開幕が近づく『パワプロ』eペナントレース! ドラフト1位は誰の手に?

開幕が近づく『パワプロ』eペナントレース! ドラフト1位は誰の手に?

2018.09.13

野球ゲーム『パワプロ』のプロテストが開催された

オンライン予選を勝ち抜いた96名のうち、ドラフト候補生は36名

9月29日に実際の球団が候補生の中からドラフト選手を指名する

KONAMIと日本プロ野球機構(NPB)は、9月1日に東京ミッドタウンにて「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」プロテスト東日本選考会を開催した。

同リーグは『実況パワフルプロ野球 2018』(PS4/PSVita)もしくは、ダウンロード専用ソフト『実況パワフルプロ野球 チャンピオンシップ 2018』を使用して行われるeスポーツのプロリーグだ。

7月30日から8月5日の間に行われたオンライン予選の結果、東日本、西日本のそれぞれ上位96名の選手がオフライン選考会へ進出。8月26日には西日本選考会が開催されており、2回目のオフライン選考会である東日本選考会では、参加資格のある96名のうち84名が会場に集結し、14のグループに分かれてリーグ戦を行った。

会場の様子。オンライン予選を突破した猛者が集結し、熱戦を繰り広げた
チェックする側も真剣そのもの。試合結果に間違いがないようしっかりと確認していた

球団の一員になることは、プロ野球選手と同列になること

オフライン選考会では、各グループで成績上位2名が面接審査に直接進み、3位の選手14名のうちオンラインランキング上位10名がプレイオフに進出。プレイオフの結果、6名が面接審査にコマを進めた。

そして、面接審査はグループリーグ1、2位の選手とプレイオフを勝ち抜いた選手合わせて34名で行われ、最終的には「ドラフト候補生」として18名に絞られる。

ドラフト候補生は近日発表の予定で、西日本、東日本から選出された計36名が、9月29日に開催される「eドラフト会議」で読売ジャイアンツや阪神タイガースといった実際の球団に指名されていくという流れだ。

実際に会場には、プロ野球球団の関係者も多く訪れており、高校野球選手権大会や大学野球リーグ、都市対抗野球大会などへの視察と変わらない様相だった。

「eスポーツが注目を浴びており、『パワプロ』リーグの提案が挙がっていると知って、参加したいと考えました。野球のルールをゲームで覚えてもらい、実際にプレイするようになってくれればいいなと。ドラフト候補については、社会人としてのロールモデル、eスポーツを背負って立つのに相応しい人を選びたいと思っています。ファイターズの一員となることは、プロ野球選手と同列になることですから」(北海道日本ハムファイターズ広報部)

プロテストでの使用チームは、オール・セントラルかオール・パシフィックのいずれか。6イニング限定試合で延長戦はなし。コールドは10点で、ケガはなく、選手の調子は「おまかせ」となっている。ポイントは、勝てば3点、引き分けで1点、負けると0点だ。ポイントが同じ場合は、得失点差、得点、総ヒット数、直接対決の結果の順番で判断し、ランキングが決定される。

オンライン予選では20試合が有効ポイントとなり、オンライン予選期間内で獲得ポイントが高かった上位20試合を対象に、総ポイントで争われた。

プロテスト選考会では、オンライン予選の順位を元にグループ分けが行われ、強さに偏りがでないように配慮される。プロテスト東日本選考会もオンライン予選と同じレギュレーションのもと行われ、各グループで5試合ないし4試合行い(Aグループのみ5人参加)、面接審査への切符を賭けて戦った。昨年の王者であるマエピー選手はCグループで参加し、5戦全勝と圧倒的な実力を示していた。

東日本オンライン予選1位のケーバック選手。Aブロックでは惜しくも2位通過となった
昨年王者のマエピー選手。5戦全勝と貫禄をみせた
人力舎所属でお笑いコンビ「美女と野獣」で活躍する嶋崎幹選手(選手名m.o.m.o)。全国対戦ランキング1位になったこともある実力者だ。プレイオフにて面接審査へ進出
面接審査は非公開だったが、特別にマエピー選手の面接時の写真をコナミデジタルエンタテインメントからいただいた

