シャープが非家電の新サービス「料理キット宅配」で目指す売上200億円

シャープが非家電の新サービス「料理キット宅配」で目指す売上200億円

2017.09.29

シャープが「食材宅配事業」に新規参入し、料理キット宅配サービス「ヘルシオデリ」を10月19日よりスタートする。

ヘルシオデリは、同社のウォーターオーブン「ヘルシオ」の2015年以降に発売した5機種と、水なし自動調理鍋「ヘルシオホットクック」の全商品に対応した専用の料理キット。下ごしらえ済み食材や、調味料などをセットにして家庭へ届ける。ヘルシオに食材を入れてボタンを押すだけで、有名レストランのメニューを家庭で再現できるという。

シェフら協力のもと、料理キットを展開する
発売済みの機種でそのまま最適な調理が可能に

ヘルシオデリの"デリ"は、おいしい食事が届く「デリシャス」、自宅に届く「デリバリー」、惣菜のような手軽さの「デリカテッセン」という3つの意味を持たせた。シャープ IoT通信事業本部IoTクラウド事業部サービスマーケティング部 部長の松本 融氏は、「AIoT家電を生かす食材宅配ビジネス」と位置づける。

その一例がヘルシオの無線LAN機能を活用したサービス。料理キットの配送状況を音声で知らせたり、メニューを自動ダウンロードできる。松本氏は、「メニューをダウンロードしたことを知らせたり、到着予定日を知らせることで、ワクワク感を演出することにもこだわった」と話す。

共働き世帯の広がりや、生活様式が多様化する中で、「献立決めの悩み」「買い物時間や下ごしらえ時間の削減」「フードロス」といった時短、効率化ニーズが高まっている。そこに、新たな料理や流行の料理との出会い、SNSシェア、手軽さ、簡単さといったニーズの拾い上げを含めたサービス提供だという。

ぐるなびらと協力でメニュー開発

当初は、日本料理(幹東)、フランス料理(モノリス)、中華料理(中国湖南料理 華湘)、韓国料理(ソウル市場)、ベジタリアン(みんなのごはん)、カレー(AIR SPICE)の6種類14メニューを用意し、週末の団欒の時間に楽しめるものに仕上げた。メニューの価格は3800円(税別)からで、北海道と四国、九州は、送料として別途300円(税別)が必要となる。

注文は、専用ECサイトか電話で行うことができるが、将来的にはヘルシオからの直接注文も検討しているという。

料理キットは、ぐるなびとタイヘイの協業により、ぐるなびの加盟店ネットワークの中から有名シェフによるヘルシオ向けオリジナルメニューを開発した。タイヘイの食材調達や加工ノウハウを活用して、ヘルシオに適した分量で、最適のカット方法と下ごしらえを実現した。

「日本の食は世界から熱い視線が注がれており、多様な食文化、そして新たな食文化も生まれている。しかし、それを育む外食産業の環境が良いとは決して言えない。ぐるなびはそれを支えていければと考えており、イートインだけではない、ケータリングなどによる中食を活かすことも考える必要がある。今回の事例は先進的な取り組みの一つであり、手軽においしい料理を楽しめるニーズは確実に増えていくはず。これが更なる新たな食文化を作ることにつながると期待したい」(ぐるなび 代表取締役社長 久保 征一郎氏)

2年前の定款変更が一つの布石に

シャープは6月に開催された定時株主総会において、定款の一部変更を決議。「食品の販売等およびは金融商品取引」を加えた。同社副社長の野村 勝明氏は、「食品の販売を追加したのは、AIoTが進化するなかで、冷蔵庫のなかに何があり、何が切れているのか、今ある食材から何が作れるのかといったサービスを提供ができるようになる。その際に、食材などを補充するといった事業ができると考えている」と発言していた。

