目指せ100万人、「DMMバヌーシー」が実現する感動体験の共有とは?

目指せ100万人、「DMMバヌーシー」が実現する感動体験の共有とは?

2017.07.26

DMMがクラブ馬主事業を始めた理由は「DMM.com証券」にあった」では、社内プレゼン大会をきっかけに事業の構想がスタートしたことをお伝えした。今回はサービスの中身について、引き続きDMM.com 取締役でチーフクリエイティブオフィサーの野本 巧氏に聞いた。

DMM.com 取締役でチーフクリエイティブオフィサーの野本 巧氏

感動の総量を追い求めて

前回の記事で解説したように、DMM.com証券の証券口座を開設して競走馬ファンドの出資者となる「DMMバヌーシー」。1万口という口数の細分化によって実現した「1万円~数万円程度の出資」で一口馬主となれるだけでなく、初期投資で必要経費をすべて支払うことで、あとはレースごとに賞金や出走手当の配当金を受け取るだけとなる。

簡潔明瞭な競走馬ファンドの仕組みを作り上げた野本氏だが、前回の記事で「DMMバヌーシーの出資者は儲かる確率が低い」と発言している。ただしこの発言、真意は別にある。野本氏がもともと構想していたプランでは、1万口以上の細分化と数千円単位の出資で、さらに参入障壁を引き下げようとしていた。

「1勝しても手元に残る配当は数百円かもしれない。株式配当金みたいに微々たるものといえばそれまでだが、バヌーシーが目指すのは『競馬に近づくきっかけ』なんです」(野本氏)

バヌーシーは、競走馬ファンドとしての「出資に応じた配当」以外に「レースビュアーコメント、掲示板機能」「週4本程度(予定)の近況動画」というサービスを提供する。これまでのクラブ馬主も、出資馬の近況報告は行ってきたが、Webサービス企業ならではのスピード感やサービス化を図ることで、競馬を楽しむサービスとしての側面を強める。

近況の動画にコメントが集まることで"感動"の下地を作る
牧場の紹介動画では、テレビ局のドキュメンタリー番組制作で実績のある会社を活用し、クオリティにもこだわった

つまり、「数年間、出資した競走馬の投資状況を見守る」ことに陥りがちな一口馬主の環境を、「競走馬の成長を見守ることに課金するサービス」に変えようという狙いがある。これが、野本氏がセレクトセールなどで語ってきた「ゲームやPOGの延長線」、ダービースタリオンやウイニングポストといった競馬ゲームでは得られないリアル体験という発言に繋がっている。

「プロ野球を見てる人って、そこで何か対価を得られるわけでもないのにみんなで盛り上がれるじゃないですか。そこにちょっとでも賞金が入ってくれば、もっと嬉しいと思うんです。それがこのサービスかなと」(野本氏)

また馬主の体験価値として、自身で所有した馬で勝つことが「個人スポーツの道を極めたプロ選手と同様のものがあるのではないか」(野本氏)。その上で、個人で選択した馬が活躍した時に「その人の感動の度合いはマックスの100%だと思う。だけどバヌーシーの出資者が、みなさんで感動の度合いを分かち合えるとどうでしょうか」と野本氏は、感動をシェアできる土台がバヌーシーには存在すると話す。

「それぞれの出資額が小さいから、感動の度合いは50%かもしれない。だけど50%が100人いれば、感動の総量は5000%になる。しかもチームになれば喜びもひとしお、感動の総量は2割増しで6000%になることだってあるでしょう。そうした感動をシェアするために、掲示板やレースビュアーのコメント機能を用意したんです」(野本氏)

実況中継さながらに、会員同士が仲良く出資馬を応援できるようにした

野本氏は感動の総量を高めるために、バヌーシーアプリ内で動画中継(月額有料のグリーンチャンネルWeb契約が必要)を見ながら実況できるように機能を用意した。また、週数回の更新を予定しているバヌーシーのクラブ馬の近況報告にも、コメントを付けられるようにしている。

「会ったことのない人同士でも、同じ馬に出資している身としてコミュニティ内で喜んだり、万が一不幸があっても"悲痛"の共有も可能になります。また掲示板は、バヌーシー登録者だけ見られるようにすることで荒らし行為などは少なくなるでしょうし、出資者については認証マークの導入なども検討しています。そもそも、証券口座の審査で本人確認を取りますから、荒らし行為には至らないとは思いますが」(野本氏)

