定着しないプレミアムフライデーが開始から1年経過

定着しないプレミアムフライデーが開始から1年経過

2018.02.26

2017年2月24日、鳴り物入りで開始されたプレミアムフライデー。これは毎月最終金曜日に15時に業務を切り上げ、プレミアムな週末を過ごそうという試み。2018年2月23日の金曜日に1年を迎えた格好だ。

ただ、広く定着したかというと、まだまだといわざるをえない。プレミアムフライデー推進協議会によると、今年2月16日時点で、プレミアムフライデーの認知度は約9割、施策の理解度は約7割に達したとしている。つまり、認知度や理解度は広く浸透したということになる。

プレ金活用企業はまだまだ少ない

ただ、問題は広く実施されるかどうかだ。推進協議会によると2月16日時点でプレミアムフライデーのロゴマークの申請件数は8,182件、早期退社等に取り組む企業は800社にのぼるという。昨年2月のスタート時にはロゴ申請件数4,261件、早期退社等に取り組む企業が130社だったことを考えると一定の成果はあった。ただ、これまで12回実施されたプレミアムフライデーによる平均早期退社率は11.2%とまだまだ低い。

そもそもプレミアムフライデー開始時から懐疑的な見方が多かった。まず「月末の忙しい時期に早期退社できない」というもの。なかには「プレミアムマンデーに変更して午前はゆっくり休みたい」という意見も聞かれた。ただ政府や経団連がプレミアムフライデーを推奨する大きな理由は消費拡大にある。月曜午前中休みでは寝てしまい、消費行動にはつながりにくい。

この消費拡大という政府や経団連の思惑にも否定的な意見が聞かれた。それは「せっかく早く退社しても使えるお金がない」というものだ。さらに飲食店や小売店では、プレミアムフライデーはほぼ実施不可能という指摘もあった。

とはいえ、働き方改革を進めたいと考えている企業は増えており、プレミアムフライデーを含め、定時退社や有給休暇の取得を推進している。推進協議会では730社にアンケートを行ったが、351社が何かしらの取り組みを実施。サンプル数は少ないが、半分以上の企業が取り組んでいる。

こうした背景やプレミアムフライデー開始から1年という節目もあって、2月23日に多くの企業でイベントが行われた。そのうちのひとつがサントリービール。同社はTSUTAYAを運営するCCCとタイアップし、2月23日からある施策を開始した。それは毎週金曜日にTSUTAYAの店頭で「ザ・プレミアムモルツ」(以下、プレモル)を掲示すると、旧作DVDが無料になるというもの(上限200円)。

これにはサントリービールとCCCそれぞれにメリットがある。サントリービール プレミアム戦略部 豊島孝郎氏によると、金曜日はビールの売り上げが伸びるそうだ。明確な統計はないが、月曜日~木曜日までは“第3のビール”で晩酌を経済的に済ませ、金曜日には少し贅沢なビールを手に取るというストーリーが考えられる。豊島氏は「金曜日にCMを多く打つ戦略を採っています」と話す。また、「プレミアムフライデーの日にどこかでポスターなどをみて、同じ“プレミアム”という文字を含んだプレモルを手にとってもらいやすくなるかもしれません」(豊島氏)と笑みをこぼす。

プレ金を利用したライフスタイルの提案

左:TSUTAYAに提示されているプレモルとのキャンペーン告知。右:カウンターでプレモルを提示すれば旧作は無料だ

一方、CCCはホームエンターテインメントの加速が期待できる。ずいぶんと前に「カウチポテト」という言葉が聞かれたが、これは長イスなどでくつろぎながらポテトを食べビデオやテレビを楽しむライフスタイル。このカウチポテトという言葉は死語となってしまったが、こうした習慣を根付かせるのにレンタルDVD・BDとポテト、そしてビールという組み合わせを提案できる。

これは私見だが、ワインとチーズ、そしてDVD・BDという取り合わせも悪くないと思った。映画は約2時間だ。お酒に強い人なら、そのくらいの時間でワインボトルを飲みきってしまう。

話は少しそれたが、企業のプレミアムフライデーの取り組みに話を戻そう。東京駅至近にある百貨店、大丸でもイベントが行われた。こちらはゴルフウェア新作のファッションショーという内容だ。「オヤジを磨く金曜日」というキャッチが銘打たれ、ファッションショー以外にもワンポイントアドバイス&パターゲーム、てもみんプレミアムコース、プレミアムゴルファーコースメニューといった施策が行われた。

“オヤジ”に訴求しやすいゴルフ中心の内容だが、アウトドアスポーツの人気が高まっていることもあり、このテーマになったのだろう。プレミアムフライデーとなれば、早く帰宅して翌日のゴルフの準備に充てられるというメリットもある。

