうか。

6,000億円の自社株買いを実施へ、翌日はストップ高に

企業の決算会見では、売上高や営業利益といった数字に関心が集まりがち。SBGの業績を見ると、第1〜第3四半期累計で売上高が5%増、営業利益が62%増となっている。ソフトバンク創業以来、最大となる営業利益を達成している点など、十分な内容の決算だ。しかし、孫社長は「細かい数字は重要ではない」と言い切る。

2018年度第1〜第3四半期の連結業績

孫社長が数字を重視しないと言い切るのはなぜか。その理由として、通信子会社のソフトバンクKKが上場したことにより、SBGの立ち位置が変わったことを指摘したい。この件によりSBGは、複数の事業会社を傘下に保有する純粋持ち株会社としての性格を強めたのだ。

純粋持ち株会社のSBGと、保有する株式

ここで孫社長が改めて示したのが、SBGの純有利子負債だ。ソフトバンクは17兆円の借金を抱えているように見えるが、約6兆円の現預金と子会社の負債約7兆円を差し引くとSBGの負債は約4兆円(3.6兆円)に過ぎないと主張する。一方で、SBGが保有する株式は約25兆円なのに対し、時価総額は約9兆円にとどまる。

SBGの純有利子負債は約4兆円と主張

孫社長は「SBGの株価は安すぎる」と再び主張し、自社株買いを発表。ソフトバンクKKのIPOで調達した資金の3分の1にあたる6,000億円をSBG株の購入に充てるという。ソフトバンクKKの株価は公募価格の1,500円を割り込んでいる状態が続いていることから、こうした手法には会見でも疑問の声が上がった。

これに対して孫社長はソフトバンクKKの潤沢なキャッシュフローや今後の増配を挙げ、「利回りは上場会社で最も高い水準だ」と反論した。これを受けた翌2月7日にSBGの株価は急騰し、その日のストップ高を付けた。株式市場からの賛同は得られた形となった。

NVIDIA株は全売却、続く「AI群戦略」

こうして純粋な投資会社になったSBGが、次の20年のビジョンとして描くのが「AI群戦略」だ。「AI」をインターネットに続くパラダイムシフトとして位置付け、世界中のベンチャーに出資。過半数を取るのではなく20〜40%の出資により筆頭株主になることで、強い群れを作る戦略だ。

有望なAIベンチャーの群れを作る「AI群戦略」

孫社長は、たとえば自動車では、かつてニューヨーク5番街を通る馬車がT型フォードに置き換わったように、2035年にはAIによる自動運転車が主流になると予想する。高価な自動運転車を真っ先に買うのはタクシーやライドシェア事業者になると見て、UberやDiDiなどに出資している。すでにSBGの出資先は世界のライドシェア客の90%をカバーしているという。

AI自動運転時代を見据え、ライドシェア企業に出資

出資後はアリババのように長期保有する株式がある一方で、手仕舞いする一面も見せた。

その例として挙げたのが2018年末に281ドルから134ドルまで株価を下げた「NVIDIA株」だ。SBGにも多大な損失が予想されたが、実際にはオプションを組み合わせたデリバティブ取引で株価下落リスクをヘッジし、218ドルで決済している。差し引きでほとんど影響はなかったという。

下落したNVIDIA株はデリバティブ取引でヘッジしていた

69歳まで社長、その後は「うるさい会長」に?

こうした取引の詳細にも踏み込みながら、孫社長は90分にわたって熱弁を振るい、司会者の制止も振り切って質疑応答の時間を延長。都合の悪い質問はうまくかわしつつも、数字を交えて即答していくスタイルは健在だった。果たしていつまで社長を続けられるのか、今回の会見でも孫社長の健康問題に話題が及んだ。

現在61歳の孫社長は至って健康で、60代で引退するとの公約通り「69歳までは社長を続ける」と語った。純粋な投資会社になったことで忙しさは減る傾向にあり、引退後も「うるさい会長になるかもしれない。医療も発達しており、まだまだ元気一杯、夢一杯」と院政を示唆するなど、衰えを見せない様子だった。

関連記事
有料チケットで成功したLJL、日本eスポーツイベントのお手本になれるか?

岡安学の「eスポーツ観戦記」 第3回

有料チケットで成功したLJL、日本eスポーツイベントのお手本になれるか?

2019.04.23

よしもと∞ホールで開催された「LJL SPRING SPLIT 2019 Final」

リーグが進むにつれて増えていったチームや選手の固定ファン

有料チケットにも関わらずリーグでは会場がほぼ満席状態

4月13日、よしもと∞ホールにて、『League of Legends(LoL)』の国内プロリーグ「League of Legends Japan League(LJL)」の王者を決めるプレイオフ決勝、「LJL SPRING SPLIT 2019 Final」が行われた。

対戦カードは2019年春季シーズンのリーグ戦を20勝1敗の圧倒的な強さで勝ち上がった「DetonatioN FocusMe」と、プレイオフのセミファイナルにてリーグ2位の「Crest Gaming」を3連勝で下し、リーグ3位からファイナルに勝ち上がった「Unsold Stuff Gaming」だ。Unsold Stuff Gamingのリーグ成績は12勝9敗と、DetonatioN FocusMeと比べると見劣りするが、チーム状態は上り調子なので、成績差以上の拮抗した試合が期待できそうだ。

20勝1敗の好成績で1位抜けしたDetonatioN FocusMe
リーグ戦3位からセミファイナルを勝ち抜き、ファイナルに進出したUnsold Stuff Gaming