野本氏が直感で選んだ「おすすめの一頭」

所有感を表現するために、出資馬をCG化したほか「当初は難しいが、実際の競走馬の声も録音しようと考えています」(野本氏)。また、ノーザンファームや下河辺牧場など、当初は6牧場から協力を得てバヌーシーのクラブ馬の近況報告を頻繁に行う。これは、野本氏自身の体験を広く共有したいという思いがあってのことだ。

CG化して動くクラブ馬

「競馬ゲームで牧場を訪れることがありますけど、牧場で何をやってるかってみなさん知りませんよね。そこで何が行われているのか。例えば9月まではずっと放牧して、鞍を付けて育成調教に入るのはいつなのか。育成調教の動画を見ていると意外にハードなことをやっているんだな。厩舎だと常に人がいてピリピリしているけど、牧場だと開放的で、競走馬もホッとするんだろうなとか、疑似体験とまでは言えないけど、馬主や競馬関係者だけが見れる世界を知ってもらえたらと思っています」(野本氏)

例えば競走馬の購入は、今回話題となったセリだけでなく「庭先取引」と呼ばれる牧場との直接交渉もある。金額こそ出せないかもしれないが、そうしたライブ感のあるコンテンツも、将来的には提供していきたいと野本氏は話す。

「庭先取引では、多くの馬主さんは生まれたばかりの当歳馬(生まれたて)を買わないケースが多い。ですが、そういう時期からの成長を見守ってこそ、先程も言った『感動の度合い』に繋がる。だから私は2年半前からの準備で、そうした馬も購入してきました。当歳馬を買う時は、血統と直感でこれだと買っています」(野本氏)

その”直感で選んだ”という馬の中で「イチオシの馬は?」と野本氏に尋ねたところ、「もしかしたら一番人気がないかもしれないけれど」と苦笑いしつつ、父ブラックタイド×母ゴッドフェニックスの2015を挙げてくれた。

最後に「DMMバヌーシー」というサービスに対する思い尋ねた。

「一口馬主は、正式には『馬主(うまぬし)』ではないんです。馬主の定義は個人馬主と法人馬主なのです。だからサービス名でも馬主とは使えない。そこで何かないかなと考えて検索していたら、モロッコのマラソン選手で、世界記録を3回も更新したハーリド・ハヌーシ選手を見つけた。彼のようにスターになってほしい、マラソンのような長距離最速になって、ダービーや菊花賞を勝って欲しいという思いから、ハヌーシと馬をかけてバヌーシーにしたんです」

インタビュー中、「バヌーシーは馬主と違って、感動をみんなで分かち合えることが価値」と野本氏は何度も力説していたが、その感動を分かち合うDMMバヌーシーの会員数は100万人をターゲットに据えていると話す。

「1頭ごとのバヌーシーは1万人しかいないかもしれないけど、プロ野球チームのように100万人の会員がバヌーシーの馬を応援する、そういった体験をみんなで実現したい。それは、当歳馬から見守ってきた可愛い可愛い馬だからこそ、実現できるものだと思っています」(野本氏)

競馬育成ゲームとリアルの結びつき

野本氏はインタビュー後、競馬育成ゲームと比較して価値について説いた。スマートフォンのサービスは月額数百円のサブスクリプションモデルや、ガチャ課金などさまざまな課金形態があるが、仮に1万円を出資したとして、これらの課金総額と大差ないというものだ。

DMMバヌーシーの競走馬の生活は、2歳後半から4歳、5歳まで、当歳から出資していれば5年程度楽しめるコンテンツになる。1万円の投資で5年間、年単位2000円で1頭の競走馬の現役生活を追い続け、追加の投資なく、場合によってはリターンも得られる。エンターテインメントとして楽しめることも加味すれば、よりフランクに競馬に接することができるわけだ。

もちろん、ギャンブルとしての側面が競馬にはあることを忘れてはならないが、野本氏は競馬産業に対して誠実に向き合い、バヌーシーのサービス化にこぎ着けた。「感動のシェア」は、馬が持つ「動物」としての親しみと、その成長と血統が織り成す「ドラマ」があるからこそ生まれる。疑似体験でしかなかった既存のゲームからリアルへ昇華することで、その感動の価値はより大きなものとなるはずだ。

野本氏が前回の記事で語った「DMMバヌーシーのダービー馬誕生」という結果にたどり着くことが、競馬界における「感動の総量」の最大化に繋がるのではないか。そう感じたインタビューだった。

「選択と集中」が進みすぎた、日本の科学技術への投資

藤田朋宏の必殺仕分け人 第1回

「選択と集中」が進みすぎた、日本の科学技術への投資

2018.11.15

ちとせグループCEOの藤田朋宏氏による新連載

巷を賑わす”ヘンな出来事”の問題点を、独自の解釈で洗い出す!

