「40代になっても続けたい」- プロコスプレイヤーえなこさんが仕事観を語る

「40代になっても続けたい」- プロコスプレイヤーえなこさんが仕事観を語る

2018.09.14

好きなコスプレを続けていたらいつのまにか「プロ」になっていた

コスプレだけでなく幅広いジャンルで活躍するえなこさん

これからも好きなコスプレの仕事をメインでやっていきたい

ある人は初音ミクのコスプレをし、ある人は八九寺真宵で噛みました。僕と契約をして魔法少女のコスプレをする人もいれば、水着ニトクリスだと布をかぶる人もいるだろう。ポプ子とピピ美になって中指を立てる人もいるかもしれない。

近年、アニメやマンガ、ゲームなどのキャラクターに扮する「コスプレ」は、1つの文化として定着しつつある。アニメ関連のイベントなどでは、必ずと言っていいほど会場を歩くコスプレイヤーの姿を見かけるようになった。なかには、趣味の枠を越え「プロ」として活躍する人まで出てきている。

そんなプロコスプレイヤーに謁見するチャンスがあると聞いて、北電子のパチスロ新機種『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(ダンまち)』の発表イベントに駆けつけた。ゲストはプロコスプレイヤーのえなこさん。ダンまちのキャラクターである女神・ヘスティアさまのコスプレで登場だ。

イベントに登場したプロコスプレイヤーのえなこさん

ダンまちは、原作小説がシリーズ累計発行部数900万部を超える作品。2015年4月にテレビアニメが放送されると、ヘスティアさまのトレードマークである“例の紐”がアニメショップで販売されるほど、大きな話題を呼んだ。もちろん、えなこさんも例の紐はバッチリ再現。紐がなければヘスティアじゃないと言わんばかりの存在感を出していた。

ヘスティアさま
例の紐を見せるえなこさん

趣味のコスプレが気づいたら仕事に

今回の新機種発表会のように、プロコスプレイヤーとして多方面から引っ張りだこのえなこさん。ヘスティアの姿でイベントに華を添えるだけでなく、アニメの魅力を語り、パチスロの新機種をPRする。なるほど、プロモーションとしてはこれ以上ないくらい頼もしい存在かもしれない。しかし、本来趣味というイメージが強いコスプレで、どうすればプロと呼ばれるようになるのか。直接えなこさんに聞いてみた。

「明確な定義があるわけではないのであくまでも個人の意見ですが、言葉通り、コスプレをするお仕事をもらえるようになれば、それはプロコスプレイヤーと呼んでいいと思います」

仕事としてコスプレをする人がプロコスプレイヤー。まぁ当然のことと言えば当然だ。えなこさんレベルになれば、さまざまなイベントに呼ばれることもわかる。しかし、その域に到達するのは簡単ではないはず。実際えなこさんは、どのようにしてプロになったのだろう。

「私の場合、ずっと趣味でコスプレをしていて、いろいろなご縁があった結果、今の事務所に所属することになりました。気がついたら仕事になっていたという感じですね。なので、プロになりたいとか、コスプレを仕事にしようとか、そういうことを考えていたわけではありません。自分でもびっくりしています」

もちろん人知れず努力や苦労もしただろう。しかし、何よりも「好き」という気持ちが原動力になり、コスプレを続けたことで、いつのまにかえなこさんはプロコスプレイヤーとして活動するようになったのだ。

自由に楽しむプライベートとより気合の入る仕事

プロコスプレイヤーでありながらも、えなこさんはプライベートでも一般のコスプレイヤーとしてイベントなどに参加している。まさにコスプレ漬けの日々だが、趣味と仕事では何かが違うものなのだろうか。

「趣味でコスプレをする際は自由にやっています。徹夜で衣装を作ったり、前日までウィッグがセットできていなかったりしても、自己満足の部分もあるのであまり問題ないでしょう。ただし、仕事のコスプレはそうはいきません。やはりいっそう気合が入りますよね。中途半端なものは、作品の公式さんはもちろん、ファンの方にも失礼です。そのため念を入れて準備しますよ」

