ライバル不在で独走状態! スズキ「ジムニー」の成熟を試乗で実感

ライバル不在で独走状態! スズキ「ジムニー」の成熟を試乗で実感

2018.08.27

20年ぶりの新型車は人気爆発、納車は1年待ち?

成熟の度合いを増す本格コンパクト・クロカン4WD

世界戦略車としての役割を担う「シエラ」の重要性

スズキが20年ぶりにフルモデルチェンジした新型「ジムニー」および「ジムニーシエラ」が爆発的な人気となっている。本格的なコンパクト・クロスカントリー4WDとして発売前から注目を集めていた4代目モデルは、好調な受注に生産が追いつかず「納車1年待ち」の声も聞かれるほど。スズキは生産拠点の湖西工場(静岡県)で増産対応を進めているという。

新型「ジムニー」。サイズは全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,725mm

唯一無二の存在「ジムニー」はどう進化したか

1970年に軽自動車で唯一の本格4WDとして登場して以来、ジムニーは約半世紀を経て4代目へと進化した。伝統を継承しつつ、スタイリングでも“原点回帰”を図っているが、電子デバイスなどの先進技術も取り入れているのが今回の新型だ。

新型「ジムニーシエラ」。サイズは全長3,550mm、全幅1,645mm、全高1,730mm。ジムニーとジムニーシエラは、ジムニーが軽自動車クロカン4WD、ジムニーシエラが小型クロカン4WDであり、日本市場では軽自動車と登録車に区別される

ジムニーが属するのは「クロカン」や「オフローダー」などと呼ばれるジャンル。代表的なのは「ジープ」だが、日本にも三菱自動車工業「パジェロ」やトヨタ自動車「ランドクルーザー」といったクルマがある。コンパクト・クロカンとしては三菱「パジェロ・ミニ」のほか、複数の自動車メーカーが商品展開を図ったが、いずれも撤退し、残っているのはジムニーだけという状況だ。

スズキは当初、軽のジムニーを国内向けに発売したが、1977年に小型車「ジムニー8」を投入してからは輸出も始め、これまでに194の国と地域で販売してきた。販売台数は世界累計で285万台に達している。

今回の4代目モデルを見ると、ジムニーは国内の軽自動車規格に合わせた専用モデルだが、ジムニーシエラは従来の1.3Lエンジンを新開発の1.5L直列4気筒エンジンへと改め、動力性能と信頼性を向上させている。世界戦略車として格が上がった印象だ。開発を担当した米澤宏之チーフエンジニアによると、国内での初期受注も「ジムニーとシエラで10:1程度の予測だったが、シエラの比率が予測よりもかなり高くなっている」という。

価格は「ジムニー」が税込み145万8,000円から、「ジムニーシエラ」が同176万400円から

試乗で探る人気の理由

スズキが1970年に初代ジムニーを投入した頃、筆者は駆け出しの記者として発表会を取材した記憶がある。ジムニー発表時のプレスリリースは以下のように述べている。

「現在、四輪駆動車の生産は全社で年間5,000台程度である。これらは、2,000~3,000ccの排気量で価格も90万~100万円とかなり高価であり、需要も産業用、法人用に限られている。しかし、モータリゼーションが進展し、自動車の多様化が要求されるようになった今日、廉価で手軽に使用できる四輪駆動の存在価値が高まっている。スズキではこの点に注目し、かねてより軽自動車の四輪駆動開発を進めていたが、このほど発表の運びとなったものである。これにより、従来からの四輪駆動車の主な用途であった産業用だけでなく、山岳、積雪地帯の商店、製造業、狩猟、つりなどから遊びのクルマとしてのレジャーカーに至るまで、個人需要も含めて幅広い用途を開拓できるものと期待される」

初代「ジムニー」(画像提供:スズキ)

まさしく、当時は日本のモータリゼーションが花開いた時代であり、360ccの規格でスタートした軽自動車に本格4WDが登場したことは話題を呼んだ。筆者はこの初代ジムニーに試乗し、江ノ島方面をドライブしたことも覚えている。あれからおよそ半世紀、今回は4代目の新型ジムニーとジムニーシエラに試乗する機会を得た。

