エアコンを「家具」として見つめたデザイン - 三菱電機「霧ヶ峰FLシリーズ」

モノのデザイン 第10回

エアコンを「家具」として見つめたデザイン - 三菱電機「霧ヶ峰FLシリーズ」

2016.09.26

三菱電機のルームエアコン「霧ヶ峰FLシリーズ」。インテリア性、デザイン性の高さを追求して同社が今年3月に発売した製品だ。

「霧ヶ峰FLシリーズ」

昨今のエアコンに多いカーブの多いフォルムとは異なる四角いフォルムで、カラーも白が一般的なエアコン市場においても、ひと際異彩を放つボルドーレッドとパウダースノウ。この印象的なルックスで、これまでとは異なるユーザーをつかんでいるという。

今回は同製品の開発を担当した、同社静岡製作所ルームエアコン販売企画グループの中洲次郎氏に、製品化までのプロセスや開発秘話を伺った。

コンセプトモデルをそのまま製品にする挑戦

三菱電機 静岡製作所ルームエアコン販売企画グループ 中洲次郎氏

中洲氏によると、同製品はもともと同社のデザイン研究所の自主研究によるコンセプトモデルとして作られたのが始まり。製品化に至る経緯を次のように明かした。

「(コンセプトモデルの)社内のお披露目で当時の所長が気に入り、すぐに製品化しようという話になりました。通常エアコンというのは、機構・設計の部門からある程度の形状が挙がってきて、その段階でデザインが検討されるのですが、FLシリーズは真逆。最初からデザインありきで、それをいかにして技術的に可能にしていていくか、量産化していくかという異例のプロセスで製品化が進められました。ゆえに、通常は基本技術や大きな変更が伴わない新モデルの場合はだいたい1年ほどで新しいものが発売になるのですが、この製品は2012年3月ごろから2015年末ごろまで開発が続けられました」

実際に設置された様子

製品化までに3年以上の道のりを要したという同製品だが、第一の関門は"表面処理"だったとのこと。FLシリーズの表面のパネルは洗練されたメタル調の質感が印象的だが、実は通常のエアコンと同じように樹脂素材で出来ている。コンセプトモデルは実際に金属で作られていたが、実際の製品ではその通りにできない理由があるのだ。

「アルミなど熱伝導率の高い金属のパネルはエアコンの冷気で冷たくなりやすく、結露が発生してしまうんです。それゆえ、(製品化するとなると)どうしても表面には金属素材は使えないんです」と中洲氏。しかし、そもそも「デザイン性の高い、エアコンの新しい市場を作っていきたい」という思いで始まったプロジェクト。コンセプトモデルにできるだけ近いものを目指し、妥協は許さなかったとのこと。そこで思いついた工夫が塗装の方法だ。

塗装のサンプル。表面はアクリル樹脂で、ヘアライン加工を裏面から施し、シルバーメタリックの塗装を行うことで金属感を出している

「ヘアライン加工やメタリック塗装などを裏側から施しています。金属が使えないなら、透明のアクリル樹脂の裏から塗ってみようという、逆転の発想ですね。レッドは比較的すぐにできましたが、ホワイトのほうはパールの塗装を二度塗りしたり、コストも手間もかかっているんです」

正面から見えない吹き出し口を実現

中洲氏が次に語った2つ目の課題は、正面から見た際のデザインだ。エアコンの風の吹き出し部にあたるルーバーやフラップというのは、正面から少し斜めの位置に見えるのが一般的。これは風を水平に送り、部屋に行き届かせるために物理的に不可欠な構造でもある。しかし、本製品では正面からは見えない位置にあるのが特徴だ。

エアコンの多くは吹き出し口が常時見える状態になっているが、「霧ヶ峰FLシリーズ」では運転していない状態において吹き出し口が正面から見えず、完全な直方体になっている

