ディズニー周辺にみるホテル戦略

ディズニー周辺にみるホテル戦略

2016.06.14

工事中のエリアが建設中のANNEX棟

訪日外国人の増加に伴って建設ラッシュが起きているホテル業界。その中でも特に集中しているエリアがある。年間の来場者数が3年連続で3000万人を突破した東京ディズニーリゾートのお膝元。その数合わせておよそ1万室超。供給過多ともみえる投資の狙いとは。

シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルの総支配人の長田明氏

「滞在型ホテルの新しい旅の提案をしたい」。6月8日、シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルは、同ホテルが建設を進めているANNEX棟の全貌を明らかにした。登壇した総支配人の長田氏は上記のように述べ自信をのぞかせた。新しく建設される棟には175室が入り、既存の部屋をあわせて1016室。1000室以上の客室数を持つホテルが、初めて舞浜エリアに誕生する。

ディズニーリゾートの開発に2020年度までに2500億円投資

オリエンタルランドによると、昨年度の東京ディズニーランドと東京ディズニーシー合わせた入園者数は3019万人で3年連続3000万人超えを達成した。同社では可処分所得の高い中高年層や、政府の観光立国への施策、2020年東京五輪の開催などによる訪日外国人の増加などによって、レジャー市場は今後も拡大していくことを見込んでいる。

今回開発されるエリア。オリエンタルランドHPより

そのため現在進めている中期経営計画では、既存の顧客層と合わせて“中高年層”と“訪日外国人”へのサービスを強化することが狙いだそうだ。2020年度までに2500億円の投資という規模の計画になっている。

ファンタジーランド新エリアの全景イメージ図。オリエンタルランドHPより
(左)「美女と野獣エリア(仮称)の街並みイメージ図。(右)大型アトラクションの外観。オリエンタルランドHPより

具体的には、トゥモローランドにある「グランドサーキット・レースウェイ」や「スタージェット」、一部の飲食施設などを閉鎖し、大型アトラクションを有する「美女と野獣エリア(仮称)」を新設するほか、アトラクションやエンターテインメントプログラムの刷新なども行う予定だという。

宿泊需要が訪日外国人の増加テンポを上回って拡大

昨年の間に日本を訪れた外国人は1974万人。2020年の目標としていた2000万人に届く勢いだ。そのため政府は2020年の目標を4000万人へと引き上げた。

訪日外国人旅行者数の推移。観光庁HPより

注目すべきは、述べ宿泊者数の推移だ。全体的に上がり調子であることはいうまでもないが、2014年に前年比33.8%増だったのが、15年には48.1%増と訪日外国人の宿泊者数の増加が加速している。

「2015年宿泊旅行統計調査」。観光庁HPより

宿泊施設数についてみずほ総合研究所が昨年レポートを出した(※このレポートは前提として、2020年に2500万人まで増加するとの仮定のもと作成されている)レポートによると、訪日外国人の延べ宿泊者数の増加が加速している最も大きな要因は、訪日外国人の増加である。さらには訪問する観光地数が増加していることで、1回の旅行あたりの宿泊数が増えていることも要因として挙げている。

そういった状況は舞浜エリアでも現れており、長田総支配人によると、「9年前は3,4%ほどだった訪日外国人が昨年には全体の20%まで増加している」という。

宿泊施設が足りない

近年の訪日客拡大のけん引役は観光・レジャー目的であり、今後も同様の傾向が続くことが見込まれている。観光・レジャー目的のみの都道府県別訪問率ランキングで千葉はランキングを徐々に上げており、その上昇要因は当然東京ディズニーリゾートであることが考えられる。

みずほ総合研究所「インバウンド観光と宿泊施設不足」都道府県別訪問率ランキングなど

レポートによると延べ宿泊者数は2020年に9111万人、2014年比でおよそ4600万人増加するという試算になる。国内と外国人合わせた総延べ宿泊者数は2020年に5.2億泊となり、総延べ宿泊者数に占める外国人比率は、17.5%まで上昇するとしている。全国には、未稼働客室が年間2億1845万室(2014年時点)あることから余力があるようにみえるが、関東・関西を中心とする11都府県では不足するという。その数およそ4万1000室。レポートでは、この宿泊施設の不足が訪日客拡大の制約要因になる可能性について指摘している。

みずほ総合研究所「インバウンド観光と宿泊施設不足」2020年宿泊者数増加と宿泊施設投資額(試算)など

そんな状況であることから、当然舞浜エリアはホテルを増やす必要がある。立地上、ディズニー客の増加、そして東京で生じる不足分を吸収できることが期待される場所だ。

シェラトンの顧客層

「8年前は平均滞在日数が1.2泊だったのが、今年度のここまでの数字だと1.4泊になっている」(長田氏)。泊数が増加した背景には、先に述べたような外国人観光客が増加したことが挙げられる。彼らは、国内から来る客と比べて滞在日数が長い傾向があるからだ。同ホテルに宿泊する外国人観光客は「平均的に3泊はする」(長田氏)という。

