鉄拳ワールドツアー2018の日本大会開催! 276名の頂点に立ったのは?

鉄拳ワールドツアー2018の日本大会開催! 276名の頂点に立ったのは?

2018.08.30

鉄拳ワールドツアー2018の大会が日本で開催された

腕に覚えのある300人近いプレーヤーが参加

原田チーフプロデューサーからはシステムの変更点が発表された

バンダイナムコエンターテインメントは、8月18・19日の2日間、『鉄拳7』のトーナメント「TOKYO TEKKEN MASTERS」を開催した。決戦の地はバンダイナムコエンターテインメント未来研究所。今大会は、2018年3月から11月までの間に世界各地で行われる『鉄拳7』の大会の1つで、「鉄拳ワールドツアー2018」のポイント対象となっている。

『鉄拳7』は、対戦格闘ゲームの中でも3D格闘ゲームに分類され、操作するキャラクターから見て、上下前後だけでなく、左右の動きも行える。左右のパンチボタンとキックボタン、4つのボタンとレバーの組み合わせによって、さまざまな技を繰り出し、レバーをキャラクターから見て後ろ方向に倒すと相手の攻撃に対してガードを行う。相手の体力ゲージをゼロにすると勝利で、制限時間内に決着が付かなかった場合は、残り体力の多い方が勝ちとなる。

大会形式は、1on1、3ラウンド先取、ダブルイリミネーション 2戦勝利式(決勝トーナメントのみ3試合)。ステージはランダムセレクトで、キャラクター選択はダブルブラインド。負けた選手のみキャラクターを変更することができる。

ちょっと大会様式の専門用語が並ぶので要約すると、1対1の対戦で、3ラウンド勝利すると1勝となり、先に2勝した選手が勝ち抜ける。敗者はルーザーズのトーナメントに移行し、そこでもう一度負けると敗退。ウイナーズでの優勝者とルーザーズの優勝者が最後にグランドファイナルを戦い、勝利した選手が優勝だ。ウイナーズでの優勝者は1セット勝てば優勝だが、ルーザーズ側は2セット続けて取らなければ優勝できない。

18日は大会予選が行われ、参加276名からウイナーズ、ルーザーズを勝ち抜いたそれぞれ16名ずつ、計32名を選出し、そのベスト32からウイナーズとルーザーズでベスト8を選出。そして19日は、ベスト8による決勝トーナメントが実施された。

参加者が中心ながら観客も入った会場。試合の様子は動画配信サービスTwitchでストリーミング配信された

普段は使わないキャラで周囲を翻弄したKnee選手

決勝トーナメントに進んだのは、日本人選手2人(うち1人はイタリアを拠点に活動)、韓国人選手5人、タイ人選手1人と、韓国勢の強さが目立った。ただ、ウイナーズサイドは韓国一色ではなく、イタリアとタイ、韓国2人と、ワールドワイドな選手層となっており、eスポーツがグローバルに展開されつつあることが見て取れた。

日本開催だけに日本人選手の活躍を期待したところだが、ワールドツアーランキング上位のノロマ選手やノビ選手は惜しくもベスト32プールで敗退し、唯一ダブル選手のみがルーザーズで決勝トーナメントに進出した。

ベスト8に残った選手は、圧倒的なポイント数でワールドツアーのランキング1位を独走するKnee選手、EVO 2018で優勝したLowHigh選手、屈指のパンダ使いRangchu選手、タイの英雄Book選手など、強豪ぞろいだ。

そんななかで今回、猛者たちの頂点に立ったのは、Knee選手。複数のキャラクターを操るプレーヤーとして周知されてたが、それでも使っているところをほぼ見たことがないキャラクター、リリを初戦とグランドファイナルで使用し、周囲を驚かせていた。バツグンの横移動からの攻撃で相手選手を翻弄し、見事優勝をもぎ取った。優勝賞金2500ドルを手にすると同時に、ツアーポイント300が加わり、2位との差を600ポイント以上とする独走態勢に入った。

