アプリDL不要の「Yahoo!ゲーム ゲームプラス」はアップルのビジネスを阻害するか

アプリDL不要の「Yahoo!ゲーム ゲームプラス」はアップルのビジネスを阻害するか

2017.07.20

ヤフーは、HTML5とクラウドを活用するブラウザゲームのプラットホーム、「Yahoo!ゲーム ゲームプラス」を発表し、7月18日からサービスを開始した。

スマートフォンでもPCでも、ブラウザがあれば楽しめるゲームを提供するプラットホームで、スクウェア・エニックスやコーエーテクモゲームス、角川ゲームス、タイトーなど、大手を含む52社がタイトルを提供する予定だ。

ゲームプラストップPCトップページ(画像:ヤフープレスリリースより、以下同)

Flashゲームの「次」

ゲームプラスでは、HTML 5とクラウドの2つのゲームの方式を提供する。これによって、スマートフォンやタブレット、PCなど、ブラウザさえ動作すればいつでもどこでもゲームをプレイすることが可能になる。

これまでブラウザゲームと言えばFlashを用いた開発が中心だったが、アップルがiPhoneやiPadなどのiOSでFlashを採用しないことを決めてから、すっかりApp Storeでのネイティブゲームが主流となった。

2016年はApp Storeのゲームタイトルの当たり年で、ポケモンGOやスーパーマリオ ランなど、世界的にヒットするタイトルが生まれ、アップルのApp Storeの売上も過去最高を記録し続けている。一方で、アップルのiOS向け開発言語での開発に縛られ、AndroidやPC向けには別途開発を行わなければならないなど、開発者にとっては巨大な世界市場へのアクセスと、その他のプラットホームへの対応という2つのメリット、デメリットが存在していた。

ゲームプラスは、こうした開発の非効率性を排除する開発者向けのメリットを期待することができる。またユーザーにとっては、スマートフォンの性能や空き容量を気にせず楽しむことができるようになる点が期待できる。

参画するのは大手を含む52社

格安SIMが普及するにつれて、スマートフォン市場では必ずしも最新機種が売れ筋になるとは限らなくなってきた。特にAndroidスマートフォンでは、OSのバージョンの関係で最新OSを前提としたアプリは楽しめないし、iPhoneであっても、過去の機種では処理性能に劣る可能性が出てくる。そして格安スマホ共通の悩みは、アプリをインストールする空き容量の問題だ。

ゲームプラスはブラウザから利用するため、高度なゲームであっても端末に大きな空き容量が必要なわけではない。JavaScriptさえ高速に動作すれば、空き容量がないiPhone 5sでも高度なゲームが楽しめる。

またクラウドゲームでは、動画ストリーミングを活用し、家庭用ゲームさながらのグラフィックスを、スマートフォンのブラウザ画面の中で再現することができる。

URLだけで簡単にアクセスし、端末の古さや空き容量を気にせずゲームをプレーできる手軽さが、ユーザーから支持されることが期待できる。

また、ウェブブラウザであっても、スマートフォンのモーションセンサーやGPSといった情報を活用することが可能で、スマートフォンらしい操作感を実現するゲームにも対応していくことになるだろう。

App Storeのビジネスに影響が出るか?

App Annieによると、日本市場は、アプリの課金売り上げで世界一の市場となっているという。

1時間あたりのアプリへの支出額は、13.98ドル。中国の2.01ドル、米国の2.26ドルと比較すると突出して多い金額となっており、世界平均の0.8ドルの17.5倍という規模だ。また、デバイス1台あたりの平均支出額では、日本が123ドル。次いで高い金額の韓国やシンガポールと比較しても倍近い数字となっている。アプリ、特に課金があるゲームアプリの市場として、日本は非常に大きな存在になっている。

そうした中で、ヤフーによるゲームプラスのような、App Storeを経由しないゲームアプリの配信が登場してくることで、重要な市場におけるApp Storeのビジネスへの影響を懸念する見方もある。

ただ、2つの理由から、大きな影響が出ない可能性が高い。

1つ目の理由は、ライト層を取り込みたいゲームの戦略の違いだ。日本国内のユーザーにするのか、世界中のユーザーを対象にするのかで、ゲームのテーマや作り方、マーケティング戦略などが大きく変わってくる。

