次世代スターの誕生を予感させた「モンストジュニアグランプリ2019」

次世代スターの誕生を予感させた「モンストジュニアグランプリ2019」

2019.02.05

闘会議2019で開催された「モンストジュニアグランプリ」

次代を担う若き選手たちが大舞台に立つ

プロさながらの戦いぶりから将来のeスポーツの盛り上がりを予感した

XFLAGは、1月26・27日に幕張メッセで開催された「闘会議2019」内において「モンストジュニアグランプリ2019」を開催した。

モンストジュニアグランプリは、モンスターストライクのeスポーツイベント初となる「18歳未満、および18歳の高校生」を対象とした大会。プロ大会を含めたほかのモンストグランプリと同様に、『モンスターストライク スタジアム』を使用したチーム戦が繰り広げられる。闘会議に先立って、1月初旬に関西予選と関東予選が行われており、予選を勝ち抜いた各4チーム、計8チームが、幕張メッセの舞台に立った。

プロさながらの実力を示したジュニアプレイヤーたち

決勝大会のトーナメントは、当日行われたタイムアタックRoundの結果をもとに、組み合わせを決定。通過順位1位と8位、2位と7位、3位と6位、4位と5位が初戦で争うことで、タイムアタックのRound上位チームがいきなり対戦しないようになっている。

タイムアタックRoundでは、いずれのチームもプロさながらのクリアタイムを叩きだし、ジュニア大会といえど、レベルの高さを示す結果になった。そして、そのハイレベルな戦いを経て、「次世代BOX」と「寝るのは甘え。(以下、寝るのは甘え)」の2チームが決勝まで勝ち進んだ。

ジュニアグランプリとはいえ、本グランプリ出場者に劣らない実力の持ち主が集まった
観客席は超満員で、見事なショットが決まるたびに、バルーンを叩いたり、歓声をあげたりと、大きな盛り上がりを見せていた

多くの観客が見守るなかで、いよいよ決勝戦がスタート。大舞台でもノーミスでステージクリアしていく「次世代BOX」に対して、「寝るのは甘え」はちょっとしたミスが積み重なり、徐々に差を広げられてしまう。後半「次世代BOX」もミスが目立ち始めるものの、「寝るのは甘え」がそのチャンスを生かせず、結局「寝るのは甘え」がボスステージに到達する前に、「次世代BOX」がフィニッシュして優勝に王手をかける。

2戦目は「寝るのは甘え」が、2ステージ連続で雑魚敵の処理に手間取り、序盤で1ステージ分の差が開いてしまう。「次世代BOX」もボスステージで雑魚敵の処理に苦しむものの、差が埋まることはなく、「次世代BOX」が連勝で優勝を決めた。

優勝した「次世代BOX」。試合後の優勝者インタビューでは、「勝てて良かった。応援してくれて嬉しかった」(ぷんつか選手)、「巻き返して、優勝できて良かった」(じじのけ選手)、「このメンバーで勝てて良かった」(やまにぃ選手)、「思った以上にレベルが高かったが、全勝できて良かった」(Yoh選手)と、それぞれが喜びを表した
準優勝の「寝るのは甘え。」

若き選手たちの躍動がeスポーツの裾野を広げる

優勝チームには、ゴールドメダルと『モンスターストライク』のゲーム内で使える優勝者オリジナルの称号、国内外からセレクトされた旅行パック、8つのプロチームから1チームを指名して対戦する挑戦権の4つが贈られる。

挑戦権では、モンストグランプリ2018、モンストプロツアー2018の優勝チーム「今池壁ドンズα」を指名。同郷ということもあるかもしれないが、最強チームに挑戦するところは、もはやジュニア大会の優勝チームというよりは、グランプリのライバルチームとしてとらえているようにも感じた。