仕事では気合の入り方が違うというえなこさん。コンテンツを楽しむ側から楽しさを伝える側になることで意識も変わるようだ。

「お仕事によっては公式さんに衣装を作ってもらうこともあるのですが、フィッティングをする際に『ここはこうしたほうがいい』『このキャラっぽさを出すためにはこうしよう』という意見も出します。また、コスプレイヤーは、キャラが作中でやらないようなポーズは取らないので、キャラの研究も怠りません」

パチスロ『ダンまち』の発表会では、ヘスティアTシャツを身にまとって登場したワーナー ブラザーズ ジャパン テレビアニメ ダンまち 宣伝プロデューサーの前田有希氏(写真左)と、年間およそ300作品のアニメを観ているアニメ研究家でフリーアナウンサーの中倉隆道氏(写真右)とともに、アニメ『ダンまち』の魅力を語り合った

40代になっても好きなコスプレを軸に仕事をしていきたい

コスプレだけにとどまらず、ゲーム『フォートナイト』をプレイしたり、テレビ番組の「逃走中」に出演したり、CD「OOps!!」を発売したりと、多方面での活躍が光るえなこさん。最近の仕事について次のように話す。

「最近は、今までやったことのないようなお仕事をする機会が増えましたね。これまで苦手だと思っていたことにもチャレンジするようになりました」

たしかに、テレビや雑誌などで、えなこさんを見かける機会が増えたという人も多いのではないだろうか。それほどまでマルチに活動しているのであれば、慣れない仕事があるのも当然だ。ちなみに、苦手なこととはどのようなジャンルの仕事なのだろう。

「演技ですね。セリフを覚えるのが苦手で、これまで演技の勉強をしたこともなかったので、いままで演技は無理だと思っていました。でも、ありがたいことにお仕事をいただいたので挑戦してみることにしたのです」

コスプレをきっかけに、えなこさんは新たな領域にも踏み出した。苦手なことにも臆さず挑戦していく姿勢。それもまたプロ意識の1つといえよう。これからも新たな領域を開拓していくのだろうか。

「う~ん、そうですねぇ。でもやっぱり、コスプレをするのが好きなので、今後もアニメやゲームのお仕事に携われたらいいなと思います。それこそ40代になっても!」

えなこさんはまだまだコスプレイヤーとして、コスプレをメインに仕事していくことを力強く宣言した。話を聞いていても、本当にコスプレが好きなんだということが伝わってくる。

「また、今後はたくさんのコスプレイヤーさんが増えればいいなと思っています。そのなかで、お仕事としてコスプレをやっていきたいと思う人が増えて、プロコスプレイヤーが増えていけばいいなと。そのためにも、私自身がテレビや雑誌などのメディアに出て、コスプレの世界をもっと多くの人に知ってもらいたいと思っています」

今までなかった「プロコスプレイヤー」という概念を生み出したえなこさん。次に目指すのは「コスプレの魅力をもっと多くの人に知ってもらうこと」だという。多方面で活躍しながらも、えなこさんがコスプレイヤーであり続けることは、コスプレはもちろん、アニメやゲームなどさまざまなジャンルの発展に大きな影響を与えそうだ。

いつかは買いたい? 安東弘樹、アストンマーティン「DB11」に乗る!

安東弘樹のクルマ向上委員会! 第17回

いつかは買いたい? 安東弘樹、アストンマーティン「DB11」に乗る!

2019.03.20

アストンマーティンのV8エンジン搭載車「DB11」に試乗

懐古趣味とは無縁、「DB」のデザインは現代の方がカッコいい

車中で「なぜ運転は楽しいか」を自問自答

日本自動車輸入組合(JAIA)の試乗会を訪れている安東弘樹さん。次に乗るのはアストンマーティンの「DB11」だ。憧れる人も多いであろう歴史ある英国製スポーツカーに、安東さんは何を思うのか。

※文と写真はNewsInsight編集部の藤田が担当しました

安東さんと「DB11」

エンジン信者ではなくとも感じる音のよさ

DB11はアストンマーティンのグランドツアラーで、安東さんが乗ったのは4リッターV型8気筒DOHCツインターボエンジン搭載モデル。最大出力は503hp、最大トルクは675Nmで、停止状態から時速100キロへの加速はわずか4秒という速いクルマだ。トランスミッションは8速オートマチック(AT)。オプションを含まないメーカー希望小売価格は2,278万1,177円となっている。

試乗した「DB11」のボディサイズは全長4,705mm、全幅2,060mm、全高1,290mm。車両重量は1,705キロだ

編集部(以下、編):なぜDB11に乗ってみたいと思ったんですか?