なお、グループリーグを突破した選手は以下の通り。

【Aグループ】<1位>ねお <2位>ケーバック
【Bグループ】<1位>イッキー <2位>ゆーてぃす
【Cグループ】<1位>マエピー <2位>わいきゅん
【Dグループ】<1位>じゃむ~ <2位>フサマント
【Eグループ】<1位>ダクゥー// <2位>乃木坂の申し子
【Fグループ】<1位>ころころ <2位>ちゃむぎ
【Gグループ】<1位>スンスケ <2位>くや
【Hグループ】<1位>まさまさ <2位>Reset
【Iグループ】<1位>ヒデナガトモ <2位>ガブ
【Jグループ】<1位>CPBLオタク <2位>TOKING
【Kグループ】<1位>えぞひぐま <2位>ふが
【Lグループ】<1位>TKDえる <2位>JOY戦士
【Mグループ】<1位>tell <2位>グランツ
【Nグループ】<1位>めし原 <2位>dolls
【プレイオフ突破】U・ω・U、アールグレイ、九曜巴@えるてー、わたるん、m.o.m.o、ひらD

この34名から面接審査を通過した18名と、プロテスト西日本選考会の面接審査を通過した18名が、9月29日に行われる「eドラフト会議」にかけられる。ドラフトは各球団が3位まで必ず指名。取材時に聞いた関係者の話によると、選手側は意中の球団以外から指名されたとしても、基本的に拒否権はなく、指名された球団に入団するということだ。ここが通常のドラフトと違うところだろう。 

いったい誰が、どの球団からドラフト指名を受けるのか。eスポーツの歴史にまた、新しい1ページが記される。

根付き始めた「必ず座れる」通勤、 鉄道に続いてバス業界も熱視線

根付き始めた「必ず座れる」通勤、 鉄道に続いてバス業界も熱視線

2018.11.19

座席指定の通勤電車から”通勤の高級化”の流れ?

ハイエンド通勤バスの実証実験を東急電鉄が実施

たまプラーザを舞台にした、日本初の郊外型MaaS

全席指定の通勤電車が首都圏の私鉄で運行され始めている。西武鉄道を主体に東急電鉄、東京地下鉄(東京メトロ)、横浜高速鉄道の各路線を乗り入れる「S-TRAIN」や、京王電鉄の「京王ライナー」などだ。座席指定ではなく、着席整理券による着席定員制の東武東上線の「TJライナー」もある。

帰宅時間に運行される京王ライナー

なぜ、私鉄各社がこうした通勤電車を運行し始めたのか。ラッシュを避けゆったり座ってオフィス街に移動できる利便性を提供するためだ。京王ライナーの場合、帰宅時間に下り方面に運行されるだけだが、これも「仕事で疲れているのに立って帰りたくない」という通勤需要に応えている。

S-TRAINやTJライナーの場合、休日には観光列車としての役割も果たす。S-TRAINはデートスポットとして注目される豊洲や、“食の街”として名をはせる横浜中華街を結んでいる。TJライナーは“小江戸”と呼ばれる川越や森林の多い憩いの場「森林公園」にアクセスできる。森林公園は今の時期、紅葉をライトアップするイベントが行われており、相当の集客がある。

ただ、どちらも平日はビジネスパーソンの脚となるという特徴を考えると、観光色の強い西武鉄道の「レッドアロー」や東武鉄道の「スペーシア」とは性格を異にする。

ハイグレード通勤バスでゆったりと

こうした“通勤の高級化”が、バスにも波及しそうだ。

東急電鉄は「ハイグレード通勤バス」の実証実験を2019年1~2月に行うと発表した。

ハイグレード通勤バスの外観(写真提供:東急電鉄)

ハイグレード通勤バスは客席が24席と広々としており、しかもかなり深めにリクライニング可能。Wi-Fi対応、USB、ACアダプタも装備し、パソコンなどが置けるテーブルも用意されている。そして、長距離バスのようにトイレまで備えているのだ。

座席は3列で、シート数は24席とゆったりしている(写真提供:東急電鉄)
かなり倒れるリクライニングシート(写真提供:東急電鉄)
テーブルにPCを置いて作業可能。写真左隅にACコンセントも確認できる(写真:東急電鉄)
通勤用バスながら、トイレ洗面台を完備(写真提供:東急電鉄)

