元サッカー日本代表・前園真聖さんの目に「eスポーツ」はどう映るのか

元サッカー日本代表・前園真聖さんの目に「eスポーツ」はどう映るのか

2018.09.11

NBA 2Kの新作発表イベントに元サッカー日本代表・前園真聖さんが登場

リアルスポーツとeスポーツは相乗効果を生み出す

ゆくゆくは子どもの憧れる存在になってほしい

「eスポーツも、子どもたちが憧れるような存在になってほしいですね」

そう話すのは、元サッカー日本代表の前園真聖さん。現役引退後にはサッカー解説者として活躍するだけでなく、男子プロバスケットボール「B.LEAGUE」の特命広報部長に就任するなど、リアルスポーツの発展に尽力していることで有名だ。

元サッカー日本代表の前園真聖さん

前園さんは、2018年9月6日に開催されたバスケットボールゲーム『NBA 2K19』の発売記念イベントにおいて、ゲストとして登場。今回、同作のアンバサダーに就任し、動画企画などに挑戦していくのだという。

NBA 2Kは、アメリカのプロバスケットボールリーグNBAが運営している公式eスポーツリーグ「NBA 2K League」でも採用されているタイトルだ。そこで、これまでリアルスポーツの道を歩いてきた前園さんに「eスポーツについてどう感じているのか」という質問をぶつけてみた。

イベントにおいて、『NBA 2K19』シリーズのシニアプロデューサー Erick Boenisch(エリック・ベニッシュ)氏が見守るなか、ゲームをプレイする前園さん

eスポーツの競技性はスポーツに近い

「現役時代は、代表戦の空き時間などに、ホテルの部屋に集まってサッカーゲームなどをやっていました。ただ、最近はゲームをやる機会が減ってしまいましたね。eスポーツにもあまり詳しくありませんが……」

前園さんはそう前置きしてから続けた。

「先日行われたアジア競技大会では、デモンストレーション種目として行われた『ウイニングイレブン』で、日本チームがみごと優勝して話題になりましたし、最近はeスポーツのニュースを見る機会が増えたと感じています」

テレビ番組などの仕事を通じて、eスポーツの盛り上がりを感じているという前園さん。eスポーツに対してはどのような印象を持っているのだろうか。

「今回のNBA 2K19のように、スポーツゲームの場合は特にスポーツらしさがあると思いますが、それ以外のゲームでも“対戦”という意味ではスポーツに近いのではないかと感じています」

リアルスポーツ出身者から見ても、eスポーツの競技性などには共感できる部分があるようだ。

「“体を動かす=スポーツ”というイメージは強いかもしれませんが、スポーツのおもしろさは、それだけではありません。観戦することも、『あの選手がよかった、あのプレイがよかった』と語ることも、醍醐味の1つだと考えています。そういうおもしろさがあるからこそ、eスポーツも人気が出てきたのではないでしょうか」

自分がプレイするだけでなく、観る、語るなど、さまざまな要素から成り立つスポーツ。もちろん、フィジカルスポーツと異なる部分もあるが、自分の体の代わりに画面の中のキャラクターを動かすことで、“スーパープレイ”を披露することが可能だ。そして、プレイを見たファンが盛り上がり、語り合う。そう考えれば、スポーツと名前が付いていることも、納得できるような気がする。

リアルスポーツとeスポーツが生み出す相乗効果

日本で成熟しているプロスポーツというと、「野球」と「サッカー」を思い浮かべる人が多いのではないだろうか。どちらも国民的スポーツだが、最近その2つのリアルスポーツがeスポーツに参入し始めたのだから驚きだ。

たとえば、日本野球機構(NPB)は、野球ゲーム『実況パワフルプロ野球(パワプロ)』と、アクションシューティングゲーム『スプラトゥーン2』でプロリーグの開催を発表している。パワプロでは、セ・リーグとパ・リーグの全12球団が「eドラフト会議」を行い、球団でプロゲーマーを雇うのだ。そして、リアルスポーツのプロ野球で行われる「ペナントレース」と同様に「eペナントレース」を実施し、「e日本シリーズ」で日本一を決める。

サッカーでは、日本サッカー協会(JFA)が日本eスポーツ連合(JeSU)と協力し、2019年の「いきいき茨城ゆめ国体・いきいき茨城ゆめ大会」文化プログラムで「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2019 IBARAKI」を開催。そのほか、明治安田生命がサッカーゲームの『FIFA』で「eJリーグ」を開催したり、東京ヴェルディや横浜F・マリノスがeスポーツチームを設立したりと、リアルスポーツとeスポーツのコラボレーションが目立つ。

