見かけやカメラにあらず、新iPhoneの本当の価値

見かけやカメラにあらず、新iPhoneの本当の価値

2017.09.24

アップルは9月22日に、新型スマートフォンとなるiPhone 8、iPhone 8 Plusを発売した。去る9月12日のイベントで発表したスマートフォンのうち、より未来を提示したiPhone Xは11月3日に発売される予定となっている。

9月22日に発売されたiPhone 8

今回のiPhone発売日の出足は、過去のモデルよりも緩やかな雰囲気だ。

米国のアップルストア各店舗では例年通り行列ができ、いち早く新製品を手に入れようとする人が並んでいる。しかしオンラインストアを見ると、発売日の段階で納期が1カ月以上先になってしまっていたことに比べれば、どのモデルも1週間以内で手元に届く状態となっている。

発売日、シリコンバレーのパロアルトにあるアップルストアを訪れたアップルのティム・クックCEOは、「良い供給状態だ」とコメントしている。

今回のiPhoneの機会損失を防ぐ工夫

アップルは今回、9月22日と11月3日、という2つの発売日を設定し、3つの新モデルを用意する例年にない動きを見せている。

確かにハイエンドモデルを求めるユーザーが、iPhone Xの発売を待つ動きもあり、特にこれまで品薄状態が続いた大型ディスプレイとデュアルカメラを備えるiPhone 8 Plusも、納期1週間と比較的に手に入れやすい状態になっている。

11月3日発売予定のiPhone X

それとは別に、安定供給を実現する工夫も行っている。

iPhone 7シリーズでは、2つのディスプレイサイズに加え、モデル末期では合計6色もの展開をしており、さらに保存容量も3種類だった。しかし今回のiPhone 8シリーズは、色を3色に絞り、保存容量も2種類とすることで、用意しなければならない仕様のバリエーションを大幅に減らしている。

もちろんそれは後に登場するiPhone Xの生産ラインを確保することも考慮しているだろうが、安定供給しやすい工夫は、機会損失を防ぐ上で効果的だ。そのことは、2017年春までのiPadの品薄による販売台数の伸び悩みから得た教訓ともいえる。

新型iPhoneで最も重要なのは、A11 Bionic

iPhone 8シリーズを評価するレビューでは、ガラスデザインへの進化、カメラの大幅な画質向上が話題の中心となっている。裏を返せば、それ意外に「現状」は、これまでとの違いを見出すことが難しい、ということだ。

実際、iPhone 7シリーズも性能面、機能面、カメラの面で十分なスマートフォンとして評価することができた。スマートフォン自体の成熟が進んでいることから、だんだん進化の余地が少なくなってきたのは、iPhoneにしても、Androidスマートフォンにしても同じことだ。

その点で、アップルは有機ELディスプレイを搭載する新世代のiPhoneを示すことで、Androidスマートフォンよりは、代わり映えする余地を残していた、とも取れる。

ただ、iPhone 8シリーズとiPhone Xで共通して採用しているプロセッサ、A11 Bionicへの注目を忘れてはならない。

A11 Bionic

iPhone Xでは、指紋認証に変わり、3万ものドットを読み取って高速に顔認証を行うFace IDが導入された。機械学習のうち、ニューラルネットワークを利用して、変化する顔でも学習しながら認証ができる仕組みを提供する。

実際に試してみると、Touch IDと同じ速度で、なんの動作をしなくてもロック解除を行うことができるそのスピードに驚かされた。正体でなくても、つまりちょっと横を向いた状態や、下からあおっている状態でも、ロック解除される。

この高速な処理は、顔の筋肉50カ所を認識して、自分の顔の表情で絵文字のアニメーションを作ることができるAnimojiにも用いられている。

こうした処理を軽々とこなしているのが、A11 Bionicプロセッサであり、同じものがiPhone 8シリーズにも採用されているのだ。

アプリで激変する可能性を秘める

iPhone 8シリーズは前述の通り、成熟したスマートフォン自体の機能を評価するポイントは限られている。しかし無限の可能性を拡げる要素として、A11 Bionicが存在している。