「従来のエアコンのルーバーやフラップの位置というのは、風を水平に吹かせるためそうなっているものなのに、(正面から見えない状態にするのは)無理だと、はじめは設計担当者から言われました。しかし、海外の事業所でも高い評価を受けたコンセプトモデルであり、少しでも妥協して(普通の)エアコンっぽくなってしまったら台無しだということで、なんとか実現する方法を考えました。これが一番のハードルだったと思います」

そこで考え出されたのが、格納式フラップの仕組みだ。本体内部に小さなフラップを仕込み、稼動する時だけ姿を現し、送風効率を下げないようにしたのだという。

運転時だけフラップを表に露出して稼働する

「見た目だけ」にしないための性能と割り切り

そして3つ目の壁となったのが省エネ性能。中洲氏は「事前のマーケティング調査からも、見た目はよくても中身がいまいちというのでは、この商品に魅かれるユーザーは好まないだろうということで、弊社の上位クラス同等の省エネ性能を目指そうという話になりました」と明かす。

ちなみに、中洲氏によると、昨今のルームエアコンが大型化しているのは省エネ性能を上げることが大きな要因になっているという。省エネ性能を向上させるために、太いファンや大型の熱交換器を採用する必要があり、奥行きや高さが増す傾向にあるのだそうだ。

これに対して、FLシリーズで取られた策は横幅を伸ばすこと。同製品の外形寸法は、幅890ミリ、高さ307ミリ、奥行き233ミリ。通常のエアコンは日本間の半間を基準に設定された800ミリが主流。しかし、FLシリーズではスタイリッシュなデザインを維持するために、奥行きは押さえて、その分横幅を伸ばした。これにより、日本の住戸のうち一定の割合で設置ができなくなってしまうと把握していたが、そこはデザイン性を最優先に考え、「ある程度の割り切りが必要」という結論に至ったとのことだ。

設置時のイメージ。エアコンを部屋全体のコーディネートの一環として配置している

同様に、機能面で割り切られたのがフィルターの自動清掃機能だという。この機能は現在、各社の上位モデルでは必ず付いていると言っても良いもの。そのため、「取るか取らないかは社内でも大論争でした」と振り返る。

「事前のマーケティング調査で、エアコンのデザイン性を重視する約2割の層は、フィルター清掃機能がなくてもデザインがよければ買うと答えた人が多かったこともあり、デザインと両立させるための技術的な限界で搭載をやめました。そのぶんのコストをデザイン面にかけることができたので、最上位モデルとほぼ同じ値段を実現することもできたのです。本質の機能は維持しながらもユーザーにとっての選択肢を増やすという戦略を取ることにしました」と中洲氏。

同社のセンサー機能「ムーブアイ極」も、フラップ同様格納できる設計

これだけ技術部門を悩ませることになった、スクエアなフォルム。これを採用したデザイナー側の思いは、"家具"としてのエアコンだった。中洲氏はデザイナーチームの狙いを次のように代弁した。

「デザイン研究所のチームには、"デザインエアコンのスターンダードを作りたい"という思いがありました。エアコンと言っても、部屋にあるもので、家具と同じインテリアの一部。そこで"家具のようなエアコン"というのが出発点にありました。そして、部屋というのは箱型で直線的なものなので、シンプルでストレートなデザインが合うのではないかというのがあったようです」

また、本製品のデザインでもう1つ目を引くのが、中央で二分割されたような形状。これについては「真ん中にスリットを設けたのは、風の吸込み口としての役割を持たせているんです。通常は上側に吸込み口があるのですが、送風効率から言うと、実は真ん中から吸い込むというのが一番なんです。しかし、通常のエアコンはフィルターの清掃機能などがあることによってこれが実現できない。でも本製品ではそれを取りやめたことにより、この機構を採用することができたんです。デザイン上の意味もありますが、機能美でもあるんです」と説明する。

リモコンは通常1パターンのみだが、この機種では本体カラーにあわせて2種作られた。ボタンを極力表に出さないよう設計されている

この他にも「ムーブアイ極」と呼ばれる、同社のルームエアコンで特徴的なセンサー機能も搭載しているが、フラップ同様、稼動時以外は本体に格納される仕組みだ。同製品ではこうした格納式のために9個の独立したモーターで制御が行われている。