左:ゴルフとプレ金をあわせたロゴ。右:ゴルフウェアの新作ファッションショーが行われた

ただ、大丸の広報担当によると、基本的に金曜日の夕方以降は売り上げがもっとも高いらしい。特にプレミアムフライデーだからといった効果ではないようだ。東京駅付近というビジネスパーソンが多い地区のため、仕事帰りの買い物客が多くなると考えられる。一方で、休日はそうした需要は見込みにくい。

サントリービールもそうだが、基本的に毎週金曜日には需要が高まる。特にプレミアムフライデーという制度が消費を促進するとはいえなさそうだ。

そのほか、パーソルホールディングス、ソフトバンク、リンクバル、オークウッドプレミア東京、串カツ田中、静岡市といった企業や自治体がイベントを行った。

いずれにせよ、プレミアムフライデーの定着はまだまだだ。しかし、土曜日休日の定着には長い年月がかかっている。それを考えると、継続的にプレミアムフライデーの施策を実施するのが大切だ。

バズりを狙いスベって炎上、「リアルガチでやばい」年金ツイート問題

カレー沢薫の時流漂流 第33回

バズりを狙いスベって炎上、「リアルガチでやばい」年金ツイート問題

2019.03.25

漫画家・コラムニスト カレー沢薫さんの社会派連載!

第33回は、リアルガチでやばい「日本年金機構のツイート炎上」について

日本年金機構のツイッター広告が炎上し、即ツイ消しおよび謝罪する事態になったという。その炎上したツイートというのがこちらの文言だ。

「ガチヤバイ!? リアルガチでやばいかも!? 新社会人のみなさまへ 受け取る年金少なくなってない!? ねんきんネットで確認だ!」

これは非常によくある「ウケると思ってスベッた上に大炎上」パターンであり、「炎上ガチャ」でこれが出て来たら確実に低レアなので「即売却」といった感じだ。

問題のツイートでは何かを差別、あるいは蔑視しているワケでもなく、火力としてはチャッカマン程度であり、そんなに怒らなくてもとさえ思えるが、やはり怒る方にも理由はある。

日本年金機構はこれまでに大きな不祥事を起こしてきている。2007年にはオンライン化した年金データに不備や誤りが多いことが発覚した「消えた年金問題」というのがあった。

ちゃんと年金を納めていてもそれが記録されていないため、将来の年金額が減ってしまうかもしれない、という非常に重大な事件である。国民から取るだけ取っておいて、その管理がずさん、という、メロスでなくても激怒して走り出す案件であった。また、2015年には215万人の個人情報を流出させるという情報漏えい事件も起こしている。

こんな信用残機ゼロの状態では「ちょっとしたおふざけ」でも「ガチでやばいのはお前らのせいだろ」「何故こっちを煽る? まずそっちがちゃんとしろ」「こんなことに俺たちの年金を使いやがって」という鬼のマジレスが来てしまうのは当然である。

広告にユーモアは大事だが、「年金」クラスの笑いごとじゃないテーマになると「真面目かよ!」と言われるぐらい真面目にしておいたほうが良い、という好例だ。

炎上広告が出ると必ず「おかしいと思う奴はいなかったのか」「誰か止めろよ」という声が出るが、「SNSでバズること」を目的にすると、人間の視野は2度ぐらいになってしまう。そのため、過度な悪ふざけになっているとか、弩級の差別表現が入っているということにマジで気づかなかったりするのだ。

また、社内に「これはおかしい」と思う人間が5億人いたとしても、トップが「これはウケる」と思ってしまっていたら、下っ端にそれを止めることはできない。個人がやるとどうしても考えが偏るので、企業はさまざまな性別年代の人間に意見を聞いた上で、広告を打った方が良いと思う。

だが意見を幅広く聞いた上で、一番上がそれを「考えすぎだって」と一蹴して断行したりするので、組織の炎上というのは根深い問題である。

今回の炎上を「明日は我が身」と思う理由

だが今回の年金機構の炎上は、個人的感情として「一概に責められぬ」感がある。

今回の広告はその表現を「他人事かよ」と大いに責められたわけだが、年金機構的にはそんなつもりはなく、どうやったら若者に年金に関心を持ってもらえるか、真面目に考えた結果「ああなってしまった」のではないだろうか。

二十代前半ばかりの職場でただ1人アラフォーの自分が、無理して若者言葉を使い盛大にスベッた挙句、給湯室でメチャクチャ悪口言われてた、みたいな図を想像すると、「身に覚えがある」もしくは「明日は我が身」なので、あまり責められないのだ。

実際、年金機構は年金に対し捨て鉢になっているわけではなく、何とか国民に年金に関心を持ってもらい、適切に払ってもらいたいと思っていることだけは確かなのである。

ところで、私は去年無職になったことにより、厚生年金から国民年金になってしまった。当然国民年金だと厚生年金より将来もらえる額は少ない。将来の不安を感じた私は、「国民年金基金」の資料を取り寄せた。