処理性能と省電力性に加え、グラフィックス性能、機械学習処理の性能などを強化した新しいプロセッサは、iPhone 8シリーズとiPhone Xの最大の武器になる。

アップルはプライバシーの問題から、中央集権的な人工知能ではなく、各自のスマートフォンの中で処理を行う分散型、オンデバイスの機械学習処理を推進しており、A11 Bionicもその前提で設計されている。

iOS 11からはCore MLといわれる機械学習フレームワークが利用できるようになり、普段我々が使っているアプリにも、機械学習処理の恩恵がもたらされるようになることが予測できる。

日常で利用できる機械学習処理を用いたアプリが、例えば5個を超えた瞬間、iPhone 8とその他のスマートフォンとの間に、埋められない溝があることを体験することになるだろう。

また同じくiOS 11では拡張現実アプリを開発できるAR Kitも利用できるようになる。ゲーム以外にも、街の検索や人、空間への装飾など、カメラを利用した新しい体験を、より多くの人々に提供できるようになる。

iPhoneの進化は今一度、アプリ開発者の創造力に託された状態となった。その観点から言えば、デバイスとしてのiPhoneの評価だけで判断すると、アップルの狙いを見誤ることになるだろう。

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LINE WORKSを削除(解約)するには?

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2019.03.21

LINE WORKSを解約したいと思ったら

解約の前にまずは「所属メンバーの削除」を行う

ユーザーは自分のアカウントを削除できるの?

LINE WORKSを試験的に導入したけれど合わなかったという場合や、利用していたプロジェクトが終了したから削除したいという場合に備えて、LINE WORKSを削除(解約)処理する手順をまとめておく。

LINE WORKSの削除はメンバー削除から

「管理者画面」を開いた上で「基本設定」を開くと、左メニューの一番下に「LINE WORKSの解約」という項目がある。ただし、使っている最中にいきなり解約しようとしても「解約できません」と表示されるはずだ。解約のためには、先に所属メンバー全員を削除しなければならない。

「基本設定」で「LINE WOKRSの解約」を選択
メンバーが残っていると解約できない

メンバー削除は、上メニューで「メンバー」を選んだ画面から行える。最高管理者は削除できないため、解約準備ならば上部のチェックボックスを使って全員を一括選択してから、最高管理者のチェックだけを外すのが簡単だ。上にある「削除」をクリックすると確認画面が表示されるので、「メンバー削除」で完了させよう。

なお「副管理者」など役職者については先に権限を削除してからでなければメンバー削除ができないので注意して欲しい。

「メンバー」で最高管理者以外を選んで「削除」をクリック
確認画面で「メンバー削除」をクリックしよう

解約理由を添えて処理完了

再度「基本設定」で「LINE WORKSの解約」を選ぶと、メンバーの削除が完了していれば解約へ進む画面が表示されるはずだ。最高管理者のパスワードと、解約理由のアンケートを入力すれば解約が完了する。

最高管理者のパスワードを入力
解約理由のアンケートも必須項目だ

個人アカウントの削除方法は?

LINE WORKSを管理者ではなくユーザーとして利用している場合、自分のアカウントを削除することはできない。

LINE WORKSのユーザーアカウントは、会社のメールアドレスのようなイメージだ。アカウントに利用する文字列などはユーザーが決められるが、アカウントの存在自体は管理者がそれぞれに発行している。そのためユーザー側はログインしないことで「使わない」状態にはできても、削除はできない。もし退職する、プロジェクトから外れるなど事情がある場合には、管理者にメンバー削除の依頼を出そう。

同じく、最高管理者の権限を持っている人が異動等でアカウントを削除したい場合には、まずは権限の委任をして、一般ユーザーになってからメンバー削除をしてもらう必要がある。

「LINE WORKS 完全指南 設定&使い方」バックナンバーはこちら
https://biz.news.mynavi.jp/category/lineworks

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総務省施策が追い風に? 携帯分離の「歴史的チャンス」狙うファーウェイ

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2019.03.20

モバイル業界を変える「携帯値下げ議論」が過熱

ファーウェイは日本を取り巻く環境を「歴史的チャンス」と発言

コスパ高いミッドレンジ端末でシェア拡大を目指す

20日、NTTドコモが特定の端末の購入を条件に通信料金を割り引く「docomo with」、購入する端末に応じて通信料金を割り引く「月々サポート」を終了する方針を固めたという報道が話題となっている。