「設計担当者は、本体から現れる動きにもこだわっています。リモコンも本体カラーに合わせたデザインのものを用意しました。コストはかかってしまいますが、細部に至るまでとことんこだわったんです」と中洲氏。

"家具としてのエアコン"をモチーフに登場したFLシリーズ。「デザインエアコン市場を切り開きたい」という同社の思いを引き継ぎ、今後も各社から個性溢れるデザインの製品が登場し、消費者にとっての選択肢が増えていくことを期待してやまない。

新AQUOSは“片手ポケット族”狙う iPhone不在の「小型スマホ」市場に勝機

新AQUOSは“片手ポケット族”狙う iPhone不在の「小型スマホ」市場に勝機

2018.11.16

シャープが新スマホ「AQUOS R2 compact」を発表

大画面化の波に逆らい、「片手ポケット族」が増加傾向に

iPhone不在の「小型スマホ」市場を狙う

11月15日、シャープがAndroidスマートフォンの新製品「AQUOS R2 compact」を発表した。名前に「compact」と付いている通り、最近のスマホ市場では選択肢が減っている小型モデルであることが特徴だ。

小型スマホの需要を取り込む「AQUOS R2 compact」

コンパクトな見た目とは裏腹に、中身にはハイエンドである「AQUOS R」シリーズのスペックを詰め込んでいる。世界的にスマホの大画面化がトレンドとなっている中で、あえて時代に逆行するシャープの狙いはどこにあるのだろうか。

スマホを片手で持ち、ポケットに入れて使う人が増加

世界のスマホ市場では、6.5インチの「iPhone XS Max」に代表される大画面モデルが人気を博している。だが、日本では通勤電車などの利用シーンにおいて、片手で使う人が多いといわれている。シャープによれば、スマホを片手で持つ人は64% 、服のポケットに入れて持ち運ぶ人は49% に達しており、その割合は上昇傾向にあるという。

片手で持ち、ポケットに入れて持ち歩く「片手ポケット族」が多いという

その背景として、シャープはスマホの「インフラ化」を指摘する。SNSやコンテンツを楽しむだけでなく、サービスの利用やモバイル決済にスマホは欠かせない存在になっており、日常生活でスマホを取り出す場面が増えている。

AQUOS R2 compactは、日本人の手のサイズを念頭に置いた「横幅64mm」のボディに、できるだけ高性能な部品を詰め込んだハイエンドコンパクト機になっている。プロセッサは最新のSnapdragon 845、メモリは4GBを搭載しているが、これは大画面モデルのAQUOS R2と同等だ。

ポケットに入れやすいサイズに高性能を詰め込んだ

スマホ本体を小型化する一方、画面は前モデルの「AQUOS R compact」より大型化した。このためにシャープは画面の上下に切り欠き(ノッチ)を持つIGZOディスプレイを開発。インカメラと指紋センサを搭載しつつ、表示領域を上下に広げてきた。

前モデル(左)と比べて新モデル(右)は表示領域が広がった

「iPhone不在」の小型スマホ市場を直撃

シャープによれば、小型スマホを求める人は全体の3割程度という。スマホ市場では残りの7割に向けた大画面モデルが幅を利かせており、最新のiPhoneでは6.5インチのXS Maxに加え、一般向けモデルの「iPhone XR」も6.1インチとなっている。

一方、小型モデルとして根強い人気のあった「iPhone SE」は、後継モデルが出ないまま販売が終了。中古市場では価格が上昇する騒ぎもあった。

日本で最大シェアを誇るiPhoneだが、小型スマホ市場では存在感が薄れつつある。ソニーモバイルはXperiaシリーズのコンパクト機を投入しているが、2018年夏モデルの「Xperia XZ2 Compact」と比較して、シャープ機は画面の大きさ、薄さ、軽さの面で圧倒している。

中国メーカーとして日本でも勢いを伸ばすファーウェイ、OPPOも世界市場において大画面化競争を繰り広げており、小型モデルに積極的な動きは見せていない。この点もシャープにとって有利に働いている状況だ。

