スシローがフードコート型店舗に進出、勝算は?

スシローがフードコート型店舗に進出、勝算は?

2018.03.20

回転寿司チェーン「スシロー」を展開するあきんどスシローは、三越伊勢丹ホールディングスが3月20日に横浜駅前のジョイナス内にオープンする「FOOD&TIME ISETAN YOKOHAMA」(旧クイーンズスクエア横浜)に新形態の店舗「スシローコノミ」を出店する。郊外店ほか、昨年から展開を強化中の都心店舗に続く第三の業態となるが、どのような将来像を描いているのか。

初のフードコート向け店舗

「スシローコノミ」は「FOOD&TIME ISETAN YOKOHAMA」内、約130席のイートインスペースが用意される「CAFE&DELI PLAZA」に出店される、スシローの新業態だ。あきんどスシローでは「お寿司の原点を現代にリニューアル」という触れ込みで、江戸時代に「街角の屋台」で販売されていた寿司をイメージしているという。

「スシローコノミ」はCAFE&DELI PLAZAの角に出店。テイクアウト用のコーナーも用意されている

提供されるネタは43種類。価格は1カンあたり60円、100円、200円のものがある。中にはウニなど、従来店舗ではレギュラーメニューに入っていないものも含まれている。今後は「羽田市場」などの期間限定メニューの導入も検討しているとのこと。さらにサイドメニューとして味噌汁3種とうどん3種、ラーメン2種、ソフトドリンクやアルコールも提供されるが、「スシローCafe部」で注力中のスイーツ類は用意されない。

アラカルトで選べるネタは3価格帯・43種類。最低でも6カンからの注文になるため、最小注文単価は360円。3皿ぶんと考えると従来店舗より少し高めの設定だ
「おまかせ」の盛り合わせメニューは持ち帰りメニューとも共通。人気の高いネタが中心となっており、お買い得感もある

注文は専用の用紙に書き込む形で行い、レジで内容と値段を確認。支払いが完了すると同時に寿司を作りはじめる。顧客にはワイヤレスレシーバーが渡されるが、注文後、席に戻るまでの間に提供できるのが理想というほど、提供スピードには自信があるようだ。少なくとも、席で空腹をなだめながらイライラして待つ必要はないようだ。

レジ横に注文票とメニュー表、ペンがあるので、メニューを見ながら注文を書き込む

スシローとしては初めて回転レーンのない店舗となるが、顧客が好みのネタを選べるスタイル自体は踏襲。一方で注文できる個数のパターンを固定化したり、トッピングを極力廃止する、手間のかかる巻物を出さない、定型の盛り合わせメニューを用意するなど、オペレーションの省力化に関する工夫も凝らされている。

具体的な数は明らかにされなかったが、オペレーションにかかる人員そのものも店舗規模に合わせて少なく設定するようで、少人数でも効率的に寿司を作れるよう、新型の寿司ロボットの導入や、ネタ用冷蔵庫の扉を引き出し式にするといった細かな工夫が随所に見られた。

新型の寿司ロボットにより、シャリ玉がものすごい勢いで皿に盛られていく

フードコートに進出する意義は?

スシローの出店数は3月19日時点で489店舗。そのほとんどが郊外型店舗だ。490店舗目となるスシローコノミだが、現時点では2号店、3号店と矢継ぎ早に出店する予定はなく、顧客の傾向などをじっくり調査していくという(ただし、多店舗化自体は検討しているとのこと)。

スシローは毎年30〜40店舗を展開しており、今後もその方針は変わらないというが、郊外型店舗用の良好な立地はライバル店やコンビニ、ファミレスなどとの競争にさらされて、年々獲得が難しくなっている。昨年から展開中の都心型店舗や、スシローコノミのようなフードコート型店舗は、多様化するニーズに応えるとともに、郊外店に並ぶ柱として、着実に育てていきたいのだろう。

また、スシローコノミはフードコートでのイートインだけでなく、持ち帰り用のパック販売も行うが、イートインのみ、あるいは持ち帰り部分だけの出店というバリエーションについても考慮しているという。また出店先についても、郊外型ショッピングセンターだけでなく、駅前・駅ナカの商業施設などが視野に入っているという。

例えば駅ナカに持ち帰りコーナーのみの出店もあり得るとのこと。このサイズでの展開が可能となると、スーパーなどのテナントに入り、持ち帰り寿司店との競合も考えられるだろうか

個人的にはサイドメニューの麺類をやめて海鮮丼などにしたほうが、より「寿司屋らしさ」を打ち出せると思うが、このあたりは今後、メニュー改変などを経て変わっていくだろう。未知数な部分が非常に多いだけに、今後どのようなデータが集められ、どのように進化していくのかが大変興味深い。

バズりを狙いスベって炎上、「リアルガチでやばい」年金ツイート問題

カレー沢薫の時流漂流 第33回

バズりを狙いスベって炎上、「リアルガチでやばい」年金ツイート問題

2019.03.25

漫画家・コラムニスト カレー沢薫さんの社会派連載!