ちなみに2015年の株主総会でも定款の一部変更を決議しており、ここでは「電気の小売り事業」や「農産物の生産及び販売」「化学製品の製造及び販売」を含めている。中でも「農産物の生産及び販売」はシャープの本業とは大きくかけ離れたものだが、同年11月から「ヘルシオお茶プレッソ」向けの専用茶葉として、京都府宇治産地の一番茶を使用した「ヘルシオお茶プレッソで飲む抹茶」を発売した経緯がある。

それまでにも、販促品や斡旋品では食品を用意したことがあったが、正式に食品を販売したのは、このときが初めてだ。ヒット商品の「ヘルシオお茶プレッソ」をより楽しんでもらうための高級茶葉として用意したもので、これを独立したビジネスにするという狙いはなかったともいえる。

だが、今回の「食材宅配事業」への参入は、狙いも規模もまったく異なるものだ。

シャープ 専務執行役員 スマートホームグループ長 兼 IoT通信事業本部長の長谷川 祥典氏は、「食品宅配市場は堅調に拡大しており、市場規模は、2兆782億円が見込まれ、そのうち約2000億円の市場が、カット野菜、料理キットなどを提供する食材市場。この市場をターゲットに展開し、2020年までに10%のシェア獲得を目指す」と話す。つまり、単純計算で言えばこの事業だけで200億円の売上を目指すことになる。

人に寄り添うIoT企業が目指す世界

ヘルシオデリで、シャープが目指しているのは、「食のIoT化によるバリューチェーン」を確立だ。例えば開発したレシピを料理キットとして提供するだけでなく、レシピのデータを配信することでヘルシオを通じ、シェアの技を再現できる。さらにユーザーからのフィードバックをシェフに反映するといったことも可能になる。

「東京にいながら、地方、世界の料理を、自宅にいながら楽しめる。シェフは離れた場所に住む人に提供することができるようになり、これをきっかけに、レストランにまたやってくるといった新たな機会の創出にもつながる」(シャープ・松本氏)

白物家電がIoT化すれば、料理キットをコンテンツに見立て、提供できる。これによって、食の世界にイノベーションを起こせるという狙いがある。2020年に約200億円という事業規模は、ヘルシオの事業規模と「ほぼ同等規模」(シャープ・長谷川氏)。この数字の達成には、週末向けプレミアム料理キットだけでなく、日常食といったメニューの拡充が必要になる。

事実、シャープは日常的に新たな収益を生むビジネスへの拡大を考えており、副社長の野村氏が株主総会で言及したような、冷蔵庫の在庫管理をベースにした食品流通ビジネスまで、青写真を描いている。これは、シャープが次々と打ち出しているハードウェアとしての家電依存から脱却した収益モデルの確立の一つの例だ。

シャープが目指す「人に寄り添うIoT企業」の回答の一つ、食品流通という新ジャンルが3年後にどう結実するかが、「今後のシャープらしさ」に繋がっていくことだろう。

いつかは買いたい? 安東弘樹、アストンマーティン「DB11」に乗る!

安東弘樹のクルマ向上委員会! 第17回

いつかは買いたい? 安東弘樹、アストンマーティン「DB11」に乗る!

2019.03.20

アストンマーティンのV8エンジン搭載車「DB11」に試乗

懐古趣味とは無縁、「DB」のデザインは現代の方がカッコいい

車中で「なぜ運転は楽しいか」を自問自答

日本自動車輸入組合(JAIA)の試乗会を訪れている安東弘樹さん。次に乗るのはアストンマーティンの「DB11」だ。憧れる人も多いであろう歴史ある英国製スポーツカーに、安東さんは何を思うのか。

※文と写真はNewsInsight編集部の藤田が担当しました

安東さんと「DB11」

エンジン信者ではなくとも感じる音のよさ

DB11はアストンマーティンのグランドツアラーで、安東さんが乗ったのは4リッターV型8気筒DOHCツインターボエンジン搭載モデル。最大出力は503hp、最大トルクは675Nmで、停止状態から時速100キロへの加速はわずか4秒という速いクルマだ。トランスミッションは8速オートマチック(AT)。オプションを含まないメーカー希望小売価格は2,278万1,177円となっている。

試乗した「DB11」のボディサイズは全長4,705mm、全幅2,060mm、全高1,290mm。車両重量は1,705キロだ

編集部(以下、編):なぜDB11に乗ってみたいと思ったんですか?

