「現代人の語彙に関する調査」についてベネッセが結果を速報

「現代人の語彙に関する調査」についてベネッセが結果を速報

2017.09.29

画像はイメージ

プレゼンテーションや打ち合わせで、「何の意味だっけ?」という言葉を聞く機会は多いだろう。だいぶ定着してきたが「PDCAサイクル」「LGBT」「CSV」「サステナブル」などだ。まれに「OODA」など、まったくピンとこない語が使われることもある。

だが、それは高校生や大学生のあいだでも同じだ。特にSNSが普及し、それらによって多くのコミュニケーションを図っている学生のあいだでは、新語・造語が日々生み出されている。それらの意味を理解していないと、友人とまともにコミュニケーションできない場合もある。

「語彙・読解力検定」を主催するベネッセコーポレーションは、ベネッセ教育総合研究所の協力を得て、全国の高校生から社会人3,130名を対象に「第2回 現代人の語彙に関する調査」を実施。おもに国語辞典に掲載されている文章や会話を理解し、的確に表現するために必要な「辞書語彙」、新聞に掲載されることの多い、社会生活で必要な基礎知識や時事知識に関する「新聞語彙」に分けて調査した。なお、辞書語彙には、SNSやインターネット掲示板で使われる「新語」も収集・選定されている。

その結果、高校生・大学生の親世代は「漢熟語」「和語」「外来語」「新聞語彙」といったジャンルで偏りなく熟知度が高かったものの、新語といわれるジャンルでは学生世代が親世代を上回る結果となった。

以下は、高校生・大学生が親世代よりも「知っている」割合が高い語のリストだ。

高校生が親世代よりも「知っている」割合が高い語(差が大きい順に10語)

辞書語彙 新聞語彙
高校生 親世代 高校生 親世代
りょ 70.7% 19.8% ラノベ 47.1% 24.5%
わず 49.0% 11.3% タイムライン 85.2% 64.2%
イミフ 70.7% 33.0% 3R 32.2% 23.6%
グルチャ 39.9% 7.5% ビッグス粒子 28.4% 20.8%
とりま 60.1% 28.3% コミケ 79.8% 72.6%
リムる 42.8% 11.3% ファストファッション 71.2% 64.2%
SNS映え 82.7% 52.8% グランピング 26.0% 20.8%
ワンチャン 72.1% 42.5% ステルスマーケティング 29.8% 25.5%
オールする 81.3% 51.9% テリーザ・メイ 11.1% 8.5%
なる早 62.5% 34.9% メディアリテラシー 34.3% 31.9%

大学生が親世代よりも「知っている」割合が高い語(差が大きい順に10語)

辞書語彙 新聞語彙
大学生 親世代 大学生 親世代
わず 81.7% 11.3% ラノベ 67.3% 24.5%
りょ 88.9% 19.8% メディアリテラシー 74.0% 31.9%
イミフ 94.7% 33.0% 3R 58.2% 23.6%
とりま 88.0% 28.3% 合計特殊出生率 54.3% 28.3%
リプ 86.1% 28.3% タイムライン 89.9% 64.2%
ヒトカラ 82.7% 25.5% フェアトレード 72.1% 47.2%
ワンチャン 93.3% 42.5% アクティブ・ラーニング 60.6% 38.7%
グルチャ 58.2% 7.5% QOL 54.3% 33.0%
リムる 60.1% 11.3% ユニバーサルデザイン 91.8% 75.5%
エゴサ 57.7% 17.0% フードマイレージ 41.3% 26.4%

SNSやネット掲示板で使われる新語については、圧倒的に高校生・大学生のほうが知っている割合が高かった。一方、ピンポイントだが、大学生の新聞語彙7位に「アクティブ・ラーニング」という言葉が入った。おそらく、大学入試改革を控え、こうした学習方法に触れる機会が多くなるのだろう。

下表は、「新聞・ニュースを賑わせたおもな語」。「ワーママ」「テリーザ・メイ」以外、総じて親世代が知っている割合が高い。

新聞・ニュースを賑わせたおもな語

高校生 大学生 親世代
一億総活躍社会 47.6% 52.4% 74.5%
プレミアムフライデー 74.5% 89.4% 91.5%
テレワーク 40.4% 34.6% 58.5%
裁量労働制 26.0% 38.9% 59.4%
駆けつけ警護 35.6% 38.5% 77.4%
テロ等準備罪 58.7% 66.3% 76.4%
忖度 49.5% 54.8% 74.5%
ワーキングプア 59.6% 65.9% 91.5%
イクメン 90.9% 91.8% 95.3%
ワーママ 36.5% 31.7% 29.2%
マタハラ 69.2% 70.7% 84.9%
ワンオペ育児 20.7% 26.4% 26.4%
待機児童 89.9% 90.4% 95.3%
ドナルド・トランプ 85.1% 94.7% 99.1%
大統領令 61.5% 63.5% 88.7%
ポピュリズム 35.1% 35.6% 51.9%
ラストベルト 13.9% 11.1% 20.8%
ブレグジット 17.8% 18.3% 25.5%
アンゲラ・メルケル 24.5% 25.5% 25.5%
テリーザ・メイ 11.1% 10.6% 8.5%
NewsInsight 更新終了のお知らせ

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2019.06.17

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○ゲームとともに振り返る“平成”という時代
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○岡安学の「eスポーツ観戦記」
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○企業戦士に贈る「こむぎのことば」
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○藤田朋宏の必殺仕分け人
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○知って納得、ケータイ業界の"なぜ"
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○文具ソムリエール・菅未里の「新しいコンパス」
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○活字・写植・フォントのデザインの歴史 - 書体設計士・橋本和夫に聞く
https://news.mynavi.jp/series/font-history