日本人で唯一決勝トーナメントに残ったダブル選手
準優勝だったデビル仁使いのqudans選手
パンダ使いのRangchu選手
EVO 2018で優勝したシャヒーン使いのLowHigh選手
クラウディオ使いのMulGold選手
タイ鉄拳界の英雄Book選手
イタリアを拠点にヨーロッパ全土で活躍するティッシュもん選手
現在、圧倒的な強さでランキング1位を爆走するKnee選手

ポイント変動可視化など、システムの変更点を発表

今大会では、ウイナーズ決勝、ルーザーズ決勝の開始前に、原田チーフプロデューサーより『鉄拳7』と『ソウルキャリバーVI』の新情報が発表された。

『鉄拳7』と『ソウルキャリバーVI』の最新情報を公開する原田プロデューサー(写真中)

『鉄拳7』からはシーズン2で追加となるアンナ・ウィリアムズとレイ・ウーロンの最新トレーラーが公開され、簡単コンボとアシスト機能、ウォールバウンドの追加など、システム面の変更も発表された。

簡単コンボは、ボタンを連打するだけで多彩な空中コンボが使用できるというもの。ウォールバウンドは、これまで壁際で発生していた壁コンボの間合いを広げることで、壁コンボを楽しめるシーンを増やした。イメージ的には『鉄拳6』にあったバウンドコンボの壁版と言ったところだ。

さらに、段位システムも刷新。ブラックボックスだった昇格・降格のポイント変動が可視化され、条件も改善された。

『ソウルキャリバーVI』の情報は、ほとんどEVO 2018で発表されたもので、アスタロスやソンミナの映像などが公開された。

会場には練習用の対戦台も用意されており、野試合が行われていた
『ソウルキャリバーVI』の試遊台も用意してあり、一足先にプレイできた
会場にはATTASAの販売店が出店しており、EVO 2018グッズやアケコンのQANBA Obsidian、三和電子のアケコン用ボタンやレバーなども販売していた
メディア露出多数、高まる「N高出身」への期待値

メディア露出多数、高まる「N高出身」への期待値

2019.03.22

ネットの学校「N高」の卒業式に潜入

開校時に入学したN高1期生が卒業した

世間の注目を浴び続けた生徒は、何を想う?

3月、角川ドワンゴ学園「N高等学校」の卒業式が東京・お台場にて開催された。

「ネットの高校」として、3年前に設立したN高。この日、2016年の開校時に入学した第1期生と、途中転入・編入した生徒をあわせ、計1593名が卒業した。3年前、『VR入学式』で世間を賑わせたこの学校を巣立つ卒業生たちは、N高での日々をどう捉え、今後はどのようなキャリアを描いていくのだろうか。

卒業式は2019年3月20日、お台場にて行われた

卒業式を彩る最新テクノロジー

N高は、ドワンゴとKADOKAWAの経営統合で誕生したカドカワが設立母体となり、2016年4月に開校された通信制高校だ。同校は開校後、2年次編入なども受け入れてきたため、これまでも卒業生を排出してきてはいたが、「1年生~3年生をN高で過ごした生徒」が卒業するのは、初めてのことだ。

卒業式には多くの報道陣も参加した。生徒にとって、「卒業式に記者がいる」「自分たちが卒業する様子がテレビやWebで取り上げられる」というのは不思議な感覚だろう。とはいえ、もう「VR入学式」に「ニコニコ超会議」へのブース出展(N高ではそれを「文化祭」と表現)などの経験を経て、メディアへの露出には慣れてしまっているのかもしれない。

そして、今回の卒業式も例によって独特だった。

卒業式は任意参加で、会場には袴や制服に身を包んだ生徒が集まる一方、その様子をライブ配信することで、会場に来られない生徒生徒も参加できる仕組みになっていた。会場のスクリーン上にはニコニコ生放送さながら、リアルタイムでコメントが表示されており、こうした演出は「N高らしい」といった印象を受けた。

卒業式の様子。オンライン参加者のコメントがスクリーンを流れる

中でも印象深かったのは、当日来られなかった生徒を代表して、米シリコンバレーに留学中の佐々木雅斗さんが「ロボット」に自分の顔を映して卒業証書を受け取ったシーンだ。

使用したのは、ANAが“未来の移動手段”として開発する、視覚・聴覚・触覚などを備えた、ユーザーの分身となるロボット「ANA AVATAR」。同校ではこのロボットを試験的に授業にも導入しているそうで、こういった最新のテクノロジーを使うあたりもN高らしい。

