SIMフリー市場トップのファーウェイ、MVNO伸び悩みへの秘策はあるか

SIMフリー市場トップのファーウェイ、MVNO伸び悩みへの秘策はあるか

2017.12.01

次々とヒットモデルを輩出し、SIMフリー市場で好調を維持するファーウェイ。だがSIMフリースマートフォンのセット販売に力を入れるMVNOの勢いが落ちていることから、日本におけるファーウェイの今後の成長にも懸念が出てきている。ファーウェイは今後日本でどのような成長戦略を描いているのだろうか。

新機種「Mate10 Pro」で攻めの姿勢を継続

デュアルカメラを搭載した「P9」シリーズのヒットで人気を急拡大し、現在もSIMフリー市場で好調を続けているファーウェイ。今年もP9の後継機種「P10」シリーズを投入して大きな注目を集め、中でも低価格モデルの「P10 lite」が大きく販売を伸ばしているようだ。

その後もファーウェイは、日本市場攻略に向けて攻めの手を緩めることなく、新端末の投入を続けている。10月10日には、コストパフォーマンスが高いネット販売限定モデル「honor」シリーズの新機種「honor 9」を投入。従来honorシリーズを独占販売してきた楽天の「楽天モバイル」だけでなく、新たにインターネットイニシアティブ(IIJ)やイオンリテールの「イオンモバイル」、NTTレゾナントの「NTTコムストア by gooSimseller」が取り扱いを開始するなど、販路を大きく広げている。

さらに11月28日には、Pシリーズと並ぶ同社のフラッグシップモデル「Mate」シリーズの最新機種、「Mate10 Pro」と「Mate10 lite」の2機種を発表。Mate 10 Proは画面比率が18:9の6インチ有機ELディスプレイや、ライカと共同開発したレンズを搭載したダブルレンズカメラ、そしてAIの処理を高速化する機構を備えた新しいチップセット「Kirin 970」を搭載し、利用状況に合わせたパフォーマンスの向上などを実現しているのが大きな特徴だ。

ファーウェイの新機種「Mate10 Pro」。AIに関連する処理を高速化する新チップセット「Kirin 970」を搭載したハイエンドモデルだ

だが同社の戦略を見る上で大きなトピックになるのは、Mate10 Proの低価格モデルとなる、Mate10 liteが用意されたことだ。ディスプレイには有機ELより安価な液晶を採用し、ボディも樹脂素材を採用するなど性能はMate10 Proと比べれば落ちるものの、ディスプレイサイズは画面比率18:9の5.9インチ、そして背面だけでなく前面にもダブルレンズカメラを備えるなど、Mate10 Proの要素を随所に反映させつつ、独自性も打ち出している。

従来Mateシリーズは、Pシリーズと異なり日本では高額なハイエンドモデルのみを提供しており、Pシリーズと比べると販売もそれほど積極的ではなかった。それだけに今回、Mateシリーズの廉価版モデルを用意したことからは、日本でもMateシリーズの販売を大幅に拡大したいという、同社の意気込みが伝わってくる。

Pシリーズ同様、Mateシリーズにもライト版モデルの「Mate10 lite」が用意されたのは、日本市場における大きな戦略の変化となる

MVNOの伸び悩みがファーウェイの成長の妨げに?

ファーウェイが攻めの姿勢を続けている理由は、日本でそれだけの実績を上げているからに他ならない。Mate10 Proの発表イベントに際して、ファーウェイのデバイス 日本・韓国リージョン プレジデントである呉波氏は、さまざまな数字から、同社が日本市場でいかに成長しているかを力説している。

その一例として、BCNの家電量販店・オンラインショップの実売データを挙げると、国内のスマートフォンメーカー販売台数シェアが、昨年は5.48%であったのが、今年は8.31%と、倍近くに伸びているという。またBCNやMM総研など複数の調査によると、同社はSIMフリースマートフォンの市場シェアで1位の座を獲得するに至ったというのだ。

各種調査によると、ファーウェイは国内のSIMフリースマートフォン市場で1位の座を獲得したとのこと

その背景にあるのは、やはりグローバルでの製品力の強さであろう。ファーウェイはここ数年来ハイエンドモデルの製品開発に力を入れており、ダブルレンズカメラを搭載したPシリーズなど、ヒットモデルを生み出し同社の人気を広げる原動力となっている。実際、ファーウェイのグローバルでの出荷台数が前年同期比19%増であるのに対し、売上は30%伸びているそうで、ハイエンドモデル重視の戦略が功を奏している様子がうかがえる。

