日産が新型「リーフ」発売、2代目で目指す“売れる”電気自動車

日産が新型「リーフ」発売、2代目で目指す“売れる”電気自動車

2017.09.06

日産自動車が電気自動車(EV)の「リーフ」をフルモデルチェンジして発売する。現行の初代リーフは、早い段階で登場したEVとしてほぼ未開拓の市場に挑んだモデルだが、航続距離に対する不安や価格などがネックとなり、日産の狙い通りには販売台数が伸びなかった。新型は売れるEVに進化できるか。幕張メッセで行われた新型リーフのワールドプレミアに登壇した日産首脳陣のコメントもあわせてお伝えしたい。

日産の新型「リーフ」

先代は日本で年間1万台ペースの販売

「初代リーフの発売以来、EVの世界を創ってきた先駆者としての自負がある。世界が本格的なEVの時代に動き出す今、技術の日産の粋を詰め込んだ新型リーフを届けられることは素晴らしいチャンスだ。(先駆者としての役割を担った旧型から)リーフは進化し、今後の日産のコアとなる実力を持った商品となった」。ワールドプレミアで日産の西川廣人社長は、新型リーフの出来栄えに自信を示した。

日産の西川社長

初代リーフの発売は2010年12月。世界累計で30万台近い販売実績を持ち、日本市場では年間1万台ペースで売れて累計8万台となっているが、日産は報道陣向けに行った8月の新型リーフ事前説明会で、初代リーフの販売台数が当初の想定通りには伸びなかったことを率直に認めていた。

台数が伸びなかった要因として日産は、顧客が価格、充電インフラの少なさ、充電時間の長さ、航続距離の4点に不安を持ったからだと分析。これらの課題を踏まえて開発し、満を持して市場に投入するのが今回の新型リーフだ。

航続距離の不安は解消?

新型リーフには「S」「X」「G」の3つのグレードがあり、価格は税込みで315万360円から399万600円まで。日本では2017年10月2日に発売し、米国では12月、欧州では来年1月の市場投入を予定する。リチウムイオンバッテリーは体積(サイズ)を据え置きつつ、容量を現行モデルの30kWhから40kWhへと拡大。これにより、リーフの航続距離は280キロから400キロへと伸びる。

24kWhのバッテリーを積んで登場した初代リーフと比べると、新型の航続距離は2倍だ。日産で日本事業を担当する星野朝子専務によると、日本の一般的なドライバーであれば、週に一度の充電で十分というバッテリー容量に仕上がっているという。

新型リーフの航続距離は初代登場時の2倍だ

ここ数年でEVの充電環境も充実してきている。日産によると、日本には2017年3月末時点で7108基の急速充電器(QC)があり、普通充電器と合わせた数は2万8260基となる。初代リーフ登場時はQCが360基しかなかったというから、EVの乗りやすさは格段に向上しているはずだ。

高速道路網でのQC整備も進みつつある。現状、サービスエリア(SA)/パーキングエリア(PA)の40%以上でQCの導入が済んでおり、その割合はガソリンスタンドの約25%よりも高い。高速のQC設置間隔は平均40キロとのことなので、早めの充電を心掛けていれば、高速道路の真ん中でバッテリー切れという事態に陥らなくても済みそうだ。

新型リーフの充電時間を見ると、急速充電で80%まで充電するのに要する時間は40分とのこと。容量が増えたため、24kWhバッテリーのリーフと比べると80%充電に要する時間は10分伸びているが、当然ながら80%充電で走れる距離は新型の方が上だ。ただし、ガソリンの給油と比べれば充電時間が長いという点は変わっていないので、SA/PAなど、QCが限られている状況で、複数のEVが充電を待って並ぶという状況は、今のところ避けるすべがないようだ。あるいは、一気にEVが普及すれば、そういうシーンに遭遇する確率は高まる可能性もあるだろう。

EV普及を阻む課題を洗い出し、それに対応することでリーフの販売を加速させようとする日産。それでは、エンジンで走る一般的なクルマに乗るユーザーに対し、日産はリーフの強みや特徴をどのように伝えようとしているのだろうか。