国内のモバイル業界では携帯電話料金見直しが進んでおり、3月5日には総務省が中心に進めてきた端末代金と通信料金の分離が閣議決定された。NTTドコモは分離プランを軸とした新料金プランを4月に発表する見込みだ。

日本のモバイル市場を大きく変えるこの動きを「歴史的チャンス」と見ているのがファーウェイだ。2018年末から米中対立が加速する中、ファーウェイが打ち出すメッセージも語気を強めている。果たして日本市場でシェアを拡大できるのだろうか。

逆風吹けども、依然として業績は好調

今年に入り、ファーウェイの周辺が騒がしい。3月7日には、ファーウェイは米国政府を相手取って訴訟を起こした

さらにその内容をFacebookでライブ配信するなど、米国以外の世界市場に向けたメッセージにもしており、そのメッセージをまとめたウェブサイト「Huawei Facts」は、わざわざ日本語版も用意している。

2018年末から続く米中対立を巡る報道は、ファーウェイの業績にどのような影響を与えたのか。MWC19でインタビューに応じたファーウェイ・ジャパンの呉波氏は、「一部の消費者は影響を受けたが、2019年に入ってから売上は大幅に伸びている」と語った。

ファーウェイ デバイス 日本・韓国リージョン プレジデントの呉波(ゴ・ハ)氏

話題の「折りたたみスマホ」でもファーウェイは先行する。

ファーウェイに先立って折り畳みスマホを発表したサムスンだが、こちらはMWCではガラスケース内での「展示」のみにとどまったのに対し、ファーウェイは「Mate X」の実機を用いて報道関係者に折り曲げを試させるなど、製品化で一歩先を行っていることをアピールした。

ファーウェイの折りたたみスマホ「Mate X」。報道陣には手に取って折り曲げてみる機会も用意された

Mate Xは次世代移動通信の「5G」にも対応しており、日本では5Gサービスの開始を待って投入時期を見極める方針だという。

ちなみに3月26日に発表予定のフラグシップ機「HUAWEI P30」シリーズは、例年通りのタイミングで日本市場に投入するようだ。SIMフリーでの発売だけでなく、ドコモが採用した「HUAWEI P20 Pro」のように大手キャリアによる採用があるかどうかも注目したい。

分離プランを「歴史的チャンス」と捉えるワケ

一方、2019年の国内モバイル市場で話題となっているのが携帯料金における「分離プラン」の導入だ。KDDIとソフトバンクはすでに導入済みだが、NTTドコモは4月に発表する新料金プランから本格導入するとみられている。

分離プランの特徴は、NTTドコモの「月々サポート」のように回線契約と紐付けた端末の割引が禁止される点だ。端末の割引自体が禁止されるわけではないというものの、大幅な割引は難しくなる。その結果、10万円を超えるようなハイエンド機ではなく、3〜4万円で一括購入しやすいミッドレンジ機の需要が高まるとの見方が有力だ。

この動きをファーウェイはどう見ているのか。

呉氏は「非常に重要視している。スマホが登場したときや、SIMフリー市場が始まったときのインパクトに引けを取らない、歴史的な瞬間になる」と興奮気味に語る。

日本のSIMフリー市場でベストセラーとなった「HUAWEI P20 lite」を始め、ファーウェイのミッドレンジ機のラインアップは厚い。モデルによってはフラグシップと同じCPUでミッドハイの価格を実現するなど、コスパの高さも特徴だ。大手キャリア向けにさまざまな提案ができる体制といえる。

フラグシップと同じ「Kirin 980」搭載でミッドハイ価格の「HONOR View 20」

また、5G対応も順調だ。

モバイルWi-Fiルーターに強みを持つファーウェイは、MWC19でも5G対応ルーターを多く出展していた。日本ではまだ周波数の割り当てが終わっていないものの、国内大手キャリアは2019年内にもプレサービスを始める動きがある。5Gスマホが普及するまでの間、5Gルーターの需要は高まる可能性がある。

5G対応のモバイルWi-Fiルーターも出展していた

ミッドレンジ市場の拡大を狙って、今年はシャープやサムスン以外にも、ソニーモバイルの参入も予想されている。

この価格帯が激戦区になることは間違いないが、ファーウェイはその中で高コスパの製品ラインアップや、国内での地道な販促活動やブランドメッセージの打ち出しによって対抗していく構えだ。

ヨドバシカメラ梅田店での販促イベントの様子
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