マツダで社長交代、丸本新社長が最優先課題に据えることとは

マツダで社長交代、丸本新社長が最優先課題に据えることとは

2018.05.12

マツダで社長が交代する。6月26日の株主総会および取締役会終了後、現在は副社長の丸本明氏が代表取締役社長兼CEOに就任し、現社長の小飼雅道氏は代表取締役会長となる。社長交代会見では丸本新社長の課題認識などについて質問が飛んだ。

マツダの社長に就任する丸本明氏(左)と現社長で6月には会長となる小飼雅道氏

課題は山積みも「飽くなき挑戦」

マツダの社長に就任する丸本明氏は、1980年に同社に入社し、その後は主査室主査、商品品質本部長、プラットフォーム・プログラム担当開発推進本部長、経営企画担当の役員など、幅広い領域に携わってきた。直近では副社長として、社長補佐および米州事業・管理領域統括を務めていた。現社長の小飼氏は丸本氏の経歴に触れて、「各部門の専門性があり、各領域の強みと課題、つまり会社の強みと課題を熟知した人材」と評する。

趣味のゴルフは小飼現社長に勝てないことを理由に2年前にやめたと語った丸本氏。クルマで遠出することも趣味だそうで、今後はマツダでデザインを担当する前田育男常務が監修したレーシングスーツを入手する予定もあるという

当面の最重要課題について報道陣に聞かれると丸本氏は、「中長期で課題は山積みと認識している」と切り出し、「足元では、ここ2~3年は“稼ぐ力”が低下しているので、これを解決すること」とした。特に米国市場は「収益面、ブランド面で最重要市場と認識」しているそうで、この市場で収益性を改善することが大事と語る。

米国事業の改善で最大の課題は何か聞かれると、丸本氏は「米州事業統括を担当して3年になるが、なかなか成果を出し切れてないところがある」とした上で、「販売ネットワークの再構築が最優先課題」との考えを示した。「ディーラーの方々にブランド価値経営を浸透させて、ちゃんと利益を上げてもらって、マツダブランドに投資してもらう。このサイクルを回すべく、今期以降の向こう4年で400億円プラスアルファの投資を実行する」のが米国事業の強化策だ。

2018年4月27日の決算会見で小飼社長が使用した販売ネットワーク改革に関するスライド

マツダは先頃、2017年度の決算発表と同時に、中長期的な取り組みについて小飼社長が自ら説明する機会を設けた。その中では200万台体制を目指すことを宣言し、クルマづくりに新たな概念を導入することや米国をはじめとする販売ネットワーク改革の加速、トヨタ自動車など他社とのアライアンスの成功、成長に向けた投資などの方向性を提示した。2017年度に約163万台だった世界販売を200万台に引き上げるチャレンジングな目標が明らかになった直後に、丸本氏は社長職を引き継ぐこととなる。

そんな丸本氏が「座右の銘」に関する質問を受けた際、「座右の銘ではないが自分にも会社にも重要」として引いたのが、昨年の末に亡くなった山本健一マツダ元社長の「飽くなき挑戦」という言葉。「会社の規模を考えると、生き残るために、マツダは挑戦をし続けなければならない」というのが、この言葉を重要と考える理由だという。

NewsInsight 更新終了のお知らせ

NewsInsight 更新終了のお知らせ

2019.06.17

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最後になりますが、改めて皆様に感謝いたしますとともに、引き続き、マイナビニュースにてご愛顧いただけましたら幸いです。

放置されていた不寛容? 国会まで届いた「パンプス強要」騒動

カレー沢薫の時流漂流 第47回

放置されていた不寛容? 国会まで届いた「パンプス強要」騒動

2019.06.17

最近女性の間で「#MeToo」ならぬ「#KuToo」運動がにわかに盛り上がっている。

「#KuToo」とは「靴」と「苦痛」をかけており、職場や就職活動で、足を痛めるパンプスやヒール靴の強要をやめようという運動である。

そもそもそんなの誰も強要してねえよ、と思われるかもしれない。確かに規定として靴の形状やかかとの高さまで定めている会社はレアだろう。しかし、私の元いた会社でも、規則があるわけでも、誰に言われたでもなく、みな一様に黒のパンプスを履いていた。それが「暗黙のルール」であり、それ以外は「非常識」と見られる風潮は確かにあるのである。