日産は、新型リーフで訴求しようとする2つのポイントを「未体験の驚きの走り」と「未来の運転でワクワクを」という言葉で表現している。

EVならではの走りが特徴、静かさは欧州プレミアムセダン並み

「未体験の驚きの走り」とは、EVならではの加速感や静粛性などを表現する言葉だ。アクセルペダルを踏むとレスポンスよく走り出すのがEVの特徴だが、日産は新型リーフでモーター制御の要となる「高出力インバーター」を刷新し、出力を80kWから110kWへと引き上げることで加速性能の向上を図った。高速道路の合流や追い越しなどで用いる、時速60~100キロの中間加速は比較的苦手としてきた部分だが、新型リーフでは中間加速の加速時間を現行比で30%短縮できたという。

モーターの出力も向上

モーターで走るEVは静粛性も強みだ。日産の比較によると、新型リーフの静かさは欧州プレミアムブランドのセダン並みだという。

モーター駆動ならではの特徴的な走りとして、日産が訴求するのが「e-Pedal」だ。これはモーターによる回生と油圧ブレーキの2つを用いてクルマの減速を制御する技術。この技術により新型リーフでは、アクセルペダルのオン/オフだけで、ほとんどの運転シーンに対応することができるそうだ。

日産の調べでは、e-Pedalの搭載により、ブレーキペダル踏み変え回数は同機能がないクルマに比べ9割も減るという。アクセルペダルから足を離していれば、ブレーキペダルを踏まなくても停止保持が可能なので、信号待ちなどのシーンでは足が楽そうだと感じた。

プロパイロットで未来の運転を表現、駐車も自動に

リーフの「未来の運転」を象徴するのが、同モデルで初搭載となる日産の技術「プロパイロット」だ。これは高速道路で速度維持、先行車両の追従、レーンキープなどをアシストする技術(詳細はこちら)で、「セレナ」「エクストレイル」に次ぐ3台目の採用となる。同技術を日産は「同一車線自動運転技術」と表現する。

そして、日産車として新型リーフで初採用となるのが自動駐車技術「プロパイロット パーキング」だ。この機能を使えば、駐車する場所をリーフに指示し、ボタンを押し続けるだけで、クルマがステアリング、アクセル・ブレーキ、切り返し時のシフトチェンジを自動で行ってくれる。駐車完了時には「P」レンジにシフトを入れ、パーキングブレーキまで自動で作動させてくれるので、駐車の一連の操作は全て、クルマに任せられるということになる。

自動駐車の機能も搭載となった

こういった機能を実現するためのシステムとして、新型リーフはフロント、両サイド、リアに計4つのカメラを装備している。ソナーはフロント、リア、サイドに各4つずつを備える。

クルマの電動化と知能化を技術開発の2本柱に据える日産としては、その双方を体現する新型リーフを大いに売っていきたいところ。星野専務は日本市場で年間1万台ペースだった販売を「少なくとも2倍」とする意向で、「3倍も可能」との見方を示した。

それでは、新型リーフが乗り出すEV市場は現在、どのような状況なのだろうか。

EVシフトといわれる時代、リーフには追い風か

初代リーフが登場した2010年末と現在では、EVを取り巻く市場環境が大きく変化している。この間、EVメーカーの米テスラが存在感を急速に増してきているし、トヨタ自動車やフォルクスワーゲンなどの巨大メーカーや、BMWやメルセデス・ベンツといったようなプレミアムカー勢力も、電動化には積極的な姿勢を示すようになった。

最近では、英国政府とフランス政府が内燃機関だけで走るクルマの販売を将来的に禁止すると発表して話題となった。このように、自動車業界では世界的に「EVシフト」の流れが顕在化してきている。

EVシフトにより、EVに乗りやすい社会になるのは新型リーフにとって追い風と言えるが、競合が増えれば販売環境の厳しさも増す。特に今は、テスラが同社初となる量販車「モデル3」を発売する直前というタイミング。日産もリーフの事前説明会で、テスラ車のスペックやデザインを意識して開発を進めたと認めていた。

新型リーフはEVシフトの流れに乗れるか

リーフとモデル3では車格も商品性も違うので、購入検討者が各自の嗜好やユースケースに応じてクルマを選ぶことになるのは当然だが、少なくともモデル3の登場により、「安いからテスラではなく日産を選ぶ」というEVの買い方は、成り立たなくなるのではないだろうか。なぜなら、モデル3の車両本体価格は3万5000ドルからの予定となっており、新型リーフとの価格差に圧倒的な開きはなくなりそうな情勢だからだ。

バッテリー起因の事故ゼロ、信頼性で差別化

さまざまなメーカーがEV開発に参入することで、今後は特色ある多くのEVが市場に登場しそうだ。例えばEVのスポーツカーやSUV、ラグジュアリーカーなども登場し、車種の幅も拡がっていくだろう。つまり今後は、単にEVであるだけでは個性を示しにくい環境になっていく。