遠隔操作ロボット「ANA AVATAR(Beam Pro)」を用いて卒業証書を受け取った佐々木さん

と、テクノロジーにばかり目が行きがちではあるが、そもそも「高校生がシリコンバレーに留学している」という事実も驚くべき点だ。高校に通いながらも、シリコンバレーでビジネスを学ぶ――、というキャリアを選べるのは、学校という場所の制約を受けない、ネットの高校のメリットと言えるだろう。

卒業式にはほかにも「異色のキャリア」を持つ生徒たちが集まり、特に活躍した卒業生に対する特別表彰も行われた。

表彰を受けたのは、東京から鹿児島県に移住し、農業や水産業を手伝い地域活性化に貢献する白鳥優季さん、第18回アジア競技大会ジャカルタ・パレンバン「ウイニングイレブン 2018」eスポーツ 金メダリストの相原翼さん、N高のプログラムを最大限に活用し、スタンフォード大学やオックスフォード大学のサマープログラムに参加した冨樫真凜さんなど。その活躍の幅は広い。

さまざまな分野で活躍したN高生に対しては、特別表彰が行われ、記念品としてクリスタルトロフィーが贈呈された

メディア露出が多いがゆえに高まる期待値

N高を卒業した個性豊かな面々は、今後は大学進学、就職とさまざまなキャリアを歩む。

日本初で唯一N高にのみ実在するという「起業部」に所属し、かつ起業第一号として「Easy Go」という会社を創業している、鈴木颯人さんと山田陽大さんから「N高で過ごした時間」についてコメントをもらった。

「元々は地元の進学校に通っていたのですが、『自分が好きなことをしたい』『起業したい』という想いがあり、N高に入学しました。年齢や場所に縛られず、多くの人とコミュニケーションを取れ、充実した3年を過ごせました」(鈴木さん)

「以前通っていた学校が自分と合わず、ネットで見つけたN高で『ここだったら新しいことができるかも』と入学を決意しました。今振り返ってみて、やはり『この学校に来てよかった』と思います」(山田さん)

Easy Go代表取締役の鈴木颯人さん(左)と取締役の山田陽大さん(右)

2人に限らず、卒業生のコメントを聞いていくと「この場所で挑戦してみたい」という想いの元、N高を選んでいる生徒が多い印象だ。

普通の高校とは違い、メディアに露出する機会の多いN高での生活は、良くも悪くも、世間からの注目を浴びる。まだ高校生の彼らにとっては、その視線が時に辛く感じることもあっただろう。ただ、その一方で鈴木さんは「初めて会う方とお話しする際、『N高出身です』と言うだけで、会話が広がることがよくあります」とその知名度を好意的に捉えている。

若くして、覚悟を持ってN高という環境に飛び込んだ生徒たちは、周囲の視線を浴びつつ、たくましく成長してきたことだろう。「N高出身」というキャリアは、彼らにとって1つの大きな武器になりそうだ。

カドカワは新たに2019年4月から、「N中等部」も開校する予定だ。「ネットの学校」という、世間の注目が集まる新しいコンセプトの学校だからこそ、在校生・卒業生の動向は、今後もしばらくは注目され続けそうだ。

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スマホは「望遠」でデジカメに追い打ち? OPPOの10倍ズーム技術が面白い

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2019.03.22

中国スマホメーカーのOPPOが独自のカメラ技術を説明

開発競争が続くスマホカメラ、トレンドは「望遠」へ

高倍率ズームスマホの登場で、デジカメの優位性に危機?