優勝賞品は国内外の旅行。パスポートを取るのが面倒なので、リーダー権限で国内旅行にすると宣言したじじのけ選手(写真左から2番目)
指名された「今池壁ドンズα」のそふぁ。選手。台湾で開催中のゲームショウに参加している、なんとかキララEL選手からの手紙を読み上げる。内容は「挑戦を受けて立つ」というものだった

人前でのプレイは想像以上に緊張するものであり、プロですら思わぬミスが出てしまうものだ。ましてや高校生が初の大舞台に立ったとなれば、そのプレッシャーは計り知れない。そのような環境のなかで、高いパフォーマンスを見せてくれた選手には、称賛以外の何物でもないだろう。

特に、「次世代BOX」のメンバーは高校3年生。この春、高校を卒業すれば、モンストグランプリの出場資格を得ることができる。実際に「ジュニアグランプリに優勝し、18歳以上が参加できるモンストグランプリにも出場して、優勝したい」と語っており、モンスターストライク界に新風が起こりそうな予感がした。

今回、初となるジュニアグランプリだったが、多くの高校生、中学生が参加し、優勝目指して熱い戦いを繰り広げた。eスポーツというと、高額賞金やプロなどの話が中心となりがちだが、アマチュアや学生を中心とした大会が盛り上がってこそ、裾野が広がっていくというものだ。

今後、ジュニアグランプリが第2回、第3回と続いて定着していけば、プロチームに憧れて参加した「次世代BOX」と同様に、彼らの後輩が「次世代BOX」と同じ舞台に立つことを目指して参加するようにもなるだろう。まさに“次世代”選手の活躍を目の当たりにして、この先もモンストグランプリやeスポーツの盛り上がりを予感した大会だったといえよう。

NewsInsight 更新終了のお知らせ

NewsInsight 更新終了のお知らせ

2019.06.17

NewsInsightは、諸般の事情により記事更新を終了いたします。

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掲載中の連載記事につきましても同様に、マイナビニュースへ移管いたします。各連載記事の新しい掲載URLにつきましては、以下となります。

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○ゲームとともに振り返る“平成”という時代
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○岡安学の「eスポーツ観戦記」
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○企業戦士に贈る「こむぎのことば」
https://news.mynavi.jp/series/komuginokotoba

○藤田朋宏の必殺仕分け人
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○「食べる」をつくる科学と心理
https://news.mynavi.jp/series/food_science

○阿久津良和のITビジネス超前線
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○知って納得、ケータイ業界の"なぜ"
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○文具ソムリエール・菅未里の「新しいコンパス」
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○カレー沢薫の時流漂流
https://news.mynavi.jp/series/jiryu_hyoryu

最後になりますが、改めて皆様に感謝いたしますとともに、引き続き、マイナビニュースにてご愛顧いただけましたら幸いです。

放置されていた不寛容? 国会まで届いた「パンプス強要」騒動

カレー沢薫の時流漂流 第47回

放置されていた不寛容? 国会まで届いた「パンプス強要」騒動

2019.06.17

最近女性の間で「#MeToo」ならぬ「#KuToo」運動がにわかに盛り上がっている。

「#KuToo」とは「靴」と「苦痛」をかけており、職場や就職活動で、足を痛めるパンプスやヒール靴の強要をやめようという運動である。

そもそもそんなの誰も強要してねえよ、と思われるかもしれない。確かに規定として靴の形状やかかとの高さまで定めている会社はレアだろう。しかし、私の元いた会社でも、規則があるわけでも、誰に言われたでもなく、みな一様に黒のパンプスを履いていた。それが「暗黙のルール」であり、それ以外は「非常識」と見られる風潮は確かにあるのである。

これが就職活動になると、パンプスを履いていないだけで「こいつは常識がない」と見なされ不採用になってしまうかもしれない、ということだ。そうなると女子学生は足を負傷してでもパンプスを履かざるを得なくなってしまう。