国民年金基金とは、自営業や私のような無職が国民年金とは別途で年金料を収め、将来もらえる年金額を増やせるという制度である。支払った金額は確定申告の控除対象にもなるので節税にもなるのだ。

年金は当てにならないから他で老後資金を作ろうという声も大きいが、それでも年金ほど確実でリスクが少ないものは今のところない、という意見も多く見られる。

だが、資料を申し込んだ時は熱かった気持ちが、届いた時冷めているというのはよくあることで、取り寄せるだけ取り寄せてしばらく放置していた。

すると国民年金基金から電話がかかってきたのである。私は電話が苦手で、取ると青紫色の粉瘤が出来るので取らなかったのだが、こんなテーマで書くことになるなら粉瘤の一つや二つ覚悟で取れば良かった。おそらくだが「国民年金基金どうでしょう?」という内容だったのではないだろうか。端的に言えば「営業電話」である。

その後、電話は数回かかってきて、驚くべきことに、日曜日でもかかってきた。国の機関が日曜に動くとは思っていなかったので驚愕である。

「必死かよ」と思ったが、事実必死なのだろう。それぐらい年金はひっ迫しているのだ。もしかしたらノルマ的なものすらあるのかもしれない。

年金をもらうのは我々である。企業の炎上なら「不買運動」ができるが、年金の場合「不払運動」になり、後々受取額が減って困るのは国民の方である。

今回の炎上で国民が年金に対しますます拒否感を持ってしまったのは、年金機構というより我々にとっての悲劇なのだ。広告自体には反感を持ったかもしれないが、年金に関心を持ち、自身の年金状態を確認するのは大事なことである。

私も次に電話がかかってきたら、粉瘤上等で取ってみようと思う。

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LINEをやめるには? アカウント削除の方法

LINEをやめるには? アカウント削除の方法

2019.03.25

LINEの利用をやめる時はアカウントの削除が必要

機種変更などで使う「引き継ぎ」とは違うので注意

LINEアカウントの削除には、注意が必要だ。機種変更やスマートフォンの故障、アプリの不調といった理由で削除を考えているとしたら、それは間違っている。その場合に必要なのは「引き継ぎ」という処理だ。

アカウント削除はLINE利用そのものをやめる時に行う作業だ。新しく別のアカウントを作り直してもいいが、これまで繋がりのあった人々との縁は切れてしまう。もし連絡を取り続けたいのならば、あらためて友だち登録をしてもらわなければならない。

最近はLINEの連絡先しか知らないという関係も珍しくないから、中には交流が途切れてしまう相手もいるだろう。そういったことを理解した上で、削除作業を進めてほしい。

LINEアカウントを削除する

メイン画面で右上にある歯車マークをタップし、設定画面を開いたら「アカウント」を選択しよう。次に一番下にある「アカウント削除」をタップすると、警告画面が表示されるはずだ。アカウントにログインできなくなるというのは、もう同じアカウントが利用できないことを意味する。問題なければ「次へ」をタップしよう。

設定で「アカウント」を選択
一番下にある「アカウント削除」をタップ
警告画面の中身を読んだ上で「次へ」をタップ

次の画面では、アカウントを本当に削除するのかが確認される。これまで獲得したポイントやアイテム、購入したコイン等も全てなくなるということが「保有アイテム」のところで示されているはずだ。

今回説明に利用しているアカウントは、LINEをほとんど利用していない状態なので、多くの項目が「0」になっているが、ある程度利用していればスタンプをたくさん購入してきていたり、購入のためにコインを保有していたりといったこともあるだろう。それらは新しく作ったアカウントに引き渡すようなことはできない。全て失って問題ないということであれば、下にある「すべてのアイテムが削除されることを理解しました。」という欄にチェックを入れよう。

コイン、ポイント、スタンプ、着せかえの全てが削除されることを理解したらチェックを入れる

下へスクロールすると、連携アプリについても確認される。LINEアカウントを利用してログインしていたアプリや、LINEコインで何かが購入できていた連携アプリがあれば、その連携も解除される。問題がなければ、確認項目にチェックを入れてさらに下へ進もう。

連携アプリがある場合はそちらの利用についても確認したい

最後に友だちリストやトーク履歴を含む全てが利用できなくなることが再確認される。ここにもチェックを入れると「アカウント削除」ボタンが有効になるはずだ。本当に問題がなければ「アカウント削除」ボタンを押して完了させよう。

全ての確認用チェックボタンにチェックを入れれば削除処理が有効になる。「アカウント削除」ボタンが有効になったらタップして完了だ

「LINE(ライン)基本の使い方ガイド」バックナンバーはこちら
https://biz.news.mynavi.jp/category/line

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