○カレー沢薫の時流漂流
https://news.mynavi.jp/series/jiryu_hyoryu

最後になりますが、改めて皆様に感謝いたしますとともに、引き続き、マイナビニュースにてご愛顧いただけましたら幸いです。

放置されていた不寛容? 国会まで届いた「パンプス強要」騒動

カレー沢薫の時流漂流 第47回

放置されていた不寛容? 国会まで届いた「パンプス強要」騒動

2019.06.17

最近女性の間で「#MeToo」ならぬ「#KuToo」運動がにわかに盛り上がっている。

「#KuToo」とは「靴」と「苦痛」をかけており、職場や就職活動で、足を痛めるパンプスやヒール靴の強要をやめようという運動である。

そもそもそんなの誰も強要してねえよ、と思われるかもしれない。確かに規定として靴の形状やかかとの高さまで定めている会社はレアだろう。しかし、私の元いた会社でも、規則があるわけでも、誰に言われたでもなく、みな一様に黒のパンプスを履いていた。それが「暗黙のルール」であり、それ以外は「非常識」と見られる風潮は確かにあるのである。

これが就職活動になると、パンプスを履いていないだけで「こいつは常識がない」と見なされ不採用になってしまうかもしれない、ということだ。そうなると女子学生は足を負傷してでもパンプスを履かざるを得なくなってしまう。

正直、パンプスは苦痛

パンプスがそんなに苦痛か、というと、靴の中では殺傷能力が高い方である。これは他人への、という意味ではなく自分へのだ。他人を殺傷したいならカウボーイが履いている、かかとにピザカッターがついている奴を履いた方が良い。

狭いつま先に足の指が密集されるため、私もよく爪で隣の指を切って足を血だらけにしていたし、伸縮性にかける素材のため、あわないパンプスだと試着の時点で靴擦れが出来るレベルなのだ。

世の中には素肌に荒縄で亀甲縛りを施し、その上に上等なスーツを羽織って出社している人も多いと思う。とても痛いだろうが、それは強制されたわけではなく、その人が好きで楽しいからやっているのだ。

つまり、好きでもない上にとても痛いパンプスを強制で履かなければいけないというのは、上等なスーツの下が亀甲縛りなことよりも「異常」なことというわけだ。

この運動はすぐに広まり、いきなり国会でも議論されたという。これにより「厚労相がハイヒール強要を容認」という見出しのニュースまで踊り出ることになった。

完全に自由と言われても困るのでは?

「厚生省に、女がハイヒールを履かないと死ぬ病の人が!?」と驚いたが、記事をよく見ると見出しほどのことはなく、厚労相の発言は「これは社会通念に照らして業務上、必要かつ相等な範囲かと、この辺なんだろうと思います」というかなりボンヤリしたものであり、どっちでも良い事を聞かれた私のリアクションに似ている。

しかし「ハイヒールが履けない女は何やってもダメ」などと強い事を言っているわけではないが、「業務上必要ならパンプス履くべきだろ」という「容認」に聞こえなくもない。すぐさま「業務上ハイヒールが必要な仕事って何だよ」という疑問が挙がり、「SMの女王様」「(ハイヒールでキレッキレに踊る)perfume以外ありえない」などの声が相次いだ。

この社会問題がすぐ大喜利になってしまうのは良くも悪くも「ザ・ツイッター」という感じだ。

確かに「業務上必要」となると、まだかかとにピザカッターがついている靴の方が「ピザを食う時」必要な気がする。

ただ、靴や服装を完全に自由化し、何でもOKにすれば良いかというと、それはそれで問題が起きると思う。ファッションに疎くコーディネートが苦手な人間からすれば、職場に何を着ていいのか全く「指針」がないというのは迷子になるし、接する側としても、車を買いにいってディーラーが、イモ―タンジョ―の完コスで出てきたら「キャデラックしか買うことを許されないのか」と委縮してしまう。就活マナー本に「俺の考えた最強の就活ファッションで挑みましょう」とだけ書かれていても逆に困るだろう

着る側としても、それに接する側としても、社会において服装にある程度規定や模範があるというのはメリットでもあるのだ。

そもそも規定や常識というのは、秩序を作ることにより問題を減らすためにあるものなのだ。しかしそれが元で「足を負傷する」という「問題」が起こっているなら本末転倒なので、やはり解消はすべきなのだろう。

極論に流れない寛容さが足りない

おそらく「#KuToo」を提唱している人も「ドラゴン柄のコンバースで就活したい」と言っているわけではないのだ。最近は「パンプスに見えるスニーカー」なども存在するし、パンプスでなくても地味な靴はいくらでもある。そのような靴を履いていても「パンプスじゃないから非常識」と見るのをやめてほしいという話だろう。

ちなみに私が会社員時代履いていたパンプスだが、黒の革靴ではあったが、つま先は限りなく丸く、ヒールはなきに等しい、今思えばあれはパンプスだったのか、70過ぎのババアが旅行に行くときに履くヤツなんじゃないか、という代物であったが、特に何も言われなかった。

「#KuToo」が求めるのも、そのぐらいの「寛容さ」なのではないだろうか。

【お知らせ】
連載「カレー沢薫の時流漂流」の掲載場所を変更します。
→ 新しい掲載場所はこちら https://news.mynavi.jp/series/jiryu_hyoryu