EVも個性で勝負する時代が来そうだ

日産のダニエレ・スキラッチ副社長は、初代リーフが世界で累計35億キロを走行しているにも関わらず、これまでバッテリーに起因する事故が起きていないことを引き合いに出し、信頼性の高さが他社との差別化ポイントになると主張する。日産は「新しいものが好き」(星野専務)な消費者に新型リーフの先進性をアピールし、販売台数を伸ばしていく構え。「EVのリーダー」を目指すと常々語る日産にとって、このクルマを“売れるEV”にできるかどうかが重要な試金石となることは間違いない。

「選択と集中」が進みすぎた、日本の科学技術への投資

藤田朋宏の必殺仕分け人 第1回

「選択と集中」が進みすぎた、日本の科学技術への投資

2018.11.15

ちとせグループCEOの藤田朋宏氏による新連載

巷を賑わす”ヘンな出来事”の問題点を、独自の解釈で洗い出す!

第1回は、「日本の科学技術投資」について

バイオベンチャー企業群「ちとせグループ」のCEOを務める藤田朋宏氏による新連載。“手段と目的の違い”によって生じた「ヘンな出来事」の問題点を、独自の視点で語ります。第1回は、「日本の科学技術投資」について。日本の科学技術への投資の問題点とはいったい何なのでしょう?

才能と“伸びしろ”に投資する、日本サッカー協会

先日、クアラルンプールに出張したときのこと。宿泊先のホテルが偶然にもサッカーの日本代表と同じだった。「日本代表」と言っても、同じホテルに泊まっていたのは本田や長友ではなく、U-16アジア選手権に参加している若い選手たち。

そこで彼らを見ていて、ふと考えた。日本サッカー協会の「選手への投資」は、実は凄く効率がいいのではないか。どうしてそう思ったのか、順を追って説明したい。

ホテルに置いてあったU-16アジア選手権のバナー

チェックインを済ませ、「部屋の準備があるから、ちょっとだけそこで待っていて」と指示するホテルマンに従い、ひとりロビーに放置されている間、何となしに選手の情報を調べてみた。それから一時間半。23名の選手一人ひとりの顔だけでなく、利き足まで覚えるくらいの時間が経っても、僕はまだロビーで放っておかれたままだった。まぁ、東南アジアではよくあることなので、腹は立たなかった。

ところで、「過去のU-16日本代表がその後、何度も日本代表に選ばれる割合はどれほどだろうか」と疑問に感じ、調べてみたところ、各年20数名の代表選手のうち、現役で活躍している選手は約1人であることが分かった。確かに16歳の段階では身体の発達に差があるし、試合で活躍できるかは運の要素も絡む。コーチとの相性やケガの問題もあるだろう。

そうは言っても、16歳の時点で日本代表に選ばれるだけのポテンシャルを持つ選手のうち、その数%しか将来も活躍できる選手がいない、という事実には驚いた。実際、長谷部、本田、岡崎、長友……など、この10年で活躍している選手たちの多くは、16歳時点ではそこまで期待されていなかった選手ばかりだ。

ではなぜ、そういった選手が後に日の目を浴びられたかというと、それは彼らにも「チャンス」を与えられていたからだろう。日本サッカー協会は、16歳時点で選抜したトップ選手だけに集中投資するだけではなく、同年代の他の有望選手にもしっかりとチャンスを与え続けられるような仕組みをつくれたのだと思う。

際立って目立つ選手だけではなく、将来の伸びしろがありえる選手にも、最低限のチャンスは回ってくることで、未来のトップ選手の育成が図れる。そうやって日本サッカー協会はこれまで、世界に通用するような選手を輩出してきた。

「科学技術に投資せよ」ではなく、予算配分の再考を

前置きが長くなってしまったが、ここから本題に入りたい。

先日、京都大学特別教授の本庶佑先生がノーベル賞を受賞したというニュースが流れた。「自分がバイオテクノロジー業界で働く人間だから」というのは関係なく、本庶先生と周りのチームの方々の長年にわたる科学に対する貢献が認められたこと、その事実に接した関係者の気持ちを想像すると、とても嬉しい気持ちになった。

ノーベル賞メダル(レプリカ)

 