一方で相変わらず大多数を占めるのは、国内からのディズニー客だ。中でも家族連れが多い。国内からの客は大体、朝早く舞浜に到着してそのままチェックイン。一日遊び倒してホテルに戻る。次の日も朝早くに朝食をすませ、ディズニーで遊んでそのまま帰る。1泊2日の忙しい旅行だ。こういった家族連れも最近は3世代家族で来る客が増えているという。さらには、女子会、子育てを終えたシニアカップル、都会から近いリゾートということで来る客、健康志向の客など、客層は多様化している。

“いかに長くホテルに滞在してもらうか”がキモ

犬同伴者は専用の入り口がある

「愛犬と一緒に旅行をしたい」という顧客ニーズが高いことから、舞浜エリアで初めてドッグラウンジを併設した「ドッグ・ラバーズ・スイートat トーキョーベイ」が32室オープンする。客室を完全に分離しているので、ほかの客の目を気にする必要がなく、さらに追加料金なしでシャンプーやトリミングサービスを受けられる。 さらには、ハイクラスの専用ラウンジを最上階に設け、海を眺めながらゆっくり時間を過ごせる。より長くホテルに滞在してもらう工夫をほかにも用意しているという。

舞浜エリアホテル事業の将来

「舞浜エリアなどでは、ホテル建設が進んでいて、ここ1~2年の間に1万室を超えるでしょう」。会見でこう述べた長田氏。ディズニーそのものも大型の投資をしていることもあり、「地域全体が活性化されるのでは」と期待をこめた。シェラトンの広報によると、エリア全体で1万室を超えてもなお需要は高くあり、2020年東京五輪後も拡大傾向は続くとみているという。

こういった宿泊施設の過不足には地域格差があるのが現状で、地方によっては供給過多になる恐れもある。ただ、11都府県においては引き続き宿泊施設確保に向けた動きが求められるといえよう。

LINE WORKSを削除(解約)するには?

LINE WORKSを削除(解約)するには?

2019.03.21

LINE WORKSを解約したいと思ったら

解約の前にまずは「所属メンバーの削除」を行う

ユーザーは自分のアカウントを削除できるの?

LINE WORKSを試験的に導入したけれど合わなかったという場合や、利用していたプロジェクトが終了したから削除したいという場合に備えて、LINE WORKSを削除(解約)処理する手順をまとめておく。

LINE WORKSの削除はメンバー削除から

「管理者画面」を開いた上で「基本設定」を開くと、左メニューの一番下に「LINE WORKSの解約」という項目がある。ただし、使っている最中にいきなり解約しようとしても「解約できません」と表示されるはずだ。解約のためには、先に所属メンバー全員を削除しなければならない。

「基本設定」で「LINE WOKRSの解約」を選択
メンバーが残っていると解約できない

メンバー削除は、上メニューで「メンバー」を選んだ画面から行える。最高管理者は削除できないため、解約準備ならば上部のチェックボックスを使って全員を一括選択してから、最高管理者のチェックだけを外すのが簡単だ。上にある「削除」をクリックすると確認画面が表示されるので、「メンバー削除」で完了させよう。

なお「副管理者」など役職者については先に権限を削除してからでなければメンバー削除ができないので注意して欲しい。

「メンバー」で最高管理者以外を選んで「削除」をクリック
確認画面で「メンバー削除」をクリックしよう

解約理由を添えて処理完了

再度「基本設定」で「LINE WORKSの解約」を選ぶと、メンバーの削除が完了していれば解約へ進む画面が表示されるはずだ。最高管理者のパスワードと、解約理由のアンケートを入力すれば解約が完了する。

最高管理者のパスワードを入力
解約理由のアンケートも必須項目だ

個人アカウントの削除方法は?

LINE WORKSを管理者ではなくユーザーとして利用している場合、自分のアカウントを削除することはできない。

LINE WORKSのユーザーアカウントは、会社のメールアドレスのようなイメージだ。アカウントに利用する文字列などはユーザーが決められるが、アカウントの存在自体は管理者がそれぞれに発行している。そのためユーザー側はログインしないことで「使わない」状態にはできても、削除はできない。もし退職する、プロジェクトから外れるなど事情がある場合には、管理者にメンバー削除の依頼を出そう。

同じく、最高管理者の権限を持っている人が異動等でアカウントを削除したい場合には、まずは権限の委任をして、一般ユーザーになってからメンバー削除をしてもらう必要がある。

「LINE WORKS 完全指南 設定&使い方」バックナンバーはこちら
https://biz.news.mynavi.jp/category/lineworks

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総務省施策が追い風に? 携帯分離の「歴史的チャンス」狙うファーウェイ

