楽天も進めるQRコード決済、手間を超えて普及させる工夫とは

楽天も進めるQRコード決済、手間を超えて普及させる工夫とは

2018.09.04

人気キャラクターを活用してカフェをオープン

QRコード決済により電子マネーカードに対抗

手間のかかるQRコード決済に活路を出せるか

国内でもキャッシュレスへの関心が高まる中、多くの事業者が参入しているのがQRコード決済だ。国内の規格統一に向けた動きもある中で、楽天は「楽天ペイ」の展開を進めている。

楽天が期間限定でオープンした「お買いものパンダCafé」

8月22日に楽天は、人気キャラクター「お買いものパンダ」をテーマにしたカフェを期間限定でオープンした。このカフェに仕掛けられた、QRコード決済の普及に向けた工夫をご紹介する。

QRコード決済の隠されたデメリットとは

楽天の「お買いものパンダ」は、若い女性を中心に高い人気を誇るキャラクターだ。プロデューサーである楽天 顧客戦略統括部 ヴァイスジェネラルマネージャーの山岡まどか氏によれば、カフェの予約席の倍率は8倍に達したという。

カフェ内では「お買いものパンダ」限定グッズの販売も行われる

レジでの支払い手段は、現金や各種クレジットカードなどのほかに「楽天Edy」と「楽天ペイ」に対応する。楽天EdyはSuicaなどと同じ「FeliCa」を用いた非接触式の電子マネーであるのに対し、楽天ペイは実店舗での利用時にはQRコードを使うのが特徴だ。

QRコード決済には、スマホのカメラで用意されたQRコードを読み取る方式や、スマホの画面に表示したQRコードを店舗側がリーダーで読み取る方式がある。カフェでは、店舗のタブレットに表示したQRコードをスマホアプリから読み取る、前者の方式を採用した。

店舗側のタブレットに表示されたQRコードを読み取る

実際にはQRコードを介して取得した情報を用いて、楽天に登録したクレジットカードで決済が行なわれる仕組みだ。店員にクレジットカード番号を知られることがなく、安全性も高い。

QRコード決済では、対応するスマホの機種も幅広い。「おサイフケータイ」対応機種に限られる楽天Edyとは異なり、QRコードならスマホのカメラで読み取りができるため、旧モデルのiPhoneやSIMフリー機など、ほとんどのスマホが対応している。

カフェでは楽天グループのサービスをアピール

こうしたメリットがあるとはいえ、QRコードには手間がかかるというデメリットもある。スマホのロックを解除し、アプリを起動。そこからQRコードの表示や読み取りの機能を呼び出す必要があるなど、一瞬のタッチで終わるFeliCaに比べてはるかに面倒だ。

QRコード決済の普及に向けて、この手間をどう乗り越えてもらうかが課題となっている。楽天のアプローチを次に見ていこう。

手間を上回るメリットを打ち出せるか

楽天によるお買いものパンダCaféでは、楽天ペイを使った場合に会計から200円を値引きしている。あくまで限定的なキャンペーンであり、恒久的な値引きは期待できないものの、ほかの支払い手段より安いとなれば消費者がQRコードに関心を持つきっかけになるだろう。

次に、ポイントの使いやすさがある。他の電子マネーを使うとき、支払いとは別にポイントカードを出すのは面倒で、ポイント付与をあきらめることもあった。だが楽天ペイなら、アプリに楽天ポイントの機能が統合されており、ポイント付与を受けることも、ポイントでの支払いも簡単だ。

カフェ内ではQRコードに親しむ仕掛けも用意されていた。QRコードを読み取ると独自のアニメーションを楽しめるので、ついついQRコードにカメラを向けてしまうというわけだ。LINEのID交換で使うためQRコード自体の認知度は高いが、活用シーンが広いことを知ってもらうのに役立っている。

QRコードに親しむ仕掛けも随所に用意

店舗側のメリットとして、アプリの活用が挙げられる。Suicaなどの電子マネーでは、決済端末に打ち込んだ金額を支払ってもらうことしかできない。だがアプリを介することで、キャンペーン情報やクーポンなどを見せるチャンスがあることになる。

消費者視点で見れば、ほとんどの客は、よほど愛着のある店舗でもない限りそれほど多くの情報提供は望んでいないだろう。だが、クーポンのようにお得な情報があれば興味を持つ人は増えそうだ。

このようにQRコード決済は、現金やFeliCaに比べて手間が多いというデメリットはたしかにある。だがポイントやクーポンで消費者にもメリットがあるという認識が広まれば、普及に向けて勢いがつきそうだ。

バズりを狙いスベって炎上、「リアルガチでやばい」年金ツイート問題

カレー沢薫の時流漂流 第33回

バズりを狙いスベって炎上、「リアルガチでやばい」年金ツイート問題

2019.03.25

漫画家・コラムニスト カレー沢薫さんの社会派連載!

