ファーウェイのPCが「格安」ではない理由

ファーウェイのPCが「格安」ではない理由

2017.07.13

7月4日、SIMフリースマホで勢いに乗るファーウェイが、同社初のノートパソコンを日本市場向けに発表し、PC市場への本格参入を果たした。

日本には多数のPCメーカーがひしめいており、超軽量ノートPCなどで世界を圧倒している一方、ファーウェイのPCは「格安」と呼べるほどには安くない。果たしてファーウェイは日本のPC市場をどのように攻略していくのだろうか。

ファーウェイが日本でノートPCを発売。発表会にはインテルや日本マイクロソフトらも駆けつけた

MateBookシリーズでPC市場本格参入

2016年に初のWindows PC製品を発売したファーウェイは、2017年にノートPC型の新モデル「MateBook X」を発表。日本でも販売を開始した。

ファーウェイ初のノートPC「MateBook X」

PCメーカーとしては後発のファーウェイだが、スマホやタブレットの開発競争はPCよりもはるかに激しい。そこで培ったノウハウを応用すれば、PC市場にイノベーションをもたらすことができるとファーウェイは見る。

イノベーションの背景には、研究開発への巨額の投資がある。同社が千葉県船橋市に「研究施設」(当初は工場と報じられたが、製造プロセスを研究する施設と発表された)を作ることが話題になったが、こうした施設は世界中に存在している。その投資額はトヨタやアップルを超え、世界で10本の指に入るとの調査もあるほどだ。

ただし、日本のPC市場は世界でも特殊な存在だ。NECレノボや富士通が手がける700g台の超軽量ノートPCは、世界が驚嘆するレベルである。日本の消費者は非常に目が肥えているといってよい。

さらにMateBook Xは、決して「格安」のPCではない。価格は最小構成でも約15万円から、最上位モデルは20万円を超えており、アップルや国内各社に匹敵する価格帯だ。これでは格安スマホで成功したような、コストパフォーマンス重視の売り方は難しい。

一見したところ無謀な価格設定に思えてくるが、ファーウェイが勝機を見出しているのが、家電量販店で定番になっている「割引券」なのだという。

回線契約時の「割引券」がPCの価格に影響

日本の家電量販店では、Wi-Fiルーターや光ファイバーなどの通信回線を契約することで、数万円の「割引券」を配布することが定番になっている。これを利用して、PCや周辺機器を割安に買ったことがある人も多いのではないだろうか。

実はこのWi-Fiルーター市場でシェア1位をキープしているのがファーウェイなのだ。一般に知られているのは「Pocket WiFi」といったブランドだが、端末を製造してきたのはファーウェイだ。「Wi-Fiルーターが1台あれば、スマホやタブレット、ノートPCをつなげることで通信を1本化できる」と、ファーウェイ・ジャパンでデバイス事業を統括する呉波(ゴ・ハ)氏も強調する。

ファーウェイ・ジャパン デバイス・プレジデントの呉波(ゴ・ハ)氏

この割引券の存在により、日本の消費者はより高機能で、高性能なPCを求める傾向にあると呉氏は分析する。たしかに日本の家電量販店には「Microsoft Office」をバンドルした10万円以上のPCが多数並んでいるが、これは欧米ではなかなか見ることのできない光景だ。

また、買い換えサイクルの長さもPCの特徴だという。スマホは2年程度で買い換えるのに対し、PCでは3年から5年、最近では7年以上に伸びているとの調査もある。いざ買い換えるからには、良いものを長く使おうと考える人は多いはずだ。

もっとも、ブランド認知度という点でファーウェイは決して強くはないのが現状だ。都市部では認知度が急激に上がっているとはいえ、地方の販売現場ではまだまだ国内ブランドに及ばないとの声は多い。

こうしたブランド力を一朝一夕に得られるものではないことは、同社も認めている。まずはWi-Fiルーターと割引券を足がかりに、スマホやタブレットでの人気の高まりをノートPCにも波及させていくというのが、ファーウェイの狙いだろう。

関連記事
LINE WORKSを削除(解約)するには?