そして日本では、他の国と比べとりわけハイエンドモデルの人気が高い傾向にある。グローバルでの高いシェアを生かして研究・開発に積極投資し、スマートフォンの性能を高めてきたことが、ハイエンドモデルを好む日本のユーザーにうまくマッチするようになった。そうしたことからファーウェイが、ライバルを押しのけてSIMフリー市場でトップの座を獲得するに至ったといえるだろう。

だが、SIMフリースマートフォンの販売を重視するファーウェイの弱点となるのが、ここ最近のMVNOの伸び悩みである。MVNOへの顧客流出に危機感を抱いた大手キャリアが、通信料金の引き下げや、サブブランドの強化などによって顧客流出を防止するための施策を相次いで打ち出したことにより、MVNOへ流出するユーザーが急速に減少しているのだ。

実際今年後半に入ってからは、「FREETEL」ブランドのプラスワン・マーケティングが、MVNOによる通信事業を楽天に売却したり、MVNOの大半にネットワークを貸しているNTTドコモが、MVNOの伸び悩みによって純増数予測を大幅に下方修正したりするなど、MVNOに関するネガティブな動きが相次いで起きている。MVNOの利用者が増えなければ、MVNOのSIMとセットで販売されることが多いSIMフリースマートフォンの販売も伸び悩んでしまうだけに、現在の傾向はファーウェイにとっては痛手といえるだろう。

来年はキャリアへの端末供給を目指すか

では、ファーウェイは今後どのようにして、端末販売を伸ばそうとしているのか。そのヒントは、今回発表されたMate10 Proから見て取ることができる。

実はMate10 Proには、最近のiPhoneシリーズと同様、IP67の耐水・防塵性能が備わっている。防水・防塵への対応はここ最近世界的なトレンドとなってきているが、ファーウェイはこれまで、防水・防塵への対応にあまり積極的ではなかった。それだけに今回、iPhoneに匹敵する耐水・防塵性能を備えたことは、この先を見据えた取り組みとして大きな意味のあるものなのではないかと筆者は推測する。

Mate10 ProはiPhone Xなどと同様、IP67の耐水・防塵性能を搭載。日本のユーザーの声に応え、耐水・防塵に対応したモデルを投入したとしている

それはキャリア向けの端末納入だ。これまで日本向け機能の搭載に消極的だったファーウェイが、このタイミングであえて耐水・防塵性能を備えたモデルを投入してきたことは、日本のユーザーの要望に応えるだけでなく、日本のキャリアに向けたアピールという側面もあったのではないだろうか。

しかもここ最近、ファーウェイの関係者からは、来年の日本市場に向けた取り組みを強化する旨の発言を聞く機会が増えている。実際、7月27日に実施されたファーウェイのコンシューマー事業部の2017年上期業績発表会で、コンシューマー事業部CEOであるリチャード・ユー氏は、日本の記者向けグループインタビューにて「来年のPシリーズのスマートフォンを待って欲しい」と、Pシリーズの新機種でより日本市場に適したモデルを投入する考えを示していた。また呉波氏も今回の発表会における囲み取材で、「2018年はスマホ製品をSIMフリーに限らず、全ての市場でどんどん数を増やしていければと思う」と話している。

ファーウェイの呉波氏は、来年はSIMフリーに限らずスマートフォンの販売を増やしていきたい考えを示している

ファーウェイはタブレットやWi-Fiルーターなどで、キャリアとの接点を多く持っている。スマートフォンに関しては実績を残すことができず現在は撤退状態にあるものの、かつてと比べると同社のスマートフォンの品質は大幅に向上しており、SIMフリー市場で大きな実績を残しているという強みも持っている。ゆえに後は防水・防塵、そして現在も採用に消極的なFeliCaなど、日本市場のニーズに応える対応さえ進められさえすれば、ファーウェイのスマートフォンがキャリアから投入されても何らおかしくない状況にあるのだ。

もちろんこれは、あくまで筆者の推測に過ぎない。だがSIMフリー市場が伸び悩む中で、ファーウェイがさらなる成長を求めるには、キャリアからの販売が不可欠なのもまた確かである。それだけに、来年はファーウェイのスマートフォンが、キャリアから再び登場するか否かが、大きな注目ポイントの1つになってくるのではないだろうか。

「選択と集中」が進みすぎた、日本の科学技術への投資

藤田朋宏の必殺仕分け人 第1回

「選択と集中」が進みすぎた、日本の科学技術への投資

2018.11.15

ちとせグループCEOの藤田朋宏氏による新連載

巷を賑わす”ヘンな出来事”の問題点を、独自の解釈で洗い出す!