これが就職活動になると、パンプスを履いていないだけで「こいつは常識がない」と見なされ不採用になってしまうかもしれない、ということだ。そうなると女子学生は足を負傷してでもパンプスを履かざるを得なくなってしまう。

正直、パンプスは苦痛

パンプスがそんなに苦痛か、というと、靴の中では殺傷能力が高い方である。これは他人への、という意味ではなく自分へのだ。他人を殺傷したいならカウボーイが履いている、かかとにピザカッターがついている奴を履いた方が良い。

狭いつま先に足の指が密集されるため、私もよく爪で隣の指を切って足を血だらけにしていたし、伸縮性にかける素材のため、あわないパンプスだと試着の時点で靴擦れが出来るレベルなのだ。

世の中には素肌に荒縄で亀甲縛りを施し、その上に上等なスーツを羽織って出社している人も多いと思う。とても痛いだろうが、それは強制されたわけではなく、その人が好きで楽しいからやっているのだ。

つまり、好きでもない上にとても痛いパンプスを強制で履かなければいけないというのは、上等なスーツの下が亀甲縛りなことよりも「異常」なことというわけだ。

この運動はすぐに広まり、いきなり国会でも議論されたという。これにより「厚労相がハイヒール強要を容認」という見出しのニュースまで踊り出ることになった。

完全に自由と言われても困るのでは?

「厚生省に、女がハイヒールを履かないと死ぬ病の人が!?」と驚いたが、記事をよく見ると見出しほどのことはなく、厚労相の発言は「これは社会通念に照らして業務上、必要かつ相等な範囲かと、この辺なんだろうと思います」というかなりボンヤリしたものであり、どっちでも良い事を聞かれた私のリアクションに似ている。

しかし「ハイヒールが履けない女は何やってもダメ」などと強い事を言っているわけではないが、「業務上必要ならパンプス履くべきだろ」という「容認」に聞こえなくもない。すぐさま「業務上ハイヒールが必要な仕事って何だよ」という疑問が挙がり、「SMの女王様」「(ハイヒールでキレッキレに踊る)perfume以外ありえない」などの声が相次いだ。

この社会問題がすぐ大喜利になってしまうのは良くも悪くも「ザ・ツイッター」という感じだ。

確かに「業務上必要」となると、まだかかとにピザカッターがついている靴の方が「ピザを食う時」必要な気がする。

ただ、靴や服装を完全に自由化し、何でもOKにすれば良いかというと、それはそれで問題が起きると思う。ファッションに疎くコーディネートが苦手な人間からすれば、職場に何を着ていいのか全く「指針」がないというのは迷子になるし、接する側としても、車を買いにいってディーラーが、イモ―タンジョ―の完コスで出てきたら「キャデラックしか買うことを許されないのか」と委縮してしまう。就活マナー本に「俺の考えた最強の就活ファッションで挑みましょう」とだけ書かれていても逆に困るだろう

着る側としても、それに接する側としても、社会において服装にある程度規定や模範があるというのはメリットでもあるのだ。

そもそも規定や常識というのは、秩序を作ることにより問題を減らすためにあるものなのだ。しかしそれが元で「足を負傷する」という「問題」が起こっているなら本末転倒なので、やはり解消はすべきなのだろう。

極論に流れない寛容さが足りない

おそらく「#KuToo」を提唱している人も「ドラゴン柄のコンバースで就活したい」と言っているわけではないのだ。最近は「パンプスに見えるスニーカー」なども存在するし、パンプスでなくても地味な靴はいくらでもある。そのような靴を履いていても「パンプスじゃないから非常識」と見るのをやめてほしいという話だろう。

ちなみに私が会社員時代履いていたパンプスだが、黒の革靴ではあったが、つま先は限りなく丸く、ヒールはなきに等しい、今思えばあれはパンプスだったのか、70過ぎのババアが旅行に行くときに履くヤツなんじゃないか、という代物であったが、特に何も言われなかった。

「#KuToo」が求めるのも、そのぐらいの「寛容さ」なのではないだろうか。

【お知らせ】
連載「カレー沢薫の時流漂流」の掲載場所を変更します。
→ 新しい掲載場所はこちら https://news.mynavi.jp/series/jiryu_hyoryu