また、AQUOS R2 compactは顔認証と指紋認証の両方に対応しているのも特徴。これは、iPhoneにもXperiaにもない機能だ。スマホをポケットから取り出し、顔の前に持ち上げるだけでロックを解除できる顔認証だが、卓上に置いている場合は使いにくい。だが指紋センサがあれば、指を置くだけで済む。

顔認証に加えて指紋認証にも対応

スマホの端末メーカーの多くはグローバル市場に目を向け、大画面化のトレンドを追いがちだ。だが、シャープは国内の需要をしっかりとらえた上で、日本のユーザーに刺さる製品作りを続けている。

依然としてiPhone人気が続いている中で、限られた市場であっても「不在」のチャンスをタイムリーに活かし、ユーザーを奪還する。国内に目配りできるシャープならではの戦い方に注目したい。

大画面化するスマートフォン 使いやすさの試行錯誤は縦長から折り畳みへ

知って納得、ケータイ業界の"なぜ" 第23回

大画面化するスマートフォン 使いやすさの試行錯誤は縦長から折り畳みへ

2018.11.16

海外メーカーの台頭で日本にも大画面化の波が到来

大画面化と使いやすさの両立、各社の工夫の歴史

縦長スマホにとって代わるのは「折り畳み」スマホか

スマートフォンのディスプレイは年々大型化が進んでおり、かつては「大きすぎる」と言われた5インチディスプレイが、今や小さい部類に入ってしまうほどだ。一方で使いやすさを維持しながらディスプレイの大画面化を実現するため、メーカー各社はさまざまな工夫を重ねている。スマートフォンのディスプレイサイズはなぜ大きくなり、今後はどのように変化していくのだろうか。

海外メーカーの台頭で日本でも大画面化に拍車

スマートフォンにとってディスプレイは、単に情報を表示するだけでなく、タッチして操作するインタフェースも兼ねている非常に重要な存在だ。そのスマートフォンのディスプレイが、ここ10年ほどで最も大きく変化した要素が「サイズ」である。

どれくらい大きくなったのかというのは、新旧のスマートフォンのディスプレイサイズを比べてみれば一目瞭然だ。日本で最初に発売されたiPhoneである「iPhone 3G」のディスプレイサイズは3.5インチだった。一方、「iPhone X」や「iPhone XS」、「iPhone XR」といった最近のiPhoneのディスプレイサイズは6インチ級があたりまえ。1.7倍に以上に拡大しているのだ。

今やスマートフォンのディスプレイサイズは5インチ以上が一般的で、6インチも珍しくなくなった。画像の「iPhone X」のディスプレイサイズは5.85インチだ

さらに「iPhone XS Max」は6.5インチもあるし、他の大手メーカーでもサムスン電子の「Galaxy S9+」やファーウェイの「HUAWEI P20 Pro」のように、6インチを超えるディスプレイを採用した機種は増えている。なぜ、これほどまでにディスプレイサイズが大きくなったのかというと、それは大画面が欲しいというユーザーが多いため。スマートフォンの性能向上によって動画やコミック、ゲームなどのコンテンツを楽しむ人が増えていることから、ユーザーのニーズに応えるかたちで、大画面が求められるようになったといえよう。

だが日本国内の事情に目を向けてみると、公共交通機関での通勤・通学が多いのに加え、片手で文字入力ができる「フリック入力」が広く普及したこともあり、片手でスマートフォンを操作する傾向が強く、実は大画面に対するニーズはそこまで大きい訳ではない。実際日本では、4インチディスプレイの「iPhone SE」が人気を保っていたし、シャープの「AQUOS R Compact」やソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia XZ2 Compact」などのように、4インチ台のディスプレイを採用したコンパクトなスマートフォンも投入されている。

2018年の夏モデルとして販売されている「Xperia XZ2 Compact」は4.9インチと、最近では珍しくなった4インチ台のディスプレイを採用したコンパクトモデルだ