第1回は、「日本の科学技術投資」について

バイオベンチャー企業群「ちとせグループ」のCEOを務める藤田朋宏氏による新連載。“手段と目的の違い”によって生じた「ヘンな出来事」の問題点を、独自の視点で語ります。第1回は、「日本の科学技術投資」について。日本の科学技術への投資の問題点とはいったい何なのでしょう?

才能と“伸びしろ”に投資する、日本サッカー協会

先日、クアラルンプールに出張したときのこと。宿泊先のホテルが偶然にもサッカーの日本代表と同じだった。「日本代表」と言っても、同じホテルに泊まっていたのは本田や長友ではなく、U-16アジア選手権に参加している若い選手たち。

そこで彼らを見ていて、ふと考えた。日本サッカー協会の「選手への投資」は、実は凄く効率がいいのではないか。どうしてそう思ったのか、順を追って説明したい。

ホテルに置いてあったU-16アジア選手権のバナー

チェックインを済ませ、「部屋の準備があるから、ちょっとだけそこで待っていて」と指示するホテルマンに従い、ひとりロビーに放置されている間、何となしに選手の情報を調べてみた。それから一時間半。23名の選手一人ひとりの顔だけでなく、利き足まで覚えるくらいの時間が経っても、僕はまだロビーで放っておかれたままだった。まぁ、東南アジアではよくあることなので、腹は立たなかった。

ところで、「過去のU-16日本代表がその後、何度も日本代表に選ばれる割合はどれほどだろうか」と疑問に感じ、調べてみたところ、各年20数名の代表選手のうち、現役で活躍している選手は約1人であることが分かった。確かに16歳の段階では身体の発達に差があるし、試合で活躍できるかは運の要素も絡む。コーチとの相性やケガの問題もあるだろう。

そうは言っても、16歳の時点で日本代表に選ばれるだけのポテンシャルを持つ選手のうち、その数%しか将来も活躍できる選手がいない、という事実には驚いた。実際、長谷部、本田、岡崎、長友……など、この10年で活躍している選手たちの多くは、16歳時点ではそこまで期待されていなかった選手ばかりだ。

ではなぜ、そういった選手が後に日の目を浴びられたかというと、それは彼らにも「チャンス」を与えられていたからだろう。日本サッカー協会は、16歳時点で選抜したトップ選手だけに集中投資するだけではなく、同年代の他の有望選手にもしっかりとチャンスを与え続けられるような仕組みをつくれたのだと思う。

際立って目立つ選手だけではなく、将来の伸びしろがありえる選手にも、最低限のチャンスは回ってくることで、未来のトップ選手の育成が図れる。そうやって日本サッカー協会はこれまで、世界に通用するような選手を輩出してきた。

「科学技術に投資せよ」ではなく、予算配分の再考を

前置きが長くなってしまったが、ここから本題に入りたい。

先日、京都大学特別教授の本庶佑先生がノーベル賞を受賞したというニュースが流れた。「自分がバイオテクノロジー業界で働く人間だから」というのは関係なく、本庶先生と周りのチームの方々の長年にわたる科学に対する貢献が認められたこと、その事実に接した関係者の気持ちを想像すると、とても嬉しい気持ちになった。

ノーベル賞メダル(レプリカ)

 

近年、日本人のノーベル賞受賞が続いている。彼らのような日本の科学業界の仕組みをよくわかった方々は、これまで数多くのご苦労をされてきたことだろう。しかし、1つ残念なこともある。能力はもちろん、人格的にも優れたそういった先生方が、ノーベル賞受賞のタイミングでマスコミに発表する一世一代のコメントが「日本国の科学技術投資、科学技術教育のあり方についての憂い」であることだ。