 以前、両備グループの中国バスが運用する「ドリームスリーパー」という、超高級バスを拝見したことがある。しかもこちらは、さらに座席数が少ない14席で、個室タイプだ。とはいえ、ドリームスリーパーは東京~大阪や東京~広島を結ぶ長距離高速路線バス。睡眠を取ることが必須になると思うので、個室という選択肢になったのだろう。

一方、ハイグレード通勤バスは、読んで字のごとく“通勤”という言葉が入っている。つまり、長距離高速路線バスであるドリームスリーパーとは、まったく性格が異なる。

さて、今回の実証実験では、実験区間にたまプラーザから渋谷が選択された。このたまプラーザ駅がある東急田園都市線は、首都圏屈指の混雑路線だ。二子玉川や三軒茶屋からも乗客があり、朝の通勤ラッシュはすさまじいと聞く。国土交通省によると、ラッシュ時は185%の乗車率であるらしい。この田園都市線の混雑を少しでも緩和しようと、ハイグレード通勤バスの実証実験を開始する意図がみえる。

ただ、田園都市線の混雑は、東急電鉄そのものにも原因がある。というのも、東急の本拠である渋谷の再開発を急激に推し進めたからだ。セルリアンタワーや渋谷ヒカリエ、そして渋谷ストリームも開業した。どれもオフィス、商業施設、ホテルといった施設からなる複合ビル。オフィスが増えれば通勤客が増えるし、商業施設も朝の仕込みなどでラッシュ時に通う場合も十分に考えられる。そうした混雑を緩和するために、今回ハイグレード通勤バスを実験し、本サービスにつなげたいのだろう。

一方、東急電鉄はハイグレード通勤バスだけでなく、あわせてたまプラーザでオンデマンドバスやパーソナルモビリティ、マンション内カーシェアリングの実証実験も行う。オンデマンドバスはスマートフォンで乗車予約を行い、病院や公共施設への移動手段になる。パーソナルモビリティは、坂道や細い道路を移動しやすく買い物などに向く。マンション内カーシェアリングは、余っているクルマのリソースを同じマンション内で共有しようというものだ。

東急電鉄これらを日本初の「郊外型 MaaS」(Mobility as a Service:利用者の目的や嗜好に応じて最適な移動手段を提供すること)の実験だとしている。

このMaaSという考え方には、あのトヨタ自動車も積極的だ。トヨタは東京2020オリンピック・パラリンピックを舞台に「Mobility for All」を実現したい考え。パーソナルモビリティもこの施策に組み込まれる。

トヨタが実用化を進める「i-ROAD」(写真提供:トヨタ自動車)

 東急電鉄は実証実験でどのような結果を得るのか。“地獄”とも表現される通勤ラッシュの課題や少子高齢化への対応、高齢者の移動手段確保など、MaaSが貢献できる問題解決はさまざまだ。たまプラーザ~渋谷という、屈指の住宅街と屈指のオフィス街を結ぶこの取り組みが、“住みよい街づくり”にどのように関わっていくのか、楽しみだ。

文明の利器を使ったIT露出狂「AirDrop痴漢」

カレー沢薫の時流漂流 第16回

文明の利器を使ったIT露出狂「AirDrop痴漢」

2018.11.19

漫画家・コラムニスト カレー沢薫さんの社会派連載!

第16回は、Apple製品ユーザーを襲う「AirDrop痴漢」について

我々の生活はありとあらゆるものが電子化し、飛躍的に便利になった。

しかし、あらゆるものの中には当然「犯罪」も含まれ、さらに「痴漢」まで含まれるようになってしまったのだ。

皆さんはiPhone、iPad、Macなどを使っているだろうか。そして満員電車など人が密集する場所へ行く機会が多かったりするだろうか?