安東さん(以下、安):新しいアストンマーティンに乗っておかないと、という気持ちがありました。他のブランドのように試乗会というものが開催されないので、なかなか機会がありませんし。

先ほど、テスラの「モデルX」に乗りましたけど、その後にDB11に乗ると、電気自動車(EV)とは違う加速を味わうことができますね。どちらが好ましいというのはないですけど。

:EVとは違って、エンジン音に迫力がありますね!

:確かに、いい音だとは思います。ただ、エンジン音の信者ではないので、そんなにうるさくなくってもいいというタイプです。大きさより質、という感じでしょうか。

:クルマのキャラクターに合った音がしてほしい?

:そうですね。

室内の作りは、ドイツ車と比べると違いを感じます。ドイツ車だと、例えば革張りのダッシュボードなどは“パンッ!”て張っている感じですけど、こちらは、良くも悪くも作りが緩いというか、革の表面にうねりのようなものが見てとれますね。

:生命感を表現している、とかですかね?

:どうなんでしょうねー。

:乗り心地はいかがですか?

:ダイレクト感が伝わってくるような作りになっているのは分かります。ただ、ダイレクト感を作り手の側で、どのくらい味付けするのがいいのか……クルマって、難しいですね! メーカーが味付けの部分で競い合うのはいいことだと思います。

:2,278万円という価格については?

:……なぜか今、一瞬、安いって思いました(笑)。

多分、これが理由だと思います。先日、ポルシェジャパンのサイトでコンフイギュレーターを使って、最新のポルシェ「911 カレラ 4S」に、必要だと思うオプションを選んでトータルの価格を見積もったら、2,000万円を軽く超えました……。

DB11もオプションを加えたら、金額は跳ね上がるとは思いますが、ポルシェは3Lターボで最大出力450ps、最大トルク530Nmだったのに対して、DB11は4Lターボで503ps、675Nmだったので、それらを比較して、そう思えたのかもしれません。

「DB11」の価格を聞いて、一瞬だけ「安い」と思ったという安東さん

昔のクルマと今のクルマ、カッコいいのはどっち?

:アストンマーティンといえば、ボンドカー(映画「007」シリーズに登場するジェームズ・ボンドが乗るクルマ)のイメージはありますか?

:ありますねー! 一時はBMWになったりしてましたけど、アストンマーティンを復活させましたもんね。最近は、物語にとって必然性がないのに、ボンドカーを無理やり出している感じがあったんですけど、新しい作品ではアストンマーティンが大活躍してました。まあ、本来は目立ってはいけないスパイが乗るクルマではないですけどね(笑)

:「007 ゴールドフィンガー」に登場した初代ボンドカー「DB5」もカッコよかったですもんね!

:「ゴールドフィンガー」も見たんですけど、私に懐古趣味がないので、今のDB11の方がカッコいいと思います。DB5って、今のクルマに比べると、少し“ずんぐりむっくり”しているというか。

:純粋に、カッコよさで比べた場合、現行モデルの方に軍配が上がると?

:そうですね。ただ、日本車は残念ながら昔のクルマ、特に60年代~70年代の方が圧倒的にカッコいいですけどね。

純粋にカッコよさで比べた場合、初代ボンドカー「DB5」よりも試乗中の「DB11」に軍配が上がるというのが安東さんの感想

:アストンマーティンのイメージは?

:好きでした。歴代のクルマには、必ずマニュアルトランスミッション(MT)の設定があったので、乗りこなせたら格好いいだろうなとは思ってました。

:いつかはアストンマーティンを買いたいと思いますか?

