目指すは100店舗、タニタの新業態「タニタカフェ」のウリは?

目指すは100店舗、タニタの新業態「タニタカフェ」のウリは?

2018.03.10

タニタは8日、健康的な食を提供するタニタ食堂に続く新業態として「タニタカフェ」を展開すると発表した。旗艦店となる1号店「タニタカフェ有楽町店」を5月下旬にオープンする。2022年度までにフランチャイズ店、メニュー提供店を合わせ、全国100店舗の展開を目指す。タニタカフェのウリは何か。

写真左:タニタの谷田千里代表 右:楽天の安藤公二常務執行役員 兼 新サービス開発カンパニー プレジデント

タニタカフェの強み

タニタカフェは心の健康づくりを重視したカフェ。おいしいものと過ごす時間が心の健康につながるという考えのもと、タニタ食堂のようにカロリー調整をしたメニューではなく、カロリーや塩分量などにとらわれないオリジナルメニューを提供する店舗となる。

想定するメインターゲットは20-30代の女性。カフェを通じて客層を拡大したい考えだが、ターゲットを広げるとはいえ、ジャンクフードを提供するわけではない。

ターゲットを広げるのがタニタカフェの狙い

タニタカフェはヘルシーなメニューを提供するのがコンセプト。店舗展開にあたって、楽天と食分野で提携し、農業事業「Rakuten Ragri」に参画する生産者から直送された旬の有機野菜を使ったメニューを提供する。

タニタによれば、有機野菜は日本で約0.2%しか栽培されていない無農薬・無化学肥料のオーガニック野菜で、有機JAS認定の安心・安全、旬の時期に収穫された産地直送の新鮮なものを使用する。

具体的なメニューは、こうした野菜を7-8種類使った「有機野菜ともち麦のサラダボウル」、「有機野菜と和だしの米麺(フォー)」のほか、一汁三菜のワンプレートランチ、スイーツなどを提供予定。サラダボウルもフォーも1日に必要な野菜の約半分を一食で摂れるとし、ヘルシー路線はタニタ食堂と同じといえそうだ。

有機野菜と和だしの米麺(フォー)

ドリンクメニューにもこだわり、ポリフェノールの一種となるクロロゲン酸を通常コーヒーより2倍多く含む「タニタコーヒー プレミアムブレンド」や、噛む食感にこだわったスムージー「カムージー」を提供する。

カムージーは食感を楽しみながらも野菜の味が主張しすぎずにおいしく飲める
酸味が強すぎないように調整したというタニタコーヒー プレミアムブレンド

ビジネス拡大に向けて

タニタは2022年度までにタニタカフェを100店舗まで増やす計画だ。店舗計画にはフランチャイズ店ほか、メニュー提供店として小売店や飲食店、セレクトショップ、スポーツジム、クリニックなどへの併設店も展開していく。

店舗展開以外からもビジネスの拡大を図る

また、オフィス向けコーヒーサービスの提供を計画していたり、カップサラダなど楽天との共同開発メニューについて、楽天のネット販売網を活用して販売したり、楽天以外ともコラボ商品の開発も進めていく。

タニタならではの施策も用意。活動量計をポイントカードとして使用し、歩数で特典が受けられるポイントサービスも考案中

店舗展開にとどまらないビジネス拡大への構想を描くが、課題もありそうだ。先に挙げたフォーは900-1200円、カムージーは500-700円を想定する。こだわりの有機野菜の使用、カフェという業態から、妥当な価格レンジかもしれないが、客層拡大につながる価格設定にできるか、調整に苦慮しそうだ。5月下旬に1号店がオープン、その前にテイクアウト専門のパイロット店舗を東京都渋谷区千駄ヶ谷のニュウマン新宿に3月23日から5月中旬まで期間限定でオープンする。 果たしてこれらの店舗でどんな反響を得るだろうか。

NewsInsight 更新終了のお知らせ

NewsInsight 更新終了のお知らせ

2019.06.17

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最後になりますが、改めて皆様に感謝いたしますとともに、引き続き、マイナビニュースにてご愛顧いただけましたら幸いです。

放置されていた不寛容? 国会まで届いた「パンプス強要」騒動

カレー沢薫の時流漂流 第47回

放置されていた不寛容? 国会まで届いた「パンプス強要」騒動

2019.06.17

最近女性の間で「#MeToo」ならぬ「#KuToo」運動がにわかに盛り上がっている。

「#KuToo」とは「靴」と「苦痛」をかけており、職場や就職活動で、足を痛めるパンプスやヒール靴の強要をやめようという運動である。

そもそもそんなの誰も強要してねえよ、と思われるかもしれない。確かに規定として靴の形状やかかとの高さまで定めている会社はレアだろう。しかし、私の元いた会社でも、規則があるわけでも、誰に言われたでもなく、みな一様に黒のパンプスを履いていた。それが「暗黙のルール」であり、それ以外は「非常識」と見られる風潮は確かにあるのである。

