変なホテルが都内に初進出、都市宿泊型ホテルを見てきた

変なホテルが都内に初進出、都市宿泊型ホテルを見てきた

2017.12.07

ロボットホテルで話題の「変なホテル」が東京都内に進出する。エンタテインメント性の高い既存型とは異なり、"都市宿泊型ホテル"と表現するタイプのホテルとなる。気になる内部を見てきた。

変なホテルにニュータイプ登場

変なホテルは、常に変わり進化し続けることを目指したホテル。もともとはローコスト運営のため、コストの大部分を占める人件費をカットして、ロボットを活用することで、新たなホテルの形を作り出そうとしたのが変なホテルの始まりだ。

すでに3棟存在し、1号棟は長崎県のハウステンボス内に、2号棟は千葉県の舞浜に、3号棟は愛知県のラグーナテンボス内に所在。いずれもレジャー施設が隣接もしくは近隣にあることから、エンタテインメント性の高いホテルを目指してきた。

ホテル外観
エントランス

12月15日にオープンする「変なホテル東京 西葛西」はその場所柄、既存型とは異なり訪日旅行者を含むレジャー層を対象にし、都市宿泊型ホテルと呼ばれるものとなる。西葛西では、訪日旅行者に加え、ビジネスパーソンも対象にしているという。こうした新タイプの都市宿泊型ホテルは、H.I.Sホテルホールディングスが今後、注力していくタイプとなる。

落ち着いた雰囲気の受付

では、都市宿泊型ホテルはどのようなものなのか。過去に舞浜を訪れたことのある筆者の率直な印象として、既存型と様変わりするようなことはなかったが、細かな気配りはあったように思える。

まず、受付自体は、恐竜のロボットが対面し、タッチパネルを操作しながらチェックインをするのは、舞浜も西葛西も同じ。

フロントは恐竜ロボットがお出迎え

ただし、新店舗の西葛西に入って気づくのは、賑やかさを抑え、落ち着きのある雰囲気になっていることだ。舞浜ではホテルロビーで、多数の恐竜ロボットがお出迎えしてくれるが、西葛西では受付のみ。照明も落ち着いていた。

チェックインはタッチパネルで。5カ国語対応で音声案内も可
チェックアウトも自動精算機で行なう

客室も雰囲気が少しばかり違う。舞浜ではエンタテインメント性を高めるために、世界観を恐竜で統一し、客室に恐竜の絵、恐竜の卵を象ったタピアと呼ばれる音声認識スピーカーがあったが、いずれも西葛西にはなかった。

客室に入っていくと……
落ち着いた雰囲気に

変化は少ないながらも、目を引いたのは「LG スタイラー」だ。LG スタイラーはクローゼット型の衣類リフレッシュ機。衣類を中に入れて作動させることで、服のしわや匂いなどを取り払ってくれる。

結構大きい
開けるとこんな感じ

宿泊者が国内外問わずに通話無料で使えるスマートフォンの「handy」やスマートフォンの表示画面をTVに映し出す「Chromecast」なども備わっていた。

宿泊客に貸し出す通話無料のスマートフォン「handy」
客室のエアコン、照明、テレビなどはiRemoconを通じて操作が可能
テレビはLG製の49インチ液晶 4Kテレビ

同社が標榜する「都市宿泊型」の要件はこのあたりの設備が共通しており、とくにLGスタイラーはビジネスパーソンにとって嬉しいものとなるだろう。

このほか、ホテル宿泊者はホテル隣接のレストラン「オリオリ」で47都道府県の具材が楽しめるおにぎりを無料で食べることができる。

宿泊者はホテル隣接のレストラン「オリオリ」で47都道府県の具材が楽しめるおにぎりを無料で食べられる

H.I.Sホテルホールディングスは西葛西を含め、都市宿泊型を2018年9月中までに、10軒オープンさせる計画を発表しており、これまでエンタテインメント性の高い3軒は、概ね成功を収めてきたようだが、都市宿泊型はこれまでとは違うターゲットとなる。上記の細かな気配りが新たなターゲットからも支持されるか否か、変なホテル東京 西葛西はこのあたりのテスト的役割を果たすことになりそうだ。

今年の「グラコロ」は2種類! マックが定番商品のファン拡大に挑戦

今年の「グラコロ」は2種類! マックが定番商品のファン拡大に挑戦

2017.12.07

日本マクドナルドは今年も冬の定番商品「グラコロ」を発売する。2016年に大幅なリニューアルを受けた「超グラコロ」は、味も香りもそのままに今年も再登場となるが、マックは「新たな冬の味わいの提案」を狙い、「熟グラコロ」という新商品も同時に用意する。

今年からは朝マックでも食べられるグラコロ。発売は12月13日だ

「超」と「熟」の2面展開を図る今年のグラコロ

グラタンコロッケバーガの「グラコロ」は、1993年に登場したロングセラーの人気商品だ。2016年には大幅なリニューアルを受けて「超グラコロ」となり、生クリームとバターの風味がするバンズやスパイシーなコロッケソースなどが印象的な商品に生まれ変わった。この味は今年も同じものを楽しめる。