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2019.03.20

モバイル業界を変える「携帯値下げ議論」が過熱

ファーウェイは日本を取り巻く環境を「歴史的チャンス」と発言

コスパ高いミッドレンジ端末でシェア拡大を目指す

20日、NTTドコモが特定の端末の購入を条件に通信料金を割り引く「docomo with」、購入する端末に応じて通信料金を割り引く「月々サポート」を終了する方針を固めたという報道が話題となっている。

国内のモバイル業界では携帯電話料金見直しが進んでおり、3月5日には総務省が中心に進めてきた端末代金と通信料金の分離が閣議決定された。NTTドコモは分離プランを軸とした新料金プランを4月に発表する見込みだ。

日本のモバイル市場を大きく変えるこの動きを「歴史的チャンス」と見ているのがファーウェイだ。2018年末から米中対立が加速する中、ファーウェイが打ち出すメッセージも語気を強めている。果たして日本市場でシェアを拡大できるのだろうか。

逆風吹けども、依然として業績は好調

今年に入り、ファーウェイの周辺が騒がしい。3月7日には、ファーウェイは米国政府を相手取って訴訟を起こした

さらにその内容をFacebookでライブ配信するなど、米国以外の世界市場に向けたメッセージにもしており、そのメッセージをまとめたウェブサイト「Huawei Facts」は、わざわざ日本語版も用意している。

2018年末から続く米中対立を巡る報道は、ファーウェイの業績にどのような影響を与えたのか。MWC19でインタビューに応じたファーウェイ・ジャパンの呉波氏は、「一部の消費者は影響を受けたが、2019年に入ってから売上は大幅に伸びている」と語った。

ファーウェイ デバイス 日本・韓国リージョン プレジデントの呉波(ゴ・ハ)氏

話題の「折りたたみスマホ」でもファーウェイは先行する。

ファーウェイに先立って折り畳みスマホを発表したサムスンだが、こちらはMWCではガラスケース内での「展示」のみにとどまったのに対し、ファーウェイは「Mate X」の実機を用いて報道関係者に折り曲げを試させるなど、製品化で一歩先を行っていることをアピールした。

ファーウェイの折りたたみスマホ「Mate X」。報道陣には手に取って折り曲げてみる機会も用意された

Mate Xは次世代移動通信の「5G」にも対応しており、日本では5Gサービスの開始を待って投入時期を見極める方針だという。

ちなみに3月26日に発表予定のフラグシップ機「HUAWEI P30」シリーズは、例年通りのタイミングで日本市場に投入するようだ。SIMフリーでの発売だけでなく、ドコモが採用した「HUAWEI P20 Pro」のように大手キャリアによる採用があるかどうかも注目したい。

分離プランを「歴史的チャンス」と捉えるワケ

一方、2019年の国内モバイル市場で話題となっているのが携帯料金における「分離プラン」の導入だ。KDDIとソフトバンクはすでに導入済みだが、NTTドコモは4月に発表する新料金プランから本格導入するとみられている。

分離プランの特徴は、NTTドコモの「月々サポート」のように回線契約と紐付けた端末の割引が禁止される点だ。端末の割引自体が禁止されるわけではないというものの、大幅な割引は難しくなる。その結果、10万円を超えるようなハイエンド機ではなく、3〜4万円で一括購入しやすいミッドレンジ機の需要が高まるとの見方が有力だ。

この動きをファーウェイはどう見ているのか。

呉氏は「非常に重要視している。スマホが登場したときや、SIMフリー市場が始まったときのインパクトに引けを取らない、歴史的な瞬間になる」と興奮気味に語る。

日本のSIMフリー市場でベストセラーとなった「HUAWEI P20 lite」を始め、ファーウェイのミッドレンジ機のラインアップは厚い。モデルによってはフラグシップと同じCPUでミッドハイの価格を実現するなど、コスパの高さも特徴だ。大手キャリア向けにさまざまな提案ができる体制といえる。

フラグシップと同じ「Kirin 980」搭載でミッドハイ価格の「HONOR View 20」

また、5G対応も順調だ。

モバイルWi-Fiルーターに強みを持つファーウェイは、MWC19でも5G対応ルーターを多く出展していた。日本ではまだ周波数の割り当てが終わっていないものの、国内大手キャリアは2019年内にもプレサービスを始める動きがある。5Gスマホが普及するまでの間、5Gルーターの需要は高まる可能性がある。

5G対応のモバイルWi-Fiルーターも出展していた

ミッドレンジ市場の拡大を狙って、今年はシャープやサムスン以外にも、ソニーモバイルの参入も予想されている。

この価格帯が激戦区になることは間違いないが、ファーウェイはその中で高コスパの製品ラインアップや、国内での地道な販促活動やブランドメッセージの打ち出しによって対抗していく構えだ。

ヨドバシカメラ梅田店での販促イベントの様子
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