第1回は、「日本の科学技術投資」について

バイオベンチャー企業群「ちとせグループ」のCEOを務める藤田朋宏氏による新連載。“手段と目的の違い”によって生じた「ヘンな出来事」の問題点を、独自の視点で語ります。第1回は、「日本の科学技術投資」について。日本の科学技術への投資の問題点とはいったい何なのでしょう?

才能と“伸びしろ”に投資する、日本サッカー協会

先日、クアラルンプールに出張したときのこと。宿泊先のホテルが偶然にもサッカーの日本代表と同じだった。「日本代表」と言っても、同じホテルに泊まっていたのは本田や長友ではなく、U-16アジア選手権に参加している若い選手たち。

そこで彼らを見ていて、ふと考えた。日本サッカー協会の「選手への投資」は、実は凄く効率がいいのではないか。どうしてそう思ったのか、順を追って説明したい。

ホテルに置いてあったU-16アジア選手権のバナー

チェックインを済ませ、「部屋の準備があるから、ちょっとだけそこで待っていて」と指示するホテルマンに従い、ひとりロビーに放置されている間、何となしに選手の情報を調べてみた。それから一時間半。23名の選手一人ひとりの顔だけでなく、利き足まで覚えるくらいの時間が経っても、僕はまだロビーで放っておかれたままだった。まぁ、東南アジアではよくあることなので、腹は立たなかった。

ところで、「過去のU-16日本代表がその後、何度も日本代表に選ばれる割合はどれほどだろうか」と疑問に感じ、調べてみたところ、各年20数名の代表選手のうち、現役で活躍している選手は約1人であることが分かった。確かに16歳の段階では身体の発達に差があるし、試合で活躍できるかは運の要素も絡む。コーチとの相性やケガの問題もあるだろう。

そうは言っても、16歳の時点で日本代表に選ばれるだけのポテンシャルを持つ選手のうち、その数%しか将来も活躍できる選手がいない、という事実には驚いた。実際、長谷部、本田、岡崎、長友……など、この10年で活躍している選手たちの多くは、16歳時点ではそこまで期待されていなかった選手ばかりだ。

ではなぜ、そういった選手が後に日の目を浴びられたかというと、それは彼らにも「チャンス」を与えられていたからだろう。日本サッカー協会は、16歳時点で選抜したトップ選手だけに集中投資するだけではなく、同年代の他の有望選手にもしっかりとチャンスを与え続けられるような仕組みをつくれたのだと思う。

際立って目立つ選手だけではなく、将来の伸びしろがありえる選手にも、最低限のチャンスは回ってくることで、未来のトップ選手の育成が図れる。そうやって日本サッカー協会はこれまで、世界に通用するような選手を輩出してきた。

「科学技術に投資せよ」ではなく、予算配分の再考を

前置きが長くなってしまったが、ここから本題に入りたい。

先日、京都大学特別教授の本庶佑先生がノーベル賞を受賞したというニュースが流れた。「自分がバイオテクノロジー業界で働く人間だから」というのは関係なく、本庶先生と周りのチームの方々の長年にわたる科学に対する貢献が認められたこと、その事実に接した関係者の気持ちを想像すると、とても嬉しい気持ちになった。

ノーベル賞メダル(レプリカ)

 

近年、日本人のノーベル賞受賞が続いている。彼らのような日本の科学業界の仕組みをよくわかった方々は、これまで数多くのご苦労をされてきたことだろう。しかし、1つ残念なこともある。能力はもちろん、人格的にも優れたそういった先生方が、ノーベル賞受賞のタイミングでマスコミに発表する一世一代のコメントが「日本国の科学技術投資、科学技術教育のあり方についての憂い」であることだ。