観戦が前提のeスポーツリーグとして成功を収めたLJL

ファイナルの形式は「BO5方式(5戦3勝勝ち抜け)」だ。Unsold Stuff GamingがDetonatioN FocusMeをあと一歩まで追い詰めるシーンがあったものの、結局はDetonatioN FocusMeがリーグ戦の強さをそのままに、3連勝で優勝を果たした。

LJLで優勝したことで、DetonatioN FocusMeは、5月1日から19日にかけて、ベトナムと台湾で行われるMSI(Mid-Season Invitational)に日本代表として出場することが決まった。DetonatioN FocusMeは、昨年のWorldsでプレイインステージで初勝利をあげ、強豪C9をあと一歩のところまで追い詰めるなど、大活躍しただけに、MSIでもそれ以上の成績を期待したいところだ。

決勝に相応しい熱戦を繰り広げたが、結果は3-0でDetonatioN FocusMeで優勝した

今回の「LJL SPRING SPLIT 2019」は、よしもとクリエイティブエージェンシーが運営に加わったこともあり、会場もよしもと∞ホール。観客席が常設されている劇場を使用することにより、観客が観戦することを前提に行われたリーグ戦となった。試合はすべて有料(2500~3500円)で、日本のeスポーツイベントとしては画期的なリーグ戦と言える。

しかも、多くの試合でほぼ満席状態。もっとも少ない日でも6割以上の席は埋まるそうだ。開幕戦と今回のファイナルに限れば、立ち見席まで埋まるほどの人気ぶり。“観るeスポーツ”の先駆けとして、大きな成功を収めたのではないだろうか。

ファイナルは立ち見が出るほどの人気。チケットもあっという間に完売した

徐々に増えていったチーム/選手の固定ファン

観客についても、最初のうちは『LoL』のプレイヤーがプロの試合を観に来るという印象だったが、終盤になるにつれ、選手を応援するファンが増え始め、まさにスポーツ観戦やライブ観戦に近い状態になっていた。観客席を見回すと、誰がどこのチーム、どの選手のファンかひと目でわかるほど、応援が本格的になっていた。

DetonatioN Gamingのユニフォームを着て応援する観客もちらほら。Ceros選手やEvi選手を応援する手作り応援グッズを携えた人も

リーグ戦では、試合終了後にロビーでファンとチームの「ファンミーティング」が行われる。これは昨年も行われていたが、ファンにとっては選手と近づける貴重な場になっていた。

今回のファイナルでも、試合の終了後にフォトセッションやファンミーティングが行われた。死力を尽くした試合後に1時間以上立ちっぱなしでファンに対応するのは、選手にとって決して楽なことではない。しかし、それでもファンを楽しませるのが「プロ」である。

ただ、今後、さらに観客が増え、会場が大きくなった場合は、アイドルの握手会のように、1人あたりの時間を設定する、「はがし」と呼ばれる係員を配置するなど、多少の対策は必要になってくるかもしれない。

試合終了後、ロビーでファンミーティングを行うUnsold Stuff Gaming

今回のSPRING SPLITは、全試合をよしもと∞ホールで行っていたが、今後セミファイナルとファイナルは、もう少し大きな会場で実施してもよさそうだ。

今回は初めてリーグを通して有料チケットでの開催だったこともあり、どれだけの人が訪れるか未知数な状態で席数を増やすのは難しかったかもしれないが、SPRING SPLITを通じて運営の見通しもある程度できたはずだ。2年前のSUMMER SPRITのファイナルは、幕張メッセの幕張イベントホールで開催しており、その席数は固定席だけで3888席。このときもほぼ満席となっていたので、さらに大きな会場での開催も見込めそうである。

日本のeスポーツのなかでは、もっとも観客を集められるプロリーグの1つであるLJL。SPRING SPLITをさらなる飛躍のステップとして、SUMMER SPRITの成功も願いたいところだ。LJLがほかのeスポーツタイトルへも大きく影響することは間違いなく、日本のeスポーツの発展のきっかけとなるのは言うまでもないだろう。

関連記事
Gmailで署名や不在通知を設定する方法

Gmailで署名や不在通知を設定する方法

2019.04.23

Gmailでメールの最後に入れる署名を設定するには?

長期間返信が滞りそうな場合は不在通知を設定しよう

ビジネスメールでは、文末に会社の住所や電話番号といった署名を入れるのが一般的だ。Gmailでは、メール作成の際に署名を自動入力するよう設定できる。

署名を作成する

署名を作成するには、まずGmailの右上にある「歯車(設定)」ボタンをクリック。出てきたメニューから「設定」を選択しよう。全般タブをそのまま下へスクロールすると「署名」が出てくるので、そこに会社の住所や電話番号、自分の所属部署など、必要な情報を記入する。

内容が決まったら「変更を保存」を押して設定を終了する。次回の新規作成メールから署名がメールの下部に記載されるようになる。

署名を作成するには右上の「歯車(設定)」ボタンをクリック。全般タブの下にある「署名」で内容を入力する
次回のメールから作った署名が表示されるようになる

不在通知を作成する

Gmailには、出張や旅行などでメールに返信ができない場合の「不在通知」機能が搭載されている。Gmailの設定を開き、全般タブの一番下にある「不在通知」から設定可能だ。

不在通知のオン・オフの切り替えや、開始日、終了日を指定することができる。不在通知として送るメールの件名と内容を入力したら「変更を保存」ボタンを押して準備は完了だ。設定期間中に届いたメールに対して、自動的に設定した内容でメールを返信するようになる。

「設定」の全般タブにある「不在通知」で必要事項を設定する

「Googleサービス使いこなしガイド」バックナンバーはこちら
https://biz.news.mynavi.jp/category/googleservice

関連記事