第33回は、リアルガチでやばい「日本年金機構のツイート炎上」について

日本年金機構のツイッター広告が炎上し、即ツイ消しおよび謝罪する事態になったという。その炎上したツイートというのがこちらの文言だ。

「ガチヤバイ!? リアルガチでやばいかも!? 新社会人のみなさまへ 受け取る年金少なくなってない!? ねんきんネットで確認だ!」

これは非常によくある「ウケると思ってスベッた上に大炎上」パターンであり、「炎上ガチャ」でこれが出て来たら確実に低レアなので「即売却」といった感じだ。

問題のツイートでは何かを差別、あるいは蔑視しているワケでもなく、火力としてはチャッカマン程度であり、そんなに怒らなくてもとさえ思えるが、やはり怒る方にも理由はある。

日本年金機構はこれまでに大きな不祥事を起こしてきている。2007年にはオンライン化した年金データに不備や誤りが多いことが発覚した「消えた年金問題」というのがあった。

ちゃんと年金を納めていてもそれが記録されていないため、将来の年金額が減ってしまうかもしれない、という非常に重大な事件である。国民から取るだけ取っておいて、その管理がずさん、という、メロスでなくても激怒して走り出す案件であった。また、2015年には215万人の個人情報を流出させるという情報漏えい事件も起こしている。

こんな信用残機ゼロの状態では「ちょっとしたおふざけ」でも「ガチでやばいのはお前らのせいだろ」「何故こっちを煽る? まずそっちがちゃんとしろ」「こんなことに俺たちの年金を使いやがって」という鬼のマジレスが来てしまうのは当然である。

広告にユーモアは大事だが、「年金」クラスの笑いごとじゃないテーマになると「真面目かよ!」と言われるぐらい真面目にしておいたほうが良い、という好例だ。

炎上広告が出ると必ず「おかしいと思う奴はいなかったのか」「誰か止めろよ」という声が出るが、「SNSでバズること」を目的にすると、人間の視野は2度ぐらいになってしまう。そのため、過度な悪ふざけになっているとか、弩級の差別表現が入っているということにマジで気づかなかったりするのだ。

また、社内に「これはおかしい」と思う人間が5億人いたとしても、トップが「これはウケる」と思ってしまっていたら、下っ端にそれを止めることはできない。個人がやるとどうしても考えが偏るので、企業はさまざまな性別年代の人間に意見を聞いた上で、広告を打った方が良いと思う。

だが意見を幅広く聞いた上で、一番上がそれを「考えすぎだって」と一蹴して断行したりするので、組織の炎上というのは根深い問題である。

今回の炎上を「明日は我が身」と思う理由

だが今回の年金機構の炎上は、個人的感情として「一概に責められぬ」感がある。

今回の広告はその表現を「他人事かよ」と大いに責められたわけだが、年金機構的にはそんなつもりはなく、どうやったら若者に年金に関心を持ってもらえるか、真面目に考えた結果「ああなってしまった」のではないだろうか。

二十代前半ばかりの職場でただ1人アラフォーの自分が、無理して若者言葉を使い盛大にスベッた挙句、給湯室でメチャクチャ悪口言われてた、みたいな図を想像すると、「身に覚えがある」もしくは「明日は我が身」なので、あまり責められないのだ。

実際、年金機構は年金に対し捨て鉢になっているわけではなく、何とか国民に年金に関心を持ってもらい、適切に払ってもらいたいと思っていることだけは確かなのである。

ところで、私は去年無職になったことにより、厚生年金から国民年金になってしまった。当然国民年金だと厚生年金より将来もらえる額は少ない。将来の不安を感じた私は、「国民年金基金」の資料を取り寄せた。

国民年金基金とは、自営業や私のような無職が国民年金とは別途で年金料を収め、将来もらえる年金額を増やせるという制度である。支払った金額は確定申告の控除対象にもなるので節税にもなるのだ。