これが就職活動になると、パンプスを履いていないだけで「こいつは常識がない」と見なされ不採用になってしまうかもしれない、ということだ。そうなると女子学生は足を負傷してでもパンプスを履かざるを得なくなってしまう。

正直、パンプスは苦痛

パンプスがそんなに苦痛か、というと、靴の中では殺傷能力が高い方である。これは他人への、という意味ではなく自分へのだ。他人を殺傷したいならカウボーイが履いている、かかとにピザカッターがついている奴を履いた方が良い。

狭いつま先に足の指が密集されるため、私もよく爪で隣の指を切って足を血だらけにしていたし、伸縮性にかける素材のため、あわないパンプスだと試着の時点で靴擦れが出来るレベルなのだ。

世の中には素肌に荒縄で亀甲縛りを施し、その上に上等なスーツを羽織って出社している人も多いと思う。とても痛いだろうが、それは強制されたわけではなく、その人が好きで楽しいからやっているのだ。

つまり、好きでもない上にとても痛いパンプスを強制で履かなければいけないというのは、上等なスーツの下が亀甲縛りなことよりも「異常」なことというわけだ。

この運動はすぐに広まり、いきなり国会でも議論されたという。これにより「厚労相がハイヒール強要を容認」という見出しのニュースまで踊り出ることになった。

完全に自由と言われても困るのでは?

「厚生省に、女がハイヒールを履かないと死ぬ病の人が!?」と驚いたが、記事をよく見ると見出しほどのことはなく、厚労相の発言は「これは社会通念に照らして業務上、必要かつ相等な範囲かと、この辺なんだろうと思います」というかなりボンヤリしたものであり、どっちでも良い事を聞かれた私のリアクションに似ている。

しかし「ハイヒールが履けない女は何やってもダメ」などと強い事を言っているわけではないが、「業務上必要ならパンプス履くべきだろ」という「容認」に聞こえなくもない。すぐさま「業務上ハイヒールが必要な仕事って何だよ」という疑問が挙がり、「SMの女王様」「(ハイヒールでキレッキレに踊る)perfume以外ありえない」などの声が相次いだ。

この社会問題がすぐ大喜利になってしまうのは良くも悪くも「ザ・ツイッター」という感じだ。

確かに「業務上必要」となると、まだかかとにピザカッターがついている靴の方が「ピザを食う時」必要な気がする。

ただ、靴や服装を完全に自由化し、何でもOKにすれば良いかというと、それはそれで問題が起きると思う。ファッションに疎くコーディネートが苦手な人間からすれば、職場に何を着ていいのか全く「指針」がないというのは迷子になるし、接する側としても、車を買いにいってディーラーが、イモ―タンジョ―の完コスで出てきたら「キャデラックしか買うことを許されないのか」と委縮してしまう。就活マナー本に「俺の考えた最強の就活ファッションで挑みましょう」とだけ書かれていても逆に困るだろう

着る側としても、それに接する側としても、社会において服装にある程度規定や模範があるというのはメリットでもあるのだ。

そもそも規定や常識というのは、秩序を作ることにより問題を減らすためにあるものなのだ。しかしそれが元で「足を負傷する」という「問題」が起こっているなら本末転倒なので、やはり解消はすべきなのだろう。

極論に流れない寛容さが足りない

おそらく「#KuToo」を提唱している人も「ドラゴン柄のコンバースで就活したい」と言っているわけではないのだ。最近は「パンプスに見えるスニーカー」なども存在するし、パンプスでなくても地味な靴はいくらでもある。そのような靴を履いていても「パンプスじゃないから非常識」と見るのをやめてほしいという話だろう。

ちなみに私が会社員時代履いていたパンプスだが、黒の革靴ではあったが、つま先は限りなく丸く、ヒールはなきに等しい、今思えばあれはパンプスだったのか、70過ぎのババアが旅行に行くときに履くヤツなんじゃないか、という代物であったが、特に何も言われなかった。

「#KuToo」が求めるのも、そのぐらいの「寛容さ」なのではないだろうか。

【お知らせ】
連載「カレー沢薫の時流漂流」の掲載場所を変更します。
→ 新しい掲載場所はこちら https://news.mynavi.jp/series/jiryu_hyoryu