よしもとが運営に加わった「LJL」、参加チーム数も増えて新章スタート

よしもとが運営に加わった「LJL」、参加チーム数も増えて新章スタート

2019.01.28

『リーグ・オブ・レジェンド』の国内リーグ戦「LJL 2019」が開幕

今年からよしもとクリエイティブエージェンシーが運営に参入

開幕戦で感じた「下がりつつある試合観戦のハードル」

1月19日、渋谷にあるよしもと∞ホールにて、「LJL 2019 SPRING SPLIT」が開幕した。LJLは『リーグ・オブ・レジェンド』の国内リーグ戦。Spring SPLIT(1月~3月)とSummer SPLIT(3月~6月)の2部制で、それぞれレギュラーシーズンを経て、マッチ勝率の高いチームがプレイオフに進出する。そして、最終的にリーグを制したチームが「世界戦」への切符を手に入れる。

今年から、よしもとクリエイティブエージェンシーが運営に参入したことで、ライアットゲームズ、プレイブレーンの3社による共同主催となった。試合会場も、中野の「Redbull Gaming Sphere Tokyo」から「よしもと∞ホール」に変更。すり鉢状の観客席はどの席からでもステージがよく見えるうえに、シートの座り心地も上々で、より観戦しやすい環境になったといえよう。

ちなみに試合観戦は有料。価格はその日に行われる試合数によって変動するが、2000円~3500円と強気の価格設定になっている。ただし、今回の開幕戦を現場で観戦して、その価格でも十分なイベントとしてのクオリティが担保されていることがわかった。

普段は芸人のライブが行われている「よしもと∞ホール」がLJL 2019 SPRING SPLITの会場。開幕戦のチケットは完売だった
会場は両チームとも観客側に向いており、大型モニターで試合の様子もよくわかる
観客席はすり鉢状になっているので、満席でもステージが見えにくいということはなく、快適に観戦できる

昨年行われた2018シーズンと比較すると、新規チームの参入に加えて、多くの選手が入れ替わっており、LJL全体が生まれ変わったという印象だ。開幕戦では「すべてのチームをお披露目する」という観点もあり、各チーム2試合ずつ、全8試合が行われた。

今年から参戦した日テレが母体のeスポーツチーム「AXIZ」
昨年発足したばかりの福岡に本拠地を置く「Sengoku Gaming」
2013年に設立したLoLでは古参の「Rascal Jester」
売れ残りを意味するチーム名ながら、実力の高さが注目される「Unsold Stuff Gaming」
LJL参戦3年目となる「V3 Esports」
2017年に「DetonatioN Rising」からチーム名を変更して参戦している「Burning Core」
2016年に設立した「Crest Gaming Act」
昨年の優勝チーム「DetonatioN FocusMe」

 19日に行われた開幕戦の試合結果は以下の通り。

Week1Game1 ○ Sengoku Gaming VS. AXIZ ×
Week1Game2 ○ Rascal Jester VS. AXIZ ×
Week1Game3 × Rascal Jester VS. Unsold Stuff Gaming 
Week1Game4 × Sengoku Gaming VS. Unsold Stuff Gaming 
Week1Game5 × V3 Esports VS. Burning Core 
Week1Game6 × V3 Esports VS. Crest Gaming Act 
Week1Game7 ○ DetonatioN FocusMe VS. Crest Gaming Act ×
Week1Game8 ○ DetonatioN FocusMe VS. Burning Core ×

開幕ダッシュに成功したのは、Unsold Stuff GamingとDetonatioN FocusMe。逆に連敗で苦しいスタートとなったのが、AXIZとV3 Esportsだ。

昨年覇者のDetonatioN FocusMeは、結果的に“さすが”といえる強さを示したが、Crest Gaming Act戦と、Burning Core戦ともに接戦だったこともあり、実力差はそこまで大きくないと感じた。ほかの4チームの1勝1敗という結果も、チームの戦力が拮抗している証拠だろう。日本のチーム全体の戦力が上昇している結果なのだとすれば、世界大会「Worlds」で好成績を残せる確率が高まることにつながる。そういう意味でも、今後の展開を期待させてくれるような開幕戦だった。