このリアルスポーツとeスポーツの接近について、前園さんはどう思っているのだろう。

「Jリーグのチームには女子がありますし、バレーボールや陸上競技など、ほかのスポーツ競技のカテゴリーを持っているチームもあります。そのなかの1つとしてeスポーツチームが増えていく可能性はあるでしょう。僕としては、eスポーツをきっかけに、サッカーをはじめとするさまざまなスポーツに興味を持ってもらえるようになればうれしいですね。eスポーツはこれからもっと広がっていくと思いますし、共存していくべきです」

手軽に遊べるゲームが、スポーツに関心を持つきっかけになり得るのだと前園さんは考える。eスポーツ普及のためにリアルスポーツ団体が協力するという構図で捉えられることが多いが、両者の歩み寄りはリアルスポーツにとってもメリットがありそうだ。

前園さんがJリーグの普及期に意識していたこととは?

今でこそ国民的なスポーツとして定着しているサッカーだが、日本にJリーグができた1993年は今のeスポーツのような“普及期”にあったはずだ。Jリーグ発足時から日本サッカー界の発展に貢献してきた前園さんは、どのようなことを考えながら、サッカーと向き合っていたのだろうか。

「今では熱心なファンも増え、プレイを見る目も厳しくなっているサッカーですが、僕らのころは、まずサッカー自体を多くの人に知ってもらうことが大切でした。スポーツなので勝ち負けはあります。もちろん勝利を目指してプレイするのですが、ただ勝てばいいというだけでなく、プロスポーツでは“魅せる”ことが大事。いいプレイをして『サッカーっておもしろいな』と思ってもらえるように心がけていましたね」

プロスポーツリーグとして定期的に足を運んでもらうために、お客さんを魅了するプレイを意識していた前園さん。eスポーツでも、来場者や視聴者を楽しませるという意識はやはり大事なのだろう。

設立間もない「B.LEAGUE」では、スマホアプリを使った電子チケットの導入や、ハーフタイムのイベント実施、4K映像を使ったライブビューイングなど、観客を楽しませるためのさまざまな取り組みを行っている。世界的にメジャーなスポーツであるバスケットボールでさえ、ファンを獲得すべく躍起になっているのだ。

もちろんeスポーツにおいて、すでにそのような意識でプレイしている選手もいるだろうし、プロの神業に魅せられて大会に足を運ぶようになったファンもいるだろう。また、昔から変わらずゲームに熱中していただけなのに、周りが勝手に「eスポーツ、eスポーツ」と盛り上がり始めて、困惑している人もいるはずだ。どちらにせよ、eスポーツとして大きな流れができつつある今は、ゲームのおもしろさを多くの人に知ってもらう、またとないチャンスであることは間違いないだろう。

eスポーツは子どもが憧れる存在に

初期のJリーグと同様に、これからの成長を期待したいeスポーツ。今後、どのような成長を遂げるべきか、前園さんの考えを聞いてみた。

「最近はYouTuberが職業として認識されていますし、それと同じようにプロゲーマーも1つの職業として認知されていくのではないでしょうか。また、eスポーツ専門の解説者や分析者のようなeスポーツ関連の仕事も増えていくと思います。サッカーゲームの解説は、サッカーとは異なる知識が求められそうなので、どのようなものになるのか興味がありますね」

eスポーツ周辺で新たな仕事が生まれてくると考える前園さん。通常のサッカーとは異なり、ゲームではチーム戦術などを含めて解説しなければならないため、難しそうだが楽しみだと話す。

「オリンピックの種目に採用されるかどうかという話もありますが、たとえ採用されなくても、eスポーツはこれからも発展し、ますますプロゲーマーは増えていくでしょう。そうなったときに、eスポーツは子どもたちが憧れるような存在になってほしいですね」

筆者が小さいころは、「将来なりたい職業ランキング」で常に上位に位置していたサッカー。前園さんを筆頭に、多くのスター選手が子どもたちにとって憧れの存在だったはず。その姿を追いかけ、夢を叶えた人が、次のスター選手となり、今のサッカーシーンを支えているのだ。

