ドコモ、第3四半期も好調 - 業績支えるドコモ光の存在

ドコモ、第3四半期も好調 - 業績支えるドコモ光の存在

2018.01.30

NTTドコモは30日、2017年度第3四半期決算を発表した。第3四半期累計で、営業収益は3兆5957億円と前年同期比3.6%増加、営業利益は8353億円で同0.8%減となった。見かけ上は減益となるが、通信事業の償却変更によるもので、実態は想定どおり順調。業績を支えるのがドコモ光だ。

2017年度第3四半期決算累計

好調な通信事業

セグメント別に見ると、通信事業の営業収益は2兆9463億円で同4.7%増、営業利益は7200億円で3.2%減となった。償却方法の変更等による影響が大きく、特殊要因を除くと営業利益は前年同期比140億円増の7993億円となる。

通信事業が好調だったのは、固定通信のドコモ光の契約数が大きく伸びたことが影響している。契約数は前年同期比1.5倍の448万。ARPUは前年同期比150円増と大幅な増加に貢献した。ドコモ光の成長が通信事業を支えているともいえるのだ。

セグメント別

ドコモ光の現状について吉澤和弘社長は「当初はフレッツからの転用が主だったが、現在は新規の契約が増えている。また、ドコモ契約者が他の契約から乗り換えてねじれの解消も進んだ」と話す。

本日発表の割引施策も「ドコモ光」と絡めたものであり、しばらくの間はドコモ光とスマートフォンの組み合わせで打ち出す顧客還元策が続きそうだ。ただし、今後の契約数の伸びについては吉澤社長は「徐々に緩やかになっていくのでは」とし、すでに"伸びのピーク"は過ぎたという見方も示している。

ドコモの顧客還元の取り組み

スマートライフ領域はどうか

他方、スマートライフ領域の営業収益は6738億円で同0.4%減、営業利益は1153億円で同17.5%増だった。こちらも補足説明が必要だ。営業収益は子会社のD2Cの会計方法の見直し(総額法から純額法に変更)が影響したに過ぎず、営業利益を見るほうが実態に近い。

スマートライフ領域の営業利益

スマートライフはサービス領域が多岐に渡る。とりわけ貢献しているサービスは、ケータイ補償サービス、あんしん遠隔サポートなどの「あんしん系サポート」で全体の35%、次いでdTV、dヒッツ、dマガジン、dショッピング、DAZN for docomoなどの「コンテンツ・コマース」が同25%、dカード、dケータイ払いプラスなどの「金融・決済」が同20%を占め、これらの3分類で全体の8割を占めている。

全体から見ても、セグメント別に見ても、計画通り順調に進んでいるのがドコモの現状のよう。決算説明会ではかねてより発表していた中期戦略「beyond宣言」の進捗について言及するなど、波風立たぬ順風満帆な決算説明会だった。

NewsInsight 更新終了のお知らせ

NewsInsight 更新終了のお知らせ

2019.06.17

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最後になりますが、改めて皆様に感謝いたしますとともに、引き続き、マイナビニュースにてご愛顧いただけましたら幸いです。

放置されていた不寛容? 国会まで届いた「パンプス強要」騒動

カレー沢薫の時流漂流 第47回

放置されていた不寛容? 国会まで届いた「パンプス強要」騒動

2019.06.17

最近女性の間で「#MeToo」ならぬ「#KuToo」運動がにわかに盛り上がっている。

「#KuToo」とは「靴」と「苦痛」をかけており、職場や就職活動で、足を痛めるパンプスやヒール靴の強要をやめようという運動である。

そもそもそんなの誰も強要してねえよ、と思われるかもしれない。確かに規定として靴の形状やかかとの高さまで定めている会社はレアだろう。しかし、私の元いた会社でも、規則があるわけでも、誰に言われたでもなく、みな一様に黒のパンプスを履いていた。それが「暗黙のルール」であり、それ以外は「非常識」と見られる風潮は確かにあるのである。

これが就職活動になると、パンプスを履いていないだけで「こいつは常識がない」と見なされ不採用になってしまうかもしれない、ということだ。そうなると女子学生は足を負傷してでもパンプスを履かざるを得なくなってしまう。