例えばゲームプラスで展開する場合、国内の格安スマホを中心としたユーザー層を取り込むことができるドメスティックなタイトルを素早く数多く展開する、という戦略が考えられる。一方、Androidだけで20億台という世界のスマホユーザーを対象に展開したい場合、テーマ設定やローカライズなどをじっくりと行いながら、配信国を増やし育てていく戦略を採ることになる。

2つ目の理由は、ゲームそのものの進化だ。ゲームプラスのクラウドゲームは、前述の通り、ビデオストリーミングを駆使することで、ブラウザ内であってもゲーム専用機さながらの表現を実現する、満足度の高いタイトルを実現するという。

しかしスマートフォンのゲームのトレンドは、カメラを使い拡張現実(AR)を活用したゲームや、ゴーグルなどを装着して楽しむ仮想現実(VR)の表現などへと発展していくことが期待できる。こうした新しい表現のゲームが、すぐに膨大な課金ユーザーを集めるタイトルへと発展するかは不透明だが、ネイティブアプリは、スマホのゲームの表現の可能性を追求し、トレンドを作っていく役割を今後も担っていくことが期待できる。

LINE WORKSを削除(解約)するには?

LINE WORKSを削除(解約)するには?

2019.03.21

LINE WORKSを解約したいと思ったら

解約の前にまずは「所属メンバーの削除」を行う

ユーザーは自分のアカウントを削除できるの?

LINE WORKSを試験的に導入したけれど合わなかったという場合や、利用していたプロジェクトが終了したから削除したいという場合に備えて、LINE WORKSを削除(解約)処理する手順をまとめておく。

LINE WORKSの削除はメンバー削除から

「管理者画面」を開いた上で「基本設定」を開くと、左メニューの一番下に「LINE WORKSの解約」という項目がある。ただし、使っている最中にいきなり解約しようとしても「解約できません」と表示されるはずだ。解約のためには、先に所属メンバー全員を削除しなければならない。

「基本設定」で「LINE WOKRSの解約」を選択
メンバーが残っていると解約できない

メンバー削除は、上メニューで「メンバー」を選んだ画面から行える。最高管理者は削除できないため、解約準備ならば上部のチェックボックスを使って全員を一括選択してから、最高管理者のチェックだけを外すのが簡単だ。上にある「削除」をクリックすると確認画面が表示されるので、「メンバー削除」で完了させよう。

なお「副管理者」など役職者については先に権限を削除してからでなければメンバー削除ができないので注意して欲しい。

「メンバー」で最高管理者以外を選んで「削除」をクリック
確認画面で「メンバー削除」をクリックしよう

解約理由を添えて処理完了

再度「基本設定」で「LINE WORKSの解約」を選ぶと、メンバーの削除が完了していれば解約へ進む画面が表示されるはずだ。最高管理者のパスワードと、解約理由のアンケートを入力すれば解約が完了する。

最高管理者のパスワードを入力
解約理由のアンケートも必須項目だ

個人アカウントの削除方法は?

LINE WORKSを管理者ではなくユーザーとして利用している場合、自分のアカウントを削除することはできない。

LINE WORKSのユーザーアカウントは、会社のメールアドレスのようなイメージだ。アカウントに利用する文字列などはユーザーが決められるが、アカウントの存在自体は管理者がそれぞれに発行している。そのためユーザー側はログインしないことで「使わない」状態にはできても、削除はできない。もし退職する、プロジェクトから外れるなど事情がある場合には、管理者にメンバー削除の依頼を出そう。

同じく、最高管理者の権限を持っている人が異動等でアカウントを削除したい場合には、まずは権限の委任をして、一般ユーザーになってからメンバー削除をしてもらう必要がある。

「LINE WORKS 完全指南 設定&使い方」バックナンバーはこちら
https://biz.news.mynavi.jp/category/lineworks

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総務省施策が追い風に? 携帯分離の「歴史的チャンス」狙うファーウェイ

総務省施策が追い風に? 携帯分離の「歴史的チャンス」狙うファーウェイ

2019.03.20

モバイル業界を変える「携帯値下げ議論」が過熱

ファーウェイは日本を取り巻く環境を「歴史的チャンス」と発言

コスパ高いミッドレンジ端末でシェア拡大を目指す

20日、NTTドコモが特定の端末の購入を条件に通信料金を割り引く「docomo with」、購入する端末に応じて通信料金を割り引く「月々サポート」を終了する方針を固めたという報道が話題となっている。