アジア大会での優勝をはじめ、日本人選手の活躍を目にすることが増えた今、eスポーツ選手が子どもたちの憧れとなる日は、もしかするとそう遠くないのかもしれない。

今回のイベントで発表された『NBA 2K19』の商品情報

『NBA 2K19』 20周年記念エディション(限定版)9月7日(金)発売。デジタル版12,450円(税込) /パッケージ版 12,800円+税(数量限定) (XboxOneのみデジタル版・12,420円 税込)






 

『NBA 2K19』(通常版)9月11日(火)発売。デジタル版7,580円(税込) /パッケージ版 7,800円+税 (XboxOneのみデジタル版・7,560円 税込)








 

【発売元】2K/テイクツー・インタラクティブ・ジャパン
【公式HPリンク】http://nba2k.jp/

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「選択と集中」が進みすぎた、日本の科学技術への投資

藤田朋宏の必殺仕分け人 第1回

「選択と集中」が進みすぎた、日本の科学技術への投資

2018.11.15

ちとせグループCEOの藤田朋宏氏による新連載

巷を賑わす”ヘンな出来事”の問題点を、独自の解釈で洗い出す!

第1回は、「日本の科学技術投資」について

バイオベンチャー企業群「ちとせグループ」のCEOを務める藤田朋宏氏による新連載。“手段と目的の違い”によって生じた「ヘンな出来事」の問題点を、独自の視点で語ります。第1回は、「日本の科学技術投資」について。日本の科学技術への投資の問題点とはいったい何なのでしょう?

才能と“伸びしろ”に投資する、日本サッカー協会

先日、クアラルンプールに出張したときのこと。宿泊先のホテルが偶然にもサッカーの日本代表と同じだった。「日本代表」と言っても、同じホテルに泊まっていたのは本田や長友ではなく、U-16アジア選手権に参加している若い選手たち。

そこで彼らを見ていて、ふと考えた。日本サッカー協会の「選手への投資」は、実は凄く効率がいいのではないか。どうしてそう思ったのか、順を追って説明したい。

ホテルに置いてあったU-16アジア選手権のバナー

チェックインを済ませ、「部屋の準備があるから、ちょっとだけそこで待っていて」と指示するホテルマンに従い、ひとりロビーに放置されている間、何となしに選手の情報を調べてみた。それから一時間半。23名の選手一人ひとりの顔だけでなく、利き足まで覚えるくらいの時間が経っても、僕はまだロビーで放っておかれたままだった。まぁ、東南アジアではよくあることなので、腹は立たなかった。

ところで、「過去のU-16日本代表がその後、何度も日本代表に選ばれる割合はどれほどだろうか」と疑問に感じ、調べてみたところ、各年20数名の代表選手のうち、現役で活躍している選手は約1人であることが分かった。確かに16歳の段階では身体の発達に差があるし、試合で活躍できるかは運の要素も絡む。コーチとの相性やケガの問題もあるだろう。

そうは言っても、16歳の時点で日本代表に選ばれるだけのポテンシャルを持つ選手のうち、その数%しか将来も活躍できる選手がいない、という事実には驚いた。実際、長谷部、本田、岡崎、長友……など、この10年で活躍している選手たちの多くは、16歳時点ではそこまで期待されていなかった選手ばかりだ。

ではなぜ、そういった選手が後に日の目を浴びられたかというと、それは彼らにも「チャンス」を与えられていたからだろう。日本サッカー協会は、16歳時点で選抜したトップ選手だけに集中投資するだけではなく、同年代の他の有望選手にもしっかりとチャンスを与え続けられるような仕組みをつくれたのだと思う。

際立って目立つ選手だけではなく、将来の伸びしろがありえる選手にも、最低限のチャンスは回ってくることで、未来のトップ選手の育成が図れる。そうやって日本サッカー協会はこれまで、世界に通用するような選手を輩出してきた。

「科学技術に投資せよ」ではなく、予算配分の再考を

前置きが長くなってしまったが、ここから本題に入りたい。

先日、京都大学特別教授の本庶佑先生がノーベル賞を受賞したというニュースが流れた。「自分がバイオテクノロジー業界で働く人間だから」というのは関係なく、本庶先生と周りのチームの方々の長年にわたる科学に対する貢献が認められたこと、その事実に接した関係者の気持ちを想像すると、とても嬉しい気持ちになった。

ノーベル賞メダル(レプリカ)

 

