熱戦・烈戦・超激戦!!  TGS2018で「日本一武道会」を制したのは誰だ!?

熱戦・烈戦・超激戦!! TGS2018で「日本一武道会」を制したのは誰だ!?

2018.10.02

TGS2018で『ドラゴンボールファイターズ』の「日本一武道会」が開催

128名による予選を勝ち抜いた8名の戦闘民族が頂点を目指す

大会後には今後のイベントなども発表

2018年9月20日~23日に開催された東京ゲームショウ2018(TGS2018)。その中のeスポーツイベント「e-Sports X」BLUE STAGEにおいて、22日、『ドラゴンボールファイターズ』の「日本一武道会」が開催された。

『ドラゴンボールファイターズ』は、今年2月にPS4とXbox Oneでリリースされたばかりの対戦格闘ゲームで、9月27日にはNintendo Switch版も発売された。3対3のチームバトルと、アニメさながらの動き、演出が特徴的なタイトルだ。先日アメリカ・ラスベガスで行われたEVO 2018では、『ストリートファイターVアーケードエディション』を抑えて、最も多くの参加人数を記録した。

『ドラゴンボールファイターズ』のプレイシーン。画面を観ている限りでは、アニメ作品と違いがわからないほど

「日本一武道会」では、事前に参加者を募り、128名によるトーナメントを実施。予選を勝ち抜いた8名の戦闘民族による決勝トーナメントが、BLUE STAGEで開催された。

大活躍する孫悟飯(少年期)の前に、ギニューが特戦隊を率いて立ちはだかる

決勝トーナメントは、1回戦からEVO 2018で準優勝を獲得したGO1選手が敗退するという波乱の展開を見せる。GO1選手を破ったのは、圧倒的な強さで予選を勝ち抜いてきたかいまーと選手だ。

トーナメント1回戦目から屈指の好カードとなった、GO1選手対かいまーと選手の試合

『ドラゴンボールファイターズ』は3キャラ1組で戦い、すべてのキャラクターがダウンすると負けとなる。対戦は1対1でおこなうものの、いつでも控えのキャラクターと交代できたり、控えキャラクターのサポートを受けられたりと、キャラクターが多く残っている状態が有利に働くシステムだ。

しかしながら、かいまーと選手は、ベジット、魔人ブウ(純)が倒されたあと、残された孫悟飯(少年期)1人の八面六臂の活躍で逆転するというパターンで、決勝まで勝ち抜いた。

特に圧巻だったのが、準決勝のパッカ選手戦。かいまーと選手のベジットと魔人ブウ(純)が先に倒されてしまったのだが、そのときパッカ選手の3キャラクター(孫悟飯、ピッコロ、孫悟空(超))はまったくダメージを受けておらず、パーフェクト状態だった。しかし、かいまーと選手はそこから孫悟飯(少年期)1体で、3体とも倒しきるという荒技を成し遂げたのだ。

孫悟飯(少年期)は、使いやすいキャラクターとして周知されていたが、そこまでの強さはないという認識だったので、いかにかいまーと選手が孫悟飯(少年期)の強さを引き出していたかがわかる。

決勝でかいまーと選手が相対したのは、超選手。ギニュー、バーダック、孫悟空(超)の組み合わせで戦いに挑んだ。先鋒のギニューが圧倒し、そのまま優位を保つのが主な勝ちパターン。スロースターターの印象もあり、予選の終盤から1セット落としたあと2セット取り返すという逆転劇で勝ち抜いていたのも印象的だ。

そして迎えた決勝戦。2セット目では、無双していたかいまーと選手の孫悟飯(少年期)を超選手が倒すものの、僅差で惜敗。好勝負のすえ、初戦でGO1選手を破り、勢いに乗ったかいまーと選手が日本一の座を手に入れた。

決勝トーナメント表。使用キャラクターの組み合わせが同じ選手はおらず、特に超選手とかいまーと選手が得意としていたギニューと孫悟飯(少年期)を使っているほかの決勝トーナメント出場者はいなかった

決勝に残った2人の主力キャラクターである孫悟飯(少年期)とギニューは、決勝トーナメントに残ったほかのプレイヤーが誰一人使っていないことから、単純に性能が良くて使いやすいキャラクターではないということがわかる。そのうえで、キャラクターの特性を最大限に活かし、成果を出したのはさすがトッププレイヤーと言わざるを得なかった。