国内のモバイル業界では携帯電話料金見直しが進んでおり、3月5日には総務省が中心に進めてきた端末代金と通信料金の分離が閣議決定された。NTTドコモは分離プランを軸とした新料金プランを4月に発表する見込みだ。

日本のモバイル市場を大きく変えるこの動きを「歴史的チャンス」と見ているのがファーウェイだ。2018年末から米中対立が加速する中、ファーウェイが打ち出すメッセージも語気を強めている。果たして日本市場でシェアを拡大できるのだろうか。

逆風吹けども、依然として業績は好調

今年に入り、ファーウェイの周辺が騒がしい。3月7日には、ファーウェイは米国政府を相手取って訴訟を起こした

さらにその内容をFacebookでライブ配信するなど、米国以外の世界市場に向けたメッセージにもしており、そのメッセージをまとめたウェブサイト「Huawei Facts」は、わざわざ日本語版も用意している。

2018年末から続く米中対立を巡る報道は、ファーウェイの業績にどのような影響を与えたのか。MWC19でインタビューに応じたファーウェイ・ジャパンの呉波氏は、「一部の消費者は影響を受けたが、2019年に入ってから売上は大幅に伸びている」と語った。

ファーウェイ デバイス 日本・韓国リージョン プレジデントの呉波(ゴ・ハ)氏

話題の「折りたたみスマホ」でもファーウェイは先行する。

ファーウェイに先立って折り畳みスマホを発表したサムスンだが、こちらはMWCではガラスケース内での「展示」のみにとどまったのに対し、ファーウェイは「Mate X」の実機を用いて報道関係者に折り曲げを試させるなど、製品化で一歩先を行っていることをアピールした。

ファーウェイの折りたたみスマホ「Mate X」。報道陣には手に取って折り曲げてみる機会も用意された

Mate Xは次世代移動通信の「5G」にも対応しており、日本では5Gサービスの開始を待って投入時期を見極める方針だという。

ちなみに3月26日に発表予定のフラグシップ機「HUAWEI P30」シリーズは、例年通りのタイミングで日本市場に投入するようだ。SIMフリーでの発売だけでなく、ドコモが採用した「HUAWEI P20 Pro」のように大手キャリアによる採用があるかどうかも注目したい。

分離プランを「歴史的チャンス」と捉えるワケ

一方、2019年の国内モバイル市場で話題となっているのが携帯料金における「分離プラン」の導入だ。KDDIとソフトバンクはすでに導入済みだが、NTTドコモは4月に発表する新料金プランから本格導入するとみられている。

分離プランの特徴は、NTTドコモの「月々サポート」のように回線契約と紐付けた端末の割引が禁止される点だ。端末の割引自体が禁止されるわけではないというものの、大幅な割引は難しくなる。その結果、10万円を超えるようなハイエンド機ではなく、3〜4万円で一括購入しやすいミッドレンジ機の需要が高まるとの見方が有力だ。

この動きをファーウェイはどう見ているのか。

呉氏は「非常に重要視している。スマホが登場したときや、SIMフリー市場が始まったときのインパクトに引けを取らない、歴史的な瞬間になる」と興奮気味に語る。

日本のSIMフリー市場でベストセラーとなった「HUAWEI P20 lite」を始め、ファーウェイのミッドレンジ機のラインアップは厚い。モデルによってはフラグシップと同じCPUでミッドハイの価格を実現するなど、コスパの高さも特徴だ。大手キャリア向けにさまざまな提案ができる体制といえる。

フラグシップと同じ「Kirin 980」搭載でミッドハイ価格の「HONOR View 20」

また、5G対応も順調だ。

モバイルWi-Fiルーターに強みを持つファーウェイは、MWC19でも5G対応ルーターを多く出展していた。日本ではまだ周波数の割り当てが終わっていないものの、国内大手キャリアは2019年内にもプレサービスを始める動きがある。5Gスマホが普及するまでの間、5Gルーターの需要は高まる可能性がある。

5G対応のモバイルWi-Fiルーターも出展していた

ミッドレンジ市場の拡大を狙って、今年はシャープやサムスン以外にも、ソニーモバイルの参入も予想されている。

この価格帯が激戦区になることは間違いないが、ファーウェイはその中で高コスパの製品ラインアップや、国内での地道な販促活動やブランドメッセージの打ち出しによって対抗していく構えだ。

ヨドバシカメラ梅田店での販促イベントの様子
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