安東さん(以下、安):新しいアストンマーティンに乗っておかないと、という気持ちがありました。他のブランドのように試乗会というものが開催されないので、なかなか機会がありませんし。

先ほど、テスラの「モデルX」に乗りましたけど、その後にDB11に乗ると、電気自動車(EV)とは違う加速を味わうことができますね。どちらが好ましいというのはないですけど。

:EVとは違って、エンジン音に迫力がありますね!

:確かに、いい音だとは思います。ただ、エンジン音の信者ではないので、そんなにうるさくなくってもいいというタイプです。大きさより質、という感じでしょうか。

:クルマのキャラクターに合った音がしてほしい?

:そうですね。

室内の作りは、ドイツ車と比べると違いを感じます。ドイツ車だと、例えば革張りのダッシュボードなどは“パンッ!”て張っている感じですけど、こちらは、良くも悪くも作りが緩いというか、革の表面にうねりのようなものが見てとれますね。

:生命感を表現している、とかですかね?

:どうなんでしょうねー。

:乗り心地はいかがですか?

:ダイレクト感が伝わってくるような作りになっているのは分かります。ただ、ダイレクト感を作り手の側で、どのくらい味付けするのがいいのか……クルマって、難しいですね! メーカーが味付けの部分で競い合うのはいいことだと思います。

:2,278万円という価格については?

:……なぜか今、一瞬、安いって思いました(笑)。

多分、これが理由だと思います。先日、ポルシェジャパンのサイトでコンフイギュレーターを使って、最新のポルシェ「911 カレラ 4S」に、必要だと思うオプションを選んでトータルの価格を見積もったら、2,000万円を軽く超えました……。

DB11もオプションを加えたら、金額は跳ね上がるとは思いますが、ポルシェは3Lターボで最大出力450ps、最大トルク530Nmだったのに対して、DB11は4Lターボで503ps、675Nmだったので、それらを比較して、そう思えたのかもしれません。

「DB11」の価格を聞いて、一瞬だけ「安い」と思ったという安東さん

昔のクルマと今のクルマ、カッコいいのはどっち?

:アストンマーティンといえば、ボンドカー(映画「007」シリーズに登場するジェームズ・ボンドが乗るクルマ)のイメージはありますか?

:ありますねー! 一時はBMWになったりしてましたけど、アストンマーティンを復活させましたもんね。最近は、物語にとって必然性がないのに、ボンドカーを無理やり出している感じがあったんですけど、新しい作品ではアストンマーティンが大活躍してました。まあ、本来は目立ってはいけないスパイが乗るクルマではないですけどね(笑)

:「007 ゴールドフィンガー」に登場した初代ボンドカー「DB5」もカッコよかったですもんね!

:「ゴールドフィンガー」も見たんですけど、私に懐古趣味がないので、今のDB11の方がカッコいいと思います。DB5って、今のクルマに比べると、少し“ずんぐりむっくり”しているというか。

:純粋に、カッコよさで比べた場合、現行モデルの方に軍配が上がると?

:そうですね。ただ、日本車は残念ながら昔のクルマ、特に60年代~70年代の方が圧倒的にカッコいいですけどね。

純粋にカッコよさで比べた場合、初代ボンドカー「DB5」よりも試乗中の「DB11」に軍配が上がるというのが安東さんの感想

:アストンマーティンのイメージは?

:好きでした。歴代のクルマには、必ずマニュアルトランスミッション(MT)の設定があったので、乗りこなせたら格好いいだろうなとは思ってました。

:いつかはアストンマーティンを買いたいと思いますか?

:以前は思ってました。でも今は、乗って満足してしまったというか、「これが欲しい!」という感じではないです。スポーツカーの場合、どうしても、MT車にしか食指が動かないんです。DB11って確か、本国にもMTの設定はないですもんね。

:そうすると、現在の愛車であるポルシェ「911 カレラ 4S」を乗り換えるとしたら、どんな選択肢がありますか?