:以前は思ってました。でも今は、乗って満足してしまったというか、「これが欲しい!」という感じではないです。スポーツカーの場合、どうしても、MT車にしか食指が動かないんです。DB11って確か、本国にもMTの設定はないですもんね。

:そうすると、現在の愛車であるポルシェ「911 カレラ 4S」を乗り換えるとしたら、どんな選択肢がありますか?

:“992型”の「911 カレラ 4S」()で、右ハンドルのMTって感じですかねー。

【編集部注】次に発売となる新しい「911 カレラ 4S」。つまり、同じクルマの新型をリピート購入したいということ。

:他のメーカーに候補はないですか?

「メガーヌ R.S.」(ルノー)のMTなんかいいですね!

もし、DB11がMTだったとしても、うまくスポーツ走行をする自信はないんですけど、日常でスポーツカーを楽しむという意味では、MTしか選択肢に入らないんです。

なぜステアリングを切っているだけで楽しいのか

:(箱根ターンパイクを走行しつつ)加速って、どうしても慣れてしまいますね。

:結局のところ、速いか遅いかということですしね。

:だとすると、もうテスラなどの電気自動車にはかなわないですもんね。そうすると、操作を楽しむとか、気持ちはそっちにシフトするわけで。

DB11は、トルコン8速ATもよくできていて、十分にいいクルマなんですけど、なんでしょう、どうしてかは分からないんですけど、ひょっとすると、そのうち飽きがくるかもしれないと思ってしまうんです。MTの運転だけは飽きないですからね(笑)

それにしても、こうやって右に左にステアリングを切っているだけなのに、「何が楽しいのかなー?」って、たまに思うこともあるんですけど、なぜだか楽しいんですよね。クルマに興味のない人には、「何が楽しいの? 危ないだけでしょ?」と思われるかもしれないんですけど。

クルマの運転って、興味のない人からすれば、場合によっては悪意がなくても法律的に罰せられるし、命の危険すらあるのに、何が楽しいのか理解できないでしょうね。ただ、なんなんでしょう、とにかく楽しいんですよねー! こういうワインディングロードを走らなくても、普通に、高速道路で制限速度内で走っていても、車窓の景色が変わっていく様子とか、大きな物体を自分で操る感覚が、たまらないです。

ステアリングを右に左に切っているだけで楽しいという安東さん

DB11に乗りながら、なぜクルマの運転は楽しいのかと自問自答を始めた安東さん。助手席から見ていると、その問答自体がすでに、楽しげに見えた。次に乗るクルマは、ポルシェを買い替える場合の選択肢として名前の挙がった「メガーヌ R.S.」だ。

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アウディが新型「A6」を発売、大攻勢の2019年は注目モデルが続々

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2019.03.20

8世代目に突入したアッパーミドルセダン「A6」

「アウディ クワトロ」のDNAを受け継ぐエクステリア

最新テクノロジーよりも大切なユーザー目線

アウディ ジャパンは新型「A6セダン」およびワゴンタイプの新型「A6アバント」を3月20日より発売する。車両本体価格は「A6セダン」が920万円~1,006万円、「A6アバント」が955万円~1,041万円。フルモデルチェンジを経たアウディ伝統のアッパーミドルセダン(おおよそ全長4,800mm以上のクラスの高級セダンで、いわゆるEセグメント)は、同社3シリーズ目となる電動車として登場した。

新型「A6」の発表会に登壇したアウディ ジャパン代表取締役社長のフィリップ・ノアック氏。A6は2019年3月20日から全国のアウディ正規ディーラーで販売する

アウディにとって3作目となる電動車

「A6」は1968年にデビューしたアウディのアッパーミドル(中大型クラス)セダンの流れをくむモデル。今作は初代モデル「アウディ100」から数えて8世代目にあたる。「アウディ100」と「A6」の両シリーズを合わせた累計販売台数は820万台。新型のグレードは、「A6セダン」「A6アバント」ともに「55 TFSI quarto S line」と「55 TFSI quarto debut package」の2種類だ。

「A6セダン」は「55 TFSI quarto S line」が1,006万円、「55 TFSI quarto debut package」が920万円
画像3:「A6アバント」は「55 TFSI quarto S line」が1,041万円、「55 TFSI quarto debut package」が955万円