上記に当てはまる人、特に女性は注意が必要である。私はと言えば、スマホはアソドロイド、パソコンはウィソドウズ、人ゴミどころか人がいるところにさえ滅多にいかないので鉄壁と言える。

「IT露出狂」の出現

最近、Apple製品を使用した「AirDrop痴漢」なるものが現れているらしい。「痴漢も電子化の時代、わざわざ相手の前に立って局部を見せるような奴は時代遅れですよ」と「AirDrop痴漢」がろくろを回すポーズで語っているかは知らないが、当然褒められたことではない。

「AirDrop」とは、Apple製品間でデータをワイヤレスで送り合うことができる機能である。自分のMacからiPhoneにデータを送ったり、iPhone同士で友人と写真を共有したりできて便利なものだ。しかし、「AirDrop」は登録いらずで簡単な一方、半径9メートル以内にいる「AirDrop」をonにしている相手になら、誰にでもデータを送れてしまうのである。

これを使って画像を共有しようとすると、「Petagine's_iPhone」など、近くにあるApple製品の端末名が表示される。ペタジーニのiPhoneなら止めておこうと思うかもしれないが、ここで「Danmitsu's_iPhone」とか、明らかに女性と思われ、しかも何かエロスを感じる(※個人の感想です)名前を見つけた場合、その端末にわいせつ画像などを送り付ける、というのが「AirDrop痴漢」の概要である。

相手に直接手を触れるわけではないので、人が多い場所だと送ってきた相手の特定はかなり難しい。被害者はわいせつ画像を見せられた不快感と、周りにそういう人間がいるという恐怖感を味わうことになり、加害者はそれを見て楽しむという、いわば「IT露出狂」だ。

便利な機能が出来るたびに、それを使った犯罪が現れるのが世の中というものだが、これも「AirDrop」の機能を悪い意味で上手く使った犯罪である。その知恵を他の事に生かせなかった上に、そういった行為を「楽しい」と思うセンスに生まれて来てしまったことは二重に不幸なことだ。

被害者は女性が多いが、男性でも被害を受けることがあり、グロ画像を送られてきたという被害もある。

また、俳優の加藤諒さんは新幹線に乗っていたところ、車内で携帯をいじっている自分の後ろ姿の写真が「AirDrop」に送られてきたと言う。わいせつ画像でなくても、「お前のことを見ているぞ」というストーカー的恐怖感を相手に与えることも可能なのだ。

被害と「誤爆」を防ぐシンプルな解決法

「AirDrop痴漢」を防ぐ手立てはないのか、というと意外と簡単で、平素は「AirDrop」の設定を「受信しない」にしておき、使う時だけonにすれば良い。

そのほか、名前や性別を特定されないように、「Gorira's_iPhone」など、ユーザーネームを変更しておくのも効果的だ。

画像を共有する相手などいないという人間は、Apple製品を買ったらまず「AirDrop」機能を切るぐらいでもいいかもしれない。何故なら、この「AirDrop痴漢」は知らず知らずのうちに加害者になる可能性もあるからだ。

恋人に送るはずだった語尾が「ぞえ♪」のLINEを上司に送ってしまったり、ツイッターのアカウント切り替えを忘れて美容垢に推しカプがどれだけ尊いか語ってしまったりするような「誤爆」が「AirDrop」でも起こるのである。

しかも、LINEなら登録してある相手にしか送らないだろうし、SNSならある程度他人が読むことを想定して投稿するだろうが、「AirDrop」の場合、半径9メートル以内にいる赤の他人に、1人で楽しむためだけのお宝画像を送ってしまうという事態になりかねないのだ。受信してしまった方も不幸だが、送った方もある意味それ以上不幸である。

このように、「AirDrop」は便利だが、意図せず自分の性癖を含む個人情報を流出させてしまう恐れもあるため、使う時だけonにするのが今のところ一番良いかと思われる。

ちなみに、この「AirDrop痴漢」は犯罪にならないかというと、もちろんそんなことはない。わいせつ画像を送るのは「猥褻物頒布罪」になり得るし、わいせつでなくても相手が不快に思う画像を送り付けるのは「迷惑行為防止条例」違反になる場合がある。

実際、電車内で「AirDrop痴漢」を80件以上繰り返したという男が書類送検されたという。送信者が特定しづらいと言っても「本気を出せば特定できるしバッチリ逮捕もされる」ということはすでに実証されているので、もしイタズラ感覚でやっている人間がいるなら、逮捕されない内に今すぐやめた方がいい。

このような使い方は、Appleが想定していなかったことだろう。つまり、最初に考え着いた人間は、アイディア力にすぐれている。

その力を犯罪以外に使えなかったのは、重ね重ね残念である。