また、会場では試合観戦以外の楽しみも。試合間のインターバルには、会場ロビーで選手と交流できるファンミーティングが行われていた。サインをしてもらったり、写真を撮ってもらったりと、ファンにとっては至福の時間だろう。

選手の前にもモニターが設置しており、選手が使用しているチャンピオン(キャラクター)のイラストが表示される。これで誰がどのチャンピオンを使っているかわかる
試合終了後は活躍した選手へのインタビューが行われた
試合間のインターバルでは、ロビーでファンミーティングが行われる

今回の開幕戦を通じて、アクセス良好の会場に、常設シートによる快適な観戦と、eスポーツの観戦ハードルが下がりつつあるように感じた。今後は『LoL』をプレイしているユーザーだけでなく、選手やチームのファンとして訪れる観客も増えてくるのではないだろうか。

「LJL 2019 SPRING SPLIT」は毎週金曜日~日曜日に、よしもと∞ホールにて11週連続で開催される予定なので、興味のある人はぜひ一度会場に足を運び、eスポーツの現場をその目に焼き付けてほしい。

NewsInsight 更新終了のお知らせ

NewsInsight 更新終了のお知らせ

2019.06.17

NewsInsightは、諸般の事情により記事更新を終了いたします。

ご愛顧いただいた読者の皆様、また関係者の皆様に、編集部一同、誠に感謝いたします。

なお、NewsInsightに掲載中の記事につきましては、引き続きマイナビニュース(https://news.mynavi.jp)へと掲載場所を移管いたします。

掲載中の連載記事につきましても同様に、マイナビニュースへ移管いたします。各連載記事の新しい掲載URLにつきましては、以下となります。

○安東弘樹のクルマ向上委員会!
https://news.mynavi.jp/series/andy

○森口将之のカーデザイン解体新書
https://news.mynavi.jp/series/cardesign

○清水和夫の自動運転ソシオロジー
https://news.mynavi.jp/series/autonomous_car

○ゲームとともに振り返る“平成”という時代
https://news.mynavi.jp/series/game_heisei

○岡安学の「eスポーツ観戦記」
https://news.mynavi.jp/series/e-Sports_review

○企業戦士に贈る「こむぎのことば」
https://news.mynavi.jp/series/komuginokotoba

○藤田朋宏の必殺仕分け人
https://news.mynavi.jp/series/shiwakenin

○「食べる」をつくる科学と心理
https://news.mynavi.jp/series/food_science

○阿久津良和のITビジネス超前線
https://news.mynavi.jp/series/itbiz

○山下洋一のfilm@11
https://news.mynavi.jp/series/filmat11

○モノのデザイン
https://news.mynavi.jp/series/designofthings

○知って納得、ケータイ業界の"なぜ"
https://news.mynavi.jp/series/mobile_business

○文具ソムリエール・菅未里の「新しいコンパス」
https://news.mynavi.jp/series/bungu

○活字・写植・フォントのデザインの歴史 - 書体設計士・橋本和夫に聞く
https://news.mynavi.jp/series/font-history

○カレー沢薫の時流漂流
https://news.mynavi.jp/series/jiryu_hyoryu

最後になりますが、改めて皆様に感謝いたしますとともに、引き続き、マイナビニュースにてご愛顧いただけましたら幸いです。

放置されていた不寛容? 国会まで届いた「パンプス強要」騒動

カレー沢薫の時流漂流 第47回

放置されていた不寛容? 国会まで届いた「パンプス強要」騒動

2019.06.17

最近女性の間で「#MeToo」ならぬ「#KuToo」運動がにわかに盛り上がっている。

「#KuToo」とは「靴」と「苦痛」をかけており、職場や就職活動で、足を痛めるパンプスやヒール靴の強要をやめようという運動である。

そもそもそんなの誰も強要してねえよ、と思われるかもしれない。確かに規定として靴の形状やかかとの高さまで定めている会社はレアだろう。しかし、私の元いた会社でも、規則があるわけでも、誰に言われたでもなく、みな一様に黒のパンプスを履いていた。それが「暗黙のルール」であり、それ以外は「非常識」と見られる風潮は確かにあるのである。