近年、日本人のノーベル賞受賞が続いている。彼らのような日本の科学業界の仕組みをよくわかった方々は、これまで数多くのご苦労をされてきたことだろう。しかし、1つ残念なこともある。能力はもちろん、人格的にも優れたそういった先生方が、ノーベル賞受賞のタイミングでマスコミに発表する一世一代のコメントが「日本国の科学技術投資、科学技術教育のあり方についての憂い」であることだ。

僭越ながら、先生たちのコメントを解釈すると、よくニュースで取り上げられるような「科学技術にもっとお金を使え」ということではなく、その先にある「国家予算の配分」についての指摘をしていると認識している。

誰がなんと言おうと、日本の科学技術投資の選択と集中は年々進んでしまっているのが現状だ。しかし、先生方のいうような「選択と集中が進みすぎている」という指摘に対して、「日本にはもうお金がないのだから科学技術にばかり投資できない」と答えがずれてしまっている。

これこそが、日本の科学技術投資における問題ではないだろうか。

日本にはびこる「選択と集中こそが正解だよ病」

随分前からずっと不思議なのだが、そもそも「選択と集中こそが正解である」なんて、誰がいい出したのだろう。「選択と集中」の戦略で物事をうまく切り抜けられるようなことは、本当に生きるか死ぬか、背水の陣を敷いている時くらいだと思うのだ。

今の日本の「選択と集中こそが正解だよ病」はなかなか根深く、そもそもの目的を実現することよりも「選択と集中」を行うことそのものが目的になっているんじゃないかと感じることが多い。

今の日本で行われている多くの意思決定の場面で、サッカーの例で例えると、U-16日本代表を選んだ人のメンツを潰さないということが、強い日本代表をつくることよりも優先されてしまっているように思う。

そのため、16歳の時点で選んだ選手だけに集中投資し、16歳の段階で選ばれなかった他の選手のポテンシャルに賭けることもしないというような「選択と集中が正解である」という間違えた進め方で意思決定が行われているようなことが多いように感じる。

サッカー選手の育成でも、科学技術の投資でも初期の段階で選抜してそこだけに集中投資するという戦略を繰り返せば繰り返すほど、全体としての力は落ちる一方になるのではないか。歴代のノーベル賞受賞者の先生方も、そういうことを言いたかったのではないかと思う。

手段であるはずの「選択と集中」が、目的となっている?

私は、「16歳の段階で、将来素晴らしいサッカー選手になる人物を見分けられる」なんて言葉は、伸びしろのある選手に対しておこがましいと感じる。これは科学技術の研究にも同じことが言える。「その研究が将来素晴らしい成果を残すかどうか見分けられる」なんて言葉は、科学者に対しておこがましい。

もっと言ってしまえば、どの研究が将来化けるかの判断は、16歳のサッカー選手の成長を言い当てることより遥かに難しいだろう。なぜならば、サッカーという競技のルール自体は変わらないが、科学と言う競技はルール自体を決めているので、科学研究の将来性をあらかじめ予測するのは16歳のサッカー選手の将来性を予測するより難しいためだ。

そんな中、日本サッカー協会が幅広い底上げに力を入れ、紆余曲折も有りながらも右肩上がりの成長を維持できているにも関わらず、日本の科学技術投資は過剰な「選択と集中」を強めるが故に、科学技術力の相対的な低下を招いているように感じる。

その差はいったい何か? これは1つの仮説でしかないが、日本サッカー協会の強さの秘訣は、会長の独断で物事を決められる側面が強い組織であるために「目的」がハッキリしている点にあるのではないだろうか。

その一方で、日本の科学技術投資のような“数多くの人の善意の組み合わせの上になり立っている意思決定機構”では「選択と集中を進めることが正解である」という、本来手段の一つである価値観が「目的」となってしまっているように感じる。

本来考えるべきは、「日本の科学技術をどうするべきか」ということであるにも関わらず、その手段と目的が逆転しまっているのではないだろうか、と思うのだ。

音楽特化の「YouTube」が日本上陸! AIでレコメンド

音楽特化の「YouTube」が日本上陸! AIでレコメンド

2018.11.14

音楽に特化した「YouTube Music」が日本でスタート

有料会員になれば、広告なし再生やオフライン再生が可能

YouTube Premiumでは、オリジナルコンテンツの配信も開始

仕事や作業をする際、周りのノイズをカットして集中するために、音楽を聴くという人は多いだろう。わかる。よくわかる。フロアが騒がしいと作業に全く集中できない。周りで仕事している人がいるということがわからないのだろうか、と疑問に思うが、まぁそれは置いておいて、パソコンで作業する場合、手軽に好きな音楽を聴けることから、YouTubeで音楽を聴くという人も多いのではないだろうか。