僭越ながら、先生たちのコメントを解釈すると、よくニュースで取り上げられるような「科学技術にもっとお金を使え」ということではなく、その先にある「国家予算の配分」についての指摘をしていると認識している。

誰がなんと言おうと、日本の科学技術投資の選択と集中は年々進んでしまっているのが現状だ。しかし、先生方のいうような「選択と集中が進みすぎている」という指摘に対して、「日本にはもうお金がないのだから科学技術にばかり投資できない」と答えがずれてしまっている。

これこそが、日本の科学技術投資における問題ではないだろうか。

日本にはびこる「選択と集中こそが正解だよ病」

随分前からずっと不思議なのだが、そもそも「選択と集中こそが正解である」なんて、誰がいい出したのだろう。「選択と集中」の戦略で物事をうまく切り抜けられるようなことは、本当に生きるか死ぬか、背水の陣を敷いている時くらいだと思うのだ。

今の日本の「選択と集中こそが正解だよ病」はなかなか根深く、そもそもの目的を実現することよりも「選択と集中」を行うことそのものが目的になっているんじゃないかと感じることが多い。

今の日本で行われている多くの意思決定の場面で、サッカーの例で例えると、U-16日本代表を選んだ人のメンツを潰さないということが、強い日本代表をつくることよりも優先されてしまっているように思う。

そのため、16歳の時点で選んだ選手だけに集中投資し、16歳の段階で選ばれなかった他の選手のポテンシャルに賭けることもしないというような「選択と集中が正解である」という間違えた進め方で意思決定が行われているようなことが多いように感じる。

サッカー選手の育成でも、科学技術の投資でも初期の段階で選抜してそこだけに集中投資するという戦略を繰り返せば繰り返すほど、全体としての力は落ちる一方になるのではないか。歴代のノーベル賞受賞者の先生方も、そういうことを言いたかったのではないかと思う。

手段であるはずの「選択と集中」が、目的となっている?

私は、「16歳の段階で、将来素晴らしいサッカー選手になる人物を見分けられる」なんて言葉は、伸びしろのある選手に対しておこがましいと感じる。これは科学技術の研究にも同じことが言える。「その研究が将来素晴らしい成果を残すかどうか見分けられる」なんて言葉は、科学者に対しておこがましい。

もっと言ってしまえば、どの研究が将来化けるかの判断は、16歳のサッカー選手の成長を言い当てることより遥かに難しいだろう。なぜならば、サッカーという競技のルール自体は変わらないが、科学と言う競技はルール自体を決めているので、科学研究の将来性をあらかじめ予測するのは16歳のサッカー選手の将来性を予測するより難しいためだ。

そんな中、日本サッカー協会が幅広い底上げに力を入れ、紆余曲折も有りながらも右肩上がりの成長を維持できているにも関わらず、日本の科学技術投資は過剰な「選択と集中」を強めるが故に、科学技術力の相対的な低下を招いているように感じる。

その差はいったい何か? これは1つの仮説でしかないが、日本サッカー協会の強さの秘訣は、会長の独断で物事を決められる側面が強い組織であるために「目的」がハッキリしている点にあるのではないだろうか。

その一方で、日本の科学技術投資のような“数多くの人の善意の組み合わせの上になり立っている意思決定機構”では「選択と集中を進めることが正解である」という、本来手段の一つである価値観が「目的」となってしまっているように感じる。

本来考えるべきは、「日本の科学技術をどうするべきか」ということであるにも関わらず、その手段と目的が逆転しまっているのではないだろうか、と思うのだ。

音楽特化の「YouTube」が日本上陸! AIでレコメンド

音楽特化の「YouTube」が日本上陸! AIでレコメンド

2018.11.14

音楽に特化した「YouTube Music」が日本でスタート

有料会員になれば、広告なし再生やオフライン再生が可能

YouTube Premiumでは、オリジナルコンテンツの配信も開始

仕事や作業をする際、周りのノイズをカットして集中するために、音楽を聴くという人は多いだろう。わかる。よくわかる。フロアが騒がしいと作業に全く集中できない。周りで仕事している人がいるということがわからないのだろうか、と疑問に思うが、まぁそれは置いておいて、パソコンで作業する場合、手軽に好きな音楽を聴けることから、YouTubeで音楽を聴くという人も多いのではないだろうか。