LINE WORKSを削除(解約)するには?

2019.03.21

LINE WORKSを解約したいと思ったら

解約の前にまずは「所属メンバーの削除」を行う

ユーザーは自分のアカウントを削除できるの?

LINE WORKSを試験的に導入したけれど合わなかったという場合や、利用していたプロジェクトが終了したから削除したいという場合に備えて、LINE WORKSを削除(解約)処理する手順をまとめておく。

LINE WORKSの削除はメンバー削除から

「管理者画面」を開いた上で「基本設定」を開くと、左メニューの一番下に「LINE WORKSの解約」という項目がある。ただし、使っている最中にいきなり解約しようとしても「解約できません」と表示されるはずだ。解約のためには、先に所属メンバー全員を削除しなければならない。

「基本設定」で「LINE WOKRSの解約」を選択
メンバーが残っていると解約できない

メンバー削除は、上メニューで「メンバー」を選んだ画面から行える。最高管理者は削除できないため、解約準備ならば上部のチェックボックスを使って全員を一括選択してから、最高管理者のチェックだけを外すのが簡単だ。上にある「削除」をクリックすると確認画面が表示されるので、「メンバー削除」で完了させよう。

なお「副管理者」など役職者については先に権限を削除してからでなければメンバー削除ができないので注意して欲しい。

「メンバー」で最高管理者以外を選んで「削除」をクリック
確認画面で「メンバー削除」をクリックしよう

解約理由を添えて処理完了

再度「基本設定」で「LINE WORKSの解約」を選ぶと、メンバーの削除が完了していれば解約へ進む画面が表示されるはずだ。最高管理者のパスワードと、解約理由のアンケートを入力すれば解約が完了する。

最高管理者のパスワードを入力
解約理由のアンケートも必須項目だ

個人アカウントの削除方法は?

LINE WORKSを管理者ではなくユーザーとして利用している場合、自分のアカウントを削除することはできない。

LINE WORKSのユーザーアカウントは、会社のメールアドレスのようなイメージだ。アカウントに利用する文字列などはユーザーが決められるが、アカウントの存在自体は管理者がそれぞれに発行している。そのためユーザー側はログインしないことで「使わない」状態にはできても、削除はできない。もし退職する、プロジェクトから外れるなど事情がある場合には、管理者にメンバー削除の依頼を出そう。

同じく、最高管理者の権限を持っている人が異動等でアカウントを削除したい場合には、まずは権限の委任をして、一般ユーザーになってからメンバー削除をしてもらう必要がある。

「LINE WORKS 完全指南 設定&使い方」バックナンバーはこちら
https://biz.news.mynavi.jp/category/lineworks

関連記事
総務省施策が追い風に? 携帯分離の「歴史的チャンス」狙うファーウェイ

総務省施策が追い風に? 携帯分離の「歴史的チャンス」狙うファーウェイ

2019.03.20

モバイル業界を変える「携帯値下げ議論」が過熱

ファーウェイは日本を取り巻く環境を「歴史的チャンス」と発言

コスパ高いミッドレンジ端末でシェア拡大を目指す

20日、NTTドコモが特定の端末の購入を条件に通信料金を割り引く「docomo with」、購入する端末に応じて通信料金を割り引く「月々サポート」を終了する方針を固めたという報道が話題となっている。

国内のモバイル業界では携帯電話料金見直しが進んでおり、3月5日には総務省が中心に進めてきた端末代金と通信料金の分離が閣議決定された。NTTドコモは分離プランを軸とした新料金プランを4月に発表する見込みだ。

日本のモバイル市場を大きく変えるこの動きを「歴史的チャンス」と見ているのがファーウェイだ。2018年末から米中対立が加速する中、ファーウェイが打ち出すメッセージも語気を強めている。果たして日本市場でシェアを拡大できるのだろうか。