中国のスマホメーカーとしてシェアを急拡大するOPPOが独自に新開発したカメラ技術、「10倍ハイブリッドズーム」が面白い。実際に2019年の新機種からスマホへの搭載を進め、日本市場へも製品を投入するという。

OPPOが「10倍ハイブリッドズーム」技術を紹介

メーカー間の開発競争が続くスマホカメラだが、「望遠」が次のトレンドになりつつある。デジタルカメラに匹敵する10倍もの高倍率ズームを、OPPOはどのように実現したのだろうか。

1年で7機種を投入、気付いた「日本市場の難しさ」

OPPOは世界のスマホ市場で熾烈な4位争いを繰り広げている。サムスン、アップル、ファーウェイのトップ3社に続く集団の中で、2018年は中国Xiaomiに僅差で迫る5位になった(IDC調べ)。

OPPOは2018年、日本市場で7機種のスマホを発売した。OPPO日本法人の鄧宇辰社長は、これまでに国内販売チャネルを12に拡大し、あわせて認定修理店を全国に展開したことを挙げ、「日本のSIMフリー市場でいち早く成長するブランドになった」と振り返る。

オッポジャパン 代表取締役社長の鄧宇辰氏
2018年の1年間にスマホを7機種投入

2019年は国内展開をさらに加速する。日本の消費者に向けたコミットメントとして、件の「10倍ハイブリッドズーム」機能を備えたスマホや、FeliCa・防水対応のスマホ、新たに立ち上げたブランド「Reno」シリーズの市場投入を約束する。

また、話題の「5Gスマホ」の市場投入も急ぐ。日本では5Gの周波数がまだキャリアに割り当てられていないものの、ドコモ、KDDI、ソフトバンクを含む世界の事業者と標準化に向けて連携しており、準備を整えていることを強調する。

MWC19のQualcommブースではOPPOが5Gスマホを実演

一方で鄧社長は、日本市場の難しさについて、「1年の経験を通して、日本市場は他の国と違うことに気付いた。消費の習慣や求めるレベルも高い。グローバルのやり方を日本に持ってきても通用しない」とも述べている。日本市場における品質やサービスの要求水準の高さは、多くのメーカーが直面してきた課題だが、OPPOも同じ壁にぶつかったといえそうだ。

スマホカメラ、次のトレンドは「望遠」に

そのOPPOが市場攻略にあたり、特に注力をしはじめたのが「カメラ」だ。その中でも、業界では次の進化ポイントとして「望遠」技術に注目が集まっている。

そもそもスマホはデジカメと違い本体が薄いため、搭載できるレンズに物理的な制約がある。このレンズの制約から、スマホのカメラはどうしても焦点距離の狭さが弱点になってしまっていた。そこで最近はスマホに複数のカメラを内蔵し、それぞれで広角や望遠を使い分けることで、この弱点を克服しようと進化している。

OPPOの「10倍ハイブリッドズーム」技術は、この弱点に対し異なるアプローチで挑む。プリズムを使って光を屈曲させるペリスコープ(屈曲光学)構造をカメラモジュールに採用することで、レンズを従来の垂直方向ではなく水平に配置できるようにした。これにより、薄型のスマホであっても、光学レンズでは従来不可能だった高倍率ズームが搭載できる。

光を曲げるペリスコープ構造を採用

ただ、35mm換算での焦点距離は16~160mmの10倍となっており、一般的なコンデジの感覚では5倍ズーム程度の性能だ。8.1倍以上はデジタル処理を組み合わせた「ハイブリッドズーム」としているなど、いくつか注意点はある。とは言え、これまでにない望遠レンズをスマホで扱えるのは面白い。

10倍ハイブリッドズームによる画角の違い

OPPOは既に報道陣に向けて、この10倍ハイブリッドズーム技術を搭載するスマホの開発デモ機を公開している。2019年の第2四半期には製品化する計画で、日本市場へも2019年中に投入する見込みだ。

10倍ハイブリッドズームのデモ機。5Gにも対応できるという

特にカジュアルなカメラ需要の受け皿としてスマホに押されがちなデジタルカメラだが、高倍率ズームはスマホには無い、デジカメに残された得意分野のひとつだった。だが望遠もスマホで十分撮れるとなれば、いよいよその優位性も危うくなる。今回のズーム技術は、デジカメ市場をもう一段縮小させてしまう可能性を秘めているのだ。

最大のライバルであるファーウェイも「HUAWEI P30」シリーズで望遠カメラを搭載するとみられており、今後は各メーカーが高倍率ズームで競い合うことは間違いなさそうだ。

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