優勝したかいまーと選手は、作中で孫悟空らが着ている胴着を模した選手名入りのユニフォームを獲得し、『ドラゴンボールファイターズ』の伝道師としての活動を行うことに。今後の大会参戦サポートも約束されている。

優勝したかいまーと選手
優勝賞品として選手名入りユニフォームと「伝道師」の称号が与えられた

Nintendo Switch版の発売や複数のイベントで、ますます盛り上がる『ドラゴンボールファイターズ』

大会後には、すでに参戦が発表されているキャラクター「人造人間17号」のPVを初公開。9月27日よりDLCで配信されることが発表された。また、同日に発売のNintendo Switch版では、3vs3だけでなく、2vs2や1vs1での対戦ができることも発表。さらに、「ドラゴンボールファイターズ WORLD TOUR SAGA 6 Japan Round」の開催も決定した。開催日時は11月24~25日で、開催場所はVR ZONE SHINJUKUだ。

Nintendo Switch版の3on3バトル大会「力の日本大会」開催も決定し、関東大会を10月27日にイオンレイクタウンkazeで、関西大会を11月3日にイオンモール京桂川で、九州大会を11月17日にイオンモール福岡で実施。そして最後に、「第31回東京国際映画祭」にて、世界最強のプレイヤーたちによる超(スーパー)マッチが開催されることも発表された。

待望の人造人間17号のPVが初お披露目
「ドラゴンボールファイターズ WORLD TOUR SAGA 6 Japan Round」が11月24~25日で開催決定
東京国際映画祭では、最強プレイヤーたちによるイベントを開催

 今後もさまざまなイベントが目白押しで、プレイヤーとしても、オーディエンスとしても楽しみが募るばかり。『ドラゴンボールファイターズ』の展開を絶えず注視すべきだ。

新AQUOSは“片手ポケット族”狙う iPhone不在の「小型スマホ」市場に勝機

新AQUOSは“片手ポケット族”狙う iPhone不在の「小型スマホ」市場に勝機

2018.11.16

シャープが新スマホ「AQUOS R2 compact」を発表

大画面化の波に逆らい、「片手ポケット族」が増加傾向に

iPhone不在の「小型スマホ」市場を狙う

11月15日、シャープがAndroidスマートフォンの新製品「AQUOS R2 compact」を発表した。名前に「compact」と付いている通り、最近のスマホ市場では選択肢が減っている小型モデルであることが特徴だ。

小型スマホの需要を取り込む「AQUOS R2 compact」

コンパクトな見た目とは裏腹に、中身にはハイエンドである「AQUOS R」シリーズのスペックを詰め込んでいる。世界的にスマホの大画面化がトレンドとなっている中で、あえて時代に逆行するシャープの狙いはどこにあるのだろうか。

スマホを片手で持ち、ポケットに入れて使う人が増加

世界のスマホ市場では、6.5インチの「iPhone XS Max」に代表される大画面モデルが人気を博している。だが、日本では通勤電車などの利用シーンにおいて、片手で使う人が多いといわれている。シャープによれば、スマホを片手で持つ人は64% 、服のポケットに入れて持ち運ぶ人は49% に達しており、その割合は上昇傾向にあるという。

片手で持ち、ポケットに入れて持ち歩く「片手ポケット族」が多いという

その背景として、シャープはスマホの「インフラ化」を指摘する。SNSやコンテンツを楽しむだけでなく、サービスの利用やモバイル決済にスマホは欠かせない存在になっており、日常生活でスマホを取り出す場面が増えている。

AQUOS R2 compactは、日本人の手のサイズを念頭に置いた「横幅64mm」のボディに、できるだけ高性能な部品を詰め込んだハイエンドコンパクト機になっている。プロセッサは最新のSnapdragon 845、メモリは4GBを搭載しているが、これは大画面モデルのAQUOS R2と同等だ。

ポケットに入れやすいサイズに高性能を詰め込んだ

スマホ本体を小型化する一方、画面は前モデルの「AQUOS R compact」より大型化した。このためにシャープは画面の上下に切り欠き(ノッチ)を持つIGZOディスプレイを開発。インカメラと指紋センサを搭載しつつ、表示領域を上下に広げてきた。

前モデル(左)と比べて新モデル(右)は表示領域が広がった

「iPhone不在」の小型スマホ市場を直撃

シャープによれば、小型スマホを求める人は全体の3割程度という。スマホ市場では残りの7割に向けた大画面モデルが幅を利かせており、最新のiPhoneでは6.5インチのXS Maxに加え、一般向けモデルの「iPhone XR」も6.1インチとなっている。