正直、パンプスは苦痛

パンプスがそんなに苦痛か、というと、靴の中では殺傷能力が高い方である。これは他人への、という意味ではなく自分へのだ。他人を殺傷したいならカウボーイが履いている、かかとにピザカッターがついている奴を履いた方が良い。

狭いつま先に足の指が密集されるため、私もよく爪で隣の指を切って足を血だらけにしていたし、伸縮性にかける素材のため、あわないパンプスだと試着の時点で靴擦れが出来るレベルなのだ。

世の中には素肌に荒縄で亀甲縛りを施し、その上に上等なスーツを羽織って出社している人も多いと思う。とても痛いだろうが、それは強制されたわけではなく、その人が好きで楽しいからやっているのだ。

つまり、好きでもない上にとても痛いパンプスを強制で履かなければいけないというのは、上等なスーツの下が亀甲縛りなことよりも「異常」なことというわけだ。

この運動はすぐに広まり、いきなり国会でも議論されたという。これにより「厚労相がハイヒール強要を容認」という見出しのニュースまで踊り出ることになった。

完全に自由と言われても困るのでは?

「厚生省に、女がハイヒールを履かないと死ぬ病の人が!?」と驚いたが、記事をよく見ると見出しほどのことはなく、厚労相の発言は「これは社会通念に照らして業務上、必要かつ相等な範囲かと、この辺なんだろうと思います」というかなりボンヤリしたものであり、どっちでも良い事を聞かれた私のリアクションに似ている。

しかし「ハイヒールが履けない女は何やってもダメ」などと強い事を言っているわけではないが、「業務上必要ならパンプス履くべきだろ」という「容認」に聞こえなくもない。すぐさま「業務上ハイヒールが必要な仕事って何だよ」という疑問が挙がり、「SMの女王様」「(ハイヒールでキレッキレに踊る)perfume以外ありえない」などの声が相次いだ。

この社会問題がすぐ大喜利になってしまうのは良くも悪くも「ザ・ツイッター」という感じだ。

確かに「業務上必要」となると、まだかかとにピザカッターがついている靴の方が「ピザを食う時」必要な気がする。

ただ、靴や服装を完全に自由化し、何でもOKにすれば良いかというと、それはそれで問題が起きると思う。ファッションに疎くコーディネートが苦手な人間からすれば、職場に何を着ていいのか全く「指針」がないというのは迷子になるし、接する側としても、車を買いにいってディーラーが、イモ―タンジョ―の完コスで出てきたら「キャデラックしか買うことを許されないのか」と委縮してしまう。就活マナー本に「俺の考えた最強の就活ファッションで挑みましょう」とだけ書かれていても逆に困るだろう

着る側としても、それに接する側としても、社会において服装にある程度規定や模範があるというのはメリットでもあるのだ。

そもそも規定や常識というのは、秩序を作ることにより問題を減らすためにあるものなのだ。しかしそれが元で「足を負傷する」という「問題」が起こっているなら本末転倒なので、やはり解消はすべきなのだろう。

極論に流れない寛容さが足りない

おそらく「#KuToo」を提唱している人も「ドラゴン柄のコンバースで就活したい」と言っているわけではないのだ。最近は「パンプスに見えるスニーカー」なども存在するし、パンプスでなくても地味な靴はいくらでもある。そのような靴を履いていても「パンプスじゃないから非常識」と見るのをやめてほしいという話だろう。

ちなみに私が会社員時代履いていたパンプスだが、黒の革靴ではあったが、つま先は限りなく丸く、ヒールはなきに等しい、今思えばあれはパンプスだったのか、70過ぎのババアが旅行に行くときに履くヤツなんじゃないか、という代物であったが、特に何も言われなかった。

「#KuToo」が求めるのも、そのぐらいの「寛容さ」なのではないだろうか。

【お知らせ】
連載「カレー沢薫の時流漂流」の掲載場所を変更します。
→ 新しい掲載場所はこちら https://news.mynavi.jp/series/jiryu_hyoryu