逆風吹けども、依然として業績は好調

今年に入り、ファーウェイの周辺が騒がしい。3月7日には、ファーウェイは米国政府を相手取って訴訟を起こした

さらにその内容をFacebookでライブ配信するなど、米国以外の世界市場に向けたメッセージにもしており、そのメッセージをまとめたウェブサイト「Huawei Facts」は、わざわざ日本語版も用意している。

2018年末から続く米中対立を巡る報道は、ファーウェイの業績にどのような影響を与えたのか。MWC19でインタビューに応じたファーウェイ・ジャパンの呉波氏は、「一部の消費者は影響を受けたが、2019年に入ってから売上は大幅に伸びている」と語った。

ファーウェイ デバイス 日本・韓国リージョン プレジデントの呉波(ゴ・ハ)氏

話題の「折りたたみスマホ」でもファーウェイは先行する。

ファーウェイに先立って折り畳みスマホを発表したサムスンだが、こちらはMWCではガラスケース内での「展示」のみにとどまったのに対し、ファーウェイは「Mate X」の実機を用いて報道関係者に折り曲げを試させるなど、製品化で一歩先を行っていることをアピールした。

ファーウェイの折りたたみスマホ「Mate X」。報道陣には手に取って折り曲げてみる機会も用意された

Mate Xは次世代移動通信の「5G」にも対応しており、日本では5Gサービスの開始を待って投入時期を見極める方針だという。

ちなみに3月26日に発表予定のフラグシップ機「HUAWEI P30」シリーズは、例年通りのタイミングで日本市場に投入するようだ。SIMフリーでの発売だけでなく、ドコモが採用した「HUAWEI P20 Pro」のように大手キャリアによる採用があるかどうかも注目したい。

分離プランを「歴史的チャンス」と捉えるワケ

一方、2019年の国内モバイル市場で話題となっているのが携帯料金における「分離プラン」の導入だ。KDDIとソフトバンクはすでに導入済みだが、NTTドコモは4月に発表する新料金プランから本格導入するとみられている。

分離プランの特徴は、NTTドコモの「月々サポート」のように回線契約と紐付けた端末の割引が禁止される点だ。端末の割引自体が禁止されるわけではないというものの、大幅な割引は難しくなる。その結果、10万円を超えるようなハイエンド機ではなく、3〜4万円で一括購入しやすいミッドレンジ機の需要が高まるとの見方が有力だ。

この動きをファーウェイはどう見ているのか。

呉氏は「非常に重要視している。スマホが登場したときや、SIMフリー市場が始まったときのインパクトに引けを取らない、歴史的な瞬間になる」と興奮気味に語る。

日本のSIMフリー市場でベストセラーとなった「HUAWEI P20 lite」を始め、ファーウェイのミッドレンジ機のラインアップは厚い。モデルによってはフラグシップと同じCPUでミッドハイの価格を実現するなど、コスパの高さも特徴だ。大手キャリア向けにさまざまな提案ができる体制といえる。

フラグシップと同じ「Kirin 980」搭載でミッドハイ価格の「HONOR View 20」

また、5G対応も順調だ。

モバイルWi-Fiルーターに強みを持つファーウェイは、MWC19でも5G対応ルーターを多く出展していた。日本ではまだ周波数の割り当てが終わっていないものの、国内大手キャリアは2019年内にもプレサービスを始める動きがある。5Gスマホが普及するまでの間、5Gルーターの需要は高まる可能性がある。

5G対応のモバイルWi-Fiルーターも出展していた

ミッドレンジ市場の拡大を狙って、今年はシャープやサムスン以外にも、ソニーモバイルの参入も予想されている。

この価格帯が激戦区になることは間違いないが、ファーウェイはその中で高コスパの製品ラインアップや、国内での地道な販促活動やブランドメッセージの打ち出しによって対抗していく構えだ。

ヨドバシカメラ梅田店での販促イベントの様子
関連記事