正直、パンプスは苦痛

パンプスがそんなに苦痛か、というと、靴の中では殺傷能力が高い方である。これは他人への、という意味ではなく自分へのだ。他人を殺傷したいならカウボーイが履いている、かかとにピザカッターがついている奴を履いた方が良い。

狭いつま先に足の指が密集されるため、私もよく爪で隣の指を切って足を血だらけにしていたし、伸縮性にかける素材のため、あわないパンプスだと試着の時点で靴擦れが出来るレベルなのだ。

世の中には素肌に荒縄で亀甲縛りを施し、その上に上等なスーツを羽織って出社している人も多いと思う。とても痛いだろうが、それは強制されたわけではなく、その人が好きで楽しいからやっているのだ。

つまり、好きでもない上にとても痛いパンプスを強制で履かなければいけないというのは、上等なスーツの下が亀甲縛りなことよりも「異常」なことというわけだ。

この運動はすぐに広まり、いきなり国会でも議論されたという。これにより「厚労相がハイヒール強要を容認」という見出しのニュースまで踊り出ることになった。

完全に自由と言われても困るのでは?

「厚生省に、女がハイヒールを履かないと死ぬ病の人が!?」と驚いたが、記事をよく見ると見出しほどのことはなく、厚労相の発言は「これは社会通念に照らして業務上、必要かつ相等な範囲かと、この辺なんだろうと思います」というかなりボンヤリしたものであり、どっちでも良い事を聞かれた私のリアクションに似ている。

しかし「ハイヒールが履けない女は何やってもダメ」などと強い事を言っているわけではないが、「業務上必要ならパンプス履くべきだろ」という「容認」に聞こえなくもない。すぐさま「業務上ハイヒールが必要な仕事って何だよ」という疑問が挙がり、「SMの女王様」「(ハイヒールでキレッキレに踊る)perfume以外ありえない」などの声が相次いだ。

この社会問題がすぐ大喜利になってしまうのは良くも悪くも「ザ・ツイッター」という感じだ。

確かに「業務上必要」となると、まだかかとにピザカッターがついている靴の方が「ピザを食う時」必要な気がする。

ただ、靴や服装を完全に自由化し、何でもOKにすれば良いかというと、それはそれで問題が起きると思う。ファッションに疎くコーディネートが苦手な人間からすれば、職場に何を着ていいのか全く「指針」がないというのは迷子になるし、接する側としても、車を買いにいってディーラーが、イモ―タンジョ―の完コスで出てきたら「キャデラックしか買うことを許されないのか」と委縮してしまう。就活マナー本に「俺の考えた最強の就活ファッションで挑みましょう」とだけ書かれていても逆に困るだろう

着る側としても、それに接する側としても、社会において服装にある程度規定や模範があるというのはメリットでもあるのだ。

そもそも規定や常識というのは、秩序を作ることにより問題を減らすためにあるものなのだ。しかしそれが元で「足を負傷する」という「問題」が起こっているなら本末転倒なので、やはり解消はすべきなのだろう。

極論に流れない寛容さが足りない

おそらく「#KuToo」を提唱している人も「ドラゴン柄のコンバースで就活したい」と言っているわけではないのだ。最近は「パンプスに見えるスニーカー」なども存在するし、パンプスでなくても地味な靴はいくらでもある。そのような靴を履いていても「パンプスじゃないから非常識」と見るのをやめてほしいという話だろう。

ちなみに私が会社員時代履いていたパンプスだが、黒の革靴ではあったが、つま先は限りなく丸く、ヒールはなきに等しい、今思えばあれはパンプスだったのか、70過ぎのババアが旅行に行くときに履くヤツなんじゃないか、という代物であったが、特に何も言われなかった。

「#KuToo」が求めるのも、そのぐらいの「寛容さ」なのではないだろうか。

【お知らせ】
連載「カレー沢薫の時流漂流」の掲載場所を変更します。
→ 新しい掲載場所はこちら https://news.mynavi.jp/series/jiryu_hyoryu