にもかかわらず、日本でも大画面のスマートフォンが増えているのはなぜか。まずは国内のスマートフォンメーカーが減少したことで、市場に海外メーカー製のスマートフォンが増えているためだ。海外では移動手段の違いに加え、文字入力システムの違いからスマートフォンを両手で持って操作する機会も多く、片手操作に対するこだわりが弱いのだ。

新興国などでも、ディスプレイサイズが大きいほど人気が出る傾向が目立ち、大画面に対するニーズが強いのである。海外製スマートフォンが日本市場に入り込みやすくなったことが、日本国内においてもスマートフォンの大画面化を進めたといえる。

縦長スマホの元祖はアップルだった?

とはいえ、スマートフォンが大画面化するに従って、本体の横幅がひろがり、さすがに海外のユーザーからも「持ちづらい」という声が増えてきたようだ。そこで近年急速に増えているのが、従来の16:9比率ではなく、18:9や19:9といった縦長比率のディスプレイの採用である。

持ちづらさに影響する横幅をこれ以上広げることなく、ディスプレイを縦に伸ばすことで大画面化しようとしたのだ。この流れをけん引したのは韓国メーカーで、2017年にはLGエレクトロニクスが「LG G6」(日本未発売)、サムスン電子が「Galaxy S8/S8+」といったように、縦長比率のディスプレイを採用した機種を積極的に投入した。

2017年発売の「Galaxy S8」「Galaxy S8+」は、18.9:9と縦長比率の有機ELディスプレイ「インフィニティディスプレイ」を採用したことで大きな話題となった

この韓国の両メーカーとも、グループ内にディスプレイデバイスを開発する企業を持っている。それゆえ縦長比率のディスプレイが生み出されたのには、実は大画面化だけが目的ではない。自社のスマートフォンに新しいディスプレイをいち早く搭載し、トレンドを作り上げることで、グループ企業のディスプレイデバイス販売拡大につなげる狙いもあったといえる。

だが、縦長ディスプレイで大画面化するというアイデアを真っ先に実践したのは、実はアップルである。アップルはかつてディスプレイの大画面化に消極的で、2011年発売の「iPhone 4s」までは3.5インチのサイズにこだわっていた。だが大画面化を求めるユーザーの声を受け、2012年発売の「iPhone 5」でディスプレイサイズを4インチに拡大した際に、ディスプレイの横幅はそのままに、縦に長くするという手法をとったのである。ある意味、アップルは5年前に現在のトレンドを先取りしていた、といえるかもしれない。

スマートフォンのディスプレイを縦に伸ばして大画面化するというアイデアをいち早く実践したのは、アップルの「iPhone 5」だった

しかしながら、ディスプレイを縦に伸ばして画面サイズを大きくする工夫にも、いずれ物理的な限界が来ることは目に見えている。そこで、さらなる大画面化の追求で、いま注目されているのが折り畳み式ディスプレイだ。このアイデア自体は、NTTドコモが2013年の「MEDIAS W」(NECカシオ モバイルコミュニケーションズ製)、2018年の「M」(ZTE製)で既に実現しているものだが、いずれも2枚のディスプレイを用いていたため、どうしても画面の折り目に継ぎ目が発生してしまう弱みを抱えている。

折り畳みスマートフォンとして注目されたNTTドコモの「M」は、2枚のディスプレイを用いるスタイルであるため折り畳み部分に継ぎ目が発生してしまう

だが有機ELを用いれば、ディスプレイを折り曲げられる“真の”折り畳みスマートフォンが開発できると言われており、大手スマートフォンメーカーがその開発を進めているとの観測報道も幾度となくなされている。

これは折り畳みできるという意味の「フォルダブル」スマホなどと呼ばれ、先ごろはサムスン電子が、来年発表するというフォルダブルスマホ「Galaxy F」のプロトタイプを開発者向けに見せはじめたりしている。2019年は各社から製品が登場するのではないか? との声もあるようだが、いま確実に言えることは、真の折り畳みスマートフォンがいつ、どのメーカーが、どのような形で投入するのかが、大いに注目されているということだけである。