これが就職活動になると、パンプスを履いていないだけで「こいつは常識がない」と見なされ不採用になってしまうかもしれない、ということだ。そうなると女子学生は足を負傷してでもパンプスを履かざるを得なくなってしまう。

正直、パンプスは苦痛

パンプスがそんなに苦痛か、というと、靴の中では殺傷能力が高い方である。これは他人への、という意味ではなく自分へのだ。他人を殺傷したいならカウボーイが履いている、かかとにピザカッターがついている奴を履いた方が良い。

狭いつま先に足の指が密集されるため、私もよく爪で隣の指を切って足を血だらけにしていたし、伸縮性にかける素材のため、あわないパンプスだと試着の時点で靴擦れが出来るレベルなのだ。

世の中には素肌に荒縄で亀甲縛りを施し、その上に上等なスーツを羽織って出社している人も多いと思う。とても痛いだろうが、それは強制されたわけではなく、その人が好きで楽しいからやっているのだ。

つまり、好きでもない上にとても痛いパンプスを強制で履かなければいけないというのは、上等なスーツの下が亀甲縛りなことよりも「異常」なことというわけだ。

この運動はすぐに広まり、いきなり国会でも議論されたという。これにより「厚労相がハイヒール強要を容認」という見出しのニュースまで踊り出ることになった。

完全に自由と言われても困るのでは?

「厚生省に、女がハイヒールを履かないと死ぬ病の人が!?」と驚いたが、記事をよく見ると見出しほどのことはなく、厚労相の発言は「これは社会通念に照らして業務上、必要かつ相等な範囲かと、この辺なんだろうと思います」というかなりボンヤリしたものであり、どっちでも良い事を聞かれた私のリアクションに似ている。

しかし「ハイヒールが履けない女は何やってもダメ」などと強い事を言っているわけではないが、「業務上必要ならパンプス履くべきだろ」という「容認」に聞こえなくもない。すぐさま「業務上ハイヒールが必要な仕事って何だよ」という疑問が挙がり、「SMの女王様」「(ハイヒールでキレッキレに踊る)perfume以外ありえない」などの声が相次いだ。

この社会問題がすぐ大喜利になってしまうのは良くも悪くも「ザ・ツイッター」という感じだ。

確かに「業務上必要」となると、まだかかとにピザカッターがついている靴の方が「ピザを食う時」必要な気がする。

ただ、靴や服装を完全に自由化し、何でもOKにすれば良いかというと、それはそれで問題が起きると思う。ファッションに疎くコーディネートが苦手な人間からすれば、職場に何を着ていいのか全く「指針」がないというのは迷子になるし、接する側としても、車を買いにいってディーラーが、イモ―タンジョ―の完コスで出てきたら「キャデラックしか買うことを許されないのか」と委縮してしまう。就活マナー本に「俺の考えた最強の就活ファッションで挑みましょう」とだけ書かれていても逆に困るだろう

着る側としても、それに接する側としても、社会において服装にある程度規定や模範があるというのはメリットでもあるのだ。

そもそも規定や常識というのは、秩序を作ることにより問題を減らすためにあるものなのだ。しかしそれが元で「足を負傷する」という「問題」が起こっているなら本末転倒なので、やはり解消はすべきなのだろう。

極論に流れない寛容さが足りない

おそらく「#KuToo」を提唱している人も「ドラゴン柄のコンバースで就活したい」と言っているわけではないのだ。最近は「パンプスに見えるスニーカー」なども存在するし、パンプスでなくても地味な靴はいくらでもある。そのような靴を履いていても「パンプスじゃないから非常識」と見るのをやめてほしいという話だろう。

ちなみに私が会社員時代履いていたパンプスだが、黒の革靴ではあったが、つま先は限りなく丸く、ヒールはなきに等しい、今思えばあれはパンプスだったのか、70過ぎのババアが旅行に行くときに履くヤツなんじゃないか、という代物であったが、特に何も言われなかった。

「#KuToo」が求めるのも、そのぐらいの「寛容さ」なのではないだろうか。

【お知らせ】
連載「カレー沢薫の時流漂流」の掲載場所を変更します。
→ 新しい掲載場所はこちら https://news.mynavi.jp/series/jiryu_hyoryu