近年、日本人のノーベル賞受賞が続いている。彼らのような日本の科学業界の仕組みをよくわかった方々は、これまで数多くのご苦労をされてきたことだろう。しかし、1つ残念なこともある。能力はもちろん、人格的にも優れたそういった先生方が、ノーベル賞受賞のタイミングでマスコミに発表する一世一代のコメントが「日本国の科学技術投資、科学技術教育のあり方についての憂い」であることだ。

僭越ながら、先生たちのコメントを解釈すると、よくニュースで取り上げられるような「科学技術にもっとお金を使え」ということではなく、その先にある「国家予算の配分」についての指摘をしていると認識している。

誰がなんと言おうと、日本の科学技術投資の選択と集中は年々進んでしまっているのが現状だ。しかし、先生方のいうような「選択と集中が進みすぎている」という指摘に対して、「日本にはもうお金がないのだから科学技術にばかり投資できない」と答えがずれてしまっている。

これこそが、日本の科学技術投資における問題ではないだろうか。

日本にはびこる「選択と集中こそが正解だよ病」

随分前からずっと不思議なのだが、そもそも「選択と集中こそが正解である」なんて、誰がいい出したのだろう。「選択と集中」の戦略で物事をうまく切り抜けられるようなことは、本当に生きるか死ぬか、背水の陣を敷いている時くらいだと思うのだ。

今の日本の「選択と集中こそが正解だよ病」はなかなか根深く、そもそもの目的を実現することよりも「選択と集中」を行うことそのものが目的になっているんじゃないかと感じることが多い。

今の日本で行われている多くの意思決定の場面で、サッカーの例で例えると、U-16日本代表を選んだ人のメンツを潰さないということが、強い日本代表をつくることよりも優先されてしまっているように思う。

そのため、16歳の時点で選んだ選手だけに集中投資し、16歳の段階で選ばれなかった他の選手のポテンシャルに賭けることもしないというような「選択と集中が正解である」という間違えた進め方で意思決定が行われているようなことが多いように感じる。

サッカー選手の育成でも、科学技術の投資でも初期の段階で選抜してそこだけに集中投資するという戦略を繰り返せば繰り返すほど、全体としての力は落ちる一方になるのではないか。歴代のノーベル賞受賞者の先生方も、そういうことを言いたかったのではないかと思う。

手段であるはずの「選択と集中」が、目的となっている?

私は、「16歳の段階で、将来素晴らしいサッカー選手になる人物を見分けられる」なんて言葉は、伸びしろのある選手に対しておこがましいと感じる。これは科学技術の研究にも同じことが言える。「その研究が将来素晴らしい成果を残すかどうか見分けられる」なんて言葉は、科学者に対しておこがましい。

もっと言ってしまえば、どの研究が将来化けるかの判断は、16歳のサッカー選手の成長を言い当てることより遥かに難しいだろう。なぜならば、サッカーという競技のルール自体は変わらないが、科学と言う競技はルール自体を決めているので、科学研究の将来性をあらかじめ予測するのは16歳のサッカー選手の将来性を予測するより難しいためだ。

そんな中、日本サッカー協会が幅広い底上げに力を入れ、紆余曲折も有りながらも右肩上がりの成長を維持できているにも関わらず、日本の科学技術投資は過剰な「選択と集中」を強めるが故に、科学技術力の相対的な低下を招いているように感じる。

その差はいったい何か? これは1つの仮説でしかないが、日本サッカー協会の強さの秘訣は、会長の独断で物事を決められる側面が強い組織であるために「目的」がハッキリしている点にあるのではないだろうか。

その一方で、日本の科学技術投資のような“数多くの人の善意の組み合わせの上になり立っている意思決定機構”では「選択と集中を進めることが正解である」という、本来手段の一つである価値観が「目的」となってしまっているように感じる。

本来考えるべきは、「日本の科学技術をどうするべきか」ということであるにも関わらず、その手段と目的が逆転しまっているのではないだろうか、と思うのだ。

音楽特化の「YouTube」が日本上陸! AIでレコメンド

音楽特化の「YouTube」が日本上陸! AIでレコメンド

2018.11.14

音楽に特化した「YouTube Music」が日本でスタート

有料会員になれば、広告なし再生やオフライン再生が可能

YouTube Premiumでは、オリジナルコンテンツの配信も開始

仕事や作業をする際、周りのノイズをカットして集中するために、音楽を聴くという人は多いだろう。わかる。よくわかる。フロアが騒がしいと作業に全く集中できない。周りで仕事している人がいるということがわからないのだろうか、と疑問に思うが、まぁそれは置いておいて、パソコンで作業する場合、手軽に好きな音楽を聴けることから、YouTubeで音楽を聴くという人も多いのではないだろうか。