年金は当てにならないから他で老後資金を作ろうという声も大きいが、それでも年金ほど確実でリスクが少ないものは今のところない、という意見も多く見られる。

だが、資料を申し込んだ時は熱かった気持ちが、届いた時冷めているというのはよくあることで、取り寄せるだけ取り寄せてしばらく放置していた。

すると国民年金基金から電話がかかってきたのである。私は電話が苦手で、取ると青紫色の粉瘤が出来るので取らなかったのだが、こんなテーマで書くことになるなら粉瘤の一つや二つ覚悟で取れば良かった。おそらくだが「国民年金基金どうでしょう?」という内容だったのではないだろうか。端的に言えば「営業電話」である。

その後、電話は数回かかってきて、驚くべきことに、日曜日でもかかってきた。国の機関が日曜に動くとは思っていなかったので驚愕である。

「必死かよ」と思ったが、事実必死なのだろう。それぐらい年金はひっ迫しているのだ。もしかしたらノルマ的なものすらあるのかもしれない。

年金をもらうのは我々である。企業の炎上なら「不買運動」ができるが、年金の場合「不払運動」になり、後々受取額が減って困るのは国民の方である。

今回の炎上で国民が年金に対しますます拒否感を持ってしまったのは、年金機構というより我々にとっての悲劇なのだ。広告自体には反感を持ったかもしれないが、年金に関心を持ち、自身の年金状態を確認するのは大事なことである。

私も次に電話がかかってきたら、粉瘤上等で取ってみようと思う。

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LINEをやめるには? アカウント削除の方法

LINEをやめるには? アカウント削除の方法

2019.03.25

LINEの利用をやめる時はアカウントの削除が必要

機種変更などで使う「引き継ぎ」とは違うので注意

LINEアカウントの削除には、注意が必要だ。機種変更やスマートフォンの故障、アプリの不調といった理由で削除を考えているとしたら、それは間違っている。その場合に必要なのは「引き継ぎ」という処理だ。

アカウント削除はLINE利用そのものをやめる時に行う作業だ。新しく別のアカウントを作り直してもいいが、これまで繋がりのあった人々との縁は切れてしまう。もし連絡を取り続けたいのならば、あらためて友だち登録をしてもらわなければならない。

最近はLINEの連絡先しか知らないという関係も珍しくないから、中には交流が途切れてしまう相手もいるだろう。そういったことを理解した上で、削除作業を進めてほしい。

LINEアカウントを削除する

メイン画面で右上にある歯車マークをタップし、設定画面を開いたら「アカウント」を選択しよう。次に一番下にある「アカウント削除」をタップすると、警告画面が表示されるはずだ。アカウントにログインできなくなるというのは、もう同じアカウントが利用できないことを意味する。問題なければ「次へ」をタップしよう。

設定で「アカウント」を選択
一番下にある「アカウント削除」をタップ
警告画面の中身を読んだ上で「次へ」をタップ

次の画面では、アカウントを本当に削除するのかが確認される。これまで獲得したポイントやアイテム、購入したコイン等も全てなくなるということが「保有アイテム」のところで示されているはずだ。

今回説明に利用しているアカウントは、LINEをほとんど利用していない状態なので、多くの項目が「0」になっているが、ある程度利用していればスタンプをたくさん購入してきていたり、購入のためにコインを保有していたりといったこともあるだろう。それらは新しく作ったアカウントに引き渡すようなことはできない。全て失って問題ないということであれば、下にある「すべてのアイテムが削除されることを理解しました。」という欄にチェックを入れよう。

コイン、ポイント、スタンプ、着せかえの全てが削除されることを理解したらチェックを入れる

下へスクロールすると、連携アプリについても確認される。LINEアカウントを利用してログインしていたアプリや、LINEコインで何かが購入できていた連携アプリがあれば、その連携も解除される。問題がなければ、確認項目にチェックを入れてさらに下へ進もう。

連携アプリがある場合はそちらの利用についても確認したい

最後に友だちリストやトーク履歴を含む全てが利用できなくなることが再確認される。ここにもチェックを入れると「アカウント削除」ボタンが有効になるはずだ。本当に問題がなければ「アカウント削除」ボタンを押して完了させよう。

全ての確認用チェックボタンにチェックを入れれば削除処理が有効になる。「アカウント削除」ボタンが有効になったらタップして完了だ

「LINE(ライン)基本の使い方ガイド」バックナンバーはこちら
https://biz.news.mynavi.jp/category/line

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