:“992型”の「911 カレラ 4S」()で、右ハンドルのMTって感じですかねー。

【編集部注】次に発売となる新しい「911 カレラ 4S」。つまり、同じクルマの新型をリピート購入したいということ。

:他のメーカーに候補はないですか?

「メガーヌ R.S.」(ルノー)のMTなんかいいですね!

もし、DB11がMTだったとしても、うまくスポーツ走行をする自信はないんですけど、日常でスポーツカーを楽しむという意味では、MTしか選択肢に入らないんです。

なぜステアリングを切っているだけで楽しいのか

:(箱根ターンパイクを走行しつつ)加速って、どうしても慣れてしまいますね。

:結局のところ、速いか遅いかということですしね。

:だとすると、もうテスラなどの電気自動車にはかなわないですもんね。そうすると、操作を楽しむとか、気持ちはそっちにシフトするわけで。

DB11は、トルコン8速ATもよくできていて、十分にいいクルマなんですけど、なんでしょう、どうしてかは分からないんですけど、ひょっとすると、そのうち飽きがくるかもしれないと思ってしまうんです。MTの運転だけは飽きないですからね(笑)

それにしても、こうやって右に左にステアリングを切っているだけなのに、「何が楽しいのかなー?」って、たまに思うこともあるんですけど、なぜだか楽しいんですよね。クルマに興味のない人には、「何が楽しいの? 危ないだけでしょ?」と思われるかもしれないんですけど。

クルマの運転って、興味のない人からすれば、場合によっては悪意がなくても法律的に罰せられるし、命の危険すらあるのに、何が楽しいのか理解できないでしょうね。ただ、なんなんでしょう、とにかく楽しいんですよねー! こういうワインディングロードを走らなくても、普通に、高速道路で制限速度内で走っていても、車窓の景色が変わっていく様子とか、大きな物体を自分で操る感覚が、たまらないです。

ステアリングを右に左に切っているだけで楽しいという安東さん

DB11に乗りながら、なぜクルマの運転は楽しいのかと自問自答を始めた安東さん。助手席から見ていると、その問答自体がすでに、楽しげに見えた。次に乗るクルマは、ポルシェを買い替える場合の選択肢として名前の挙がった「メガーヌ R.S.」だ。

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アウディが新型「A6」を発売、大攻勢の2019年は注目モデルが続々

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2019.03.20

8世代目に突入したアッパーミドルセダン「A6」

「アウディ クワトロ」のDNAを受け継ぐエクステリア

最新テクノロジーよりも大切なユーザー目線

アウディ ジャパンは新型「A6セダン」およびワゴンタイプの新型「A6アバント」を3月20日より発売する。車両本体価格は「A6セダン」が920万円~1,006万円、「A6アバント」が955万円~1,041万円。フルモデルチェンジを経たアウディ伝統のアッパーミドルセダン(おおよそ全長4,800mm以上のクラスの高級セダンで、いわゆるEセグメント)は、同社3シリーズ目となる電動車として登場した。

新型「A6」の発表会に登壇したアウディ ジャパン代表取締役社長のフィリップ・ノアック氏。A6は2019年3月20日から全国のアウディ正規ディーラーで販売する

アウディにとって3作目となる電動車

「A6」は1968年にデビューしたアウディのアッパーミドル(中大型クラス)セダンの流れをくむモデル。今作は初代モデル「アウディ100」から数えて8世代目にあたる。「アウディ100」と「A6」の両シリーズを合わせた累計販売台数は820万台。新型のグレードは、「A6セダン」「A6アバント」ともに「55 TFSI quarto S line」と「55 TFSI quarto debut package」の2種類だ。

「A6セダン」は「55 TFSI quarto S line」が1,006万円、「55 TFSI quarto debut package」が920万円
画像3:「A6アバント」は「55 TFSI quarto S line」が1,041万円、「55 TFSI quarto debut package」が955万円