なぜ、そんなに爆発的な人気となっているのだろうか。それを探ろうと新型モデルを見てみる。まず感じるのは、やはりデザインの魅力だ。直線基調の復活は「合理的でムダのない機能美を追求した」(米澤宏之チーフエンジニア)ため。いわば原点回帰であり、角張った初代ジムニーを彷彿とさせる。そこには洗練された雰囲気すら感じられるし、女性は「可愛い」と思うかもしれない。

試乗したジムニーはマニュアルトランスミッション(MT)車で、一般道路を走ったため軽ターボエンジンの音が少し気になったが、ラダーフレーム構造の安定感、見切りの良さは十分だ。

一方のジムニーシエラは、全幅が先代から45mm広がったことで、外観も本格コンパクト・クロカン4WDらしくなった。こちらは試乗車がオートマチックトランスミッション(AT)車であったこともあり、新開発の1.5Lエンジンが軽ターボエンジンに対する余裕を感じさせて走りやすかった。

電子デバイスとしては「デュアルセンサーブレーキサポート」(衝突被害軽減ブレーキ)など、スズキの予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」を搭載し、安全性能を高めてある。

今回の試乗は残念ながらオンロードだけで、オフロード性能を確かめることはできなかったが、四輪駆動本来の走行性能だけでなく、高速道路でもスムーズかつ快適に走行できるクルマであることが、その原点回帰のスタイリングとともに、20年もモデルチェンジを待っていたジムニーファンに受け入れられているのだろう。

20年ぶりのフルモデルチェンジを心待ちにしていたファンも多そうだ(画像提供:スズキ)

世界戦略車として風格を増した「スズキの顔」

かつては日本車も多くのコンパクト・クロカン4WDを展開していたが、今や櫛の歯が抜けるように消えていき、ジムニーが唯一無二の存在となっていることは前にも述べた通り。新型車試乗の後、米澤チーフエンジニアに話を聞くと、「スズキにとってジムニーは特別なクルマ。20年ぶりにフルモデルチェンジする4代目の開発は名誉なことだが、プレッシャーもあった」という。

もちろん、軽自動車市場で唯一のジャンルなので、ジムニーは継続させていくこと自体にも重要性がある。ユーザー層は林業に携わる「プロ」から趣味と実益を追う「一般ユーザー」まで幅広い。

米澤チーフエンジニア

一方で、海外市場ではすでに、194の国と地域への輸出でコンパクトカーとしてのジムニーシエラが浸透している。「コンパクトカーとしてのライバルは、日本だけでなく海外でも見当たらない」(米澤氏)だけに、4代目の開発は特に、グローバル戦略車としてのジムニーシエラを意識したそうだ。

「ジムニー」の好調維持には危機管理も重要?

このところのスズキは、国内向けに軽自動車をしっかりと用意するとともに、小型車ラインアップの強化を進めている。小型車を含めた商品力を積極的に拡充する中で、それぞれの商品評価も高まってきた。加えて、インドでの高い販売シェアと高収益を主体に業績も順調な動きを示している。

だが、これに水を差すように、新車出荷前の燃費・排ガス検査で不適切な対応があったことで、鈴木俊宏社長が謝罪会見を行う不祥事が発生した。お盆休み前の8月10日には、スズキのほか、マツダとヤマハ発動機も同様の内容で謝罪会見を行う事態となった。

今回の問題がリコールにつながることはないが、品質管理の在り方を問われたことは確かだ。ただ、スズキとしては、他社が役員クラスによる対応だったのに対し、トップ自らが出席する会見を開いたことで、危機管理・コンプライアンスへの初動対応に真摯な姿勢を見せたといえる。新型ジムニーの快調な出足に悪影響を及ぼすことがないよう、今回の問題にはしっかりと対応し、その姿勢を内外に示していく必要があるだろう。

バズりを狙いスベって炎上、「リアルガチでやばい」年金ツイート問題

カレー沢薫の時流漂流 第33回

バズりを狙いスベって炎上、「リアルガチでやばい」年金ツイート問題

2019.03.25

漫画家・コラムニスト カレー沢薫さんの社会派連載!