そんなYouTubeユーザーに朗報である。11月14日、Googleは音楽に特化したストリーミング再生サービス「YouTube Music」を日本でローンチすると発表したのだ。

好みやシーンに応じて楽曲をレコメンド

YouTube Musicは、音楽再生に特化したアプリ。YouTubeにある公式の曲やプレイリスト、歌ってみた、弾いてみたなど、さまざまな音楽動画を視聴することができる。

また、機械学習が活用されているのも特徴の1つだ。視聴履歴などからユーザーの好みを把握するだけでなく、「いつどこで何をしているのか」を類推して、シーンに合わせた楽曲をレコメンド。家でリラックスしているときにお勧めの曲や、仕事中にお勧めの曲などを、自動でピックアップしてくれるという。

さらに、あいまいなカタカナ発音で洋楽を検索したり、CMタイアップ曲などから検索したりすることも可能で、聴きたい曲をスムーズに探すことができそうだ。

サービスの発表会において、YouTube 音楽部門 プロダクトマネージメント責任者のT.ジェイ ファウラ氏は「オーディエンスに着目した結果、今出ているアプリでは満足できていない層があることがわかり、そのユーザーに音楽サービスを届けようとこのサービスをスタートしました。YouTube Musicは、ユーザーの利用シーンや好みに合わせた曲を、YouTubeにある膨大なミュージックカタログからレコメンドするユニークさを持っています」と、サービスの魅力を強調した。

YouTube 音楽部門 プロダクトマネージメント責任者のT.ジェイ ファウラ氏

無料でも利用できるが、有料のYouTube Music Premiumに登録すると、「広告なし再生」「バックグラウンド再生」「オフライン再生」などが可能になる。料金はWeb/Androidが月額980円で、iOSが月額1280円(ともに税込み)だ。

YouTube 日本音楽ビジネス開発統括担当の鬼頭武也氏は「日本ユーザーの方は通勤通学などで音楽を聴くことが多いと思います。オフライン再生機能では、前日の夜に自宅のWi-Fiで翌日聴くべき曲を自動で更新し、通信なしで聴けるようになります。データの通信量などを気にする必要もないので、非常に便利な機能だと思います」と、オフライン再生のメリットを訴求した。

なお、同サービスには著作権管理システムが働いており、YouTubeと同様に適切な権利コントロールが可能だという。

YouTube 日本音楽ビジネス開発統括担当の鬼頭武也氏

「YouTube Originals」が日本でも始動

また今回、「YouTube Premium」という新しい有料プランもスタートする。料金はWeb/Androidだと月額1180円で、iOSだと月額1550円(ともに税込み)だ。YouTube Music Premiumの機能に加えて、YouTubeでも「広告なし再生」「バックグラウンド再生」「オフライン再生」機能が使えるようになる。

さらに、YouTube Premiumの会員は、12月から日本でも配信される予定のYouTubeオリジナルコンテンツ「YouTube Originals」を視聴することも可能だ。すでに世界30カ国でコンテンツを展開しているが、このたび、日本でも制作がスタート。SEKAI NO OWARIとMARVLEがコラボしたミュージックビデオ制作の裏側に迫るドキュメンタリー「Re:IMAGINE」、YouTuberのはじめしゃちょーが主演する連続ドラマ「The Fake Show」、YouTubeで人気のクリエイターが手がけた「隙間男:Stalking Vampire」の3つだ。

「YouTube Music Premium」と「YouTube Premium」で利用可能な機能
日本で制作される「YouTube Originals」のコンテンツ

発表会には「The Fake Show」に主演する、YouTuberのはじめしゃちょーが駆けつけた。

はじめしゃちょー

「今回僕が出演するのは、今までなかったYouTuberをテーマにしたドラマ。アカウント乗っ取りや炎上など、問題に直面しながらも夢に向かって進んでいく姿が描かれているので、僕の動画を見たことない人にも見てほしいですね」と動画の紹介をするとともに、YouTube Musicについて「普段、広く浅く、さまざまな音楽を聴くので、非常に楽しみなサービスです。ぜひ使ってみたいと思います」と期待を述べた。

なお、YouTube Musicは「Google Home」「Google Home Mini」にも対応予定。そのほか、現在「Google Play Music」を利用しているユーザーは、追加料金なしで移行することができるという。