アウディは「A8」「A7」に続き、新型「A6」に電動化技術を組み込んだ。同社は2019年に6車種のプラグインハイブリッド車(PHV)を導入し、2020年末までに合計12車種の電動パワートレイン車をラインアップする電動化戦略を掲げているが、A6の電化はその一環だ。

A6のパワーユニットは、いずれも3.0リッターV6ターボエンジンにマイルドハイブリッドテクノロジー(MHEV)を組み合わせる。この3.0リッターTFSIユニットは、最高出力340ps/5,200-6,400rpm、最大トルク500Nm/1,370-4,500rpmを発揮する。「A6セダン」が停止状態から時速100キロまでの加速に要する時間は5.1秒(欧州仕様参考値)だ。

「アウディ クワトロ」の遺伝子を受け継ぐエクステリア

発表会でノアック社長が「アウディ車にとって重要なメッセージ」と語ったのがデザインだ。2018年にフルモデルチェンジして登場した「A8」「A7」と同じく、新型「A6」も新たなアウディのデザイン言語を体現しており、「ピンと張った面、キリッと尖ったエッジ、目を引くラインなどが特徴」(ノアック社長)だという。

「A6セダン」のフロントマスク
ボディサイズは全長4,950mm、全幅1,885mm、全高1450mm、ホイールベース2,925mm。長いボンネット、ロングホイールベースなど、造形美が光るプロポーションとなっている

従来モデルよりワイドかつ低く配されたシングルフレームグリルに、フラットなヘッドライト。フロントマスクではエアスポイラーを備えた大型のサイドエアインテークも目を引く。サイドビューは先代モデルと比べて引き締まった印象。力強く張り出したホイールアーチ上の輪郭、長く伸びたルーフラインなど、「アウディ クワトロ」のDNAを受け継いでいることを確認できるポイントは随所で発見できる。

この新たなデザイン言語を読み解くのであれば、バランスのとれたエクステリアプロポーションでエレガンスさを、フロントマスクの造形でスポーティーさを演出している、といったところだろうか。

アウディが考えるユーザー中心の開発とは

「A6を日本市場に導入できることをとても嬉しく思うとともに、誇りに思います」と述べたノアック社長は、日本におけるアウディの戦略にも言及した。

アウディ ジャパンの戦略を語るノアック社長

最初に言及したのが商品攻勢だ。今回の新型「A6」に加えて、新型「RS4アバント」、アウディ ジャパン初のクリーンディーゼルエンジン搭載車となった新型「Q5 40 TDI クワトロ」を発表するなど、積極的な姿勢が目立つアウディ。2019年は今後も、ほぼ毎月、新モデルを投入する予定だという。アウディ初の電気自動車(EV)「e-tron」や新たなセグメントへの参入となる「Q8」など、注目度の高い車種も発表の時を待っている。

そして、ノアック氏が強調したのが、ユーザーを中心に据える「カスタマー・セントリシティ」という考え方だ。

「A6セダン」のコックピット。ドライバー正面とセンターコンソール上部、さらにセンターコンソール下部の3カ所に大型ディスプレイが設置してある

この言葉、ノアック社長は単なる顧客満足度の向上という意味では使っていない。その真意として同氏は、「アウディブランドは新しい技術を駆使し、新たな価値あるものを作り出していきます。ただ、アウディにとってテクノロジーは重要ですが、それ以上に大事なのは、お客様の視点です」と説明した。

どれだけ優れた技術であっても、ユーザーに必要とされなければ、それは不要な技術といえる。新型「A6」は最新のテクノロジーを搭載するが、快適性の向上やドライバーサポートアシスタントシステムの充実、安全性の高さなどは、いずれもユーザーに望まれる技術である。新型車が登場すると新たな機能に注目が集まりがちだが、重要なのは、その機能がユーザーの求めるものであるかどうかだ。

最後にノアック氏は、「今年は本当にエキサイティングな年になると思います。この1年をぜひ、アウディとともにお楽しみください」と語り、記者発表を締めくくった。

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