商品発表会に駆けつけた高田純次さん。「アンジェリーナ・ジュンジです」とお馴染みの挨拶で登場すると、発表会が終了するまで絶えずギャグを飛ばし続けた

そして、マックが「超グラコロに匹敵する新しい冬の味わいを提案」(日本マクドナルド・ナショナルマーケティング部統括マネージャーの坂下真実氏)すると意気込むのが、新商品の「熟グラコロ」だ。これは超グラコロにビーフシチューを加えた商品で、コロッケ部分は「超グラコロ」と同じだが、その上にビーフシチューが足されているといった感じのハンバーガーだ。グラコロに足す素材としてはカレーやチーズフォンデュといったアイデアもあったそうだが、冬の新たな味わいとしてぴったりのビーフシチューに行き着いたという。

超グラコロ(左)は単品340円、バリューセット640円、熟グラコロは単品390円、バリューセット690円

坂下氏によると、優しい味わいが特徴のグラコロは女性客にも受け入れられる商品となったが、ビーフシチューが加わってボリューム感も味の強さも増した「熟グラコロ」では、「がっつりとバーガーを楽しみたい」と考える新たな客層の開拓を図り、グラコロファン自体の拡大を狙いたいとのことだった。

オフィススペースから働き方改革を! リラックスできる環境がイノベーションを生む

オフィススペースから働き方改革を! リラックスできる環境がイノベーションを生む

2017.12.07

三井デザインテックが都内でメディアを集め、セミナーを行った。同社は、住宅のインテリアのほか、オフィスやホテルの内装を手がけるのが、おもな事業だ。そんな同社が、オフィススペースから働き方改革を推進するというのが、今回のセミナーの内容だ。

働き方改革は、目下、経営陣からオフィスワーカーまで、多くのビジネスパーソンに注目されている。当初は、ノー残業デーを設定したり、産休・育児休暇を手厚くしたりといったことが中心だった。つまり、働く時間を短くすることで、余暇や子育てなどに時間を充ててもらおうというところから始まった。

だが、働き方改革は次のフェーズへ移ろうとしている。それは、快適に働けるオフィス空間の構築だ。以前、パソナ・パナソニックの緑化オフィスについて取材したが、方向性は同じといってよい。

郊外の住宅は苦戦も都内オフィスは活況

三井デザインテック 代表取締役社長 渋谷忠彦氏

三井デザインテックの代表取締役社長 渋谷忠彦氏によれば、「郊外の住宅の売れ行きはあまり芳しくない。だが、都内のオフィスは空前の低空室率になっている。新たなメガオフィスも建設中で、そうした物件のオフィスデザインを手がけることが、弊社のチャンスになる」と、都心部のオフィス需要の活況について語る。

余談だが、同社はホテルのデザインも手がけている。そして、ホテル需要も活況だとしている。地方のホテルもインバウンド需要に支えられ空室率が低い。確かに、地方出張の際に、ホテルの価格が上がっている気がする。需要が高まっていることで、強気の価格設定にしているのかもしれない。

また、同社のソリューション推進部 大川貴史によると、「弊社の顧客からのアンケートで、働き方改革を必要としている企業は89.9%に上る」と話す。オフィススペースの改善による、働きやすさを追求していかなくてはならいと、今後の企業のあり方を説明した。

では、これまでオフィス空間はどう変遷してきたのか。大川氏によると、1960年代は教室型のレイアウトだった。70年代に島形のレイアウトになり、80年代はパーティーションの普及により、ワーカーのスペースが区切られていった。これは、空前の好景気により、深夜残業が当たり前になった影響だとする。そして、90年代になると、フリーアドレスが採用されるようになった。ただ、当時のフリーアドレスは、バブル崩壊によりオフィススペースを削減したい経営層の都合が反映したものだという。

では、これからは、どういうオフィスが求められるのか。大川氏によると、どこでも仕事ができる環境が必要になるという。

たとえば米Airbnbのオフィス。家のリビングのようにリラックスできるスペースがあり、そこで仕事ができる。また、ペットを連れてきてもよいし、カフェテリアも広い。米グーグルの場合、自席が用意されながらも、どこでも仕事ができるという。

浮いた人件費をオフィス環境構築に

大川氏は、アメリカ、オランダ、オーストラリアの企業のオフィスはとても先進的と話す。逆にいうと、自席が決まっていて、そこに張り付いて仕事をする日本のオフィスは、時代遅れということになる。

働き方改革を推進するなら、労働時間の時短だけでなく、快適なオフィスも必要といえよう。企業は時短による人件費削減によって生じた資金を内部留保するのではなく、快適な空間を作る投資にまわしていくべきだろう。

さて、最後にまったくの余談だが、セミナーが行われたのは、三井グループ向けの綱町三井倶楽部。映画やテレビのロケ地になることもある建物で、まるで宮廷にいるかのような豪華さだった。

左:綱町三井倶楽部。庭の噴水も、まるで宮廷だ