第33回は、リアルガチでやばい「日本年金機構のツイート炎上」について

日本年金機構のツイッター広告が炎上し、即ツイ消しおよび謝罪する事態になったという。その炎上したツイートというのがこちらの文言だ。

「ガチヤバイ!? リアルガチでやばいかも!? 新社会人のみなさまへ 受け取る年金少なくなってない!? ねんきんネットで確認だ!」

これは非常によくある「ウケると思ってスベッた上に大炎上」パターンであり、「炎上ガチャ」でこれが出て来たら確実に低レアなので「即売却」といった感じだ。

問題のツイートでは何かを差別、あるいは蔑視しているワケでもなく、火力としてはチャッカマン程度であり、そんなに怒らなくてもとさえ思えるが、やはり怒る方にも理由はある。

日本年金機構はこれまでに大きな不祥事を起こしてきている。2007年にはオンライン化した年金データに不備や誤りが多いことが発覚した「消えた年金問題」というのがあった。

ちゃんと年金を納めていてもそれが記録されていないため、将来の年金額が減ってしまうかもしれない、という非常に重大な事件である。国民から取るだけ取っておいて、その管理がずさん、という、メロスでなくても激怒して走り出す案件であった。また、2015年には215万人の個人情報を流出させるという情報漏えい事件も起こしている。

こんな信用残機ゼロの状態では「ちょっとしたおふざけ」でも「ガチでやばいのはお前らのせいだろ」「何故こっちを煽る? まずそっちがちゃんとしろ」「こんなことに俺たちの年金を使いやがって」という鬼のマジレスが来てしまうのは当然である。

広告にユーモアは大事だが、「年金」クラスの笑いごとじゃないテーマになると「真面目かよ!」と言われるぐらい真面目にしておいたほうが良い、という好例だ。

炎上広告が出ると必ず「おかしいと思う奴はいなかったのか」「誰か止めろよ」という声が出るが、「SNSでバズること」を目的にすると、人間の視野は2度ぐらいになってしまう。そのため、過度な悪ふざけになっているとか、弩級の差別表現が入っているということにマジで気づかなかったりするのだ。

また、社内に「これはおかしい」と思う人間が5億人いたとしても、トップが「これはウケる」と思ってしまっていたら、下っ端にそれを止めることはできない。個人がやるとどうしても考えが偏るので、企業はさまざまな性別年代の人間に意見を聞いた上で、広告を打った方が良いと思う。

だが意見を幅広く聞いた上で、一番上がそれを「考えすぎだって」と一蹴して断行したりするので、組織の炎上というのは根深い問題である。

今回の炎上を「明日は我が身」と思う理由

だが今回の年金機構の炎上は、個人的感情として「一概に責められぬ」感がある。

今回の広告はその表現を「他人事かよ」と大いに責められたわけだが、年金機構的にはそんなつもりはなく、どうやったら若者に年金に関心を持ってもらえるか、真面目に考えた結果「ああなってしまった」のではないだろうか。

二十代前半ばかりの職場でただ1人アラフォーの自分が、無理して若者言葉を使い盛大にスベッた挙句、給湯室でメチャクチャ悪口言われてた、みたいな図を想像すると、「身に覚えがある」もしくは「明日は我が身」なので、あまり責められないのだ。

実際、年金機構は年金に対し捨て鉢になっているわけではなく、何とか国民に年金に関心を持ってもらい、適切に払ってもらいたいと思っていることだけは確かなのである。

ところで、私は去年無職になったことにより、厚生年金から国民年金になってしまった。当然国民年金だと厚生年金より将来もらえる額は少ない。将来の不安を感じた私は、「国民年金基金」の資料を取り寄せた。

国民年金基金とは、自営業や私のような無職が国民年金とは別途で年金料を収め、将来もらえる年金額を増やせるという制度である。支払った金額は確定申告の控除対象にもなるので節税にもなるのだ。