そんなYouTubeユーザーに朗報である。11月14日、Googleは音楽に特化したストリーミング再生サービス「YouTube Music」を日本でローンチすると発表したのだ。

好みやシーンに応じて楽曲をレコメンド

YouTube Musicは、音楽再生に特化したアプリ。YouTubeにある公式の曲やプレイリスト、歌ってみた、弾いてみたなど、さまざまな音楽動画を視聴することができる。

また、機械学習が活用されているのも特徴の1つだ。視聴履歴などからユーザーの好みを把握するだけでなく、「いつどこで何をしているのか」を類推して、シーンに合わせた楽曲をレコメンド。家でリラックスしているときにお勧めの曲や、仕事中にお勧めの曲などを、自動でピックアップしてくれるという。

さらに、あいまいなカタカナ発音で洋楽を検索したり、CMタイアップ曲などから検索したりすることも可能で、聴きたい曲をスムーズに探すことができそうだ。

サービスの発表会において、YouTube 音楽部門 プロダクトマネージメント責任者のT.ジェイ ファウラ氏は「オーディエンスに着目した結果、今出ているアプリでは満足できていない層があることがわかり、そのユーザーに音楽サービスを届けようとこのサービスをスタートしました。YouTube Musicは、ユーザーの利用シーンや好みに合わせた曲を、YouTubeにある膨大なミュージックカタログからレコメンドするユニークさを持っています」と、サービスの魅力を強調した。

YouTube 音楽部門 プロダクトマネージメント責任者のT.ジェイ ファウラ氏

無料でも利用できるが、有料のYouTube Music Premiumに登録すると、「広告なし再生」「バックグラウンド再生」「オフライン再生」などが可能になる。料金はWeb/Androidが月額980円で、iOSが月額1280円(ともに税込み)だ。

YouTube 日本音楽ビジネス開発統括担当の鬼頭武也氏は「日本ユーザーの方は通勤通学などで音楽を聴くことが多いと思います。オフライン再生機能では、前日の夜に自宅のWi-Fiで翌日聴くべき曲を自動で更新し、通信なしで聴けるようになります。データの通信量などを気にする必要もないので、非常に便利な機能だと思います」と、オフライン再生のメリットを訴求した。

なお、同サービスには著作権管理システムが働いており、YouTubeと同様に適切な権利コントロールが可能だという。

YouTube 日本音楽ビジネス開発統括担当の鬼頭武也氏

「YouTube Originals」が日本でも始動

また今回、「YouTube Premium」という新しい有料プランもスタートする。料金はWeb/Androidだと月額1180円で、iOSだと月額1550円(ともに税込み)だ。YouTube Music Premiumの機能に加えて、YouTubeでも「広告なし再生」「バックグラウンド再生」「オフライン再生」機能が使えるようになる。

さらに、YouTube Premiumの会員は、12月から日本でも配信される予定のYouTubeオリジナルコンテンツ「YouTube Originals」を視聴することも可能だ。すでに世界30カ国でコンテンツを展開しているが、このたび、日本でも制作がスタート。SEKAI NO OWARIとMARVLEがコラボしたミュージックビデオ制作の裏側に迫るドキュメンタリー「Re:IMAGINE」、YouTuberのはじめしゃちょーが主演する連続ドラマ「The Fake Show」、YouTubeで人気のクリエイターが手がけた「隙間男:Stalking Vampire」の3つだ。

「YouTube Music Premium」と「YouTube Premium」で利用可能な機能
日本で制作される「YouTube Originals」のコンテンツ

発表会には「The Fake Show」に主演する、YouTuberのはじめしゃちょーが駆けつけた。

はじめしゃちょー

「今回僕が出演するのは、今までなかったYouTuberをテーマにしたドラマ。アカウント乗っ取りや炎上など、問題に直面しながらも夢に向かって進んでいく姿が描かれているので、僕の動画を見たことない人にも見てほしいですね」と動画の紹介をするとともに、YouTube Musicについて「普段、広く浅く、さまざまな音楽を聴くので、非常に楽しみなサービスです。ぜひ使ってみたいと思います」と期待を述べた。

なお、YouTube Musicは「Google Home」「Google Home Mini」にも対応予定。そのほか、現在「Google Play Music」を利用しているユーザーは、追加料金なしで移行することができるという。