そんなYouTubeユーザーに朗報である。11月14日、Googleは音楽に特化したストリーミング再生サービス「YouTube Music」を日本でローンチすると発表したのだ。

好みやシーンに応じて楽曲をレコメンド

YouTube Musicは、音楽再生に特化したアプリ。YouTubeにある公式の曲やプレイリスト、歌ってみた、弾いてみたなど、さまざまな音楽動画を視聴することができる。

また、機械学習が活用されているのも特徴の1つだ。視聴履歴などからユーザーの好みを把握するだけでなく、「いつどこで何をしているのか」を類推して、シーンに合わせた楽曲をレコメンド。家でリラックスしているときにお勧めの曲や、仕事中にお勧めの曲などを、自動でピックアップしてくれるという。

さらに、あいまいなカタカナ発音で洋楽を検索したり、CMタイアップ曲などから検索したりすることも可能で、聴きたい曲をスムーズに探すことができそうだ。

サービスの発表会において、YouTube 音楽部門 プロダクトマネージメント責任者のT.ジェイ ファウラ氏は「オーディエンスに着目した結果、今出ているアプリでは満足できていない層があることがわかり、そのユーザーに音楽サービスを届けようとこのサービスをスタートしました。YouTube Musicは、ユーザーの利用シーンや好みに合わせた曲を、YouTubeにある膨大なミュージックカタログからレコメンドするユニークさを持っています」と、サービスの魅力を強調した。

YouTube 音楽部門 プロダクトマネージメント責任者のT.ジェイ ファウラ氏

無料でも利用できるが、有料のYouTube Music Premiumに登録すると、「広告なし再生」「バックグラウンド再生」「オフライン再生」などが可能になる。料金はWeb/Androidが月額980円で、iOSが月額1280円(ともに税込み)だ。

YouTube 日本音楽ビジネス開発統括担当の鬼頭武也氏は「日本ユーザーの方は通勤通学などで音楽を聴くことが多いと思います。オフライン再生機能では、前日の夜に自宅のWi-Fiで翌日聴くべき曲を自動で更新し、通信なしで聴けるようになります。データの通信量などを気にする必要もないので、非常に便利な機能だと思います」と、オフライン再生のメリットを訴求した。

なお、同サービスには著作権管理システムが働いており、YouTubeと同様に適切な権利コントロールが可能だという。

YouTube 日本音楽ビジネス開発統括担当の鬼頭武也氏

「YouTube Originals」が日本でも始動

また今回、「YouTube Premium」という新しい有料プランもスタートする。料金はWeb/Androidだと月額1180円で、iOSだと月額1550円(ともに税込み)だ。YouTube Music Premiumの機能に加えて、YouTubeでも「広告なし再生」「バックグラウンド再生」「オフライン再生」機能が使えるようになる。

さらに、YouTube Premiumの会員は、12月から日本でも配信される予定のYouTubeオリジナルコンテンツ「YouTube Originals」を視聴することも可能だ。すでに世界30カ国でコンテンツを展開しているが、このたび、日本でも制作がスタート。SEKAI NO OWARIとMARVLEがコラボしたミュージックビデオ制作の裏側に迫るドキュメンタリー「Re:IMAGINE」、YouTuberのはじめしゃちょーが主演する連続ドラマ「The Fake Show」、YouTubeで人気のクリエイターが手がけた「隙間男:Stalking Vampire」の3つだ。

「YouTube Music Premium」と「YouTube Premium」で利用可能な機能
日本で制作される「YouTube Originals」のコンテンツ

発表会には「The Fake Show」に主演する、YouTuberのはじめしゃちょーが駆けつけた。

はじめしゃちょー

「今回僕が出演するのは、今までなかったYouTuberをテーマにしたドラマ。アカウント乗っ取りや炎上など、問題に直面しながらも夢に向かって進んでいく姿が描かれているので、僕の動画を見たことない人にも見てほしいですね」と動画の紹介をするとともに、YouTube Musicについて「普段、広く浅く、さまざまな音楽を聴くので、非常に楽しみなサービスです。ぜひ使ってみたいと思います」と期待を述べた。

なお、YouTube Musicは「Google Home」「Google Home Mini」にも対応予定。そのほか、現在「Google Play Music」を利用しているユーザーは、追加料金なしで移行することができるという。