僭越ながら、先生たちのコメントを解釈すると、よくニュースで取り上げられるような「科学技術にもっとお金を使え」ということではなく、その先にある「国家予算の配分」についての指摘をしていると認識している。

誰がなんと言おうと、日本の科学技術投資の選択と集中は年々進んでしまっているのが現状だ。しかし、先生方のいうような「選択と集中が進みすぎている」という指摘に対して、「日本にはもうお金がないのだから科学技術にばかり投資できない」と答えがずれてしまっている。

これこそが、日本の科学技術投資における問題ではないだろうか。

日本にはびこる「選択と集中こそが正解だよ病」

随分前からずっと不思議なのだが、そもそも「選択と集中こそが正解である」なんて、誰がいい出したのだろう。「選択と集中」の戦略で物事をうまく切り抜けられるようなことは、本当に生きるか死ぬか、背水の陣を敷いている時くらいだと思うのだ。

今の日本の「選択と集中こそが正解だよ病」はなかなか根深く、そもそもの目的を実現することよりも「選択と集中」を行うことそのものが目的になっているんじゃないかと感じることが多い。

今の日本で行われている多くの意思決定の場面で、サッカーの例で例えると、U-16日本代表を選んだ人のメンツを潰さないということが、強い日本代表をつくることよりも優先されてしまっているように思う。

そのため、16歳の時点で選んだ選手だけに集中投資し、16歳の段階で選ばれなかった他の選手のポテンシャルに賭けることもしないというような「選択と集中が正解である」という間違えた進め方で意思決定が行われているようなことが多いように感じる。

サッカー選手の育成でも、科学技術の投資でも初期の段階で選抜してそこだけに集中投資するという戦略を繰り返せば繰り返すほど、全体としての力は落ちる一方になるのではないか。歴代のノーベル賞受賞者の先生方も、そういうことを言いたかったのではないかと思う。

手段であるはずの「選択と集中」が、目的となっている?

私は、「16歳の段階で、将来素晴らしいサッカー選手になる人物を見分けられる」なんて言葉は、伸びしろのある選手に対しておこがましいと感じる。これは科学技術の研究にも同じことが言える。「その研究が将来素晴らしい成果を残すかどうか見分けられる」なんて言葉は、科学者に対しておこがましい。

もっと言ってしまえば、どの研究が将来化けるかの判断は、16歳のサッカー選手の成長を言い当てることより遥かに難しいだろう。なぜならば、サッカーという競技のルール自体は変わらないが、科学と言う競技はルール自体を決めているので、科学研究の将来性をあらかじめ予測するのは16歳のサッカー選手の将来性を予測するより難しいためだ。

そんな中、日本サッカー協会が幅広い底上げに力を入れ、紆余曲折も有りながらも右肩上がりの成長を維持できているにも関わらず、日本の科学技術投資は過剰な「選択と集中」を強めるが故に、科学技術力の相対的な低下を招いているように感じる。

その差はいったい何か? これは1つの仮説でしかないが、日本サッカー協会の強さの秘訣は、会長の独断で物事を決められる側面が強い組織であるために「目的」がハッキリしている点にあるのではないだろうか。

その一方で、日本の科学技術投資のような“数多くの人の善意の組み合わせの上になり立っている意思決定機構”では「選択と集中を進めることが正解である」という、本来手段の一つである価値観が「目的」となってしまっているように感じる。

本来考えるべきは、「日本の科学技術をどうするべきか」ということであるにも関わらず、その手段と目的が逆転しまっているのではないだろうか、と思うのだ。

音楽特化の「YouTube」が日本上陸! AIでレコメンド

音楽特化の「YouTube」が日本上陸! AIでレコメンド

2018.11.14

音楽に特化した「YouTube Music」が日本でスタート

有料会員になれば、広告なし再生やオフライン再生が可能

YouTube Premiumでは、オリジナルコンテンツの配信も開始

仕事や作業をする際、周りのノイズをカットして集中するために、音楽を聴くという人は多いだろう。わかる。よくわかる。フロアが騒がしいと作業に全く集中できない。周りで仕事している人がいるということがわからないのだろうか、と疑問に思うが、まぁそれは置いておいて、パソコンで作業する場合、手軽に好きな音楽を聴けることから、YouTubeで音楽を聴くという人も多いのではないだろうか。