第33回は、リアルガチでやばい「日本年金機構のツイート炎上」について

日本年金機構のツイッター広告が炎上し、即ツイ消しおよび謝罪する事態になったという。その炎上したツイートというのがこちらの文言だ。

「ガチヤバイ!? リアルガチでやばいかも!? 新社会人のみなさまへ 受け取る年金少なくなってない!? ねんきんネットで確認だ!」

これは非常によくある「ウケると思ってスベッた上に大炎上」パターンであり、「炎上ガチャ」でこれが出て来たら確実に低レアなので「即売却」といった感じだ。

問題のツイートでは何かを差別、あるいは蔑視しているワケでもなく、火力としてはチャッカマン程度であり、そんなに怒らなくてもとさえ思えるが、やはり怒る方にも理由はある。

日本年金機構はこれまでに大きな不祥事を起こしてきている。2007年にはオンライン化した年金データに不備や誤りが多いことが発覚した「消えた年金問題」というのがあった。

ちゃんと年金を納めていてもそれが記録されていないため、将来の年金額が減ってしまうかもしれない、という非常に重大な事件である。国民から取るだけ取っておいて、その管理がずさん、という、メロスでなくても激怒して走り出す案件であった。また、2015年には215万人の個人情報を流出させるという情報漏えい事件も起こしている。

こんな信用残機ゼロの状態では「ちょっとしたおふざけ」でも「ガチでやばいのはお前らのせいだろ」「何故こっちを煽る? まずそっちがちゃんとしろ」「こんなことに俺たちの年金を使いやがって」という鬼のマジレスが来てしまうのは当然である。

広告にユーモアは大事だが、「年金」クラスの笑いごとじゃないテーマになると「真面目かよ!」と言われるぐらい真面目にしておいたほうが良い、という好例だ。

炎上広告が出ると必ず「おかしいと思う奴はいなかったのか」「誰か止めろよ」という声が出るが、「SNSでバズること」を目的にすると、人間の視野は2度ぐらいになってしまう。そのため、過度な悪ふざけになっているとか、弩級の差別表現が入っているということにマジで気づかなかったりするのだ。

また、社内に「これはおかしい」と思う人間が5億人いたとしても、トップが「これはウケる」と思ってしまっていたら、下っ端にそれを止めることはできない。個人がやるとどうしても考えが偏るので、企業はさまざまな性別年代の人間に意見を聞いた上で、広告を打った方が良いと思う。

だが意見を幅広く聞いた上で、一番上がそれを「考えすぎだって」と一蹴して断行したりするので、組織の炎上というのは根深い問題である。

今回の炎上を「明日は我が身」と思う理由

だが今回の年金機構の炎上は、個人的感情として「一概に責められぬ」感がある。

今回の広告はその表現を「他人事かよ」と大いに責められたわけだが、年金機構的にはそんなつもりはなく、どうやったら若者に年金に関心を持ってもらえるか、真面目に考えた結果「ああなってしまった」のではないだろうか。

二十代前半ばかりの職場でただ1人アラフォーの自分が、無理して若者言葉を使い盛大にスベッた挙句、給湯室でメチャクチャ悪口言われてた、みたいな図を想像すると、「身に覚えがある」もしくは「明日は我が身」なので、あまり責められないのだ。

実際、年金機構は年金に対し捨て鉢になっているわけではなく、何とか国民に年金に関心を持ってもらい、適切に払ってもらいたいと思っていることだけは確かなのである。

ところで、私は去年無職になったことにより、厚生年金から国民年金になってしまった。当然国民年金だと厚生年金より将来もらえる額は少ない。将来の不安を感じた私は、「国民年金基金」の資料を取り寄せた。

国民年金基金とは、自営業や私のような無職が国民年金とは別途で年金料を収め、将来もらえる年金額を増やせるという制度である。支払った金額は確定申告の控除対象にもなるので節税にもなるのだ。