一方、小型モデルとして根強い人気のあった「iPhone SE」は、後継モデルが出ないまま販売が終了。中古市場では価格が上昇する騒ぎもあった。

日本で最大シェアを誇るiPhoneだが、小型スマホ市場では存在感が薄れつつある。ソニーモバイルはXperiaシリーズのコンパクト機を投入しているが、2018年夏モデルの「Xperia XZ2 Compact」と比較して、シャープ機は画面の大きさ、薄さ、軽さの面で圧倒している。

中国メーカーとして日本でも勢いを伸ばすファーウェイ、OPPOも世界市場において大画面化競争を繰り広げており、小型モデルに積極的な動きは見せていない。この点もシャープにとって有利に働いている状況だ。

また、AQUOS R2 compactは顔認証と指紋認証の両方に対応しているのも特徴。これは、iPhoneにもXperiaにもない機能だ。スマホをポケットから取り出し、顔の前に持ち上げるだけでロックを解除できる顔認証だが、卓上に置いている場合は使いにくい。だが指紋センサがあれば、指を置くだけで済む。

顔認証に加えて指紋認証にも対応

スマホの端末メーカーの多くはグローバル市場に目を向け、大画面化のトレンドを追いがちだ。だが、シャープは国内の需要をしっかりとらえた上で、日本のユーザーに刺さる製品作りを続けている。

依然としてiPhone人気が続いている中で、限られた市場であっても「不在」のチャンスをタイムリーに活かし、ユーザーを奪還する。国内に目配りできるシャープならではの戦い方に注目したい。

大画面化するスマートフォン 使いやすさの試行錯誤は縦長から折り畳みへ

知って納得、ケータイ業界の"なぜ" 第23回

大画面化するスマートフォン 使いやすさの試行錯誤は縦長から折り畳みへ

2018.11.16

海外メーカーの台頭で日本にも大画面化の波が到来

大画面化と使いやすさの両立、各社の工夫の歴史

縦長スマホにとって代わるのは「折り畳み」スマホか

スマートフォンのディスプレイは年々大型化が進んでおり、かつては「大きすぎる」と言われた5インチディスプレイが、今や小さい部類に入ってしまうほどだ。一方で使いやすさを維持しながらディスプレイの大画面化を実現するため、メーカー各社はさまざまな工夫を重ねている。スマートフォンのディスプレイサイズはなぜ大きくなり、今後はどのように変化していくのだろうか。

海外メーカーの台頭で日本でも大画面化に拍車

スマートフォンにとってディスプレイは、単に情報を表示するだけでなく、タッチして操作するインタフェースも兼ねている非常に重要な存在だ。そのスマートフォンのディスプレイが、ここ10年ほどで最も大きく変化した要素が「サイズ」である。

どれくらい大きくなったのかというのは、新旧のスマートフォンのディスプレイサイズを比べてみれば一目瞭然だ。日本で最初に発売されたiPhoneである「iPhone 3G」のディスプレイサイズは3.5インチだった。一方、「iPhone X」や「iPhone XS」、「iPhone XR」といった最近のiPhoneのディスプレイサイズは6インチ級があたりまえ。1.7倍に以上に拡大しているのだ。

今やスマートフォンのディスプレイサイズは5インチ以上が一般的で、6インチも珍しくなくなった。画像の「iPhone X」のディスプレイサイズは5.85インチだ

さらに「iPhone XS Max」は6.5インチもあるし、他の大手メーカーでもサムスン電子の「Galaxy S9+」やファーウェイの「HUAWEI P20 Pro」のように、6インチを超えるディスプレイを採用した機種は増えている。なぜ、これほどまでにディスプレイサイズが大きくなったのかというと、それは大画面が欲しいというユーザーが多いため。スマートフォンの性能向上によって動画やコミック、ゲームなどのコンテンツを楽しむ人が増えていることから、ユーザーのニーズに応えるかたちで、大画面が求められるようになったといえよう。

だが日本国内の事情に目を向けてみると、公共交通機関での通勤・通学が多いのに加え、片手で文字入力ができる「フリック入力」が広く普及したこともあり、片手でスマートフォンを操作する傾向が強く、実は大画面に対するニーズはそこまで大きい訳ではない。実際日本では、4インチディスプレイの「iPhone SE」が人気を保っていたし、シャープの「AQUOS R Compact」やソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia XZ2 Compact」などのように、4インチ台のディスプレイを採用したコンパクトなスマートフォンも投入されている。