そんなYouTubeユーザーに朗報である。11月14日、Googleは音楽に特化したストリーミング再生サービス「YouTube Music」を日本でローンチすると発表したのだ。

好みやシーンに応じて楽曲をレコメンド

YouTube Musicは、音楽再生に特化したアプリ。YouTubeにある公式の曲やプレイリスト、歌ってみた、弾いてみたなど、さまざまな音楽動画を視聴することができる。

また、機械学習が活用されているのも特徴の1つだ。視聴履歴などからユーザーの好みを把握するだけでなく、「いつどこで何をしているのか」を類推して、シーンに合わせた楽曲をレコメンド。家でリラックスしているときにお勧めの曲や、仕事中にお勧めの曲などを、自動でピックアップしてくれるという。

さらに、あいまいなカタカナ発音で洋楽を検索したり、CMタイアップ曲などから検索したりすることも可能で、聴きたい曲をスムーズに探すことができそうだ。

サービスの発表会において、YouTube 音楽部門 プロダクトマネージメント責任者のT.ジェイ ファウラ氏は「オーディエンスに着目した結果、今出ているアプリでは満足できていない層があることがわかり、そのユーザーに音楽サービスを届けようとこのサービスをスタートしました。YouTube Musicは、ユーザーの利用シーンや好みに合わせた曲を、YouTubeにある膨大なミュージックカタログからレコメンドするユニークさを持っています」と、サービスの魅力を強調した。

YouTube 音楽部門 プロダクトマネージメント責任者のT.ジェイ ファウラ氏

無料でも利用できるが、有料のYouTube Music Premiumに登録すると、「広告なし再生」「バックグラウンド再生」「オフライン再生」などが可能になる。料金はWeb/Androidが月額980円で、iOSが月額1280円(ともに税込み)だ。

YouTube 日本音楽ビジネス開発統括担当の鬼頭武也氏は「日本ユーザーの方は通勤通学などで音楽を聴くことが多いと思います。オフライン再生機能では、前日の夜に自宅のWi-Fiで翌日聴くべき曲を自動で更新し、通信なしで聴けるようになります。データの通信量などを気にする必要もないので、非常に便利な機能だと思います」と、オフライン再生のメリットを訴求した。

なお、同サービスには著作権管理システムが働いており、YouTubeと同様に適切な権利コントロールが可能だという。

YouTube 日本音楽ビジネス開発統括担当の鬼頭武也氏

「YouTube Originals」が日本でも始動

また今回、「YouTube Premium」という新しい有料プランもスタートする。料金はWeb/Androidだと月額1180円で、iOSだと月額1550円(ともに税込み)だ。YouTube Music Premiumの機能に加えて、YouTubeでも「広告なし再生」「バックグラウンド再生」「オフライン再生」機能が使えるようになる。

さらに、YouTube Premiumの会員は、12月から日本でも配信される予定のYouTubeオリジナルコンテンツ「YouTube Originals」を視聴することも可能だ。すでに世界30カ国でコンテンツを展開しているが、このたび、日本でも制作がスタート。SEKAI NO OWARIとMARVLEがコラボしたミュージックビデオ制作の裏側に迫るドキュメンタリー「Re:IMAGINE」、YouTuberのはじめしゃちょーが主演する連続ドラマ「The Fake Show」、YouTubeで人気のクリエイターが手がけた「隙間男:Stalking Vampire」の3つだ。

「YouTube Music Premium」と「YouTube Premium」で利用可能な機能
日本で制作される「YouTube Originals」のコンテンツ

発表会には「The Fake Show」に主演する、YouTuberのはじめしゃちょーが駆けつけた。

はじめしゃちょー

「今回僕が出演するのは、今までなかったYouTuberをテーマにしたドラマ。アカウント乗っ取りや炎上など、問題に直面しながらも夢に向かって進んでいく姿が描かれているので、僕の動画を見たことない人にも見てほしいですね」と動画の紹介をするとともに、YouTube Musicについて「普段、広く浅く、さまざまな音楽を聴くので、非常に楽しみなサービスです。ぜひ使ってみたいと思います」と期待を述べた。

なお、YouTube Musicは「Google Home」「Google Home Mini」にも対応予定。そのほか、現在「Google Play Music」を利用しているユーザーは、追加料金なしで移行することができるという。