年金は当てにならないから他で老後資金を作ろうという声も大きいが、それでも年金ほど確実でリスクが少ないものは今のところない、という意見も多く見られる。

だが、資料を申し込んだ時は熱かった気持ちが、届いた時冷めているというのはよくあることで、取り寄せるだけ取り寄せてしばらく放置していた。

すると国民年金基金から電話がかかってきたのである。私は電話が苦手で、取ると青紫色の粉瘤が出来るので取らなかったのだが、こんなテーマで書くことになるなら粉瘤の一つや二つ覚悟で取れば良かった。おそらくだが「国民年金基金どうでしょう?」という内容だったのではないだろうか。端的に言えば「営業電話」である。

その後、電話は数回かかってきて、驚くべきことに、日曜日でもかかってきた。国の機関が日曜に動くとは思っていなかったので驚愕である。

「必死かよ」と思ったが、事実必死なのだろう。それぐらい年金はひっ迫しているのだ。もしかしたらノルマ的なものすらあるのかもしれない。

年金をもらうのは我々である。企業の炎上なら「不買運動」ができるが、年金の場合「不払運動」になり、後々受取額が減って困るのは国民の方である。

今回の炎上で国民が年金に対しますます拒否感を持ってしまったのは、年金機構というより我々にとっての悲劇なのだ。広告自体には反感を持ったかもしれないが、年金に関心を持ち、自身の年金状態を確認するのは大事なことである。

私も次に電話がかかってきたら、粉瘤上等で取ってみようと思う。

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LINEをやめるには? アカウント削除の方法

LINEをやめるには? アカウント削除の方法

2019.03.25

LINEの利用をやめる時はアカウントの削除が必要

機種変更などで使う「引き継ぎ」とは違うので注意

LINEアカウントの削除には、注意が必要だ。機種変更やスマートフォンの故障、アプリの不調といった理由で削除を考えているとしたら、それは間違っている。その場合に必要なのは「引き継ぎ」という処理だ。

アカウント削除はLINE利用そのものをやめる時に行う作業だ。新しく別のアカウントを作り直してもいいが、これまで繋がりのあった人々との縁は切れてしまう。もし連絡を取り続けたいのならば、あらためて友だち登録をしてもらわなければならない。

最近はLINEの連絡先しか知らないという関係も珍しくないから、中には交流が途切れてしまう相手もいるだろう。そういったことを理解した上で、削除作業を進めてほしい。

LINEアカウントを削除する

メイン画面で右上にある歯車マークをタップし、設定画面を開いたら「アカウント」を選択しよう。次に一番下にある「アカウント削除」をタップすると、警告画面が表示されるはずだ。アカウントにログインできなくなるというのは、もう同じアカウントが利用できないことを意味する。問題なければ「次へ」をタップしよう。

設定で「アカウント」を選択
一番下にある「アカウント削除」をタップ
警告画面の中身を読んだ上で「次へ」をタップ

次の画面では、アカウントを本当に削除するのかが確認される。これまで獲得したポイントやアイテム、購入したコイン等も全てなくなるということが「保有アイテム」のところで示されているはずだ。

今回説明に利用しているアカウントは、LINEをほとんど利用していない状態なので、多くの項目が「0」になっているが、ある程度利用していればスタンプをたくさん購入してきていたり、購入のためにコインを保有していたりといったこともあるだろう。それらは新しく作ったアカウントに引き渡すようなことはできない。全て失って問題ないということであれば、下にある「すべてのアイテムが削除されることを理解しました。」という欄にチェックを入れよう。

コイン、ポイント、スタンプ、着せかえの全てが削除されることを理解したらチェックを入れる

下へスクロールすると、連携アプリについても確認される。LINEアカウントを利用してログインしていたアプリや、LINEコインで何かが購入できていた連携アプリがあれば、その連携も解除される。問題がなければ、確認項目にチェックを入れてさらに下へ進もう。

連携アプリがある場合はそちらの利用についても確認したい

最後に友だちリストやトーク履歴を含む全てが利用できなくなることが再確認される。ここにもチェックを入れると「アカウント削除」ボタンが有効になるはずだ。本当に問題がなければ「アカウント削除」ボタンを押して完了させよう。

全ての確認用チェックボタンにチェックを入れれば削除処理が有効になる。「アカウント削除」ボタンが有効になったらタップして完了だ

「LINE(ライン)基本の使い方ガイド」バックナンバーはこちら
https://biz.news.mynavi.jp/category/line

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