アウディは「A8」「A7」に続き、新型「A6」に電動化技術を組み込んだ。同社は2019年に6車種のプラグインハイブリッド車(PHV)を導入し、2020年末までに合計12車種の電動パワートレイン車をラインアップする電動化戦略を掲げているが、A6の電化はその一環だ。

A6のパワーユニットは、いずれも3.0リッターV6ターボエンジンにマイルドハイブリッドテクノロジー(MHEV)を組み合わせる。この3.0リッターTFSIユニットは、最高出力340ps/5,200-6,400rpm、最大トルク500Nm/1,370-4,500rpmを発揮する。「A6セダン」が停止状態から時速100キロまでの加速に要する時間は5.1秒(欧州仕様参考値)だ。

「アウディ クワトロ」の遺伝子を受け継ぐエクステリア

発表会でノアック社長が「アウディ車にとって重要なメッセージ」と語ったのがデザインだ。2018年にフルモデルチェンジして登場した「A8」「A7」と同じく、新型「A6」も新たなアウディのデザイン言語を体現しており、「ピンと張った面、キリッと尖ったエッジ、目を引くラインなどが特徴」(ノアック社長)だという。

「A6セダン」のフロントマスク
ボディサイズは全長4,950mm、全幅1,885mm、全高1450mm、ホイールベース2,925mm。長いボンネット、ロングホイールベースなど、造形美が光るプロポーションとなっている

従来モデルよりワイドかつ低く配されたシングルフレームグリルに、フラットなヘッドライト。フロントマスクではエアスポイラーを備えた大型のサイドエアインテークも目を引く。サイドビューは先代モデルと比べて引き締まった印象。力強く張り出したホイールアーチ上の輪郭、長く伸びたルーフラインなど、「アウディ クワトロ」のDNAを受け継いでいることを確認できるポイントは随所で発見できる。

この新たなデザイン言語を読み解くのであれば、バランスのとれたエクステリアプロポーションでエレガンスさを、フロントマスクの造形でスポーティーさを演出している、といったところだろうか。

アウディが考えるユーザー中心の開発とは

「A6を日本市場に導入できることをとても嬉しく思うとともに、誇りに思います」と述べたノアック社長は、日本におけるアウディの戦略にも言及した。

アウディ ジャパンの戦略を語るノアック社長

最初に言及したのが商品攻勢だ。今回の新型「A6」に加えて、新型「RS4アバント」、アウディ ジャパン初のクリーンディーゼルエンジン搭載車となった新型「Q5 40 TDI クワトロ」を発表するなど、積極的な姿勢が目立つアウディ。2019年は今後も、ほぼ毎月、新モデルを投入する予定だという。アウディ初の電気自動車(EV)「e-tron」や新たなセグメントへの参入となる「Q8」など、注目度の高い車種も発表の時を待っている。

そして、ノアック氏が強調したのが、ユーザーを中心に据える「カスタマー・セントリシティ」という考え方だ。

「A6セダン」のコックピット。ドライバー正面とセンターコンソール上部、さらにセンターコンソール下部の3カ所に大型ディスプレイが設置してある

この言葉、ノアック社長は単なる顧客満足度の向上という意味では使っていない。その真意として同氏は、「アウディブランドは新しい技術を駆使し、新たな価値あるものを作り出していきます。ただ、アウディにとってテクノロジーは重要ですが、それ以上に大事なのは、お客様の視点です」と説明した。

どれだけ優れた技術であっても、ユーザーに必要とされなければ、それは不要な技術といえる。新型「A6」は最新のテクノロジーを搭載するが、快適性の向上やドライバーサポートアシスタントシステムの充実、安全性の高さなどは、いずれもユーザーに望まれる技術である。新型車が登場すると新たな機能に注目が集まりがちだが、重要なのは、その機能がユーザーの求めるものであるかどうかだ。

最後にノアック氏は、「今年は本当にエキサイティングな年になると思います。この1年をぜひ、アウディとともにお楽しみください」と語り、記者発表を締めくくった。

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