年金は当てにならないから他で老後資金を作ろうという声も大きいが、それでも年金ほど確実でリスクが少ないものは今のところない、という意見も多く見られる。

だが、資料を申し込んだ時は熱かった気持ちが、届いた時冷めているというのはよくあることで、取り寄せるだけ取り寄せてしばらく放置していた。

すると国民年金基金から電話がかかってきたのである。私は電話が苦手で、取ると青紫色の粉瘤が出来るので取らなかったのだが、こんなテーマで書くことになるなら粉瘤の一つや二つ覚悟で取れば良かった。おそらくだが「国民年金基金どうでしょう?」という内容だったのではないだろうか。端的に言えば「営業電話」である。

その後、電話は数回かかってきて、驚くべきことに、日曜日でもかかってきた。国の機関が日曜に動くとは思っていなかったので驚愕である。

「必死かよ」と思ったが、事実必死なのだろう。それぐらい年金はひっ迫しているのだ。もしかしたらノルマ的なものすらあるのかもしれない。

年金をもらうのは我々である。企業の炎上なら「不買運動」ができるが、年金の場合「不払運動」になり、後々受取額が減って困るのは国民の方である。

今回の炎上で国民が年金に対しますます拒否感を持ってしまったのは、年金機構というより我々にとっての悲劇なのだ。広告自体には反感を持ったかもしれないが、年金に関心を持ち、自身の年金状態を確認するのは大事なことである。

私も次に電話がかかってきたら、粉瘤上等で取ってみようと思う。

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LINEをやめるには? アカウント削除の方法

LINEをやめるには? アカウント削除の方法

2019.03.25

LINEの利用をやめる時はアカウントの削除が必要

機種変更などで使う「引き継ぎ」とは違うので注意

LINEアカウントの削除には、注意が必要だ。機種変更やスマートフォンの故障、アプリの不調といった理由で削除を考えているとしたら、それは間違っている。その場合に必要なのは「引き継ぎ」という処理だ。

アカウント削除はLINE利用そのものをやめる時に行う作業だ。新しく別のアカウントを作り直してもいいが、これまで繋がりのあった人々との縁は切れてしまう。もし連絡を取り続けたいのならば、あらためて友だち登録をしてもらわなければならない。

最近はLINEの連絡先しか知らないという関係も珍しくないから、中には交流が途切れてしまう相手もいるだろう。そういったことを理解した上で、削除作業を進めてほしい。

LINEアカウントを削除する

メイン画面で右上にある歯車マークをタップし、設定画面を開いたら「アカウント」を選択しよう。次に一番下にある「アカウント削除」をタップすると、警告画面が表示されるはずだ。アカウントにログインできなくなるというのは、もう同じアカウントが利用できないことを意味する。問題なければ「次へ」をタップしよう。

設定で「アカウント」を選択
一番下にある「アカウント削除」をタップ
警告画面の中身を読んだ上で「次へ」をタップ

次の画面では、アカウントを本当に削除するのかが確認される。これまで獲得したポイントやアイテム、購入したコイン等も全てなくなるということが「保有アイテム」のところで示されているはずだ。

今回説明に利用しているアカウントは、LINEをほとんど利用していない状態なので、多くの項目が「0」になっているが、ある程度利用していればスタンプをたくさん購入してきていたり、購入のためにコインを保有していたりといったこともあるだろう。それらは新しく作ったアカウントに引き渡すようなことはできない。全て失って問題ないということであれば、下にある「すべてのアイテムが削除されることを理解しました。」という欄にチェックを入れよう。

コイン、ポイント、スタンプ、着せかえの全てが削除されることを理解したらチェックを入れる

下へスクロールすると、連携アプリについても確認される。LINEアカウントを利用してログインしていたアプリや、LINEコインで何かが購入できていた連携アプリがあれば、その連携も解除される。問題がなければ、確認項目にチェックを入れてさらに下へ進もう。

連携アプリがある場合はそちらの利用についても確認したい

最後に友だちリストやトーク履歴を含む全てが利用できなくなることが再確認される。ここにもチェックを入れると「アカウント削除」ボタンが有効になるはずだ。本当に問題がなければ「アカウント削除」ボタンを押して完了させよう。

全ての確認用チェックボタンにチェックを入れれば削除処理が有効になる。「アカウント削除」ボタンが有効になったらタップして完了だ

「LINE(ライン)基本の使い方ガイド」バックナンバーはこちら
https://biz.news.mynavi.jp/category/line

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