2018年の夏モデルとして販売されている「Xperia XZ2 Compact」は4.9インチと、最近では珍しくなった4インチ台のディスプレイを採用したコンパクトモデルだ

にもかかわらず、日本でも大画面のスマートフォンが増えているのはなぜか。まずは国内のスマートフォンメーカーが減少したことで、市場に海外メーカー製のスマートフォンが増えているためだ。海外では移動手段の違いに加え、文字入力システムの違いからスマートフォンを両手で持って操作する機会も多く、片手操作に対するこだわりが弱いのだ。

新興国などでも、ディスプレイサイズが大きいほど人気が出る傾向が目立ち、大画面に対するニーズが強いのである。海外製スマートフォンが日本市場に入り込みやすくなったことが、日本国内においてもスマートフォンの大画面化を進めたといえる。

縦長スマホの元祖はアップルだった?

とはいえ、スマートフォンが大画面化するに従って、本体の横幅がひろがり、さすがに海外のユーザーからも「持ちづらい」という声が増えてきたようだ。そこで近年急速に増えているのが、従来の16:9比率ではなく、18:9や19:9といった縦長比率のディスプレイの採用である。

持ちづらさに影響する横幅をこれ以上広げることなく、ディスプレイを縦に伸ばすことで大画面化しようとしたのだ。この流れをけん引したのは韓国メーカーで、2017年にはLGエレクトロニクスが「LG G6」(日本未発売)、サムスン電子が「Galaxy S8/S8+」といったように、縦長比率のディスプレイを採用した機種を積極的に投入した。

2017年発売の「Galaxy S8」「Galaxy S8+」は、18.9:9と縦長比率の有機ELディスプレイ「インフィニティディスプレイ」を採用したことで大きな話題となった

この韓国の両メーカーとも、グループ内にディスプレイデバイスを開発する企業を持っている。それゆえ縦長比率のディスプレイが生み出されたのには、実は大画面化だけが目的ではない。自社のスマートフォンに新しいディスプレイをいち早く搭載し、トレンドを作り上げることで、グループ企業のディスプレイデバイス販売拡大につなげる狙いもあったといえる。

だが、縦長ディスプレイで大画面化するというアイデアを真っ先に実践したのは、実はアップルである。アップルはかつてディスプレイの大画面化に消極的で、2011年発売の「iPhone 4s」までは3.5インチのサイズにこだわっていた。だが大画面化を求めるユーザーの声を受け、2012年発売の「iPhone 5」でディスプレイサイズを4インチに拡大した際に、ディスプレイの横幅はそのままに、縦に長くするという手法をとったのである。ある意味、アップルは5年前に現在のトレンドを先取りしていた、といえるかもしれない。

スマートフォンのディスプレイを縦に伸ばして大画面化するというアイデアをいち早く実践したのは、アップルの「iPhone 5」だった

しかしながら、ディスプレイを縦に伸ばして画面サイズを大きくする工夫にも、いずれ物理的な限界が来ることは目に見えている。そこで、さらなる大画面化の追求で、いま注目されているのが折り畳み式ディスプレイだ。このアイデア自体は、NTTドコモが2013年の「MEDIAS W」(NECカシオ モバイルコミュニケーションズ製)、2018年の「M」(ZTE製)で既に実現しているものだが、いずれも2枚のディスプレイを用いていたため、どうしても画面の折り目に継ぎ目が発生してしまう弱みを抱えている。

折り畳みスマートフォンとして注目されたNTTドコモの「M」は、2枚のディスプレイを用いるスタイルであるため折り畳み部分に継ぎ目が発生してしまう

だが有機ELを用いれば、ディスプレイを折り曲げられる“真の”折り畳みスマートフォンが開発できると言われており、大手スマートフォンメーカーがその開発を進めているとの観測報道も幾度となくなされている。

これは折り畳みできるという意味の「フォルダブル」スマホなどと呼ばれ、先ごろはサムスン電子が、来年発表するというフォルダブルスマホ「Galaxy F」のプロトタイプを開発者向けに見せはじめたりしている。2019年は各社から製品が登場するのではないか? との声もあるようだが、いま確実に言えることは、真の折り畳みスマートフォンがいつ、どのメーカーが、どのような形で投入するのかが、大いに注目されているということだけである。